工事の質って・・・
エアコンの取り外し作業でよく見かけるのがコレ
一般の方には何が言いたいのかわからないですよね。
熟練の工事人であれば一見しておわかりでしょう。
ここは室内機のすぐ裏、配管化粧カバーを開けてみたところです。
先ほどの画像を拡大すると
このように断熱材が縮んで中身の銅管(黒っぽい部分)が露出しています。
取り付け工事をしたときはこの部分にもちゃんと断熱材がかぶっていたはずです。
でも10cm位縮んでますね。
これも施工不良と言えるでしょう。
銅管はガスが流れる冷媒管で、そもそも銅の色をしていたのですが黒くなったのは結露水が付いていた痕跡といえます。
冷房運転中は露出している銅管が結露するのはもちろんのこと、このようになると室内側の断熱材と銅管の間にも空気が流通する隙間ができてしまうため奥までびっしょりになります。
銅管に使われている断熱材は時間が経つと温度変化も相まって縮むものなんです。
それを考慮せずに施工した結果が画像の状態です。
そしてもう少し断熱材が縮むと左横にあるドレンホースも引っ張られ、ビニルテープで固定しているところからすっぽ抜けて配管化粧カバーの途中から水がポタポタ落ちるようになってしまいます。
ドレンが抜けているお宅も割と多いんですよ。水が途中から漏れ出ていてもお客さんはあまり注意して見ないので気が付きません。
この部分の断熱材の縮みやドレンの抜けは割と簡単な方法で防止することができます。
工事の質というのは見えないところに出るものです。
http://kato-aircon.com/
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