15Aコンセント売ってない?
これは200V用20A(エル・バー形、片目が涙目のようになっている)
エアコンの資材店で他の材料を買うついでに200V用のコンセントも一緒にと思って見渡したのですが20Aタイプのみあって15Aがありません。
店員さんに「置いてないの?」と聞くと「ないですね、売れないんで。」という返事。
200V用15Aのコンセントは
(画像を加工しただけですが)こんな形で目のように見えるところが両方まっすぐのタンデム形
ということはエアコンの15Aプラグが20Aのコンセントにもささりますね。
じつは20Aのコンセントは15Aと20Aの兼用コンセントなのでどちらのプラグも使えるわけです。べんり~
店員さんは"両方させるんだから15Aコンセントなんて何に使うの?"という表情です。
面倒なので説明などせず店をあとにしました。
でも15Aのコンセントは必要なんですよ。
他のエアコン工事屋さんの中には割と勘違いしているというか、知らないでなんでも20Aのコンセントを付けてしまう人が結構います。
20Aのコンセントを付けてはいけないところもあるんです。
それはブレーカーからコンセントまで配線されている電線の太さによります。
だいたいエアコン専用回路に配線されている電線(銅線)の太さは直径2.0mmもしくは1.6mmで、ほとんどの場合2.0mmですがたまに1.6mmということがあります。
2.0mmでブレーカー(この場合20A配線用遮断器)が設置されていれば20/15A兼用のコンセントでOK。
1.6mmの場合は20Aのコンセントを設置できないため15Aコンセントに限定されます。(20Aのプラグはエル形状でささらない)
店員さんの「(15Aは)売れないんで。」というのは、エアコン工事屋さんが買わないということもあるでしょう。
エアコン工事と合わせてコンセント交換をしてもらう場合は要注意。1.6mmの配線に平気で20Aコンセントに交換して、しかも電気容量20Aのエアコンを設置していくのがいますから。
"ないせんきてい?なにそれ"の世界。第二種電気工事士の資格を取るためだけに問題集で詰め込み勉強するとこうなります。
また現在のコンセントの裏側には親切に"2.0mm、2.6mm Cu単線専用"とか電源の配線を差し込める電線太さが表記されてたりもします。
それでも1.6mmをさしちゃうエアコン屋さん。どうなんでしょう。
このことを知ったら過去にしてきたことで青くなる工事屋さんもいるかもしれません。
エアコンの入れ替え工事で周囲と異なる20Aコンセントが付いていると前の工事屋さんやらかしてないかな?と気になります。
電気って資格を取った後も勉強することが盛り沢山。時代と共に変化する規定にも対応しなければなりません。
http://kato-aircon.com/
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