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2019年4月 8日 (月)

発砲ポリウレタンで電線が・・・

建物の断熱材に使われる発砲ポリウレタン。

ウレタンフォームなどと呼ばれてホームセンターでも缶に入ったものが売られてますね。
隙間の充てん剤としても使われてます。

でもこれらは電線には悪さするんですよ。

エアコンの入れ替えをと依頼を受けて、お客さんのお宅(都内)へ下見に行きました。

じつはこちら10数年前にも当店でエアコン工事の際、専用回路(専用コンセント)の延長工事を天井裏でしていたのですが、当時その天井裏がものすごく暑くて長時間入ってられない状態でした。

その後、別の部屋のエアコン工事に伺った際、天井裏にウレタンフォームを施工してかなり快適になったとの話を聞いていました。

そして今回は現在の最大電流15Aより容量の大きい20Aタイプのエアコンを設置予定とのことで天井内の状態を確認するのが目的です。

天井内に入ると
天井内に吹き付けられた発砲ポリウレタン
発砲ポリウレタンがしっかり吹き付けられてました。

これなら断熱性能がアップして冷暖房効率もよくなりますね。

前回、専用回路を延長したときのジョイントボックス
VVF用ジョイントボックス
いつの間にか関係ない赤い線が入り込んでます。

下にある天井カセット形エアコンは故障で現在は使われていません。その電源をここで延長して通常の壁掛け形エアコンの専用回路として前回設置したのです。

周囲を見ていくと
発砲ポリウレタンに電線が埋まっている
電線がところどころ発砲ポリウレタンに埋まっています。

エアコンの専用回路も吹き付けられて埋まっているところがあります。

こちらは
落ちた発砲ポリウレタンに覆われた電線
施工時に発砲ポリウレタンが電線にタレて覆われています。

ポリウレタンとの接触だけでも電線の絶縁材を化学的に劣化させるそうですが十分な実証がないのでよくわかりません。

ここで特に問題となるのは電線が放熱できなくなること。

多くの電流を流すことで発熱も大きくなる電線は断熱材に覆われていると温度がどんどん上昇して電気を漏れないようにしている絶縁材が劣化してしまいます。
危険ですね。

現在の新築であれば発砲ポリウレタンを吹き付けた後に電線を施工するとか、電線管などで防護するなどの方法が取られていることでしょう。
でも既築の建物に後から吹き付ける場合はそうはいきません。

これらを吹き付ける業者さんは電気関連の知識まではないと思います。

内線規程によればこの断熱材とは接触させないように。となっています。

また日本電線工業会の資料によれば発砲ポリウレタンに覆われた場合、電線(ケーブル)の許容電流の6割程度に抑えたほうがいいようです。

そのため今回20Aのエアコンを設置できるように専用回路を引き直すことになりました。

建築材料に新しい素材が出てくると思いもよらないところに問題が出てくるものです。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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