チェーンブロックで室外機撤去
横浜市青葉区でエアコンの撤去を行いました。
業界では“冷専”といいます。
30年程使用されたとのこと。三菱電機のCOSMODEMI(コスモデミ)シリーズ。
懐かしいです。当時はこの室内機の小ささに驚きました。
昔のエアコンは故障するところが少なくインバーターも付いていないので長持ちしました。
いまの若い人にはこれをリモコンというのは違和感があるのではないでしょうか。
昔はこれでも画期的な装備でした。もっと昔は室内機からヒモが2本くらいぶら下がっていて引っ張ることで入り切りや強弱するいわゆる“ヒモコン”というのがありましたからねぇ。
現在ではワイヤードリモコンをヒモコンと表現する場合があります。
冷房試運転モードにしてポンプダウンのため室外機へ・・・
屋根の上に室外機が載っています。
別の工事の関係で足場が掛けられていて、お客さんの計らいで足場のあるうちに作業させていただきました。
ずいぶんと久しぶりに足場に登りますが
室外機はまるで屋根に直接置いたような感じになっています。
でもよく見ると下には木材が敷かれています。
元々は木材で水平になっていたのかもしれません。室外機は滑り止めに針金で止めてありました。
室外機をずらして
バルブ操作をしやすくするためにずらしました。
下の木材がボロボロです。
風雨にさらされるところに防腐剤も塗らずに木材を使用すればこうなるのは当然ですけどね。
普通は室外機用の屋根置き金具を使います。
ポンプダウン作業も終わり、配管類の縁切りがおわったら
小型のチェーンブロックを用意。名称ホイストマン
ホイストマンは久しぶりの登場です。買ってから20年位たちますが使用頻度が少ないため絶好調です。
本来の仕様は吊り上げチェーンが3.5mほどだったと記憶していますが注文して7mに伸ばしてもらいました。
150kgまで対応できるのでルームエアコンの室外機くらいでは軽々持ち上がります。
丁度いいところに足場パイプがあったので
シャックルを使ってチェーンブロックをセットしました。
室外機を吊って降ろします。
周囲に接触しないか注意しながら下げます。
吊り下げフックが小さいのでスリングベルトとの間にもシャックルをいれてます。
当方は力や勢いで作業することを好まないのでこのようなことをしてます。とは言ってもある程度は力が必要ですが・・・
古代人は今のようなクレーンなどの装置がなくても十トン以上もあるような石を頭を使って運んでいたんですから現代人が力と勢いだけではだめですよね。
古代の人のほうがそういった知恵は優れていたのかもしれません。
室内機やパイプを撤去して作業は完了。
一番大変だったのはボロボロに腐った木材の回収でした。
余談ですがパイプの通っていた壁の穴は
スリーブが入っていませんでした。
外壁が金属サイディングなので穴の切り口で電線が切れたりして漏電の可能性があります。
スリーブは空気の流通抑止やネズミによるかじり、虫の侵入を防止するほかに電気的絶縁の目的もあります。
ただの筒ではありません。しっかりと機能を持っています。
工事は一つ一つのことを頭を働かせ理解してすることが大切だと思います。
http://kato-aircon.com/
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