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2019年1月14日 (月)

特殊な壁構造

エアコン工事をしていてたまに遭遇するのがハウスメーカー独自の構造。

それが売りなのですが設備関連業者にとっては悩ましいところ。

エアコンの配管を通すための穴を開けました。
エアコン配管用の穴を開けたところ

まるで構造の柱に穴を開けたようにも見えますね。

そんなことしたら建物の強度が弱くなって地震で倒壊してしまうかもしれません。

でもご安心を
壁の構造
柱のように見えるのは発砲断熱材です。

手前から石膏ボード、エアコン据付用補強合板、空間、構造用合板でサンドされた発砲断熱材、空間、外壁ALCとなっています。

多くの建物では柱などの部分を除き、壁の屋内側と屋外側に石膏ボードや合板などがあるだけで中間は空洞でグラスウールなどの断熱材です。

今回のように壁の内部に構造部を兼ねた材料が入っていると穴あけはちょっと大変。

開けてはいけないところがあるので、こればかりはハウスメーカーに聞くしかありません。

事前にお客さんからメーカーへ問い合わせていただき、「この部分は避けるように」との指示をいただきました。

それでも少しずつ内部を探りながら開けて貫通。構造用合板の間にも発砲断熱材に紛れてスタッドがあるので当たらないか確認しながら行いました。

普通の造りより壁も厚いので穴あけ用のコアが外壁まで届かないかと思いましたがぎりぎりでいけました。
まあ届かない場合は外から開ければいいんですが。

この工事で一番緊張するところを脱して一安心。

開けた穴にはスリーブを挿入して
開けた配管用穴にスリーブを挿入
外気や虫の侵入を抑制します。

今回のような場面では室内機の据え付け場所を決めたら先に配管用の穴あけを行います。
内部構造の関係で多少穴の位置がずれても室内機をその分調整できるようにするため。

しかし何年やっても不安や緊張がありますね。長くやればやるほど見えてきてしまう不安材料が出てくるものです。

こちらのお客さんはご自宅の構造を把握されており、事前に特殊構造であることを聞いていたので助かりました。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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