これまた雑な工事ですね。
不要になったエアコンを撤去に伺いました。
この部分だけを見ても全体がどんな工事されているか想像が付くというものです。
これではパテを盛り過ぎで、エアコンを撤去後にフタを付けても周囲にこびりついて汚らしい感じになってしまいます。
スクレーパーでこすっても完全には取りきれません。
取り外し工事を進めていくと想像通り、室内機と室外機を結ぶ電線もメーカー指定(2.0mm)より細い1.6mmが使用されてました。
その他各所もいろいろありますがキリがないので省略して。
素人さんですか?って感じです。
ネジの中に使用禁止されているネジ込み式ボードアンカーも見えますが使用方法すら不正。
これだけ止めてあると電動ドライバーを使用しても時間がかかるのですが、それに加えてネジは石膏ボードに打っているだけなので一本も効いておらず、空回りして抜けてきません。
お客さんには「落ちなくてよかったですね。」と伝えましたが、世の中のエアコンにはこのような落下予備軍がたくさん設置されています。
もう勘弁して~
雑な取り付け工事は取り外すのも手間がかかります。
ネジの種類はバラバラなので、どこかから外したものを適当に集めて再使用したのでしょう。
そのとき付いたら「後は知らん」という工事人のお座なりな感じがひしひしと伝わってきます。
大抵のお客さんはこのようなことになっているとは知らずにいるのでしょうね。(知らぬがホトケ)
ということで作業終了。
話は変わりますが・・・
外したエアコンは珍しいタイプでした。
換気と排水を同じ管で行うタイプ
以前、”換気ブーム”だった時のエアコンで、シャープさんが開発した換気とドレン排水を同一の管で行うタイプです。
普通は換気と排水は別の管で二本に分けて行うようになっています。
記憶によるとシャープさんは”五空”という名称で換気機能の付いたエアコンを他のメーカーより早く出して、換気機能付きエアコンブームの火付け役となりました。
この同一の管で行うタイプはそのブームの末期頃に出たものだと思います。
施工性は悪く、引っ越しなどでエアコンを移設するたびにメーカー純正部品を取り寄せる必要があるなど費用面でもよくありませんでした。
今となってはあの細い管で換気なんて無理があるような気もしますが、換気音がうるさくて使用しない人のほうが多かったのではないでしょうか。
エアコンに付いている付加機能のほとんどは使い物にならずその時の流行ものなのでそのうち消えます。
と私は思っています。
http://kato-aircon.com/
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