新築マンションの室内機取り付け
横浜市都筑区の新築マンションへのエアコン設置工事です。
エアコンが200V仕様で設置されていたコンセントは100V。室内機を取り付けるとコンセントの交換作業がしにくくなるので先に取り替えます。
まずはコンセントを外します。
壁の中のボックスの上下に銀色のものが見えます。
これはアルミ箔で壁のボードを貼られてもボックスアッターと呼ばれるものを用いて位置がわかるように付いています。
でもコンセントを取り付ける段になったら取り去ったほうがいいので除去しました。
取り付ける200Vのコンセント
でもこれ差込が横向きなんですよね。
今回はドレン排水勾配の確保を兼ねてコンセントのすぐ右脇に室内機を取り付けます。
このままの向きで取り付けるとプラグのコードが邪魔で差し込めなくなってしまうんです。
ということで上下ひっくり返して取り付けました。
画像は室内機設置後のものです。
“200V用”と印刷されたシールも貼り直しました。
これでコンセント交換完了。
引き続き室内機設置作業です。
据付板を付けるため壁にボードアンカーを使用します。
もちろん金属製のカサ式アンカーです。
こちらのマンションはエアコン設置用の壁補強がされていません。
でも、梁形(はりがた)が軽鉄で組まれていたのでそれを利用します。
軽鉄は薄い鉄板を四角い柱状にしたもので中は空洞。そこへネジだけで固定しても緩みや抜け落ちの恐れがあり、エアコンなどの機械器具を付けるには非力。
がっちり止めるために軽鉄(2ヶ所)にも穴を開けてその空洞部分でボードアンカーのカサを広げて抜けないようにしました。
これなら安心です。
化粧カバーも要所要所にボードアンカー(こちらはネジ込み式)を使います。
石膏ボードにネジだけで固定しても施工途中や設置後に触れた際、グラグラになってしまうのでそれを防ぐためです。
ネジだけで止めれば施工は速く楽になるのですが一種のこだわりですね。
施工が速いというのは手を抜くかザツにしなけりゃできません。
黄色い保温材をかぶった銅管を曲げていますが手曲げ加工です。
手の感触で限界を探りながら曲げます。
配管化粧カバーの内部でドレン管の勾配を確保するため、並びを捻ったり微調整をするのでベンダー(パイプを曲げる工具)加工はできるだけしません。
ベンダーを使用すると銅管が硬化してしまい再加工がほとんどできず調整できなくなります。
配管加工がおわり、化粧カバーをある程度はめたら室内機の前面カバーを外して
ダイキン特有の固定強度向上ネジ取り付け。
天井と室内機のクリアランスは4㎝。メーカーでは性能確保のため3㎝以上を指示してます。
4cmでも前面カバーを外すのはけっこう苦労しました。これ3㎝じゃ相当大変ですよ。メンテ性がイマイチ。
ネジ取り付け
このネジを固定するときは下の壁に手をあてがって、万一ドライバーがズッコケても壁に“グサッ!”ということのないように慎重にしてます。
こんなにリスキーなのと手間だからこのネジを固定しないエアコン屋さんが多いんですよダイキンさん。
コネクタ類を差し忘れないようにカバーを戻して室内側設置完了。
化粧カバーもすっきり収まりました。
エアコンはダイキンのrisoraシリーズですが室内機の形状がいいですね。
最近よくある壁からボーンッ!と出た圧迫感のある形状よりもこちらのほうが好きです。
室内機のドレン出口高さの関係上、この部分だけは化粧カバーの中で管を捻って勾配を付けるというわけにはいきません。
そのためカバー自体に勾配を付けてます。
カッコばかりにこだわって水平にすると詰まりやすくなり、不具合のもとになります。
しかも室内機のそばなのでちょっとしたことで水漏れします。
ドレンホースはできれば1/50(1mにつき2㎝)勾配よりも大きくとりたいところです。少ない場合でも1/100(1mにつき1㎝)以上はほしいですね。
今回は室内機から出てすぐ横引きなのでお客さんと相談し、ご希望によりドレン逆止弁(ドレン管内の異音や逆流を防止する)を取り付けました。
ということで室内機の設置はこれで完了です。
http://kato-aircon.com/
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