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2018年10月 2日 (火)

パイプベンダーを追加

エアコンの室内機と室外機を接続してガスを循環させている冷媒管。

それは銅で出来ています。

ルームエアコンに使用される銅管のサイズは直径6.35mm(2分)、9.52mm(3分)、12.7mm(4分)。

パイプ類をテープ巻きで仕上げる場合、これらのサイズであれば手で銅管を曲げて加工します。

しかし配管化粧カバー内の加工など半径の小さな曲げがあると条件によってパイプが折れてしまうこともあります。

そこで使用されるのがパイプベンダー。
ラチェット式パイプベンダーセット
これは以前から使用しているベンダーです。

サイズは6.35mmから22.22mm(7分)まで曲げられるようにシューとガイドがセットになっています。

このベンダーを購入した頃はこのようにコンパクトタイプでシューが金属製なのは珍しいものでした。
樹脂製のものは曲げた後シューに銅管がはまり込んでなかなか取れず不便です。

余談ですがエアコンの銅管サイズはインチ径で、例えば2分管であれば1インチ=25.4mmを8で割って2(この2を分呼びしている)を掛けた6.35mmです。(2/8インチ=1/4インチ)

3分管であれば3/8インチ。

普段、我々業者は直径ではなく2分(ニブ)、3分(サンブ)などと呼んでいます。
例えば直径31.75mm(1・1/4)では“インチ2分”といいます。

ハンドルに4分用(1/2インチ)のシューとガイドを付けたところ
ベンダーハンドルに4分用のシューとガイドを付けたところ
ハンドルがラチェット式で繰り返し握ることで軽い力で曲げられます。

このベンダーで4分管を曲げてみます。
4分管を90度に曲げたところ
とりあえず90度。

難なくまがります。

しかしラチェット式ベンダーの欠点は
90度を越えて更に曲げたところ
これ以上進みません。

ベンダーを外して
ラチェット式ベンダーの限界
これで限界です。

そもそも90度位までを想定して設計されているためです。

でも修理などをしているともっと曲げたい時があるんですね。

そこで安くていいベンダーはないかと探したところ・・・

見つけました
3サイズベンダー
2、3、4分の3サイズが曲げられます。

これはレバーベンダーの種類に属すると思います。一般の方は聞き馴染みがないかもしれませんが昔から有名なインペリアル製です。

従来の1サイズしか曲げられないものは各メーカーから出ていますが、一通りのサイズをそろえると結構なお値段。

また3サイズタイプも以前からありましたが造りがイマイチで使う気になれませんでした。

では4分の銅管を曲げてみます。
ベンダーを銅管にかけて
まずはベンダーをかけて

グイっと90度
まずは90度曲げ
ふつうに曲がります。

さらにエイっと
さらに180度曲げ
180度に曲がりました。

ここがこの手のベンダーの優れたところ。

ベンダーを外してみます。
ベンダーを外して計測
スケールであたると約78mm前後。

半径39mmくらいでしょうか。使用しているラチェット式ベンダーより小さく曲げられます。
もちろん2分や3分はより小さな曲げ半径となります。

管の表面も一点に力が集中しないため滑らか。

使えそうです。

ただしこれらのベンダーでは“なまし管”(記号O=なまし)と言って銅管が新品時にコイル状に巻かれた軟らかい銅管のみ対応しています。直管(H=硬管、1/2H=半なまし)などはそのままでは曲げられません。

また一度ベンダーで曲げた銅管は手曲げよりも硬化が進み再加工できないので不要なところでは使用しないことです。

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http://kato-aircon.com/

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