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2018年10月29日 (月)

エアコン工事の下見(兼撤去)

先日こちらのエアコン点検で修理に至らず買い替えになったお客さんより工事の依頼が入り下見に訪問しました。
(東京都大田区)


 


なぜ下見をしたかというと、購入を予定されているエアコンの室内機が重いというのと、建物(戸建て)の造りが通常の軸組やツーバイフォーなどと異なりハウスメーカーによる独特な構造なので必要と判断し行いました。


 


お客さんでエアコンを買ってから「取り付けられません」では困ってしまいますからね。


 


まずは下見をするためエアコンを外します。


 


撤去するエアコン
故障している撤去するエアコン
室内機の熱交換器に穴が開いて少しずつガスが漏れていることが先日の点検で分かっています。


 


室外機はこちら
撤去する室外機
ガスの残量を見るためしばらく冷房で運転しました。


 


ガスがないのにガス回収作業(ポンプダウン)をするのは危険なので。


 


室内機の吸い込み温度は
吸い込み温度22℃
22℃です。


 


吹き出し温度は
吹き出し温度16℃
16℃です。


 


温度差は6℃でした。真夏でもこの温度差は少なすぎ。このエアコンは200Vで能力が高いタイプなのにこれではけっこうガスが減ってますね。


 


室外機のバルブ温度も見ました。
室外機のバルブ温度測定
往きと戻りの温度をみました。


 


やっぱりガス不足。


 


熱交換器に開いた穴は小さいのですぐにガスはなくなりません。半年から数年かけてなくなることもあります。


 


短時間でポンプダウンすれば問題ないと判断しガス回収を決行。


 


速やかに完了させました。


 


パイプを外すと
パイプのフレア面
フレア面の周囲がリング状に黒くなっています。


 


つながっていた相手側は
フレア接続面
同じように周りが黒くなってますね。


 


本来ここは金属同士がくっついて腐食するところではないのですが、隙間があって水が浸入していた跡です。


 


接続が緩かったのでしょう。エアコンでは施工にトルクレンチを使うとこのようなことが起きやすい。
もちろん経験の浅い人はトルクレンチを使うべきですが。


 


ガス漏れした形跡はありませんが、この部分に入った水が管温(冷媒温度)で凍ることもあり、膨張するので接続面を押し広げてガス漏れすることも考えられます。


 


エアコンの撤去も終わり室内機設置の確認です。
天井から穴までの寸法計測
天井から穴の位置までの寸法を見て新しい室内機と合うか確認。


 


続いて壁の構造をみます。
壁の構造を確認
エアコン設置用の補強板が入っていました。


 


補強板の手前の石膏ボードは2枚張り。かなりしっかりしてますね。


 


これなら購入予定のエアコンでも問題ないでしょう。


 


壁の穴には養生管が入っていませんでした。
配管用の穴に養生管がない
お客さんもこれに気が付いていたようで壁から風が出ていたそうです。


 


養生管は風を止めるのが主目的ではありませんが結果的に抑制する効果があります。


 


新しいエアコンを取り付けるときに入れます。


 


ちなみに壁の中の穴は柱に開いているように見えますが構造板にサンドされた保温材です。


 


これで下見は終了。エアコンはネット通販ですでに予約されているそうで工事日を決めて完了しました。


 


Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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