熱交換器ガス漏れ、オイルで判明。
今年の夏はこんな事例がありました。
3年程前に当店で取付けたエアコンの冷房が弱くなったと点検依頼をいただきました。
エアコンの効きが悪くなった場合はガス漏れというケースが多いのですが、まだ購入から5年以内なのでメーカー保証を受けらる部分(冷凍サイクル)が残っています。
冷房運転で動かすと風が弱々しいのでフィルターを確認します。
詰まってますね。
フィルター自動掃除が機能していなかったようです。
フィルターを掃除していただきこれで解決かと安心したのも束の間。
フィルターを外すと冷房温度が出なくなってしまいました。
詰まって風の通りが悪い間は室内機の熱交換量が減るのでなんとか冷房サイクルのバランスを保っていたようです。
ガス漏れの可能性が高くなりました。
この後、漏れ箇所を探すため高感度のリークディテクタ(ガス検知器)を使い室内機、室外機を調べましたが反応ありません。
パイプの接続箇所も反応なく、漏れた形跡(オイル付着)もなし。
これはやっかいなリークかも・・・。と見ているうちに
室内機から流れ出ているドレン排水が太陽光にあたって虹色に反射しています。
おっ!これはもしかして・・・
室内機の熱交換器に穴が開いてガス漏れしている可能性が非常に高い状況です。
エアコンの冷媒ガスはコンプレッサーオイルと混じって循環するため、ガス漏れ箇所からはそのオイルが一緒に出てきます。
熱交換器から漏れたオイルは結露した水と一緒にドレン管から排出。
ではなぜリークディテクタでは反応しなかったか・・・。
考えられる原因として漏れ穴はとても小さいためオイルがその部分にあると、オイルの通過に時間がかかりガスが一時出なくなることや、漏れ量が少なすぎて反応しないことなどが挙げられます。
熱交換器ならまだ保証期間内。さっそくメーカーへ依頼をしていただきました。
メーカーが来て熱交換器交換(無償修理)となったそうです。
でも繁忙期なので修理まではかなり日があったようです。
当店で点検の時に仮にガス補充をしたのでその間は問題なく冷房できたようですが。
今回の場合、ドレン排水がコンクリートの上に出ていたので発見できましたが地面では難しいでしょう。
しかし室内機熱交換器のガス漏れは近年多く発生しているのですが、なんとかならないもんですかねぇ。
http://kato-aircon.com/
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