室内機から水が漏れる。
水漏れ点検で伺いました。(横浜市都筑区)
事前にメールでお問い合わせをいただいた際、水漏れ状況の動画アドレスを添付くださいまして確認したところ、ドレンホースの詰まりであろうと判断しました。
室内機が非常に高いところに設置されているためお客さんから高さ1.8mの脚立をお借りしました。
それでも脚立の天板に立ってようやく室内機と顔の高さが同じくらいになる程度です。
本当は脚立の天板は立ってはいけないことになっています。建設現場では見つかると注意されます。
暖房は使われていないようですが、この高さでは温風は床まで下りてこないのでおそらく効きません。
冷房も天井付近の熱気を吸い込むため効率は落ちることがあります。
とりあえずドレンパンに水を注ぎます。
しばらく入れていくとパン内の水位が上がってきました。
満水近くまで入りました。ドレン管が詰まっています。
屋外のドレン排出部分を見に行きます。
どういうわけかドレンホースにポコポコ音防止の逆止弁が付けられています。
ここは一戸建てですが逆止弁が付けられているのは珍しい。マンションのような高気密では必要になることがありますが・・・
お客さんも知らなかったようです。
途中にドレン勾配がとれていないところがあって心配で取り付けたものなのか、他に理由があったのか当事者でなければわかりません。
逆止弁のところには水がにじむ程度しか出てないので詰まりはもっと室内機よりです。
逆止弁を一旦外します。
するとその先につながれているドレンホースの長いこと。
ドレンホースは下が土などの場合、地面に付く少し上で切るのがふつう。
長くする目的がわかりません。水漏れリスクが高くなるだけです。
それはさておき、ここで室内機側のドレンホースを吸引器(注射器の大きいようなもの)を使って吸引しました。
一瞬の負荷の後、手ごたえが軽くなって吸引器を外します。すると数秒後に先ほどドレンパンに注いだ水が一気に出てきました。
これで詰まりは解消されて水漏れはとまります。
虫などは入ってないので汚れが詰まったと考えられます。
汚れで詰まる原因として多いのはドレンが逆勾配になっているところがある。ということが挙げられます。
逆勾配があると新しいうちは流れるのですが年々汚れが沈殿して固まり、数年後に詰まってしまうことがあります。
水漏れが今後再発するようであればドレン勾配を調べる必要があるでしょう。
高所なのでなかなか難しいですし大掛かりになることも。
付いていた逆止弁をお客さんに洗っていただきました。
これもシーズン毎に洗う必要があります。
施工する人が逆止弁を洗うようお客さんに説明していないですね。
これを詰まらせて水漏れしているお宅もありますので。
逆止弁をもとに戻してドレンホースは適正な長さに切り、ドレンテスト
地面に受け皿を置いて水の出を確認。
問題ありません。
今回はこれで終了としました。
http://kato-aircon.com/
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