ステンレスがサビを呼ぶ
室外機が天井吊り(公団吊り)のエアコン入れ替え工事を行いました。
(川崎市多摩区)
古い室外機がこちら。
すでにカバーを外してポンプダウン(室外機へガス回収)の作業をしています。
施工した人は材料費の節約を第一に、できるだけパイプを短くしたみたいですね。
まあこれは全部交換するのでいいです。
天吊り金具も新しくするので外してみると
天井に固定していたナットとワッシャーにサビが・・・
ナットは袋ナット(化粧ナット)だけで固定してありました。
足場板の上に置いたのでちょっと見にくくてすみません。
ナットがステンレスで、ワッシャーは鉄を使用したためです。
ご存知の方も多いと思いますがステンレスと鉄は電位が異なるため接触していると鉄が早く腐食します。
ステンレスはよりサビにくく長持ちに・・・ 鉄はよりサビやすく・・・ となります。
ナットに付いているサビはワッシャーから表面に付着したものです。
このナットは施工業者が持ってきたものではありません。
このように建築時に初めから付けてあったものです。
天吊り金具には固定用のボルトナットは付属しておらず施工者で用意する必要があります。
しかも袋ナットは化粧用として使うもので、これを固定用に単独で使うとどの程度ナットにボルトが差さっているのか確認できません。
こういうところもエアコンは手抜き工事が多いと言われる所以ですね。
新しい金具を取り付けます。
奥側にもう一台設置できるようにナットが見えています。
今回は
差し込まれているステンレスのボルトも抜いて交換しました。
コンクリート天井の中に埋め込まれているインサートが鉄なのでボルトナット類も鉄で統一。ネジ山ピッチ(インチ、ミリ)も確認して合わせます。
平ワッシャーとスプリングワッシャーもいれて取り付け後はサビ止めにシリコンコーキングを薄く塗りました。
“ステンレスがサビなくていいから”と何でも見境なく使用すると別のところがサビてきます。
http://kato-aircon.com/
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