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2018年7月15日 (日)

室外機を動かしたらガス抜けた。

川崎市高津区にて「室外機の向きをかえたらガスが出てしまった」との依頼をいただきました。

 

これと同じ案件で修理をおこなうことはたまにあります。
この暑いさなかにいきなりエアコンが効かなくなるので大変です。

 

現地の状況
車を止めるのに不都合があって移動したとのこと。

 

パイプがすっぽ抜けています。
銅管が根元から抜けている
これはさぞ驚かれたことでしょう。

 

銅管が抜けると一気にガスが放出されるので大きな音がします。

 

モロに液冷媒を浴びてしまうと凍傷やケガをします。

 

抜けた銅管はこのとおり
抜けた銅管
フレア部分は切れてなくなっています。

 

接続のナットには
ナット側に残った銅のフレア部分
フレア部分が残っているのでこれは取り除きます。

 

もう一つのほうは
銅管がつぶれている
銅管は切れてませんが根元付近でつぶれています。

 

やっかいなところでつぶれてフレアナットが取れません。

 

できるだけ修理費用を抑えるためにしばらく格闘してなんとかフレアナットを救出。

 

銅管はひねりが入っていたものの他につぶれはなくそのまま使用できます。

 

パイプを整形しフレア加工をして
フレア加工後
かなり銅管は硬くなっています。

 

銅管も金属なので曲げ伸ばしをすると硬くなって最後は折れてしまうので注意が必要。

 

接続、真空引きそしてガスチャージを行います。
ガスチャージ中

 

ガスの充てんが終わってさっそく試運転。
試運転中のバルブ
このバルブの結露の具合でもエアコンの調子がわかります。

 

温度測定も問題なし。冷房復活

 

でもこれで終わりではありません。
地面から出たアース線
アース線が寂しげに出ています。

 

室外機を移動したため長さが足りなくなりました。

 

倉庫が近かったので真空引きをしている間に合成樹脂の電線管(VE管)を取りに行ってきました。
アース線を合成樹脂管で施工
これで安心。

 

VE管を段差に合わせてバーナーであぶって曲げました。

 

これにて完了。

 

室外機を大きく移動するとパイプに無理がかかって銅管が折れてしまったり、ガスが抜けてしまうことがあります。

 

外壁の塗装工事や、マンションでの大規模修繕工事でも同じようなことが起きやすいので要注意です。

 

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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