ガス漏れ修理。
川崎市高津区にてエアコンが冷えないとの依頼で点検に伺いました。
これならよく冷えそうですね。ウソです
室外機のバルブが凍るのは何らかの不具合がある証拠。
この場合ならまずはガス不足を疑います。
冷房でガスの低圧圧力を測ると
約0.4MPa位で明らかに低い値です。
圧力だけでなく指針の動きを見てもやはりガス不足です。
ガスはほとんど残っていない状態ですね。
リークディテクタ(ガス漏れ検知器)で漏れ箇所を探しますが見つかりませんでした。
ガスが抜けて圧力が下がると漏れが止まってしまう厄介なケースです。
お客さんと相談し今回は一番あやしいパイプのフレア接続箇所をすべて補修してガスチャージすることになりました。
室内にある接続箇所は
テープをはがすと中に断熱材のかわりに防湿テープが巻かれています。
この防湿テープで断熱材の代用にしている業者が結構いますがはっきり言ってダメですね。
断熱性はほとんどなく、テープが不織布のようなもので出来ているので水でびっしょりです。
防湿テープは空気に接する表面に巻いて結露を防止するためのものです。
パイプをフレア加工し直して接続後、冷媒管用の断熱材で処理しました。
一方、室外機の接続部を外すと
少しキズがあるのが確認できます。
ここからガスが漏れていた可能性大です。
ガス漏れ箇所にはオイル汚れが付着する場合が多いのですが、ここは凍っていたところなので洗い流されてしまったのかもしれません。
接続作業が終わって真空引きを開始します。
エアコン設置工事とはことなり、室外機の内部まで真空にするので時間がかかります。
その間に
このだらしない電線の接続を(危険でもあるので)・・・
よく見えませんが960gです。
現代のエアコンでは圧力計を見ながら正確な量を充てんしたり補充したりするのは不可能です。
規定量から5割程度ずれてしまうこともありえます。
運転開始
1~1.1MPaでほぼ正常で冷房も良く効くようになりました。
圧力はその日の気温や風、環境、エアコン本体の制御や特性により変化するので決まった数値はありません。
ガスが規定量より大きくずれていたり、冷媒系統に故障がある場合に圧力の異常として読み取ることができる程度と思ったほうがよいでしょう。
ちょっと詳しいかたは低圧圧力なのに高圧側のゲージで見ていることに気づいたかもしれません。
圧力ゲージに関しては低圧用と高圧用では目盛りの幅と測れる最高圧力は異なりますが示す圧力は同じです。
修理ではときに暖房にして高圧をかけることもあるので低圧ゲージでは振り切ってしまいます。
その都度ゲージを取り替えるのではなくはじめから高圧ゲージで計測していれば問題ありません。
業務用エアコンでは一部を除き高圧と低圧のポートがそれぞれあるので同時に計測できるようになっています。
ガスが規定量入ったので再度リークディテクタで室内機の熱交換器からの漏れ(多発しています)を確認しましたが問題ありませんでした。
http://kato-aircon.com/
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