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2018年6月 2日 (土)

エアコンを延長コードで使うと・・・

川崎市川崎区でエアコン点検を行いました。

 

症状は室内機が点滅して動かないそうです。

 

さっそく冷房運転、設定温度は最低の16℃にしました。

 

しばらくたっても室外機が動きません。
室外機の基板を見るとエラーらしきLEDが一つ点滅しています。

 

何のエラーだろうと外板を開けようとしたところ室外機が動き出しLEDの点滅も消灯しました。

 

室外機液管バルブの温度
室外機液管側バルブの温度は8.5℃
8.5℃

 

ガス管バルブの温度
室外機ガス管側バルブの温度3.5℃
3.5℃

 

いやー、絶好調じゃないですか。

 

かなり古い機種ですがここまで調子いいのは使用頻度が少ないのかもしれません。
なお使用頻度が少ないからといって長持ちすることはありません。使用頻度が少ないほうがいい部分と逆に使い続けたほうがいい部分とがあります。

 

この状態で圧力を測るという無意味なことは致しません。

 

もしやフィルターが詰まっているのでは? と室内機を見ましたがほとんど汚れていませんでした。

 

室内機の吸い込み温度
室内機吸い込み温度20.5℃
20.5℃

 

吹き出し温度
室内機吹き出し温度7.5℃
7.5℃

 

まったく問題ないですね。

 

暖房運転も正常。

 

お客さまと話をしながらいろいろと見ていると・・・

 

あれ、専用コンセントがない。
エアコンの電源を延長コードで使用していた
室内機から出ているのは延長コード。

 

本体の裏でつないで延ばし床上付近のコンセントに差してありました。

 

コンセントに差してあるプラグの温度を測ると40℃以上。
明らかに異常な温度です。このとき金属の刃の部分は触れないくらい熱くなっています。

 

温度が高いということは電気の接触抵抗も高く、ここでの電圧降下が大きくなります。

 

しかも延長コードも電圧降下が大きくなる原因なので、これらにより室外機のコンプレッサーを回すための電圧が不足して起動不良に陥った可能性が高くなりました。

 

点検時はたまたまうまく運転できただけかもしれません。

 

エアコンを止めてプラグを抜くと
プラグの焼け、変色、変形
刃の根元付近は焼けと変色。

 

片方の刃は傾いています。

 

一方、コンセントは
コンセントの焼け
エアコンの差してあった下側が特に焼けてます。

 

拡大して
コンセントの焼け拡大
左側は特に大きく変形していますね。

 

火を噴く寸前です。

 

今回のようにプラグを差した状態では焼けているのは気が付きません。
いきなり発火して大騒ぎになります。

 

このコンセントのすぐそばにはカーテンがかかるようになっているので発火したらそのまま燃え移って火事になってしまうことも容易に想像できます。

 

昔からエアコンで火事になる典型的な例ですね。

 

万一、出火して消防を呼ぶようなことになれば警察もきて工事をした会社、担当者も出頭命令がくると思います。
電気工事士が行ったか、電気工事業を登録しているか、責任者は誰か・・・いろいろ調べ上げられて施工者の責任として賠償を含む大変なペナルティを課せられるでしょう。

 

安易にこのような工事をすると痛い目をみます。“知らなかった”や“お客さんの指示で”は通用しません。

 

なぜエアコン工事に電気工事士の資格電気工事業の登録の両方が必要なのかお分かりいただけると思います。

 

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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