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2018年6月 6日 (水)

電気、接触不良が危険な理由

先日こちらで延長コードを使用していて発火の危険性などについて書きました。

ではなぜそれが危険なのか・・・

各家庭には分電盤(ぶんでんばん)という電気を各部屋へ分けているところがあります。
分電盤
ブレーカーのあるところと言ったほうが早いですね。

この写真では左から電力会社の電流制限器(リミッター)、漏電遮断器、各部屋へ分岐している小ブレーカー(過電流遮断器)となっています。
(電力会社との契約により付いているものが異なる場合があります。)

電流制限器は電気の契約容量に応じて使用できる電流の上限を制限するもので、全体の使用量が制限を超えると自動で落ちるようになっています。
これは保護というよりも電気の使用を制限する目的のほうがメインで電力会社の財物です。

その右にある漏電遮断器は電線や機器で“漏電”といって電気が漏れた際に遮断する装置です。
電気は本来、往きと帰りが同じ量のはずですが途中で漏れるとそこに差ができます。それを感知して作動します。

右にいくつもある小ブレーカーは各部屋のコンセントや電灯への配線類を保護しています。
電線がショート(短絡)したり、電気を使い過ぎて危険な場合は作動して電気を止めます。

このように分電盤は電気の安全を確保するため重要な役割を担っています。

しかしこれらの各遮断器で保護できないものがあり、それが接触不良です。

電気的に抵抗が大きくなった接続箇所を接触不良(接続不良)といいます。その抵抗により発熱、電圧降下が大きくなり発火します。

容量の小さな細い電線(延長コードなど)に多くの電流を流しても同じようなことが起きます。

これらの場合過電流は起きません。もちろん漏電でもありません。
分電盤の保護装置では感知できないのです。

発熱した電線類やコンセント、プラグなどは電線は溶けずとも絶縁物が次第に焼けて炭化(カーボン化)しそこに今度は電気が流れはじめます。
そのうちプスプスとくすぶり発火します。

エアコンのように長時間電気をたくさん使う機器は特に気を付けなければなりません。
(電子レンジやドライヤーなども電気をたくさん使いますが短時間のため危険性は低くなります。)

いまも危険な状態で気付かず使用されている発火予備軍のようなお宅を多く見かけます。

近頃の建物はエアコン用に専用コンセントが設置されていますが、そうでない建物で工事費用を安価にしたいがために専用回路を設けずエアコンを設置する、またはそれを工事人に強要することは危険な行為なのでやめましょう。
工事屋さんが自らそうした行為をした場合は論外ですが。

電気は安全ではありません。安全に使用することが重要です。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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