既存の接地線(アース)を使う
東京都世田谷区にてエアコン工事を行いました。
真空引きをしているところです。
室外機は少し不安定なところに置くので劣化の影響が少ないコンクリート台を使用しました。
こちらのお宅では室内のエアコン専用コンセントにアースがありません。
室外機の脇には
以前ここに設置されていたエアコンに使用していたアース線が地面から出ています。
アースにはその種類により接地抵抗値(大地との接触抵抗値)が定められています。
アース棒を買ってきて地面に打ち込めばよいというものではありません。
家庭用ルームエアコン(対地電圧300V以下)では“D種接地工事”が必要です。(昔は第三種接地工事といいました。)
D種接地は接地抵抗を100Ω以下にする必要がありますが、ここは基準を満たした漏電遮断器が設置されているので500Ω以下とすることができます。
アース線の先を切り落として被覆をとりますが真っ黒。
だいぶ古いようですね。
“接地抵抗計”を使用して測定します。
測定前に計器の地電圧測定レンジで問題なし。(説明しませんがこれ大事)
次に抵抗値を測りますが接地抵抗が高いと針が思いっきり右へパチンッと壊れそうなほど振り切るので恐る恐る・・・
針は4.5位を指していますがレンジが×100なので約450Ωです。
そのまま使用することにします。銅線を磨いて室外機に接続しました。
接地工事をしたときはもちろん測定しますが、誰が施設したかわからないアースは接地抵抗値が規定よりも大きいことがあるので測定するようにしています。
接地抵抗計を持っていない、測定の仕方がわからないというエアコン工事屋さん多いのでは。
もちろんアース線に接続するだけでは測定できません。
http://kato-aircon.com/
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