ねじ込み式のボードアンカーは危険
エアコン取り付け工事に行ったところ、前の住人がエアコンを外した跡がありました。
アップにすると、
ボードアンカー周りの壁が盛り上がって抜けてきていることがわかります。
いまだにこのボードアンカーで室内機を取り付けている業者がいたとはなんとも・・・
ボードアンカーはこんな形をしています。
使われていたのは4本。
室内機を固定するため上2本、下2本の計4本使われていました。
壁が盛り上がっていたのは壁材の石膏ボードがこのボードアンカーによって破壊され(本末転倒?)、石膏をサンドしている紙と表面の壁紙だけで支えられていたためです。
以前ここに付いていた室内機はいつ落下してもおかしくない状況だったということになります。
このねじ込み式のボードアンカーはけっこう前から使用禁止とエアコンの据付説明書に書かれています。
なんでこのアンカーを使うかというと“コストが抑えられる”、“施工が楽で速い”。安くて速ければなんでもアリ!これです。彼らは自身で考えることはしないので誰かがやっていればマネして楽なほうを選びます。元請けから注意されない限り使い続けるでしょう。
以前に室内機落下の修理作業を載せましたが、このようにいつ落ちるかわからない落下予備軍のエアコンはたくさん存在していると思いますョ。
なにせエアコンを取り外しに行くと「よくこれで付いてたなぁ」と思うものが多いので。
しかもたまに外している最中に抜けて落ちてくるものも・・・
ねじ込み式ボードアンカーは外れてもさほど影響のない軽量物に使用するもので室内機に使ってはダメなのです。
http://kato-aircon.com/
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