途中での電線接続(ボックス取付)
建物建築時にエアコンのパイプを壁や天井内に埋め込んでおく施工をご存知でしょうか。
“埋設配管”、“先行配管”、“隠ぺい配管” などと呼ばれていますが、パイプなるべく見えないようにするために行う施工方法です。(ただし問題も多い)
川崎市川崎区にあるマンションで居住者が入れ替わり、埋設配管を再使用するエアコン設置工事を行いました。
外壁にパイプが出ていますが、
配管化粧カバーの中で電線がつないでありました。
これはもともとのパイプの埋設方法にも問題があり、本来は電線接続しなくてもよい方法をとるべきなのですが・・・
接続がこれでは発火することも考えられます。
冷媒管は結露する場合があり配管化粧カバーなどの中で接続があると危険です。
こんな工事をしているから火事になって量販店などへ経産省から“途中接続禁止”の通達がくるんですね。
冷媒管も同じところでつないであります。
これはほかにやりようがないので仕方ありません。
しかし以前の施工が信用できるものではないので
全部外してつなぎ直します。
信用してガスが漏れたらつまらないですから。
次に電線の接続に移ります。
しかし壁から出ている電線が短くボックス側面から電線を入れました。
このボックスは穴が開いていないので電線挿入用の穴と、水抜き用で下面に穴を開けてます。
電線を圧着接続します。
2㎜どうしの接続なのでリングスリーブ小、圧着ダイス小です。
差込形コネクタという安易なものは使いません。長期信頼性に欠けます。
ビニルテープでもよいのですがこちらのほうがはがれる心配が少ないので使用しています。なおビニルテープの場合はJISC2336を使っています。
電線が外から引っ張られないようにボックスの内側からインシュロックで固定しました。
このふたには防水用のパッキンがあって雨などの侵入を防ぎます。
室外機も接続し真空引きをして完了です。
ボックスは目立ちません。
配管長による冷媒追加充填も必要なく試運転結果も良好です。
エアコン工事は通り一遍のことができればよいのではなく現場や状況に応じて知恵を巡らせ対応を変化させなければ安全は確保できません。
http://kato-aircon.com/
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