アース線の補修(前回の続き)
前回、リモコン受光部不良の修理を載せましたが今回はそれに続いてアース線の補修です。(川崎市川崎区)
これのどこが悪いのかというと
結露した水がアース線を伝ってドレンパンの外側へ流れて行ってしまいます。
熱交換器側部の折り返している管の表面に黒く薄い断熱材が貼ってありますが、これは断熱目的ではなく上からも滴下してくる水をドレンパンへ落ちるように導くためのもので結露防止を目的にしたものではありません。
本来は樹脂で製作するはずですが、製品化の直前またはその後に問題が判明して急ごしらえで張り付けられたような感じです。
断熱材は薄いので管に接触しているところは結露しますし、場合によっては上から水が伝ってくることもあります。
アース線の先、下側にはリモコン受光部もありますので、それが原因で壊れることも考えられます。
このエアコンは何回かクリーニング(洗浄)しているようで、前面グリルの脱着を何度も繰り返す間に元に戻せなくなりこうなったものと思われます。
アース線はどういうわけか“より線”が使用されています。
しかもこのつなぎかた・・・
ふつうは単線を使いますがねぇ。何かのあまり線を使ったのでしょうか。
0.9㎟しかありません。本当はもっと太いものを使用しますが今回は受光部修理のついでにサービスとして行うのでその部分は目をつぶって。悪いところを見つけてすべて直しているときりがありません。
より線をそのままネジにとめるのはちょっとムリがあるので端子を使います。
端子のスリーブの部分の太さは2㎟なので、
フムフム。電線包合容量1.04~2.63㎟。
0.9㎟では細いので素線の数本を長めにして折り返し包合容量内に納めます。
リングスリーブ用(黄色)のペンチでなんでもかまわず圧着している日曜電気工事屋さんもいますがいけませんよー。
またこの赤色の圧着ペンチでリングスリーブは圧着できません。P形スリーブ用です。
あとはエアコンの前面グリルを戻してアース線を接続します。
これが本来のアース線ルートです。
これで水漏れの心配はありません。
長持ちしますように。
http://kato-aircon.com/
« リモコン受光部不良の修理。 | トップページ | 緊急出動。取り外し工事 »
「エアコン修理作業」カテゴリの記事
- 外壁の配管カバーから水漏れ(2024.08.26)
- エアコンが冷えすぎる(2024.08.20)
- 配管カバーから水が出る(2024.08.02)
- ドレンパン交換修理(2024.06.04)
- 運転ランプが点かない(2024.01.15)