エアコン手抜き工事のオンパレード!
川崎市中原区でエアコンの取り外しをしました。ご依頼いただき有り難うございます。
さて今回取り外したのはこちらのエアコン
2016年製なので去年か一昨年あたりに取り付けたと思われる比較的新しいものです。
エアコンは某有名大型量販店で購入されたとのこと。でも工事は量販店の社員が来るわけではありません。ほとんどは下請け業者(もしくは更にその下請け)でその場合でも社員がくるのは稀な例と思われます。
このまるで素人が施工したようなパテの埋め方に工事人の姿勢が表れています。“付けりゃいいんだよ”的な・・・
線を外してから写真を撮ったのではなくアースターミナルのふたは初めから開いていました。
コンセントにアースターミナルがあるのに手を抜いて接続してありません。
室外機の汚れは建物が大通りに面しているため排ガスが積もったもので、交通量の多い通りが近くにあるとどこのお宅もこのようになっています。
これでは断熱材の紫外線劣化が早まってしまいます。
前にも書いたと思いますが電線の皮むきに楽をしたいためワイヤストリッパーを使った典型的なダメ工事です。
ワイヤストリッパーでは心線3本が同じ長さにしかむけないため、端子台にそのままつなぐと両サイドの線が短くなってしまいます。それを回避しようとやたら長くシースをむいてしまうやり方です。知恵を使ったつもりでしょうがただの手抜き工事です。
ワイヤストリッパーの刃をまちがえたのでしょうか?
電気工事士の資格を取るには心線にキズを付けるとダメです。無資格業者でしょうか。
室外機の裏は
すでにテープをはがしてしまいましたがドレンホースがやたら短い。
床から30㎝以上の高さまでしかありません。ドレン排水はそこから床へ落下するので周囲を汚します。
ガス回収(ポンプダウン)、配管の取り外しを終えて室内機を下すと
大きなバリがそのまま。
室内機の配管取り出し口を切り取ってバリを取らずにそのままにしてあります。パイプにキズがついて、時にはドレンホースに穴をあけてしまいます。
ここにもカバーがついて電線の押さえになっていますが、
このように心線の部分で押さえられて中身の銅線が透けて見えます。
お客さまには取り付けてあった状況を報告して取り外し工事は問題なく完了しました。
これだけ手を抜けば工事時間は相当に早いのだと思います。時間短縮のために手を抜くのはお客さんを裏切る行為で、いつの時代もこういうことをする者がいます。
当人は要領よくやっているつもりでしょうが度が過ぎるとこのようなことが平気になってしまいます。
私も長年エアコン工事に携わりましたが、施工が早い人は雑で手を抜き、急ぐ人はミスをすると決まっています。
お客さんにとって一番問題なのはどんな業者にあたるかわからないところでしょう。
http://kato-aircon.com/
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