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2018年3月 6日 (火)

こんな取り外し工事はご注意

 年度末も近づき引っ越しの多くなる季節です。エアコンも一緒に移動するという方も多いかと思います。

 もちろん工事は引っ越し屋さんの下請け(の下請け)である(一応)電気屋さんが来て施工してもらうのが大半です。

 そこで、こんな取り外し工事の対応をしていたら手抜きや悪意があるかもしれません。

1、到着していきなりポンプダウンを始める。

 取り外す前のガス量や動作の状態を確認せずにポンプダウン(ガスを室外機に回収する)作業をすることはエアコンにガス不足などの不具合があったとしても、引っ越し先で取り付けが完了するまで発覚しません。取り付けた後に「ガス入れ○万円です。」と請求される恐れがあります。
 取り外し前に試運転して不具合が発覚していれば、そのエアコンを移設し修理するか、それとも廃棄するかの判断材料になります。

2、室内機にパイプがつながったまま。

 室内機に長いパイプをつなげたままグルグルと巻いてあるものがあります。これでは室内機本体の補助配管に負荷がかかり折ってしまったり、取り付け時には一旦取り外す必要があるため別途費用を取られる可能性があります。

3、パイプのテープをはがさない。

 これは室内機と室外機からパイプを外しているのですが、パイプに巻かれたテープをはがさない行為です。取り付け時にテープをはがす必要があるため別途費用を生じる可能性があります。

4、パイプのテープをカッターナイフなどで切り裂く。

 パイプに巻かれたテープをカッターナイフなどで勢いよく切り裂いてはがすと中のパイプ類が傷つきます。銅管や電線の中身が出てしまったり、ドレン排水管が裂けてしまうことになります。

5、室内機、室外機の真鍮製の銅管接続口をビニルテープで直接ふさぐ。

 真鍮でできている銅管の接続口は使用時にガスと一緒に流れていたコンプレッサーオイルが管内に残っており、ビニルテープの粘着剤と混ざって固まります。それがガスを漏れないように銅管と密着する面に固着してしまうため、取り付け後にガス漏れを起こす恐れがあります。

6、「このパイプもう取り替えたほうがいいですよ。」と不要なのに交換を勧める。

 パイプとは冷媒管(銅管)のことですが、パイプの交換が必要か否かの判断は取り付け工事のときです。状況もわからないまま交換を勧めてくるのは組織ぐるみの営業目的かもしれません。取り付け先で別の担当者に「パイプ取り替えたほうがいいですよ。」と再度言われればお客さんは「取り外しのときも言われたので交換してください。」と容易くパイプ販売ができます。
 本当にダメであればお客さんに見せてどこがどう駄目なのか説明するはずです。

 以上1から5は作業時間短縮のための手抜き工事。6は悪徳営業です。

 引っ越しのときはご自身も荷物をまとめたり、あちこちに連絡する用事でどのような工事をしているかなど確認する暇もなく、それが発覚したところでどうこうできる状況でもありません。またあまりの忙しさに正常な判断も鈍りますのでそこにつけ入られないように注意しましょう。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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