ドレンが逆勾配だと・・・
先日エアコンの撤去をしたとき、室内機から出る結露水を屋外へ流すドレンホースの勾配(こうばい)が逆になっている事例がありました。(横浜市港北区)
室内側の穴のパテをはがしてみると、
このようになっていました。
穴の中(壁の中)はドレンホースが外に向かって上って(逆勾配)います。しかも結露防止の断熱材も巻かれていません。
壁の穴の中でドレンが逆勾配になっていることは非常に多く、施工業者の気遣いの程度がわかる部分でもあります。
そしてこの逆勾配がマンションなどで窓を閉め切って換気扇を回したときに出る「ポコポコ」音の最たる原因です。ポコポコ音防止に逆止弁(エアカットバルブ)などを有料オプションとして施工前から勧めてくる販売店や業者は少し怪しいと思ったほうがよいかもしれません。
今は真冬で暖房時には室内機からの結露水は出ませんが、念のためホース外す前にできるだけ下り勾配になるようにドレンホースを調整し溜まっている水があれば屋外に排出しておきます。
水は出てきませんでした。(真冬ですでに乾燥してるみたい)
写真はドレンホースを外した後ですが、切った途端にドバッと溜まっていた水が出てきました。
溜まっていたうちの半分位の水は敷物の上に落ちましたが、お客さまがすぐにバケツを用意してくださり助かりました。
ホースが詰まりかかっていて下り勾配に調整しても屋外に水が出なかったようです。
室内機から出た水は熱交換器に付着したホコリなども一緒に流しますので汚れています。
今回のように水溜りがあると雑菌も繁殖しやすいためドロッとしていて場合によってはゼリー状になります。そして年月をかけて沈殿と硬化を繰り返し、最後は詰まって室内機本体から水漏れを起こします。
このようにエアコン工事は取り付けたそのとき正常に動けばよしというものではなく、10年後を見据えて問題が発生しないような施工をする必要があります。
http://kato-aircon.com/
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