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2018年2月 1日 (木)

懐かしいバルブ

室外機のバルブです。
Img_1223t
上のバルブは二方弁、下は三方弁といいます。

この画像の三方弁を見て「オッ」と思われたかたは昔からエアコンに携わっているのでしょう。

一方、現代の室外機の三方弁は、
Img_0207rtc2
このような形をしています。

三方弁は室外機本体と室内機に向かう銅管接続部、それとサービスポート(真空引き、ガスチャージ、圧力測定等をおこなう)の三方向に流れます。バルブの開閉はスピンドル部(六角レンチ)で行います。

バルブが、
・全閉時には室外機側は遮断され室内機側とサービスポートの間だけ開きます。(緑線)
・全開または中間の位置では三方向すべてが開きます。(赤線)
中間の位置では開度が少ないため流量も減りますので中間の位置では使用しません。

サービスポートは室外機側、室内機側の両方もしくは室内機側と常時開いているのでこのままではキャップを外すとガスが放出してしまいます。そのため中にバルブコア(逆止弁のようなもの)が付いていて気密を保っています。

保守用のチャージングホースにはバルブコアを押す機構が付いていますのでホースを接続するだけでサービスポートは開きます。

バルブコアを緩めます。(通常は必要ありません)
Img_0210rtc

バルブコアが出てきました。
Img_0211rtc
自動車のタイヤの空気を入れるところとそっくりです。自転車でいえば米式バルブですかね。先端のピンを押すと開きます。

このタイプの三方弁の特徴として、
Img_0207rtc
室内機側の接続口とサービスポートが一直線上についています。

でははじめに見たバルブは、
Img_1223tc
ずれていますね。

手前側に見えているサービスポートにはバルブコアは付いていません。使い方を知らないとガスが漏れてあわてて右往左往することになります。

このバルブの動きは、
Img_1226tc
このようになっています。

バルブが、
・全閉の時は室内機側とサービスポートのみつながります。(緑線)
・中間の時は三方向すべてがつながります。(黄色線)
・全開の時は室内機側と室外機側のみつながります。(赤線)

室内機側だけ真空引きやガスチャージする際にはバルブは全閉し、室外機もまとめて行う場合は中間位置。そしてガス圧計測は全開位置から少しだけ閉める(少しだけサービスポートを開く)といった具合です。

通常使用時はもちろん全開です。

いまではなかなか目にすることのなくなったバルブです。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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