パイプカッターへのこだわり
エアコンの工具にパイプカッター(チューブカッター)というものがあります。
エアコンでは冷媒管(銅管)を切るために使用する工具です。
近くのビーバープロというお店でLOBSTER(ロブスター)製のバリの出にくいチューブカッターというものが目にとまりました。
パッケージには”銅管専用、一般冷媒配管用”、”自動送り機構”、”極薄丸刃”、”バリの大きさ約50%削減”などエアコン工事のためにあるようなカッターじゃないですか!
価格は税別¥4000位できれいなフレアが開けるならと購入しました。
パッケージから出すとこんな感じです。
樹脂のパーツが多く、プロの使用に耐えられるのか少し心配になりますが、さっそく銅管を切って試してみました。
結果は当店では”残念ながら使用できません”でした。
※あくまでも当店における結論ですので使用者によって異なると思われます。
試したのは切断面の影響が出やすい3分管(φ9.52㎜もしくはφ9.53㎜)で新品のなまし銅管(O管)を使用。
銅管を切ってみると、
切断面はキレイですが実際は返りが大きくなっています。
バリ自体は少ないことは確かなのですが、自動送り機構による刃の押さえつけが強く、刃の当たる部分の銅管が内側へ押されて返り(変形)が大きくなっているようです。
切断したところをリーマーで処理してからフレアツールで広げました。
ちょっと見にくいですが返りの部分は段差になって現れます。爪で触れると段差がはっきりとわかります。
この段差の付いている面はガスが漏れないようにシールとなるところで、できる限りフラットに仕上げたいところとなります。
何回か同じ作業をして、さらにパイプカッターの使い方を変えてもみましたが極薄刃は食い込みが良すぎて手による微調整はほとんどムリでした。
昔から使っている”ROTHENBERGER(ローテンベルガーと読むらしい)製”の普通のパイプカッターで切断してリーマーそしてフレアを広げると、
段差は少なく仕上げられます。爪で触れても段差はほとんど感じられません。
普通のパイプカッターを使用する場合は銅管の周りを回転させながら同時に刃のあて量を調整します。刃の切れ味を加味してあて量を感覚で調整して切るため難しいところもありますが、こちらのほうが満足いく結果が得られます。
肝心なのはフレア面の仕上がり具合で、”ただ切れればいい”というものではなく、思った以上に奥の深い工具です。
ということで、また無駄遣いして余計なものを買ってしまいました。ガックリ
http://kato-aircon.com/
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