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2017年10月30日 (月)

量販店等の下請け工事をしない理由

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 ある引っ越し業者様より「工事を請けてもらえませんか」と電話が入りました。せっかくのお誘いでしたが丁重にお断りさせていただきました。

 同じようなお誘いは量販店等からも時々ありますが当店では下請け工事は行っておりません。

 お客さまからも「量販店とかの工事もやっているんですよね?」と質問されることもたびたびあります。

 大手の量販店や引っ越し業者の下請けをすれば安定して工事をもらえて良いのではと思われる方も多いと思いますが、その誘惑に負けて請けてしまえば引き換えに犠牲にしなければならないことがあります。

おそらくほとんどのお客さまが求める”良質な工事”です。

 わたしも昔、数か月ほど引っ越しの下請け工事をしていたことがありますが、そのときの記憶では1日に4台取り外し+5台取り付け、というようなことを毎日のように元受け会社から伝票を送りつけられ、一人でそれをこなすために朝から夜まで休暇を取ることもできず作業しました。(休日もほとんどなしで身の危険を感じやめました。)

 このような環境でまともな工事などできるわけがありません。他の下請け業者を見ても「なんじゃこりゃ」という工事を当然の如くおこなっていました。

 では暇な時期になったらちゃんとした工事をするのかといえば”NO!”です。 一度”手抜き”や”雑”な工事を覚えてしまうと暇になったら「ちゃっちゃと終わらせて早く帰ろう!」と同じようにテキトウにやるようになります。

 また複数人で工事をおこなえば性格にもよりますが、”相方を待たせては悪い”、”いいところを見せてやろう”、”あいつには負けたくない”という心理が働きスピードを競うようになったります。

 現在では末端業者に支払われる報酬が昔より非常に低いため、さらに拍車がかかっています。

 このようなことから工事の質ではなく”速さ”に重点を置くようになり、クレームや事故が多発します。

 昔、ある下請け業者がへんな工事をしていたので「そんな工事でいいの? 危なくない?」と問いかけると帰ってきた答えは「問題になる頃には俺はこの会社にいないから。」でした。

 下請け業者は同じところにずっといる人は少なく、仲間から「こっちのほうが儲かるよ」と誘われれば別の会社へ移籍して流れていきます。 そのため責任感は希薄です。

 しかしお客さまより直に工事や作業を請負えば、その責任はすべて自分自身にありますので悪い意味での”いい加減”な工事はできません。

 当店は開業以来いままで下請け工事はしていません。自身で工事は”こうあるべき”という基準をもっていますので、それを貫くため下請けはしないことにしています。

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http://kato-aircon.com/

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