暖房もガス(冷媒)を使います。
ここのところ急に寒くなりました。そろそろ暖房をつける機会が出てくる季節です。
ほとんどの方は冷房では冷媒であるフロンガス(現在発売されているエアコンは代替フロン)を使用していることをご存知で、冷えなくなると”ガス不足かな・・・”と思われるようです。
しかし暖房もフロンガスを使用していることは知らない方もいて、点検で「ガス不足ですね。」というと”ハァ?”という表情をされたりします。
どうも電気(電熱)ヒーターかなにか別の方法で暖めていると思っていたようです。
都市ガスなどを使用してボイラーで温水をつくり暖房する器具もありますが現在ではほとんど見かけなくなりました。昔よりも電気式エアコンの暖房能力が格段に高くなり、ガスや灯油に比べ燃費もよいためです。
では”どうやって暖房をしているの?”と思われるかもしれませんが冷房の原理と全く同じです。そもそも冷房も冷媒を使用して熱を運ぶ”ヒートポンプ”という方式ですので、冷房は熱を室内から奪い室外へ、暖房は熱を室外から奪い室内へとポンプを使って運ぶように移動させています。
冷房と暖房の切り替えは弁により冷媒の流れを切り替えておこなっています。
このようなことから電気式のエアコンは冷媒のフロンガスがなくなると冷房も暖房も効かなくなりますので、今年冷房が効かなかったお宅では暖房も効かなくなっているかもしれません。
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