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2017年8月19日 (土)

危険 エアコン落ちた!

電話で「エアコンが落ちてしまった」との依頼をいただき早速修理に訪問しました。(川崎市中原区)
ブログを見てご連絡をいただいたとのこと有り難うございます。

到着して拝見すると、
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落ちてます。

でも壁から出たパイプが短いことやカーテンボックスがあって下まで落ちずに他に被害は無いようです。
溜まっていた水がこぼれ落ちるためタオルやビニール袋で受けて、室内機がこれ以上落下しないようにヒモで括ってありました。

裏側は、
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ボードアンカーが壁から抜けています。

据付板を外して裏から見ると
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石膏ボードに4本で固定されていました。

重量のかかる上の部分は2本だけで、それも上端の穴より下がった位置で強度不足。しかも使用されていたものは”ねじ込み式”と呼ばれちょっとした荷重の変化で石膏ボードを破壊して抜けてしまうため重量物を固定するには不向きです。

アップで見ると
Img_0422t
このように巻貝のようになっています。

ボードアンカーを外して
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次に取り付け方法を考えます。
壁を調べると本体の左2/3位まで内部にエアコン固定用の補強板(木板)が入っていることが分かりました。
(写真ではすでに新しいボードアンカーを打ち込んであります。)
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石膏ボード表面から30㎜程奥にあるため設置工事をした業者さんはわからなかったのでしょう。

右側は補強板がなく空洞のためボードアンカー(カサ式)を使用します。
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カサ式のボードアンカーは壁の裏側で広がるため強度があります。

室内機のすぐそばに高いベッドがあり容易に触れることができるため通常よりも多めに固定します。
Img_0424t

古いボードアンカーの抜けた穴はパテで埋めました。
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中央から左は壁内の補強板へ直接ネジで打ち込み強固に固定します。
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計測すると壁の表面から補強板(板厚約10~12㎜)まで約30㎜、コンクリート躯体までが約60㎜でネジの長さは50㎜のトラスタッピングを選定しました。
板を突き抜けてコンクリートの手前で止まる長さが最適です。ここでネジが長すぎてコンクリートに地付きしてしまうと補強板の強度が一気に落ちます。(補強板ごと剥がれて落下する事例もあります)

固定が終わって室内機を掛けましたが試運転や確認事項等で気を取られ写真を撮り忘れました。
(もちろん下部も固定しています。)

絶縁抵抗、振動や異音の有無、温度、ドレン排水状況等を確認して完了しました。

帰ってしばらくすると別の方から「エアコンが落ちそうになっている」との連絡をいただきましたが、当店作業エリアから離れておりお伺いすることはできませんでした。(すみません)
室内機の上の隙間が大きくなってきて気が付かれたそうです。

室内機の落下事故は結構発生していて依頼があります。
設置状況によって壁、床、家財を壊したり、落ちるタイミングが悪いと人的被害も出たりします。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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