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2017年8月18日 (金)

快適でも寿命は短いインバーターエアコン

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 みなさんはインバーターエアコンをご存知でしょうか? 現在日本ではインバーターを搭載していないエアコンを見つけるほうが困難なくらい普及しています。

 30数年ほど前に東芝がルームエアコンに初めて搭載し、その異様な名前から我々の間では当初”インベーダーエアコン(古)”と呼ばれ、室外機が重く大きいため恐れられていました。

 インバーターエアコンはコンプレッサー(室外機の中にある圧縮機)の回転数を自由に変えてパワーが必要な時は公称能力よりも大きな力で部屋を冷やしたり温めたりでき、設定温度に近づくと回転数を落としてより小さな電力で一定の温度を保ちます。
 快適性と経済性(電気代)に優れた面をもったエアコンと言えると思います。

 日本では9割以上普及していると思われるインバーターエアコンですがアジア、欧州、中東方面ではまだ昔からの定速機(一定の回転数で回り、設定温度に達すると止まる)を使用しているところが多いようです。
 やはり求められるポイントに違いがあるということでしょうか。

 インバーターは電子制御でおこなわれ、その部品は機種ごとに特化したものとなっています。壊れてメーカー補修部品がなければそこで終了、エアコンを買い替えることになります。

 昔のクーラーは長持ちしましたが、それは部品の点数や電子制御がそれほどなく壊れる部分が少ないためです。壊れても割と汎用部品で直せてしまうこともありました。
 よくお客さんから「うちのエアコンは30年以上使ってるけどまだ使えてるよ」と聞きます。現在発売されているエアコンではまず無理でしょう。
 (とくにインバーターの載っている室外制御基板は壊れやすい。)

 海外では日本よりも過酷な環境で使用されることもあると思いますので、インバーターを含む電子制御では余計に寿命が短くなる恐れがあります。また壊れたときに自分たちで直せるほうが重宝ですし、下手をすると室内機と室外機を別の機種で寄せ集めて使っているかもしれません。このほうが自由度が高いですね。

 インバーターエアコンは室内機と室外機の組み合わせがその機種のみに限定されていて別の機種とつなぐと動きません。製造打ち切りから10年を超えて故障すると部品が無い場合も多く、いくら電気代が安くても入れ替えのコストで相殺または使用条件によってはマイナスになるかもしれません。

 寿命 = 部品の保有期間 ともいえます。

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http://kato-aircon.com/

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