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2017年7月10日 (月)

エアコンには漏電遮断器を・・・

エアコンにアースが必要なことは以前にも書きましたが、それに関連することで今回は漏電遮断器です。

漏電遮断器は文字通り漏電が発生したときに遮断する装置です。これがないと漏電しても気が付かずに事故になるかもしれません。

エアコンで漏電しやすいところは室外機周辺、とくにコンプレッサーが多いと思います。

エアコンに漏電遮断器が必要か?というとまずほとんどの場合必要です。
一般家庭の電灯線(対地電圧150V以下)でも”水気のある場所”に設置する機器は漏電遮断器を施設することになっています。

この”水気のある場所”は雨のかかる場所などはほとんど含まれますので室外機を置くところは全部といえるほどあてはまります。

漏電遮断器は分電盤の主幹に一つ付いていればそこから分岐された回路はすべて保護されていますので個別に取り付ける必要はありません。また昔の分電盤でない限り現在では初めから付いていると思います。

しかし漏電遮断器の付いていない昔の分電盤をそのまま使用している場合、エアコンの取り付けや取り替えの際に設置する必要が出てきます。

分電盤を取り替えて漏電遮断器を取り付けるには高額な費用がかかってしまったり、賃貸住宅ではたやすくできるものでもありません。

とりあえずエアコンだけでも漏電遮断器を取り付けるには”OC付の漏電ブレーカー”という手段があります。

これです。
Img_0223t_2
箱にOC付、2P2E20A30mA等と書かれていますが
2P:ツーポール、極数が2つ(配線2本用)
2E:ツーエレメント、過電流素子(過電流のときに検知遮断するための素子)が2つで100V・200Vどちらにも使用可能。
OC付:オーバーカレント(過電流)の略。2Eと関連します。
20A:遮断電流20Aでブレーカーが落ちます。
30mA:漏電電流30mAでブレーカーが落ちます。
などの意味です。

昔からある分電盤の中で交換するとそのブレーカー回路だけになりますが過電流と同時に漏電遮断器で保護することができます。
Img_0222t
このようになります。

ブレーカーの”入”の文字の下にある灰色の丸いものはテストボタンで漏電ブレーカーが正常に作動するかときどき押して確認するために付いています。

近頃ではめっきり需要の少なくなった小型漏電ブレーカーですがときどき活躍します。

ただし電気工事士の資格がなければ交換作業はもちろんできません。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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