ドレン勾配は大切です。
あるマンションにエアコンの入れ替え工事で伺いました。(川崎市宮前区)
古いエアコンを取り外してお客さまが購入された新品を取り付ける工事です。
メールでの見積もりの段階でパイプが玄関上を通って隣の部屋を経由して室外機につながっていることを教えていただいたのですが、排水管も同じルートで室外機置場までつながっています。
古いエアコンを外していくとドレン(排水ホース)勾配に問題がありホースの中に雑菌が繁殖しヘドロのようなヌルヌルした水がドロドロと出てきます。 いつ室内に水漏れしてもおかしくありません。
こんな感じで配管されていました。
クリックすると大きく表示されると思います。
おそらくこれを施工した業者さんは時間に追われて施工後どうなるか考えもしなかったのではと思われます。
室内機から出た排水ホースはP.S(パイプシャフト:設備用のパイプや電線などを通しているところ)内を通過しさらに玄関前の天井内を通してあるのですが、冷媒管(銅管)に所々テーピングで固定してあるため中を流れる水の重みでたるんで水溜りになっていました。
しかも断熱もしてありません。
このような場合は塩ビ管(VP30)を使用するのが一番の方法です。VP30を使用すれば断熱されたドレンホースがそのまま塩ビ管の中を通ります。お客さまにお話しするとホームセンターへ買いにいってくださるとのこと。
しかし近くのお店ではVP30はなく(VP20までしか置いてないそうで)、小さなサイズのものしかなかったため急遽買い物へ・・・。
もどってすぐに塩ビ管を通します。(天井を一部開けています。)
ソケット(直線用のジョイント)がみえますが、部屋Aから部屋Bまでのスリーブ間は2.3mほどあって1本ものでは壁でつかえて差し込めないため途中でつないでいます。
その後、新しい冷媒管や電線を通します。
(簡単に書いていますが結構大変でした。)
塩ビ管は上流側をスリーブの上部に、下流側をスリーブの下部に配置して勾配を取りました。
天井の点検口が小さいので水平器を使用して勾配を確認しました。結果は1/100勾配、大丈夫そうです。
エアコン設置完了時の試運転でドレン排水状態と水溜りがないことを確認し問題ありません。
作業は長時間になりましたが無事終了してなによりです。ご依頼いただいたお客さま有り難うございました。
http://kato-aircon.com/
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