ひさしぶりにマルチエアコン設置

しばらくマルチエアコン（以下「マルチ」）の取り付けは依頼がなかったのですが今回は久々に登場しました。

いつもお世話になっているお客さまのご紹介による依頼（川崎市麻生区）です。有り難うございます。

マルチとは室外機1台に対し複数台の室内機を取り付けられる機種のことで今回は2室マルチ（室内機2台）です。

室内機の取り付けは普通のエアコンと同じですので省略します。まずは電源工事から始めますがほとんどのマルチは室外機に電源直結でコンセントは必要ありません。
片方の部屋の専用コンセント（専用回路）を延長して室外機へ接続します。

そのコンセントはこちら

このコンセントは取り外して使えないようにします。

こちらの部屋に室内機を1台、隣の部屋にもう一台を付けますが点検口の中に隣からきている埋設された配管が見えます。

コンセントを取り外して、

このコンセントには壁内にボックスが取り付けられていません。

開口を広げてボックスを取り付けたら延長する電線を接続します。

蓋になるプレートを取り付け。

外側には今回新しく通した配管と隠ぺい配管（埋設配管）、電源線等が出ています。

埋設された配管は短いので今回はユニオンという部品を使って接続します。電線の長さは埋設されたものでなんとか足りました。

接続したら断熱材をかぶせてテーピングします。

配管、電線の処理とテーピングがすべて終わったら室外機を設置して接続します。

電線を接続

つながったら真空引きをしてバルブを開けキャップ類をすべてしめます。

絶縁抵抗測定をして漏電がないことを確認しブレーカーをONにしたら電源電圧を測定

電圧も異常なし。

室外機接続部のカバーも取り付けて試運転開始です。

試運転チェックもお客さま立会いの下すべて正常で問題ありません。

マルチの試運転で注意することは誤配線（パイプと電線が隣の部屋と入れ違い）やパイプ同士のつなぎ間違い（細い管がA室、太い管がB室につながっている）です。
室内機を全部同時に試運転しても判別できませんので1室ずつ運転して動作確認し、最後に全室運転して再度確認します。

マルチは室外機の設置条件でスペースが1台分しかない場合などに利点があります。

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