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2017年5月11日 (木)

熱交換器ガス漏れ修理

こちらのお客さまは14年以上前より御ひいき頂き何度も工事に伺ってるリピーター様(相模原市)です。本当に有り難うございます。

さて今回は少し前からエアコンの調子が悪くエラーコードを表示するとの依頼です。このエアコンは7年ほど前にお家を新築された際、私が取り付けたものです。

点検結果はガス漏れ。室内機の熱交換器に穴が開いてしまってガスが漏れていました。

しかしこの修理はメーカー保証期間も過ぎていて部品代、工賃で結構な金額になります。またエアコンを買い替えるにも容量が7.1kWと大きく高額なため判断に迷うところです。しばらく検討していただき後日連絡があり修理を行うこととなりました。

こちらがその室内機です。
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取り外して
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掃除機でホコリを取りながら分解作業に入ります。
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ばらしていきます。
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電装部品も取り外します。
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熱交換器の交換は室内機を全部ばらす必要があるため時間がかかります。この機種のように上位グレードの場合は部品点数や配線類などが多くもとの場所や配線ルートを忘れないようにします。

熱交換器の表面はホコリで詰まっていますね。
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アップで
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どうしてこのようになったかというと、このエアコンはフィルターの自動掃除機能が搭載されています。そのためほとんどのユーザーはフィルター掃除をエアコンに任せるのですが、すると徐々にフィルターの目詰まりが起こってそのうちフィルターは全く空気を通過できなくなり、エアコンのありとあらゆる隙間からホコリ混じりで吸気してしまうためです。
またそれが原因でフィルター以外のところにホコリが溜まってしまいます。

このようになると暖房時はガスの圧力が非常に高くなり、管の肉厚の薄い室内機の熱交換器は圧力負けして亀裂が生じガス漏れしてしまうことも考えられます。

分解できました。
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上が熱交換器、下はドレンパンや送風ファンです。

ガス漏れしていた場所は
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外した熱交換器は天地が逆さになっていますが、濡れているようにみえるところはオイルが付着しています。これはコンプレッサーを潤滑してガスと一緒に流れるオイルが管の穴から漏れ出たものでガス漏れの跡です。
(裏側は表面とちがってずいぶんときれいです。)

そしてこちらが新しい熱交換器
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ドレンパンを取り付けます。
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ピカピカ
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間違いがないように組み立てます。
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組み終わったら室内機を壁にかけて
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外側にまわって配管類を接続したら室内機、室外機、パイプ内を真空にします。
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この真空引きは冷凍サイクル全体ですのでだいたい1時間程度かかります。その間に別の作業をします。と言いたいところですが昼食にしました。

真空が引けたらガスを規定量チャージします。
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ガス漏れがないか検査して
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漏れはなく(当たり前ですが)すべての試運転チェックも正常で完了となりました。

長持ちしますように。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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