エアコンコンセントの移動
今回はエアコンのコンセントを移動したときの様子(横浜市鶴見区)です。
このエアコンは別件(暖房が効かない)で依頼を受けて点検したところ室内機の熱交換器(ラジエターみたいなところ)からガス漏れをしていました。高額な修理内容ですがまだ購入年数が浅くメーカー保証が受けられたため、そちらの修理はメーカーさんにお願いしてもらいました。
しかしエアコンのコンセントが見当たりません。どうやらエアコン本体の裏に隠れているようです。このままでは使い勝手が悪いだけでなく、事故などのトラブルになりかねないためコンセントの移動を提案させていただきました。
メーカーさんの修理が完了して再度依頼をいただき作業を行いました。メーカーさんからもコンセントを直したほうがよいとの話があったそうです。
施工前のエアコンの様子(前面のパネルは外してあります)
エアコン本体裏の右上のほうにコンセントが隠れています。
まずガスを回収(ポンプダウン)して室外機のパイプを取り外してから室内機のグリルを取り外し、
本体を傾けてロープで固定しました。
ちょっと荒々しくも見えますが今回このようにしたのは設置された状況が簡単にパイプを抜き差しできない状態であったため、室外機側のジョイントを外して穴を貫通しているパイプを軸に回転することで室内機本体側のパイプの捻じれや座屈などを生じさせないようにすると共に施主様の費用負担を減らすことができる双方のバランスを考慮した方法です。
そして隠れていたコンセントがこちら。
コンセントとプラグは壁の中で接続されていました。上にアース線がありますね、これもつなぐようにします。
コンセントを移動する位置は施主様のご希望で普通のコンセントと同じように埋込型を使用するので壁の中に障害物がないところで決定します。
中はこのようになっています。
壁内の上に見えるのはGLボンドでこれは「GL工法」といって下地を組まずに壁をボンドで張り付けてあります。黄色いところはコンクリートに吹き付けられた断熱材です。
元の電線は被覆の中まで酸化して真っ黒になっていたので接触がよくなるように磨きました。
電線を接続(圧着)して絶縁キャップを被せてコンクリート内のボックスへ入れます。
エアコン本体裏の穴を塞ぎます。
コンセント用に切り取った石膏ボードをはめ込んで周囲をパテ埋めした上からアルミテープを貼りました。
室内側のパイプの穴もアルミテープとパテで空気の流れを遮断しました。
あとは室外機をつないで真空引きしたらバルブを開放して試運転です。
電気工事したところは絶縁測定、電圧測定、極性確認、回路の確認と帳簿保存等を規則に準じておこないます。
試運転もおわって作業完了です。
http://kato-aircon.com/
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