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2017年3月 7日 (火)

200Vエアコンはアンペア数に注意

 200Vのエアコンは効率がいい!とよくいわれています。

 同じ消費電力であれば電圧が倍になったぶん電流を半分位に落とせるためパワーの割に損失が減り、エアコン専用回路(コンセント)の配線も一般に多く使用されている太さのもので大きな部屋に付ける高容量のエアコンも使用可能です。

 「うちは200V(ボルト)来てるし30A(アンペア)の契約だから、エアコンは200Vで20Aのものにしよう!」

 ちょっと待ってください。これでは契約アンペアを超えてしまいます。

東京電力の電流制限器(リミッター、電力会社の財物です)

Photo_4

 なんで?10A残ってるよ。となりますが、電力会社のアンペア契約は100Vを基準に計算していますので、30Aの契約は3kVA(皮相電力[VA]=電圧[V]×電流[A])の容量と同じです。

 これを200V、最大電流20Aのエアコンで使うと200V×20A=4000VA(4kVA)となり、1kVA(10A)不足で電流制限器が落ちてしまいます。

 もっと簡単に言い換えますと200Vの機器は電流制限器に100V換算で2倍の電流が流れると思ってください。

 200V20Aの機器は100V換算40A。

 200V15Aの機器は100V換算30A。

 あくまでも最大電流ですのでエアコンの設定温度に近くなった場合は室外機の回転数が落ちて電流は少なくなります。

 また多くのルームエアコンの最大電流は暖房時に発生します。最大電流は機器の仕様書などに出ていて標準電流等とは別になっています。

 このように電力会社の電流制限器は30Aの契約では200V機器の場合15Aまでしか使えませんのでエアコンを買う前に現状で何アンペアまで契約が上げられるか電力会社に問い合わせたほうが良いと思います。

 ぎりぎりのアンペア数だといつもヒヤヒヤ計算しながら使うことになります。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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