エアコンのアース。
こんにちは エアコンにアースを接続する必要があることをご存知でしょうか。
アースはエアコンから漏電したときにアース線からその電気を地面に流すために接続します。このアース線がつながっていないと漏電遮断器がすぐに作動せず危険な状態となります。
エアコンはコンプレッサーやそれを駆動するパワーモジュール、リアクタ、その他などから漏電して、室外機の外板金属、冷媒管(銅管)、室内外機の熱交換器に電気が来てしまうことがあります。このときにアースがつながっていないと既に漏電が発生しているにもかかわらず漏電遮断器は検知できず落ちません。人が触ったり、雨が降って濡れたりと事故電流が地面にある程度流れ(通常30mA以上)ようやく作動するようになっています。
また近頃ではほとんど見かけなくなりましたが漏電遮断器が設置されていないご家庭では、アースがつながっていない場合に感電事故や思いもかけないところから漏電電流が流れて火災になることも考えられます。
このように安全に欠かせないアースですが漏電した電気はどこへ行くのでしょう。地面に吸い込まれて消えると思っている方いませんか。
実はこの電気、地面を通って外の電信柱などの付近でまた電線に戻ります。日本の一般的な配線は接地方式といい地面を通して電気の流れ道があるため、いざ漏電が発生したときは漏電遮断器とアースが接続してあればすぐにわかります。
そのほかアースにはインバーターノイズなどを軽減する効果もあります。室外機の中では高周波の発生している部分もあり、マンションなどでアースを接続していない場合に金属サッシに靴を履かずに乗って運転中の室外機のネジなどに触るとピリピリと電気を感じることがあります。室外機の外板等に誘導された微量の電気が体を通りサッシからコンクリート内の鉄筋を通じ電気的に地面へと流れるためです。
なおアースを接続する場合は室内機と室外機は冷媒管(銅管)でつながっていますのでどちらか片方だけで行います。
このようにアースはオマケではなく安全に大切な機能であることがおわかり頂けましたでしょうか。
http://kato-aircon.com/
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