配管用の穴あけ工事は壁の内部に注意。
今回は壁の穴あけ作業(川崎市宮前区にてエアコン取り付け)です。
一戸建ての住宅などでエアコンの配管を通すためにおこなう穴あけは初心者のエアコン工事屋さんには緊張する場面だと思います。
ある程度の建築の知識がないと壁の内部がどのようになっているのかわからず筋交いを切ってしまったり、ツーバイフォー住宅の窓の上に穴を開けてしまったりということもあるでしょう。(建築に詳しい方ならどういうことかおわかりかと思います。)
その中でも電線を切ってしまう確率は高く細心の注意が必要です。
電線は配線のルートが決まっているわけではなく、電気工事屋さんにはエアコンがどのように付くのかわかりません。そのためエアコンの穴を開けるところに配線されていることがあります。
先日おこなった穴あけ作業の模様です。
ドリルにはこれを使用します。
・穴あけ準備
穴を開ける場所を決めたら中心部に穴を開けて長いドライバーなどで内部の状況を探ります。
穴の中心より右に1㎝のところに柱のように固いものが当たるため、横や縦にドライバーを動かしてみると感触から電線管だとわかりました。
室内機の設置位置は寸法ぎりぎりで右にも左にも寄せられない状況です。ここはツーバイフォー住宅で本体左側の穴あけ位置も縦枠スタッド(柱のようなもの)で開けられないため、この時点で万一電線管が避けられない場合の対処法を考えてから次の作業へ進みます。
・次に内壁の石膏ボードをドリルで開けますが、完全に切れてしまう前にドリルを止めて手で石膏ボードを取り除きます。
断熱材の中に電線が通っているのが透けて見えていました。
ドリルだけで勢いよく内壁を切ってしまうとその弾みで電線まで切れてしまいます。
・断熱材をかき分けて内部を調べます。
ケーブル、アース線、電線管と盛りだくさん。
なお断熱材は避けておかないとドリルに絡まって1枚そっくり取れてしまいます。
ケーブルとアース線は移動して簡単に避けられましたが、電線管は硬くて移動しても戻ってしまうためこのままでは外壁までは開けられません。
今回は電線管を移動した状態で仮にネジを立ててみました。
移動するのもこれが限界で完全には避けられないため、穴を開ける角度を少し左斜めにしました。
・外壁まで穴を開けます。
ネジの頭がドリルの側面で少し削れました。
・穴が開いたら仮に付けたネジは取り去ってしまい養生管を入れます。
少し左斜めに角度がついているのがわかりますでしょうか。
ちなみに穴は外へ下り勾配が付けてあります。ドレン排水が流れやすくするため、そして雨水などが入りにくくなるためです。
穴あけ工事は新築戸建てで多くおこないますので経験が浅い業者さんはかなりの緊張感を強いられると思います。どうすれば失敗を避けられるか建築の知識と共に場数を踏んで覚えるしかありません。
http://kato-aircon.com/
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