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エアコン点検

2018年9月11日 (火)

熱交換器ガス漏れ、オイルで判明。

今年の夏はこんな事例がありました。

3年程前に当店で取付けたエアコンの冷房が弱くなったと点検依頼をいただきました。

室内機
室内機

エアコンの効きが悪くなった場合はガス漏れというケースが多いのですが、まだ購入から5年以内なのでメーカー保証を受けらる部分(冷凍サイクル)が残っています。

冷房運転で動かすと風が弱々しいのでフィルターを確認します。
フィルターが詰まっている
詰まってますね。

フィルター自動掃除が機能していなかったようです。

フィルターを掃除していただきこれで解決かと安心したのも束の間。
フィルターを外すと冷房温度が出なくなってしまいました。

詰まって風の通りが悪い間は室内機の熱交換量が減るのでなんとか冷房サイクルのバランスを保っていたようです。

ガス漏れの可能性が高くなりました。

室外機を見ます。
室外機
ガス圧を調べるとやはり減っています。

この後、漏れ箇所を探すため高感度のリークディテクタ(ガス検知器)を使い室内機、室外機を調べましたが反応ありません。

パイプの接続箇所も反応なく、漏れた形跡(オイル付着)もなし。

これはやっかいなリークかも・・・。と見ているうちに
ドレン排水が虹色に反射している
室内機から流れ出ているドレン排水が太陽光にあたって虹色に反射しています。

おっ!これはもしかして・・・

室内機の熱交換器に穴が開いてガス漏れしている可能性が非常に高い状況です。

エアコンの冷媒ガスはコンプレッサーオイルと混じって循環するため、ガス漏れ箇所からはそのオイルが一緒に出てきます。
熱交換器から漏れたオイルは結露した水と一緒にドレン管から排出。

ではなぜリークディテクタでは反応しなかったか・・・。
考えられる原因として漏れ穴はとても小さいためオイルがその部分にあると、オイルの通過に時間がかかりガスが一時出なくなることや、漏れ量が少なすぎて反応しないことなどが挙げられます。

熱交換器ならまだ保証期間内。さっそくメーカーへ依頼をしていただきました。

メーカーが来て熱交換器交換(無償修理)となったそうです。

でも繁忙期なので修理まではかなり日があったようです。

当店で点検の時に仮にガス補充をしたのでその間は問題なく冷房できたようですが。

今回の場合、ドレン排水がコンクリートの上に出ていたので発見できましたが地面では難しいでしょう。

しかし室内機熱交換器のガス漏れは近年多く発生しているのですが、なんとかならないもんですかねぇ。

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http://kato-aircon.com/

2018年8月26日 (日)

2台とも室内機(熱交)ガス漏れ。

エアコンが冷えないと2台の点検依頼をいただきました。

― 1台目 ―

1台目はまったく冷えず、去年メーカーさんでガスを入れてもらったそうです。(また漏れるので無駄になりますけど・・・)

冷房運転で室外機のバルブを見ると
凍っている室外機のバルブ
凍っています。

これはガス不足か膨張弁関連の不良が疑われます。

停止時の圧力は
停止時圧力1.6MPa
1.6MPaです。

気温に対して低いのでガス漏れです。

低圧圧力は
低圧圧力0.3MPa
0.3MPaしかありません。

ガスはほとんどカラに違い状態です。

漏れる場所で一番疑わしい室内機をリークディテクタ(ガス漏れ検知器)で調べると、
室内機熱交換器よりガス漏れ
漏れ反応あり。

やはり漏れてました。熱交換器からのガス漏れ。

高額修理になるケースでエアコンの保証期間が過ぎているので使用年数も考慮し買い替えをお勧めしました。

― 2台目 ―

点検2台目
こちらは暑い日になると冷房があまり効かなくなるとのこと。

去年までは普通に冷えていたそうです。

温度測定をするとそこそこ冷えています。

このケースで一番あやしいのは汚れ。

吹き出す風の音で送風経路が詰まっているのがわかります。

開けてみます。
室内機吸気フィルターが詰まっている
フィルターが詰まっていますね。

近くで見ると
フィルターの汚れで熱交換器が見えない
奥にある熱交換器が見えません。

これでもフィルター自動掃除機能のついたエアコンです。

しかし勘違いされてはいけません。フィルターの自動掃除機能はどこのメーカーでもオマケ程度のものです。

人の手で掃除したほうがきれいになります。

このことはメーカーさんもわかっていると思いますがイメージ先行で人気があるのでやめられない。

販売店は「自動掃除機能で手間なくいつもキレイ、節電にもなります。」と売り込んでいることでしょう。


それはさておき、フィルターを取り外して様子をみました。

すると気流が多くなることで室内機の吸い込みと吹き出しの温度差が少なくなり、どうやらこちらも調子が良くないようです。

室内機にリークディテクタをあてるとまたもや“ピピピピ・・・・”と反応がでました。

室内機熱交換器よりガス漏れ

またか・・・ 念のためもう一度やっても同じところで反応が出ます。

まだガスは抜けきっていませんがそのうち冷えなくなるでしょう。

結局2台とも買い替えをお勧めして点検終了となりました。

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2018年8月22日 (水)

天カセ・ドレン水位異常

天井カセット型エアコン(通称、天カセ)の点検を行いました。

(ここのところブログのアップが遅れていて少し前の作業です。)

エアコンはこちら
天井カセット型エアコン室内機
ちょっと角度的に見にくいと思いますが天井に埋め込まれているタイプです。

ドレン水位異常で冷房運転が停止してしまうとのことで依頼をいただきました。

伺ったときはなんとか動いているようでだましだまし使っていたみたいです。

― では点検します。 ―

吸い込みグリルを外して
吸い込みグリルを外したところ

パネルも外してしまいます。
パネルを外したところ
これでドレンパンが見えました。

おっと、ドレンプラグ(水抜き栓)が見当たらない。
この機種はドレンパンに水抜き用の口が付いていません。

ドレンパンに指を入れると水がたっぷり溜まっています。

固定しているネジを外し、中で水が右へ左へ行ったり来たりしているのを感じながらこぼさないようにそっと降ろします。

ドレンパンの内側は
ドレンパン内側の汚れ
やっぱりヌメヌメしたものが溜まりますね。

雑菌などでどうしてもこうなります。

でも排水用のポンプの吸い込み口をふさぐような汚れではありません。

ということはポンプがあやしい・・・
排水用ドレンポンプ
吸い込み口に滴が付いていたのでそのままポンプを作動させました。

しかしこの滴はまったく動きません。

ペットボトルを切ってカップを作り、水を吸い込むか試しても一向に減りません。

ポンプをばらしてみました。
ポンプの内側
けっこう汚れいています。

ポンプの吐出側は
ポンプ吐出側
汚れで穴が狭くなっています。

回転部は
ポンプ回転部
吸入部分のところに汚れが付いています。

お客さんがドレンパンやポンプのケーシング部品を洗ってくださいました。

回転部の汚れも落として元通り組付けます。
ポンプの吸入部分
黒い十字の回転部分が見えるようになりました。

この時点で再度カップの水をあてがってポンプを作動させるとちゃんと吸い込むようになりました。

パネルも戻して正常に排水するかドレンパンに水を注いで確認します。
ドレン排水出口
入れた水がしっかり排水されています。

たくさん出ていますが通常の冷房運転ではポタポタと落ちる程度が正常です。

これで思いっきり冷房運転が可能になりました。

ルームエアコンの天カセはオフィスなどに使用する業務用よりも設置された環境やポンプ能力的に詰まりやすいのかもしれませんね。

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2018年8月13日 (月)

エアコンが冷えなくなってきた。

「貸している住宅のエアコンが冷えなくなってきた。」との連絡をいただき点検に伺いました。

15年前より当店をごひいきいただいているお客さんで、たしかこの場所に取り付けたのが初めてだったと思います。

木の風合いが心地良い建物です。

そのエアコンも3年前に室内機の熱交換器に穴が開いてガス漏れし、今回のエアコンはそのとき新品に交換したものです。

こちらがそのエアコン。
冷えなくなってきたエアコン
フィルター自動掃除機能付きエアコン。

室内機から出る風の音がフィルター詰まりを感じさせます。

居住者さんもフィルターを外して掃除しているそうですが・・・
写真を撮り忘れましたがパッと見はきれいですが、よーく目を凝らしてみると細かい網目が詰まっています。

フィルターを取り外すと風の勢いが増します。

普通に掃除しても取り切れないようなので洗剤を使ってフィルターを洗ってもらいキレイになりました。

この段階で室外機のバルブ温度を測定します。

往き側
往き側のバルブ温度
27.5℃

戻り側
戻り側のバルブ温度
5℃

絶好調。

冷凍サイクルには問題なし。少し調子が良すぎなのですが、まだ室内機の風量が完全ではないためです。

なぜか・・・

今度は室内機のファンを見ます。

風の吹き出し口
室内機の吹き出し口
この奥に回転しているファンがあります。

エアコンを停止しなくてもカメラのフラッシュ閃光は非常に短いので回転しているファンを止めて見られます。
室内機送風ファンの様子
ファンに汚れが積もってますね。

拡大します。
ファンの汚れ
かなり積もっています。

このファンにモコモコと積もっているものはホコリというよりもカビです。
長時間つけっぱなしのお宅ではよくこのようになります。

エアコンの横流(おうりゅう)ファンは羽が細いので汚れが積もると途端にサージングを起こしたりして空気が流れなくなります。
そうなると熱交換器の冷えた空気は室内機の中で回るようになり温度検知部を冷やして室外機がすぐに停止します。

エアコンは室内が十分冷えたと勘違いしているのです。

これではいつまでたっても部屋は冷えません。

当店でエアコン洗浄はおこなってませんのでクリーニング屋さんに依頼していただきました。安いところはエアコンを壊してしまったり組み間違えが多いのできちんとした業者へ依頼していただくようお願いしました。

なおこの横流ファンは昔とことなり樹脂でできています。不慣れな人がブラシなどでファンを掃除しようとして一枚でも割ってしまうとバランスが崩れてエアコンは振動で使えなくなります。

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2018年8月 7日 (火)

室内機水飛びでメーカー保証。

室内機の吹き出し口が水でびっしょりになり水滴が飛んでくるとの点検依頼をいただきました。

今回のエアコンは2年程前に新品を当店で取り付けたものです。

その室内機はこちら
水が飛んでくる室内機

しばらく冷房運転すると水が吹き出し口に付いています。
吹き出し口に水が付いている。
吹き出す風にのって水しぶきが飛んできます。

たまに水が飛んでくるのは異常ではありませんが、これは吹き出し口がびっしょり水滴だらけになるほどであきらかに異常です。

ガス漏れでも時としてこのような症状が出る場合もあります。

点検を開始しガスの圧力や温度関係もすべて正常範囲。

ガス漏れを起こすような施工はしてないのですが念のため接続部をリークディテクタ(ガス漏れ検知器)で検査します。

漏れはありません。

本体も調べましたが漏れはなし。

ドレン排水は
正常に出ているドレン排水
問題ありません。

メーカーの技術へ電話を入れてこの機種に同じような案件が出ていないか確認することにしました。

お昼前に電話を入れて・・・「混んでいるので2~3時間後に折り返すようになります。」とのこと。

いずれにしても施工には問題ないのでメーカー保証を受けられる可能性が高いと判断しお客さんからメーカーへ修理依頼をしていただきました。

他にも調べましたがこれで点検は終了。


― その後 ―

一日の仕事を終えてのんびりしていると・・・夜の9時半頃電話が入り「○○(メーカー名と部署)ですが遅くなってたいへん申し訳ありません。」 なんとメーカー技術から電話が入りました。

こちらもすっかり忘れていました。しかもこんな時間まで・・・かなりお疲れのようで気の毒です。今年の夏の暑さはホントに異常なのでメーカーさんへも電話が殺到しているのでしょう。

そして同じ機種でこれと同じ案件が多発しているという情報はないとのこと。

こちらで点検した項目や結果を伝えると、「そこまで調べて頂いているならあとはこちらで見させてください。」と返答をいただきました。

数日後、お客さんより修理内容の報告をいただきました。

室内熱交換器の交換
室内熱交換器
フィルターを外すと見える銀色のフィンの部分をそっくり交換。

室内機を降ろして全部分解しないと交換できません。

自費で直すと高額ですが冷凍サイクル部品なので5年のメーカー保証があります。

おそらくメーカーの判断は「熱交換器の親水性がなんらかの原因で低下し本来ドレンパンまで水が伝っていくものが途中ではじかれて滴下してしまい、それがファンにあたって飛んでくる現象」だと思います。

熱交換器の一部に断熱テープを貼って修理(対策)完了にしているメーカーさんも多い中、しっかりやってもらえました。

保証期間内なので無償だったそうです。

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2018年6月15日 (金)

点検 エアコンが動かない。

川崎市幸区(今回初めてのお客様)でエアコンが動かなくなったとの点検依頼があり、たまたま近隣にいて時間があったので即刻訪問しました。

急にエアコンが動かなくなってリモコン不良かと汎用のエアコンリモコンを購入しても動作せず、本体の応急運転スイッチも反応しないとのこと。

まだ購入して5年ほどであまり使わないのに動かなくなってがっかりされています。

今回のエアコンはコンセントを差し直すとフラップ(ルーバー)が動くはずですが何の反応もありません。

(もしかして・・・)

基本の電源チェック。テスターでコンセントの電圧を測ります。
コンセントの電圧測定0V
ほぼ0Vで電気が来ていないのがわかりました。

(やっぱり?)

念のためエアコンの絶縁抵抗を測定し漏電などしていないか確認します。
絶縁抵抗測定
測定中は両手がふさがり撮影できません。

漏電はなく正常でした。

そしてブレーカーを見に行きます。

ブレーカーが落ちていれば、その原因を探さなければなりません。また落ちてなければ断線箇所を探すことになります。

結果、ブレーカーが落ちていました。

(やっぱり。)

一旦ブレーカーを上げてコンセントの電圧を測ります。
コンセントの電圧測定 約104V
約104Vで問題なし。

エアコンのプラグを差すとルーバーが動きました。

リモコンでスイッチオン、運転が始まります。しばらくして室外機が動き出して冷房が効いてきました。

ブレーカーは落ちません。

こちらのお宅は分電盤のブレーカーレバー部分にカバーがないタイプのため、物を置いた際に触れてエアコン回路が落ちてしまったようです。

それには心当たりがあるようでエアコンは壊れておらずお客さまもひと安心。

これにて一件落着。

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2018年6月 2日 (土)

エアコンを延長コードで使うと・・・

川崎区でエアコン点検を行いました。

症状は室内機が点滅して動かないそうです。

さっそく冷房運転、設定温度は最低の16℃にしました。

しばらくたっても室外機が動きません。
室外機の基板を見るとエラーらしきLEDが一つ点滅しています。

何のエラーだろうと外板を開けようとしたところ室外機が動き出しLEDの点滅も消灯しました。

室外機液管バルブの温度
室外機液管側バルブの温度は8.5℃
8.5℃

ガス管バルブの温度
室外機ガス管側バルブの温度3.5℃
3.5℃

いやー、絶好調じゃないですか。good

かなり古い機種ですがここまで調子いいのは使用頻度が少ないのかもしれません。
なお使用頻度が少ないからといって長持ちすることはありません。使用頻度が少ないほうがいい部分と逆に使い続けたほうがいい部分とがあります。

この状態で圧力を測るという無意味なことは致しません。

もしやフィルターが詰まっているのでは? と室内機を見ましたがほとんど汚れていませんでした。

室内機の吸い込み温度
室内機吸い込み温度20.5℃
20.5℃

吹き出し温度
室内機吹き出し温度7.5℃
7.5℃

まったく問題ないですね。

暖房運転も正常。

お客さまと話をしながらいろいろと見ていると・・・

あれ、専用コンセントがない。down
エアコンの電源を延長コードで使用していた
室内機から出ているのは延長コード。

本体の裏でつないで延ばし床上付近のコンセントに差してありました。

コンセントに差してあるプラグの温度を測ると40℃以上。
明らかに異常な温度です。このとき金属の刃の部分は触れないくらい熱くなっています。

温度が高いということは電気の接触抵抗も高く、ここでの電圧降下が大きくなります。

しかも延長コードも電圧降下が大きくなる原因なので、これらにより室外機のコンプレッサーを回すための電圧が不足して起動不良に陥った可能性が高くなりました。

点検時はたまたまうまく運転できただけかもしれません。

エアコンを止めてプラグを抜くと
プラグの焼け、変色、変形
刃の根元付近は焼けと変色。

片方の刃は傾いています。

一方、コンセントは
コンセントの焼け
エアコンの差してあった下側が特に焼けてます。

拡大して
コンセントの焼け拡大
左側は特に大きく変形していますね。

火を噴く寸前です。bomb

今回のようにプラグを差した状態では焼けているのは気が付きません。
いきなり発火して大騒ぎになります。

このコンセントのすぐそばにはカーテンがかかるようになっているので発火したらそのまま燃え移って火事になってしまうことも容易に想像できます。

昔からエアコンで火事になる典型的な例ですね。

万一、出火して消防を呼ぶようなことになれば警察もきて工事をした会社、担当者も出頭命令がくると思います。
電気工事士が行ったか、電気工事業を登録しているか、責任者は誰か・・・いろいろ調べ上げられて施工者の責任として賠償を含む大変なペナルティを課せられるでしょう。

安易にこのような工事をすると痛い目をみます。“知らなかった”や“お客さんの指示で”は通用しません。

なぜエアコン工事に電気工事士の資格電気工事業の登録の両方が必要なのかお分かりいただけると思います。

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2018年4月25日 (水)

点検 - エアコンが動かない。

川崎市麻生区にてエアコン点検を行いました。

こちらが点検するエアコン。
日立エアコン室内機
日立のエアコンです。

本体の電源コードに“1994”とあったので1994年頃の製品です。(約24年前)

リモコンで操作しても動かず。本体の応急運転スイッチでも動かず。

コンセントを差し直してみてもなんの反応もありません。

こういう時はまずコンセントに電気がきているか確認します。テスターで計測し102Vで問題なし。

他のメーカーや現在の日立でもあまりない症状ですが、この頃の日立さんのエアコンは、
室内機の配線図
室内機と室外機を結ぶ連絡線が4本あります。

この4本あるのは日立独特の方式です。

現在では他のメーカーと同様3本になってます。

3本の場合、コンセントからきた100Vの電気が室内機内で室内機側と室外機側に分配されて電源供給するようになっています。

しかしこの4本の方式はコンセントからきた100Vはそのまま室外機へ供給されます。室内機は通過するだけです。

そして室外機から残りの2本へ室内機用電源100Vとそこに制御用の信号を乗っけるという変わったものです。

そのため室外機に電源を直接供給して室内外の連絡線を2本だけで行うということもでき、マルチのエアコンでは有益な方法ともいえるでしょう。

ただし室外機が壊れて100Vが戻らなくなると今回のような状態になり室内機はエラーも何も表示せず黙り込んだままになります。

室内機の基板を調べると
室内機の基板
室外機から100Vが来ていません。

では今度は室外機。
室外機

カバーを外して中を見てみると
LEDが点滅
LEDが点滅してエラー表示しています。

カバーの裏側にエラーコード表があるのですが、
エラーコード表が読めない
ほとんど読めません。

なんとか読めるところだけで室内外の通信異常とわかりました。

室内機へ電源供給されていないので室内側から信号がくるわけありませんね。

このブログのため画像を見て気が付いたのですが
基板が焼けてます。
基板が焼けてました。

いずれにしても一部分しか部品の在庫が残っておらず、使用年数も約24年ということでここを直してもすぐに他が壊れることも大いに考えられます。

修理費も考慮し今回は買い替えをお勧めして点検完了となりました。

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2018年4月20日 (金)

冷えない。エアコン点検

東京都品川区でエアコン点検を行いました。

内容は“冷房が効かない。暖房までは使用できていた。”というものでした。

現地へ到着後お客さまより、4年ほど前に街の電気屋さんで購入設置してもらい、昨年ガスが不足しているといわれ充填(補充?)しているそうです。

とりあえず冷房運転ON!・・・まったく冷えません。

運転を止めてガス圧測定のため室外機のカバーを開けます。
室外機に接続されている電線のシースがむき過ぎ
どうしてこうなるの・・・

電線のシースをむき過ぎているのはよく見るがここまではめずらしい。

こうなるとどうしても見てしまうのが端子台
室外機の電線接続がよくない
やっぱり。

心線の皮むき寸法が短いのでしょう。差し込みの点検窓から線が見えません。

東芝製のエアコンなのですがこのメーカーの皮むき寸法は他社より長い19mm。

それはさておき今回は点検を進めます。

サービスポートにホースをつないで
チャージングホースをサービスポートに接続

冷房運転で低圧圧力を見ます。
ゲージで低圧圧力測定
0.15MPaです。

「0.15MPaってわからん。」という方へ。0.15MPaは昔の単位で約1.5kg/c㎡です。

これは低い。点検時の気温を考えても0.8~1MPa近くあってもよいはず。

停止時も1.2MPaと気温に対して低かったのでやはりガス不足(ガス漏れ)ですね。

ちなみに圧力で中に入っているガスの量はわかりません。圧力を見ながらガス補充する業者がいますが現在のエアコンでは危険です。

バルブの温度も測ります。
液管側バルブの温度が低すぎる
液管側マイナス4.5℃低すぎ。

管内でガスの蒸発が早すぎです。

ガス管側は
ガス管側バルブの温度が高い
17.5℃高すぎ。

蒸発しきったガスが戻る乾き運転。この状態ではコンプレッサーがどんどん高温になって傷めてしまいます。

少し経つと
液管側バルブが凍ってきた
液管側バルブが凍ってきました。

凍ると冷えるような気がするかもしれませんがエアコンでバルブが凍るのは冷凍サイクルのアンバランスによるものです。

ではどこでガスが漏れているか?

リークディテクタで室外機のバルブと室内機側中間ジョイントは漏れ反応なし。オイル付着もなし。

室内機をチェック
室内機熱交換器付近よりガス漏れ反応あり
「ピピピピピ・・・」

インジケーターランプとともに音が鳴り響きます。

室内機の熱交換器またはその付近でガスが漏れているようです。

もしかすると去年ガスを入れたときにすでにここから漏れていたかもしれません。

エアコンの製造年を見ると2014年製。

ここで点検は終了となります。なぜか・・・エアコンのメーカー保証期間のうち、冷凍サイクルだけは5年あります。今回の場合、施工不良によるガス漏れではなく本体の不良でメーカー保証対象になると思います。

しかし5年以内でよかったと思います。発見が遅れて保証期間を過ぎると高額な修理費用になるケースです。

あとお客さまの言われていた「暖房までは使えていた」というのはガス不足でも暖房は症状が現れにくく気付きにくいということがあります。冷房のほうが症状が顕著になるためこのようなことがおきます。

室内機熱交換器部分のガス漏れ原因ははっきりとわかりませんがオゾン層を破壊しない新冷媒になってガス圧力が高くなってから増えています。

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