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エアコン点検

2019年8月16日 (金)

これは手ごわい水漏れ

夏になるとかならず水漏れ修理の依頼が入ります。

今回はこちら
水漏れを起こしているエアコン室内機
なんだか懐かしいデザイン。

今は亡きサンヨーブランドのエアコンです。

末期のころに出した換気機能付きのタイプ。
「換気・・・そういえばそんなエアコン昔流行ったな~」なんて思う方もいるかもしれませんね。

上下風向ルーバーは軸部分が劣化割れでぶらぶらです。

室内機からは床に置かれたバケツまでヒモが伸びて漏れた水が伝うように工夫してあります。

でもそこから出ている水の量はわずか。
ほとんどは室外に排出されています。

こういった漏れ方が一番難しい。

室内機のカバーを外します。
室内機のカバーを外して水漏れ確認
どうやらドレンパン(熱交換器から落ちてくる水を受ける皿)の左端を伝って出てきているようです。

ドレンパン割れやホコリの影響などが考えられますね。

ドレンパン左側面を覗くと
ドレンパン側面部分
正面にあるメインのドレンパンに本体背面のドレンパンからの水が流れ込む仕組みになっています。

室内機の熱交換器はモノによって背面側まで付いていて、その水が本体のフレームに成形されたドレンパンを流れてここまで出てきます。

雨樋みたいなものと思っていただければ想像しやすいかもしれません。

さらによく見ると
ドレン水路の脇に汚れ
ドレンの水路の脇に黒い汚れがあります。

どうもこの汚れが水を吸い込んで伝った水が漏れているようです。

お客さんから綿棒をいただいてゴシゴシ掃除してみましたが表面をきれいにしてもやっぱり漏れてきます。

やっぱりドレンパン割れかなあ?と思いつつ、確認しやすいようにドレンパンを外そうとしますが熱交換器とフレームに阻まれて取れません。(メンテ性わる~)

(ちなみに現在のエアコンはドレンパンそのものが本体フレームと一体で外せないものが多くなっています。)

室内機を下ろして分解すればもちろん外せますが使用年数的に設計寿命はとっくに過ぎていて費用も考慮すると、そこまでするならエアコンを買い替えたほうが得策です。

熱交換器の固定を外しちょっと無理して持ち上げ隙間をできる限り掃除します。
ドレンパンは割れていない様子。

ちょっと手こずりましたが元に戻して再確認。
水漏れしないか再確認
自然排水が始まるまで運転して様子を見ます。

どうやら漏れはとまったようです。

ふぅ。

エアコンのクリーニング(業者で洗浄)はしていたようで全体的にはそれほど汚れていませんが、こういった部分は普通のエアコンクリーニングではできません。

また、メーカーさんもこうなることを想定して部品同士適正なクリアランスを設けておけば汚れによる水漏れはある程度防げると思いますが・・・

室内機を元通りに戻して
室内機を元通りに戻して
完了としました。

しばらくは様子を見ながら使っていただきます。

お客さんはさっそく入れ替えるエアコンをどれにするか検討されていました。
年数的にそう遠くない時期に動かなくなると思いますので暑さがひと段落したら購入されると良いのではないでしょうか。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2019年8月11日 (日)

エアコンの中は○○○○天国!

横浜市にて素人が付けたようでエアコンが冷えないとのことで点検に伺いました。

もらったエアコンを移設してきたとのことで取り付けたのは便利屋さん。
去年設置したときは冷えていたものが暖房時は弱い感じで今年はとうとう冷えなくなってしまったそうです。

問題のモノはこちら
素人工事で効かなくなったエアコン室外機
この時点で本職の施工でないことがわかります。

ドレンホース(排水管)も2本地面に長く転がってますね。このままだとどうなるか・・・基本的なこともなにも知らないのでしょう。

とりあえずバルブのカバーを開けます。
ガス漏れしているバルブ部分
このブログはエアコン技術者の方もご覧いただいているようなのですが、これを見ればガスが漏れているとわかりますね。

停止時のガス圧は
停止時圧力0.15MPa
0.15MPaしか残っていません。

気温からして1.6~1.9MPaはあってもいいはずがこれではほとんど空っぽです。

念のためリークディテクタ(赤外線式ガス漏れ検知器)を使用し先ほどのバルブ接続部を調べたところやっぱり漏れ反応がありました。

この漏れを直してガスを入れれば修理完了するかといえば答えは「No!」

パッと見でこれは室内機を含め全体的に問題が潜んでいると判断しました。

室内機にパイプがつながったまま運ばれてきたそうで、中間にあるジョイントの漏れの可能性は低いと思いますが、つながったまま運ぶ行為が別の問題を起こしかねません。

いったん全部取り外して、取り付けなおしてからガスチャージする手順となります。
ただし他の問題が発覚して高額になると判断した場合は買い替えを検討していただくことも視野に入れなくてはなりません。

まずは絶縁抵抗測定
取り外す前に絶縁抵抗測定
無限大付近で問題なし。

電線を見ると
内外連絡線が1.6mm
1.6mmが使われてます。

指定は2.0mmなのでこれも取り替えです。これは移設する前(新品を購入した約3年前)から使われていたものです。

バルブから銅管を外すと
2分側フレアが傷だらけ
2分管(細管)側は傷だらけでこれでは漏れて当然です。

取り付けた人はフレアツールという銅管を画像のように広げる工具を持っておらず、このフレア部分はそのまま再利用して付けてしまったとのこと。

この部分は再利用できません。締め直しもできません。都度フレアツールで加工し接続するものです。

3分管のほうは
19081130
異物まで付いて傷だらけ。

ここで心配になるのはバルブ側。接続面に傷が付いていたら最悪の場合ここで終了(エアコン買い替え)になります。
バルブ側接続面はどうやら無事
フレアが接する面は多少の傷はありますが大丈夫そうです。

ふと室外機の反対側を見ると
室外機にアースがしてある?
室外機にアースが接続されているようです。

でもここはアース接続端子ではなく外板を固定しているねじですよ。

室内機のコンセントにアース端子がありますが使われていません。そこにはつながずアース棒を打ち込んだのかな?

ざんねーん
アースされていなかった
その先はどこにもつながっていませんでした。

余計なものが室外機についてます。
室外機の排水ホース
地面に置くのにこれを付けてはいけません。

説明は省きます。

途中の銅管を触っていくと・・・

あ、怪しい・・・
銅管のつぶれ、ねじれ
ねじれてつぶれています。

こりゃ銅管も交換ですね。

配管カバーを開けると
穴から屋外用ドレンホースが出ている
穴から屋外用ドレンホースが出てます。

通常は室内用の断熱を被ったホースが出るはずですが・・・

長年エアコンの施工をしている人はわかりますね。この中間ジョイントに巻かれた防湿テープをみれば移設前は左配管されていたと。
ということは室内機のドレンホースが左に接続されたまま設置したことがわかります。

銅管を少し起こすと
ドレン管がつぶれている
ドレンホースはつぶれていました。

屋外用は室内用とちがい柔らかいのでこのようになってしまいます。

そのうち水漏れします。

中間ジョイントは
中間ジョイントにガス漏れなし
ここは外さず移設したそうなのでガス漏れはありません。

室内機を下ろしたら本体の銅管に折れやつぶれがないか調査します。
室内機の銅管を調査
3分管(太管)側にスプリングを差し込んで調べます。

問題なさそうです。安心しました。

白色の室内用ドレンホースが左側(画像奥)から出てます。これは本来右側(画像手前)に差し替えて冷媒管と共に屋外へ出るようにするものです。

室内機据付板の固定は杜撰でそのうち落ちると思いますが、これも付け直せば大丈夫。(撮り忘れました)

内外連絡線も外します。

カバーを開けて
端子台に異物が
あちゃ~😅

こ、これはゴキブリのウ○コ・・・

移設前のお宅が古く取り壊し前に外したそうで、それまでに室内機に住み着いていたようです。

こちらに移設後に小さな赤ちゃんのようなゴキブリが出るようになったということで、卵付きでもらってきてしまったんですね。

室内機の近くの壁にもウ○コがポツリと付いてます。

この時点でお客さんと相談しエアコンの処分が決定しました。

エアコンの室内機は冬でも基板の付近が通電されて暖かいのでゴキブリが住み着きます。中には基板上で感電死しているのもいますので。

エアコンにとどめをさしたのがゴキブリだったとは何とも・・・

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2019年8月 1日 (木)

また出ました室内機落下(今夏4台目)

いやいや今年は落下が多いですね。

今回はどんな付け方をしているでしょうか・・・

現地到着。
落ちた室内機の様子 title=
下にあるデスクに箱を置いて支えられていました。

おそらく据付板(室内機を掛ける金属の板)は壁に戻されたのだと思います。

少し前から室内機上部と壁との隙間が大きくなっていたとのこと。
落ちる前ぶれですね。

この季節なので水がたくさん出てたいへんだったそうです。

「工事したところに言わないんですか?」とお聞きしましたが一度こうなってしまうと信用できませんよね。
またネット上にアルバイト感覚で出てくる業者はこういう時には消えてしまっていることがよくあります。

さて据付板はどのように付いていたのか確認します。
据付板の固定方法を調査
お、この樹脂製ボードアンカーで抜けることは珍しい。

ヒルティ製のボードアンカーでむかし私も使ったことがあります。

そして隣には
2種類のボードアンカーが使われていた
室内機が落ちるで有名、ねじ込み式ボードアンカー。

ハイブリッド方式ですか・・・(意味なし)

でもヒルティのボードアンカーは傘が開いてませんね。
ふつうはもっとパカッと開いて抜けたとしても壁にもっと大きな穴が開いていたはず・・・

理由は
ボードアンカーに使われたねじが短い
ねじが短くて肝心な部分に届いておらず開かなかった。

左右同じ方式でもう片方も
ボードアンカーに合わないねじ
こちらはもっと短くて隙間があります。

いやいやなんといいましょうか・・・😅

エアコン工事でよくあるのですが、ねじの長さがめちゃくちゃで薄い板になが~いものをつかったり、今回のように足らなかったりと手持ちの使い古したねじを使って施工しているケースをよく見かけます。

こちらは木造一戸建て。
室内機中央付近に柱があるのですが・・・
ねじが柱には効いていなかった
ねじの色を見れば柱に効いていなかったのがわかります。

建築の勉強も少しは必要です。

ではどのように修理するかが問題。

ボードアンカーの抜けた穴はもう使えません。その周囲も強度が落ちています。

こちらの場合、室内機の位置を強度的に問題ないところまで少し移動して設置することになります。

配管からすべて設置しなおしです。

しかしこの日はそこまでの時間はないので本修理(工事)は後日にすることにして応急処置を行いました。
この暑さでエアコンなしでは耐えられませんからね。

据付板を元の位置に取り付けて
応急処置で据付板を固定
周囲にボードアンカーを打ち直して柱にもねじを効かせます。

完全ではありませんので長期はもちませんが短期間であれば問題ないでしょう。あくまで応急処置なので

室内機を掛けて
落ちた室内機を掛けて
設置状態や動作をチェックします。

少し問題もありますがとりあえずこのままで様子を見ながら使ってもらうことにしました。

あとこれ、
アース線がつながっていない
アース線がつながってませんね。

いまどき珍しい手抜きです。見ればすぐにバレてしまうのに・・・

これも本修理の時に接続します。

室内機の落下は壁だけでなくエアコン本体やパイプ類も傷めます。

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2019年7月19日 (金)

エアコン落ちた!(今夏3台目)

某有名量販店で購入、設置された室内機が落ちました。

季節を問わず室内機落下は発生していますが、ここのところいやに多い気がします。
梅雨時で壁の石膏ボードが湿っているからでしょうか・・・

でも当店に修理依頼が来ているのはほんの一部で、実際は購入店にクレームとしてたくさん発生しているのではないかと思います。

伺ってみると
落ちて衣装ケースに載せられた室内機
テーブルの上にさらに衣装ケースが積まれて室内機が載せられていました。

お客さんによると突然落ちたとのこと。

こちらは一戸建てで室内機のパイプが本体背面から壁穴を貫通しているため傾く程度で済んだようです。

(でも後にたいへんなことが発覚します)

室内機の背面を覗くと
室内機はねじ込み式ボードアンカーで留められていた
今回もねじ込み式ボードアンカーの抜けによる落下です。

ご覧の通りアンカーと言ってもこれは太めのねじのようなもの。保持力が弱くその形状から荷重がかかり続けると石膏ボードを破壊して最後は抜け落ちます。

エアコンの室内機はそれなりの重量があり、壁にはその間10年、20年と引き抜き荷重がかかり続けるわけですからね。

何本で留めてたのかな?
上部は2本のみで固定されていた。
あらまぁ肝心の上部は2本のみ。

落ちるわけです。

この状況ならば据付板(室内機を壁に掛けるための金属板)を付け直せば修理は簡単かなと思い工具材料を準備して作業開始。

おや?ここで問題発生。

壁に据付板を当てたところピッタリと付きません。
間に何か挟まっているのかと思いよく見てみると・・・なんと壁が波打っています。

水平器を壁に当ててみると
アンカーのあったところの壁が盛り上がっている
周囲が壁から浮いています。

2本のボードアンカーが打たれていたところを中心に直径20cm程度壁が手前に膨らんでいました。

2本のみで支えられていたため、その部分の石膏ボードが長年(確か取り付けてから8年程度と伺いました)集中して強い力で引っ張られ続け変形してしまったのです。

このまま据付板を無理に付けると室内機が引っ掛からないどころか石膏ボードを破壊することになります。
長期間を経て変形した石膏ボードを短時間で元の状態に戻そうと力を加えると崩壊します。

この時点で修理は断念。

大工さんなどに依頼していただき壁の貼り直しを検討してもらうことになり、室内機を取り外して完了となりました。
おおごとになってしまいました。

今回、落ちた原因はねじ込み式ボードアンカーを使用していることに加え固定本数が少ないことでした。

たとえきちんとしたボードアンカー(金属製カサ式)を使用しても2本では少な過ぎて話になりません。
重量に見合った数で固定して更に室内機中央付近に間柱があるのでそこにも固定が必要です。

設備工事をする者はこうした柱や間柱などの配置をイメージできなくてはいけません。

近年、やたら重くて厚みのあるデザインの室内機が多くなっていますが、機能や省エネ性能が高いとしても壁の変形などを考えるとちょっと・・・
メーカーさんは売ることが一番。建物のことまで考えていませんので選ぶ側で家を守るしかありません。

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2019年7月 4日 (木)

エアコン落ちた!(今夏2台目)

またもやエアコン(室内機)落ちました。

「あんたそんな工事してんのか?」なんて言われそうですが、いえいえ当店の工事じゃありません。

建物はコンクリート造りのマンション。
今回はどんな付け方をしているでしょう。

到着してみると
家具の上に落ちた室内機が置いてある
家具の上に置いてありました。

なにもしていないのに突然落ちてきたとのこと。

パイプでぶら下がった状態になったようで家具には室内機がぶつかったキズが付いていました。
コワイですねー。

見る角度を変えて
落下した室内機の状態
とりあえずここに置いたそうですがなかなかキワドイ状態です。

水が大量に出たとのことで床にはそれを受ける袋が用意されてました。

引越しでエアコンを移設してこちらに付けたそうで設置から6年程。
引っ越し業者の関連業者に付けてもらったそうです。(いわゆる下請けですね)

外れた据付板を見ると
落下した室内機の据付板
こりゃなかなかのチャレンジャー

この室内機質量13kgと重く厚みもあるので壁にかかる引き抜き荷重がかなり大きいにもかかわらず、"ねじ込み式ボードアンカー"だけで留めてありました。

なにもチャレンジしているわけではないでしょうが知らないというのは怖いものです。
下請け業者というのは一つの会社に長くいる人は少なく責任感も希薄になりがち。
本当の意味での独立した業者ではないのです。

まあ、独立した業者でも現れては消えていくカゲロウのようなところもありますが・・・問い合わせたら音信不通、消えていたなんてよく聞く話です。

おっと、それはさておき

壁の中ではこんなふうになります。
ねじ込み式ボードアンカーが広がった状態
ちょっと開いた感じになっています。

この開きで余計にボードを傷めてしまうのかもしれません。

壁材に使用される石膏ボードは荷重がかかり続けると崩れてしまいます。
しかも年数が経つと劣化も進んで強度が落ちてきます。

壁を見ると
ねじ込み式ボードアンカーは数を打っても抜ける
6か所打たれてました。

これを見ればねじ込み式ボードアンカーでは数を打ってもそのうち抜けることがわかります。

このアンカーはあくまで軽いものを対象としたものでエアコンのような重量物は長期に支えることはできません。

抜けた穴は
ボードアンカーが抜けた穴
周囲が崩れてます。

奥にはコンクリート躯体が見えます。

この躯体にアンカーを利かせれば落ちることはないんですが・・・共用部のため許可が必要です。

エアコンの使用年数をみると
エアコン本体の仕様
約9年。

設計寿命が近づいていることもあって直さず買い替えされるとのことで今回はエアコンを撤去しました。

比較的新しいマンションでは石膏ボードの裏にエアコン設置用の補強板が入っていることが多くあります。
しかしこれも信用できるかといえばちょっとねぇ・・・

重く厚みのある室内機では補強板があってもそれごとはがれて落ちることも考えられます。
補強板が躯体にボルト固定されているならば安心ですが、まずそれはないでしょう。
ほとんどが躯体に接着してあるとか、石膏ボードの裏に張り付けてあるだけとか、ねじや釘で数か所留まっているだけの簡易なものと考えたほうがいいです。

デベロッパーやゼネコンに聞いてもどの程度の荷重に耐えられるのか答えは返ってこないでしょう。
おそらく「普通のエアコンなら付きます」程度の返事しかありませんし、「あとはエアコン工事の人に聞いてください」と言われるのが落ちです。

いずれにしてもエアコンに何もしない状態でねじなどが抜けて落下するようであれば欠陥工事と言えます。

ただ、過去にはエアコン本体の欠陥で壁がふやけて落下する製品があったことも事実です。

落ちる原因もさまざまなんですよ。

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2019年6月 5日 (水)

エアコンシーズン前点検で・・・

昨年、修理に伺ったお客さんより今年も問題なく使用できるか点検をと依頼をいただきました。ありがとうございます😄

室内機は
天井カセット形の室内機
天井カセット形ルームエアコン。

※天井カセット形は室内機本体が天井内に埋め込まれていて天井面にはパネルだけ見えるという業務用空調機でよくある形です。

前回は排水ができなくなってドレンパンが満水になるドレン水位異常で動かなくなっていました。

ではまず気になる排水試験から・・・

水をドレンパンに注いで外部へ排出されるか確認します。
ドレン水が排水されている様子
問題なく排出されています。

量を見るため水受けを置きました。

ドレンパンの中も手で探ったところヌメリなどもなく大丈夫そうです。

これだけではシーズン前点検にならないので、絶縁抵抗測定、フィルター、室内機の運転状態、室外機の運転状態、汚れ具合などを一通り見て問題なし。

そして肝心の冷房の効き具合を調べます。

室内機の吸い込み25度。吹き出し13度。まずまずの温度結果。

まだ本格的な夏ではないので念のため室外機のバルブ温度も測定。

詳しくは書きませんが結果はガスが不足している乾き運転と呼ばれる状態です。立ち上がりに時間がかかっているのかと思い、しばらく様子を見ましたが結果は同じ。

そういえば去年訪問したときに以前になにかメーカーで修理したといっていたような・・・

お客さんに調べていただくと、購入した翌年位に室内機熱交換器からガス漏れで交換。そして2年位前にガス不足でチャージしたという経歴が出てきました。

うん、これはあやしい。
ガス漏れ点検もすることにしました。

室内機の熱交換器付近にフロンガスの漏れ検知器をゆっくりあてていくと、「ピピピピピ・・・・・」あちゃ~漏れ発見。

前回熱交換器を交換したときはメーカー保証期間内で無償修理でしたが今回は期限切れ。高額修理になります。
年数的に部品の在庫終了も考えられ、しかも他の部分が故障するリスクが高まっているのでここで修理するのはやめたほうがいいですね。

買い替えを検討しながらもうしばらく使ってみるとのご判断で点検を終了しました。

今年も室内熱交換器ガス漏れによる不具合が多発しそうな予感がします。環境保護のため新冷媒になって以前よりガス圧が上昇した分、この漏れも多くなっているのではないでしょうか。

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2019年4月19日 (金)

ルーバーがぶらぶら

室内機の上下風向ルーバーがぶらぶらになったので修理をと依頼をいただきました。

この時点で何が壊れているのか大方の予想はつきますが、別のところが壊れていると部品などが無駄になるので点検を行いました。

この症状は言わば"エアコンあるある"の部類です。

まず室内機を見ると
室内機の上下風向ルーバーがぶらぶら
お客さんの言う通りぶらぶらです。

さっそくルーバーを外して見たところ
砕けた上下風向ルーバーの軸
軸が砕けてました。

まあ、予想通り。と言いたいところですが、多くの場合二つに割れているとか一部が欠けたという程度ですがこれはバラバラに砕けてます。

その部品の中には
ルーバー軸の補強部品
軸を補強する金属部品がありますね。

メーカーさんも破損しやすい部品ということを把握しています。
でもこのように補強部品を追加しているのはあまり見かけません。

おそらく、この補強がなければ軸が欠けた時点でルーバーがぶらぶらしたと思いますが、ばらばらに砕けるまで補強に押さえられ耐えていたのだと思います。

冷房時は冷やされて、暖房時は熱くなるので劣化も進みやすい。
しかもこのタイプはルーバーの向きを検知しないので全閉と全開のときは筐体にぶつかってから数秒間、軸に負荷がかかります。

そのほかにはルーバーの材質で劣化破損しやすい機種もあります。

次にルーバーモーター側は
上下風向ルーバーモーターの軸
軸に破損等ありません。

リモコンで操作してモーターの回転も正常。
これでもしモーターも破損していればそれも交換しなければなりません。

今回はルーバーだけを取り寄せて修理することになりました。

また、リモコンを使わず手でルーバーをグイ!と動かすと軸を割ってしまうことがあるので掃除のときなどは要注意です。

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2019年3月13日 (水)

エアコンが冷暖房とも効かない

エアコンをつけても暖房も冷房も効かずお困りで点検依頼をいただきました。

さっそく見てみます。
エアコンの風がユラユラとしか出てこない
暖房をかけても風がユラユラとしか出てきません。

温度を測定するとどうやらガスは抜けていない様子。

送風ファンの回転の割に風が弱い。

これはほぼ風の流れる経路が詰まっている症状で間違いないでしょう。

吸気フィルターをみます。
室内機の吸気フィルター
少しだけホコリが付着してますがそれほどではありません。

でも上に何かのってますね。
室内機の上に汚れ防止の紙をのせている。
室内機の上部吸気口にホコリが入らないよう紙で覆ってありました。

室内機の上部が掃除できずホコリが溜まるので置いたそうです。

現在のエアコンは上部からの吸気がメインなのでこれも負荷になってしまいますね。

室内機の上は
室内機と天井の隙間が少ない
天井との間が3㎝くらいで手が入りません。

これでは掃除ができません。

周囲を見てももっと下に取り付けることができたはず。設置した工事人が以後のことを考えずに取り付けてしまったようです。

掃除やメンテナンス、吸気効率のことを考えると可能であれば8㎝程度あるとよいです。

でもこの紙を取り去ってもそれほど風に変化はありませんでした。

送風ファンは、
室内機の送風ファン
多少汚れが積もってますがこの程度ではここまで風は弱くなりません。

すると残るは熱交換器。

フィルターを外します。
ホコリで詰まった熱交換器
一見それほどひどいようには見えません。

よく見ると
熱交換器フィンに詰まったホコリ
フィンの間はびっしり詰まってます。

これが原因で冷暖房が効かなかったわけです。

どうしてこうなってしまったのかというと、“自動フィルター掃除機能付きエアコン”だからです。

エアコンが勝手にフィルターを掃除してくれるため便利で省エネと謳われていますが実はそうではありません。

この機能が付いていないエアコンはフィルターを取り外して人の手で掃除しますが、自動フィルター掃除はエアコン本体にフィルターが付いたままブラシなどでこすってホコリを取ります。

しかし細かな粉塵レベルのホコリはフィルターの奥へと押し込んでしまい室内機内部に入り、熱交換器やファンに積もってしまうのです。

なので自動フィルター掃除の付いたエアコンは年数が経つと中がホコリだらけ。

いざエアコン洗浄業者に頼むと割高だったり断られたり。

お客さんが「10年間手間いらず」と聞いていたのにと落胆されていましたが、これはあるメーカーの当初出していたキャッチコピー。わたしも覚えてます。

またフィルターや熱交換器、ファンが詰まると室温を感知しているセンサーが誤った判断をします。

室内機に付いている温度センサー
室内機の室温センサー
このサーミスタで室温を感知しています。

ホコリで詰まった室内機は本体内で気流がまわるため部屋の温度より先にセンサー部が設定温度に達してしまいファンやコンプレッサーが低速になり、しまいには止まってしまいます。

これでは部屋を冷やしたり暖めたりすることはできませんね。

お客さんにはエアコン洗浄をするかそれとも買い替えるかご判断いただくことにして点検終了となりました。

自動フィルター掃除機能は可能であれば機能停止にしてご自身で取り外してまめに掃除したほうがエアコンが長持ちすると思います。

メーカーに怒られそうだなぁ

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2019年3月11日 (月)

室内機のルーバーが動かない

室内機のルーバー(上下風向の羽)が動かない症状で点検依頼をいただきました。

こちらのお宅は7年程前に別のエアコン工事で伺っていましたが、今回メールでお問い合わせをいただいた際、こちらが思い出しやすいようにご配慮いただき工事をした時の屋外側外観画像を添付してくださいました。

その画像を見たらすぐにどこのお宅か思い出しました。
というのも公道(?)の階段の途中に三連梯子をかけて二階の高さまで登り恐怖を感じながら施工したためです。

お家が高台にあり、かなり高低差のあるコンクリート階段の一番上に建っているため梯子の上に登って周囲を見下ろすと身がすくむ思いでした。
いくら梯子に登り慣れていてもしばらくは倒れるような恐怖心でうまく身動きができなかったのを覚えています。

お客さんの話では当時、別の工事会社に問い合わせを何件かしてみんなにムリと断られてしまい当店へ打診をしたとのことでした。

現地に到着してまじまじと以前行った工事をみてあらためて「怖いなー」と感じました。

ということで室内機の状況を見ると
室内機ルーバーからカタカタ音
お客さんのお話通り3枚あるルーバーのうち一番手前がカタカタ音がして動きません。

脚立をかけて登って確認したところ一番手前のルーバーはモーターからダイレクトにつながっておらずギアが入っています。

エアコンのルーバーに使われるギアは樹脂製ものがほとんど。それが削れたり歪んだりして歯飛びを起こしこのような症状になっています。

こういったギアが使われている室内機はどのメーカーに限らず以前からこのような症状が多発します。

特に暖房で温められる吹き出し口は変形や劣化が進むので起こりやすい。

そのほか掃除の際に手でルーバーを動かしたりするとギアに負担がかかって歯が削れてしまうこともあります。

製造年を見ると2006年製。部品供給の問題などでエアコンを入れ替えることになり今回は点検のみで終了しました。

10年超えると途端に補修部品が少なくなりますからね。

凝った造りやいろんな付加機能が付いていると基本機能はまだ使えても先にそれらが壊れて買い替えを検討せざるを得なくなることがあります。

高いエアコンが長持ちするわけではありません。一概には言えませんが低価格でシンプルなほうが故障する箇所も少ないことを考えるとエアコン選びも難しくなりますね。

部屋や設備の状況、使用方法、能力、コストなどトータルで考えて一番あうものを選びましょう。

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2018年10月15日 (月)

室内機から水が垂れる症状、ところが・・・

今年8月頃より室内機から水が漏れるので点検をと依頼をいただきました。(東京都大田区、他店施工)

ところが修理には至らず、エアコンを買い替えていただくことになりました。その理由は・・・

室内機がこちら
水漏れを起こしている室内機
前面のグリルを開いてありますが、自動フィルター掃除機能の付いたエアコンです。

フィルターは外して掃除されているそうできれいですね。

水漏れは
水漏れ箇所
室内機の左下からです。

ドレンが詰まったりして漏れるような感じではなく、お客さんの話では数分に一滴落ちるとのこと。

これはやっかいな漏れ方。
ガスでも水でも漏れるときはどんどん出たほうがわかりやすい。

まずは裏にあるドレンプラグを鏡でみます。
ドレンプラグ
ここは左からドレンホースをつなぐための口で、使用しないためゴム栓がはめられています。

ここの漏れはなし。

周囲を見てもどこから水が出ているのかわかりません。

室内機のパネルを外してしばらく見ていると、ポタッと一滴落ちました。
水が漏れ流れている
吹き出し口の内側、ファンの付け根あたりから水がしみ出してきます。

拡大して
水漏れ箇所画像拡大
うっすら水が流れているところが確認できます。

周囲を見回すと熱交換器やその周辺にホコリがかなり詰まっています。
熱交換器のホコリ付着
自動フィルター掃除機能が付いていても内部は汚れます。

かなりの効率低下になっているので本来の省エネ性能、能力は出ません。

製造から9年経過していることもあり、そろそろ買い替えも視野に・・・などと話をしながら点検していたのですが、以前熱交換器のガス漏れで交換修理したことがあるとのこと。

なんとなく到着したときに冷風がいまいち弱い感じもしていたので熱交換器をよく見てみると
熱交換器に油っぽいものが付着
油っぽいところがあります。

周囲のホコリは乾いているのにここだけ湿ったようになっています。これはあやしい。

さっそくリークディテクタ(ガス漏れ検知器)でチェックしてみました。

リークディテクタでガス漏れチェック
ピピピピピ・・・・・ 高らかにガス漏れ反応。

誤反応もあり得るのでもう一度・・・ ピピピピピ・・・・・。
お客さんも立ち合いで見ていたので同じところで反応が出たことに気付かれていました。

この先だんだんとガスが減って冷暖房とも効かなくなっていきます。

この修理は費用が高額になるので水漏れ点検もここで中止、エアコン買い替えとなりました。

代替フロンになってからエアコンの寿命は短くなったと思います。

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