その他エアコン関連

2017年10月11日 (水)

アルミ、銅製品に改ざん・・・KOBELCO

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 先日よりニュースなどで話題になっている神戸製鋼の改ざん問題。

 銅の製品の一部も含まれるとのことですが、エアコンに使用される銅管はどうなのでしょうか。

 銅管に”KOBELCO”と印字されたものをよく見かけます。使用感としては加工がしやすく良い銅管だと思います。常に使用してはいませんが、この印字された文字を見ると安心感もあったので残念です。

 なおエアコン用銅管は断熱被覆をかぶせて加工、箱詰めしたメーカー名で販売されるためどこに採用されていたかは記憶が定かでありません。

 エアコンに使用される銅管は冷えたり温められたりと温度が上下するだけではなく、圧力も変化し高いときには4Mpa以上に上昇し伸縮を繰り返し耐久性を求められます。そのため規格が決められていて適合しているものを使用します。

 基準以下のものを使用すれば圧力などに耐えきれず破裂や亀裂を起こす恐れがあるためです。

 ただ実際には他メーカーで粗悪な銅管も出回っていて、お客さんがネットやホームセンターなどで買ってきたものの一部製品に曲げたり加工をすると「大丈夫だろうか?」と思うほど貧弱なものも存在します。また、銅管の内面に縦にキズが入ったものもあり、これでは写真のようにフレアを作って接続してもキズで隙間ができてガス漏れを起こすことになります。安い銅管は要注意。

 当店ではいままでKOBELCOの銅管で問題があったということはありません。それよりこのようなことが銅製品価格に影響しなければ良いのですが。

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2017年10月 6日 (金)

自動排出方式のフィルターお掃除ロボットは・・・

エアコンの交換工事をご依頼いただきました。(川崎市)
当店をご利用いただき有り難うございます。

今回は工事の模様ではなく、古いエアコンを撤去した際に遭遇した”これどうなの?”という記録です。

撤去するエアコンはナショナル(現パナソニック)CS-28RDX-Gという10年ほど前に発売されていたフィルター自動掃除機能を売りにした機種です。

ガスを室外機へ回収するためのポンプダウンを終えてパイプを撤去するため室外側に取り付けられている配管化粧カバーをはがすと、
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(!)一瞬ネズミがいるのかと思いドキッとしました。以前に分電盤を開けたときに子ネズミが死んでいてびっくりしたことがあったので。

黒いコードのように見えるのは酸素用ホースで、これも一時流行りました。
手抜き工事で室内、室外側ともパテ埋めされていません。化粧カバーで隠れていましたが、ホコリがここから室内側へ戻っていたでしょうね。

拡大すると、
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ホコリがびっしりと詰まっています。
これは自動でフィルターを掃除したホコリが徐々に積もって排出ホースの中まで詰まっている状況です。おそらくここまでになると排出ファンもホコリが積もり機能しないほどになっていると思われます。

自動排出方式は詰まりやすいと言われていますので、このケースも珍しくはありません。

当店で施工した際にはお客さまに「詰まりやすいから点検してください。」と説明しています。

排出口に付いているダンパー付近からホコリが積もり出して、ホース、そして排出用ファンへと徐々に詰まり最後は掃除ができなくなり修理となります。

一番問題になるのは戸建てなどの2階以上に取り付けて排出口が梯子を掛けないと見られない場合です。お客さまで点検することは不可能です。
このような場合はホコリを室内機の中の容器に溜める”ダストボックス方式”のエアコンをお勧めします。

結局、自動排出方式だから手間が掛からないということはないのです。不具合が起きたりするとかえって高額な修理費が発生することもあります。

またマンションなどではホコリの排出口の近くに部屋の換気用の吸気口があると排出したホコリが室内へ戻ったり、洗濯物が近くに干してあると付着したりします。

今回こちらのお客さまは他にも不具合を経験されて、他メーカーのフィルター自動掃除機能やその他の余計な付加機能のないものを選択されました。メーカーさんはシンプルな製品にも省エネや能力向上に力を入れてユーザーの立場で造ってくれたらいいのですがね。

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2017年9月22日 (金)

エアコンの爆発とは?

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お客さまより「エアコンて爆発するんですか?」とご質問がありました。

 稀ではありますが条件がそろえば爆発します。

 爆発を起こすのはコンプレッサー(ルームエアコンでは室外機内の圧縮機)で、条件としてあり得るものは

・取り外し作業の順序間違い。
・ガス漏れしたエアコンのポンプダウン。
・ガス漏れで大気が混入し、かつ膨張弁不良(閉塞)を起こしているもの。

などが考えられます。

 通常は冷媒ガスのみを圧縮していますが、コンプレッサーに大気が入り込むと潤滑油(コンプレッサーオイル)と混合気となり圧縮熱で爆発します。ディーゼルエンジンと同じ原理です。

 しかし爆発を動力とするエンジンとは異なり、コンプレッサーは破裂してしまいます。その爆発力は室外機をコッパ微塵にふき飛ばすほどのもので、近くに人がいれば飛び散る部品が当たったり刺さったりと非常に危険です。

 国内で実際に事故は発生していますが数の少ないレアな事例です。

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2017年9月15日 (金)

熱交換器を凍らせて洗浄するエアコン登場

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(室内機熱交換器)

 エアコンの熱交換器を凍らせて洗浄する新製品が出るようです。

 一度凍らせて一気に溶かすとホコリを一緒に洗い流すという仕組みのようで、面白い方法を考えたものです。

 心配なのは凍らせることにより不具合が起きないかというところで、何点か思い当たりますが一流メーカーですのでその辺はクリアできていると期待します。

 しかしエアコン修理で見ておりますと熱交換器まで汚れてくるのは末期で、フィルターやファンのほうが先に詰まって機能しなくなっていることを多く感じます。
 近頃はフィルター自動掃除機能の付いたエアコンが多く出回っておりますが、あまり信用できるものではありません。かえって掃除をしなくなりエアコンをダメにしてしまうお宅も少なくありません。
 一方、ファンは冷気にさらされて結露するためカビとホコリが付着して羽がモコモコとした感じに覆われてしまい風が出なくなります。しかも高速で回転しますのでカビの胞子がまき散らされることも考えられます。

 フィルターはユーザーが取り外して清掃すれば問題ありませんがファンはそうはいきません。吹き出し口の奥でルーバーなどの障害物があって分解しなければ困難です。また誤って一枚でも羽を折ってしまうとバランスが崩れて室内機が振動して使用できなくなります。

 このファンを自動で洗浄できる仕組みができたらよいのですが無理でしょうね。せめて簡単に取り外せるようにできれば売れるのではないでしょうか。

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2017年9月 8日 (金)

漏電点検に伺いました。

お客さまより、漏電遮断器が落ちるとの連絡が入りました。

どこへ頼めばよいかわからず当店へ連絡してみたとのことでした。(川崎市多摩区)

お住まいは2階フロアで1階は別世帯になっています。

分電盤を開けて、
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この漏電遮断器が落ちたようです。(写真は処置後のものです。)

和室のブレーカー回路を入れると漏電遮断器が作動するとのことで、絶縁抵抗計で測定してみます。

抵抗計のテストピンを該当の回路へ
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抵抗値は、
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ほとんど0Ωで間違いなく漏電しています。

漏電しているところを探していきます。

まずは和室とその周辺で漏電している回路のコンセントに接続されている機器を全部外して再度測定。
・・・まだ漏電しています。

バルコニーに出ると屋外にコンセントがあってここも同じ回路になっていました。

すると「1階の屋外にもコンセントがあって車を充電している」との情報をいただきました。
写真は処置後のものでプラグは既に抜いてありますが、これがそのコンセント。
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しかしここは1階です。車を充電しているのも1階に住んでいる方で2階とは別の世帯です。

一応調べてみると・・・コンセントの電源が切れています。
”うん、ここがあやしい”

コンセントにさしてあるプラグを抜いて2階に上がり測定してみます。
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絶縁抵抗は正常値になりました。

どうやらこちらの建物は2階がメインとなる設計なので屋外のコンセントは2階につながれています。

そして外には小型の電気自動車があり、その充電系統か車両本体で漏電しているようです。

1階に住んでいる方は不在のため抜いたプラグに”ろう電してます”と表示して今回は完了としました。
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きたない字ですいません。coldsweats01

今回の漏電は電気自動車の系統でしたが、エアコンも室外機が雨水のかかるところに置かれていることが多く、漏電しやすい環境にあります。

雨の日になると漏電遮断器が落ちるといった症状がある場合は機器などの電気的絶縁が悪くなっているかもしれません。

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2017年9月 7日 (木)

おッと、またもや・・・。

エアコンの入れ替え工事に伺ったときの様子です。(東京都町田市)

古いエアコンの取り外しの作業でパイプ類を外すためハシゴに上りパテをはがすと
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筋交いが切られています。

室内機を外して屋内から見ると、
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穴あけの時にすごい音がしていたそうです。

筋交いの右に避けられるスペースがあるにも関わらず、お構いなしに抜いてます。ありえない・・・建物の強度に影響する構造物なので切ってはいけません。

量販店で購入し取り付けたエアコンだそうですが、取り付けてから既に10数年経っているのでお客さまはあきらめるとのことで、そのまま工事を続行し完了しました。

前にも筋交いに穴が開いている記事を載せましたが珍しいことではありません。日本中の家屋でたくさんのお宅がこのようなことになっていると思われます。

エアコン工事では建物の構造部に穴を開けられてしまう可能性がありますので、背後から見張っていたほうが良いかもしれません。

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2017年9月 4日 (月)

室外機のバルブが凍る。

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これは冷房運転時に室外機のバルブが凍っている写真です。
一見すると良く冷えているように思えますが、実は部屋はあまり冷えません。

バルブが凍る原因はいろいろありまして、いずれにしても不具合が発生しているときになります。
ヒートポンプサイクルのバランスがうまく取れていない状態です。
運転し始めに一時的に凍りその後溶ける場合はガスが安定域に入るまでの一過性のもので多くは問題ないと思います。

しかし、いつまでも溶けない場合は、
凍り方や場所にもよりますが、このような状態で使い続けると、
・部屋がいつまでたっても冷えない。
・室内機がエラーを出して停止する。
・室内機から氷が落ちる。
・室内機から水が落ちる、または飛んでくる。
・室内機から”ミシミシ”、”パキパキ”、異音がする。
・コンプレッサーを傷める。

このようなことが起こる可能性があります。

現在のエアコンはバルブが露出していないため見にくくなっていますが、昔は写真のように見えていたのでエアコンの工事をしていると隣のうちの室外機が凍っていて「調子悪そう」と思ったものです。
(凍っていなくても水滴の付き方でそのエアコンの状態がだいたいわかります。)

エアコンが調子悪いときはだましだまし使い続けると不具合が他へ波及していきますので早めに対処、修理するようにしましょう。

また凍っているところを発見しても触ってはいけません。手などでつかむと凍ってくっついて取れなくなることがあります。

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2017年8月30日 (水)

エアコンを外出先からスマホで操作

エアコンをスマートフォンで操作できる装置を取り付けました。(川崎市多摩区)

 新品のエアコンをネットで購入され工事をご依頼いただきました。(有り難うございます。)
 その際に本体とは別にエアコンをお出かけ中に遠隔操作できるよう無線LANのユニットも購入されていたので取り付けます。
 なお取り付けできない機種もありますので購入前に確認しましょう。

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 このように室内機の右下に付いているものが無線LAN(子機)のユニットです。コードで室内機の基板に接続します。

 このユニットとご家庭に設置されている無線LAN(親機)とをWi-Fi接続してインターネット経由でスマートフォンを使用し操作できます。

 運転のON/OFF、温度設定、風量設定など機種により異なりますが色々操作できるようで便利ですね。帰宅前に部屋を快適な温度にしたり、留守中に運転状態を確認したりと使い方は自由です。
 お年寄りの一人暮らしでご家族が運転状態を確認することにも使えそうです。

 ただし留守中に運転するので説明書をよく読んで安全に使用してください。

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2017年8月29日 (火)

無意味な設定温度の論争

 毎年夏になると”エアコンの設定温度は○○℃が最適”とか記事になっているのを見かけるようになります。

 ”うちは27℃”、”いやそれじゃ暑い、うちは25℃”と話題にもでることがあるかもしれません。

 エアコンの設定温度での論争はナンセンスだと思います。というのも室温は設定温度の通りにならないためです。

 多くのエアコンでは温度を室内機に付いているセンサーで感知し、室内機の制御基板につながって温度を測定します。センサーで測定された温度はほぼ正確です。

 しかしそれはセンサー部分の温度であって室温がその通りになっているとは限りません。エアコンの汚れ具合、風量、部屋の形状、設置されている位置や高さなどにより室温とはズレが生じます。
 また同じメーカーでも機種ごとによって構造の違いから設定温度が同じでも室温が異なります。

 このようなことから設定温度と室温が2~3℃ずれてしまうことはよくあることです。
 宅内でこの部屋に付いている機種はよく効くけれども、隣の部屋に付いている機種は同じ設定でもあまり効かないので物が悪いと思われることもあるかもしれませんが、この設定温度とのズレが原因である場合が多々あります。

 設定温度は一応の希望温度で、正確に室温設定をしたい場合は室内に温度計を置いて確認する方法があります。おそらくエアコンの設定温度とは異なっていることでしょう。中には正確な場合もありますが。

 また人の感覚も大切です。”空調”という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、エアコンもその空調機の一種です。空調は”空気(温度)の調節”という意味ではなく”空気の調和”を略したものです。暑いのに無理して世間で言われる設定温度にこだわる必要はありません。

 温度設定は昼間と夜、また活動時と就寝時でも体感温度が変化するため換える必要が出てきます。
 一定の設定温度で過ごすのではなく、暑いと感じたら1℃下げる、寒いと感じたら1℃上げるというようにコントロールして快適な温度を見つけると良いと思います。

 たまに3℃も4℃も上げ下げする方がいますが室温が乱高下して不快となります。エアコンは設定温度の風を吹き出すのではなく、冷房の場合では吸い込み温度より8~15℃程度低い風を吹き出しています。そして吸い込み温度が設定温度に近づくと徐々に能力を弱めていって一定の室温を保とうとします。

 公共の建物では”冷房温度は省エネ28℃”としているところもあるようですが、設定温度ではなく室温(温度計)で設定をしなければ環境によっては30℃を超えてしまうこともあります。

 このようにあくまでも設定温度は目安にしかなりません。

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2017年8月25日 (金)

エアコンが取り付けられる家を選ぶ時代?

 毎年続々と新製品が発売されるエアコンですが、上位機種の高機能なものは質量が重く取り付けられる条件がある程度限定されてきます。

 YouTubeなどで昔のCMを集めた動画がアップされていて、当時は薄くてインテリアの邪魔にならないものが多く出ていました。

 近頃のエアコンはどうでしょう。高機能を追求し本体は厚く重いものが主流となりつつあります。

 テレビなどの薄いものであればある程度重量があっても壁への負担は小さく落ちるような心配も少ないのですが、エアコンのように厚みがあると止めてあるネジ類を引き抜こうとする力も大きく、落下する危険が高くなります。

 まして本体の高さよりも奥行きのほうが長いものは、より危険性が高まっています。

 建てたばかりの新築であれば石膏ボードもまだ柔軟性もあり、傷もないため大丈夫かもしれませんが、古くなった石膏ボードでは湿り気を帯びたり乾燥したりを繰り返すうちに強度も弱くなってきます。
 特にエアコン入れ替え工事ともなれば既に壁にはネジ類の穴があってその部分の強度はありません。

 石膏ボード・・・石膏を紙で包んだ板。室内の壁材に使用されています。

 エアコンの設計者は日本の家屋の現状が分かっていないのでしょうか。ネットなどでエアコンの落下事故を調べるとたくさんヒットしますのでわかりそうなものですがどうなんでしょう。

 私の感覚からすると考えられない設計です。エアコン工事に行って本体が重すぎて壁がもたないとの判断になれば工事を中止せざるをえません。
 無理して付けてしまえばエアコンの寿命を迎えるのが先か、本体が落ちるのが先かということになります。

 もちろん私は安全な方法がなく危険と判断した場合、取り付け工事は中止しています。

 本来は他に何事もなければずっと落ちないのが当たり前ですが、現実に落下事故は増えていると思います。
 室内機が落ちると家財や壁にキズを付けたり穴を開けたり、人に当たれば打ちどころが悪いと首の骨が折れてしまうことも想像できます。

 たとえ石膏ボードの裏が板などで補強されていたとしても、中にはその板ごと剥がれて落ちているケースもありますので安心はできません。

 落ちなくとも石膏ボードは荷重をかけ続けると変形するので、引っ張られて壁が手前へ膨らんでくるかもしれません。

 流行りや消費者受けのよい物を追いかけるのも結構ですが、エアコン設計者の方は自分の造りたいものではなくもっと建物の現状を知って、その後10年、20年後はどうなのかよく考えて長く安全に使用できるものを造ってもらいたいと思います。

 そのうちニュースに出るような事故が起きるかもしれませんよ。

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