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エアコン工具

2018年10月19日 (金)

三連梯子(はしご)導入。

数年の間、戸建てなどの3階対応を見送ってきましたが梯子を新たに買い替えて再開することになりました。

三連はしご
三連はしごです。

三連はしごは3本の梯子がスライドして伸縮するようになっています。

いままで使っていたものは二連はしごで最大6mまでしか伸びませんでした。そのため2階までしか届きません。

当店の車両は軽バンなので車両長約3.4m。道交法でその1.1倍にあたる3.7mまでしか積載できないため二連では最大長(梯子を伸ばした時の長さ)6mのものが限界だったのです。

それ以前は三連を使っていたのですが重量が24kgと重く取り回しがたいへんなため断念し二連に変えたという経緯があります。
それに三連だからといって必ずしも使用できるとは限りません。それなりのスペースが必要です。

でも今回のは20kgと、以前の三連より4kg程度軽いものを見つけたので取り替えることにしました。3階建もどんどん増えてますしね。

アルインコのはしご

アルインコの梯子は初めてです。長さと重さをネットで調べてこのメーカーに決定。

一度、各ホームセンターを探しましたが台風の影響で売り切れとなっていました。こんなこともあるんですねえ。

アルインコさんに電話で在庫と取り扱い店を確認して近くのホームセンターで発注しました。

二日位で入荷したのですが翌々日損傷を発見。despair曲がっていました。まだ一度も使っておらず、おそらく輸送中に大きな力が加わったものだと思います。

お店の担当者に確認してもらい交換となりました。happy01

仕様
三連梯子の仕様

収納長さが3.48mで軽バンでも積載OK。

最小長さ3.84mというのは使用時の一番短い長さで収納長さとはことなります。

最大長さが8.33m。3階に設置するエアコンの穴の高さは約8mなのでこれだけの長さがあればほぼ問題ありません。
梯子の指示通り75度の角度でかけた場合で地面からの垂直高さは約8.05mです。

最大使用質量が100kg。特に問題ないですね。この数字がもっと大きいものだと梯子自体の質量も大きくなります。

この8.3mタイプにはSGマークがないみたいですね。これより短いタイプには付いているようですが特に必要ありません。

梯子の注意書き

指定の75度ですが日本の住宅は密集して建っているためこの角度でかけるのはほとんど不可能です。2階まででもほぼ無理でしょう。これが現実です。

最大長さ8.33mまで伸ばして75度の角度で梯子を掛けたとすると計算上その壁面から後方へ約2.16mと梯子の厚み分約0.2mの計2.36mものスペースが必要です。このような好条件はほぼありません。

そのため登ったとき、低いところにいるときほど後方へ倒れそうになるので重心移動に気を付けなければなりません。

そして二連よりも三連のほうが一段分厚みがあるのでより急角度になります。

以上のように3階まで梯子が届けば作業できるということではなく、近所と隣接している場合はムリなことも多々あります。

3階まで地上から梯子を伸ばす工事は事前に下見を行うことがあります。以前もそうしていました。

あとは実際に現場で使用してみて使えるかどうかですね。

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2018年10月 2日 (火)

パイプベンダーを追加

エアコンの室内機と室外機を接続してガスを循環させている冷媒管。

それは銅で出来ています。

ルームエアコンに使用される銅管のサイズは直径6.35mm(2分)、9.52mm(3分)、12.7mm(4分)。

パイプ類をテープ巻きで仕上げる場合、これらのサイズであれば手で銅管を曲げて加工します。

しかし配管化粧カバー内の加工など半径の小さな曲げがあると条件によってパイプが折れてしまうこともあります。

そこで使用されるのがパイプベンダー。
ラチェット式パイプベンダーセット
これは以前から使用しているベンダーです。

サイズは6.35mmから22.22mm(7分)まで曲げられるようにシューとガイドがセットになっています。

このベンダーを購入した頃はこのようにコンパクトタイプでシューが金属製なのは珍しいものでした。
樹脂製のものは曲げた後シューに銅管がはまり込んでなかなか取れず不便です。

余談ですがエアコンの銅管サイズはインチ径で、例えば2分管であれば1インチ=25.4mmを8で割って2(この2を分呼びしている)を掛けた6.35mmです。(2/8インチ=1/4インチ)

3分管であれば3/8インチ。

普段、我々業者は直径ではなく2分(ニブ)、3分(サンブ)などと呼んでいます。
例えば直径31.75mm(1・1/4)では“インチ2分”といいます。

ハンドルに4分用(1/2インチ)のシューとガイドを付けたところ
ベンダーハンドルに4分用のシューとガイドを付けたところ
ハンドルがラチェット式で繰り返し握ることで軽い力で曲げられます。

このベンダーで4分管を曲げてみます。
4分管を90度に曲げたところ
とりあえず90度。

難なくまがります。

しかしラチェット式ベンダーの欠点は
90度を越えて更に曲げたところ
これ以上進みません。

ベンダーを外して
ラチェット式ベンダーの限界
これで限界です。

そもそも90度位までを想定して設計されているためです。

でも修理などをしているともっと曲げたい時があるんですね。

そこで安くていいベンダーはないかと探したところ・・・

見つけました
3サイズベンダー
2、3、4分の3サイズが曲げられます。

これはレバーベンダーの種類に属すると思います。一般の方は聞き馴染みがないかもしれませんが昔から有名なインペリアル製です。

従来の1サイズしか曲げられないものは各メーカーから出ていますが、一通りのサイズをそろえると結構なお値段。

また3サイズタイプも以前からありましたが造りがイマイチで使う気になれませんでした。

では4分の銅管を曲げてみます。
ベンダーを銅管にかけて
まずはベンダーをかけて

グイっと90度
まずは90度曲げ
ふつうに曲がります。

さらにエイっと
さらに180度曲げ
180度に曲がりました。

ここがこの手のベンダーの優れたところ。

ベンダーを外してみます。
ベンダーを外して計測
スケールであたると約78mm前後。

半径39mmくらいでしょうか。使用しているラチェット式ベンダーより小さく曲げられます。
もちろん2分や3分はより小さな曲げ半径となります。

管の表面も一点に力が集中しないため滑らか。

使えそうです。

ただしこれらのベンダーでは“なまし管”(記号O=なまし)と言って銅管が新品時にコイル状に巻かれた軟らかい銅管のみ対応しています。直管(H=硬管、1/2H=半なまし)などはそのままでは曲げられません。

また一度ベンダーで曲げた銅管は手曲げよりも硬化が進み再加工できないので不要なところでは使用しないことです。

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2018年9月21日 (金)

真空ポンプ使い勝手向上。

今年6月に新調したTASCOの真空ポンプ。
6月に新調した真空ポンプ

使い始めてすぐに吸入ポートキャップの紛失防止部品が取れてしまいました。
紛失防止部品がとれた
キャップの頭の部分が折れてしまっています。

これがついていないと取り外したときにキャップがどこかへ転がって紛失します。

真空ポンプにゴミなどが入ってシリンダやベーンなどにキズが入ると真空度が落ちることも考えられるのでキャップは必需品です。

ポートが横に飛び出した部分で、工場出荷時の梱包材が強くあたるようになっていたため輸送時に破損したのかもしれません。

さっそく取寄せました。
取寄せた新しいキャップ
メーカーはAsadaです。

前回使用していたAsadaの真空ポンプでキャップの耐久性を知っていたのでこちらを選定。

純正はねじ込みの手ごたえがイマイチなので破損していないほうも交換することにしました。

2つのポートの太さは1/4インチと5/16インチで異なります。1/4インチは昔のR22(オゾン層破壊フロン)用のチャージングホースがつながり、5/16インチは現行のR32やR410Aのホースがつながります。(ルームエアコンを対象に書いています)

当店では1/4インチのポートにホースをつなぐことはほぼないので真空ゲージに使用しています。

交換しました。
ポートのキャップを交換
これで一安心。

しかしこのポンプ、1/4ポートが斜め下向きに付いているので真空ゲージを付けると
真空ゲージが斜めに
見づらい。

また振動も大きいポンプなので真空計の指針が手で押さえないとブレるときがある。

そこで銅管(1/4インチ)を使って改良しました。
銅管を接続して改良
10年位前にも他の真空ポンプでやっていた方法です。

実際の真空引きの様子
真空引きの様子
真空ゲージが垂直で見やすくなりました。

ポンプの振動も銅管で吸収されて指針がブレなくなりました。

どうも使いにくいポンプだなと思っていましたがこれで扱いやすくなります。

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2018年8月30日 (木)

パイプカッター新調。

冷媒管(銅管)を切るために使用しているパイプカッターがそろそろくたびれてきたので新しく購入。

まだ切断面は問題なく使用できるのですが、10年以上使ってガタが大きくなってきました。

使い慣れているので同じものにしました。が・・・
使い込んだものと新品のパイプカッター

新品をさっそくテストしてみたところどうもおかしい。

パイプの周囲を回転させて切断するのですが、グッと重くなる(刃が管に強く食い込む)ことが周期的におこります。

切断したところをフレア加工(パイプを接続できるように開く加工)すると強く食い込んだ部分に“返り”(段差)ができます。

これは全周に返りができている参考画像です。
フレアの返り

ここまで酷くありませんが慎重に切っても一部に返りが必ずできてしまう状態。

はじめは自分の手首の動きに硬さがあるのかと思いましたがそうでもない。

刃を交換したりいろいろ試しても結果は同じ。

どうもローラーが芯ずれしているようです。
パイプカッターのローラー芯ずれ?
パイプカッターを動かさず銅管を回転させると刃が強く当たったり離れたりしています。

ローラーの径に近い3分管(φ9.52mm)は特に同じところで刃が食い込むので切断面が歪になります。

また、離れた時に刃の送りが多くなり、次に食い込むということを繰り返すので切断所要時間がへんに短くなります。

メーカーさんにみてもらって良品と交換してもらえることになりましたがあきらめて、日本メーカー製を使用することにしました。

ということでこちら
スーパーツールのパイプカッター
スーパーツールのパイプカッター。

このメーカー30年近く前に会社員時代の一時期使った記憶があります。他の者が使っていたのかもしれません。

なぜこのメーカーにしたかというとサイトを閲覧し国内に工場があり、海外の営業所や工場はなくおそらく日本製ではないかと思ったから。

銅管に適した青いマークを選定
青色マークのパイプカッター
調べると赤色はステンレス用途でした。

気になる切断面は
切断面がきれい
思いのほかきれいに切断できています。

カッターを回転させても滑らかで荷重の変化もありません。

これはいけるかも・・・

バリ取りをしてフレアを開くと
返りのないきれいなフレア
OK!問題なし。

やっぱり安定の日本メーカー製。

おまけのような使えない邪魔なリーマー(バリ取り)が付いていないところも気に入りました。
付属のリーマーは作業に邪魔でいつも取り外して捨ててましたので。

回転グリップの仕上げが丁度いい滑りで、刃の送り加減を程よく微調整できます。(これ非常に大切なこと)
滑らないグリップは送りが早く管を変形させます。

ものを設計し造る人はこういうことがわかってないといけませんね。

しかし替刃が付属していないのですぐに発注。

これから主力カッターとして使用します。

古いほうは捨てずに荒切り用に使います。

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2018年8月20日 (月)

ドライバーも消耗品

いまでは手回しのドライバーを使う頻度は減りました。電動ドライバーを多用するからです。

近頃、プラスドライバーがよく滑るなと思って先端をよく見たらすり減って丸くなっていたのでホームセンターに寄って購入。

新しいものとどう違うか比べてみました。

左は新品、右は使い込んだ古いものです。
新品と使い込んだドライバーを並べたところ
撮影した角度により大きさが異なるように見えますが同じ製品です。

この形は一般的に電工ドライバーと呼ばれています。

以前からドライバーはベッセル製を使用していて長さもいろいろな理由からこれに決めています。

古いほうはいつ買ったものなのか覚えていません。

新しいグリップは
新しいドライバーのグリップ
溝がはっきりしています。

古いグリップは
使い込んだドライバーのグリップ
だいぶ山がすり減って滑りやすい状態です。

この部分はそれほど大きな影響はありません。

問題なのは先端です。

新品の先端は
新しいプラスドライバーの先端部分
まだ一度もネジを回していないのでキズもありません。

ホコリが付いているのは売っていたお店のもの?なので気にしないでください。

ドライバーは押しながら回しますが、この状態ならネジをしっかりとホールドできて押す力はそれほど強くなくても大丈夫。
時には先端からネジが取れなくなってペンチで抜くこともあります。

一方使い込んだドライバーの先端は、
使い込んだドライバーの先端部分
だいぶ角が取れて丸くなっています。

ネジを先端に付けても少しの衝撃でポロッと落ちてしまいます。

この状態では回す力に合わせて押す力をかなりかけないとネジの頭が滑ります。

新品では軽い力で回せるものが、古いほうは腕力も必要になります。

毎日使っていると徐々にすり減るのでなかなか気付かないものですね。
新しいものを使うとその違いの大きさを感じます。

道具も消耗品ですね。

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2018年6月 5日 (火)

真空ポンプを新調!

エアコン工事といえば真空引きというほど一般にも知られるようになりました。

目に見えてよくわかる作業なのでメインイベントのように感じる方もいるようです。
でもエアコン施工、修理業者としての真空引きは作業の一部でしかありません。

当店では開業当時からエアコン設置後は必ず電動ツーステージ真空ポンプを用いた真空引きを行っています。

ところが使っていた真空ポンプの音が少しおかしい気が・・・。

オイルを交換しても直りません。

真空が引けなくなる前に買い替えを決断sign01

いままでアサダのポンプでしたが今回はタスコ(タコスじゃないですTASCO)にすることにしました。
タスコも古くからあるエアコン工具メーカーです。

エアコン資材店へ問い合わせましたが在庫はなく取り寄せになるとのこと。

こういう時はアマゾン。
アマゾンで真空ポンプ購入。
朝に注文してその日のうちに到着しました。

タスコのTA150RB。ツーステージです。

資材店ではセール中で安くなっていると言ってましたがそれでもアマゾンのほうが安い。
こういうメーカー製品は工事と違って安くても販売ルートが違うだけで同じ物。“安かろう悪かろう”ということはありません。

実は以前数年前にこの機種を一時期使っていました。取っ手が滑りやすくコンクリート面に落として壊した痛い経験があります。

アサダのポンプのほうが持ちやすく同じものでもよかったのですが本体の入手性が悪く断念。

開梱。
真空ポンプの箱を開けます。
もちろん新品です。

ポンプ本体
真空ポンプ本体
いまだにこのポンプは人気があるようですね。

通算したら真空ポンプはこれで7台目でした。はっきり言って消耗品ですね。
昔は10万円程度したので修理に出すことも考えましたが今は修理に出すより買い替えたほうがいい価格です。

でも以前買ったULVAC(日本メーカーの純国産)の真空ポンプは大切にとってあります。カタログを見ても似たポンプはありますが同じものはないので受注してからエアコン用にセッティングして出荷しているのかもしれません。なぜ使用しないかというと純正オイルが非常に高価で頻繁な交換ができないため。真空度はズバ抜けて(エアコンでは不要なほど)高くさすが真空機工(現在はアルバック機工)という真空ポンプの専門会社だけあります。
いざというときだけ出動させます。

往年の名機“ロビブラック”と呼ばれた機種はもう見かけませんね。これは2台買ったことがあります。
(当時は他にあまりいいのがなかった。)

ポンプの付属品は
真空ポンプの付属品
真空オイル、キャップ(排気マフラー)、電源コード

この純正オイルはサラサラで粘度が低く水のようです。少しオーバーですが。

電源コードが脱着できる方式です。前はこれがよく接触不良をおこしましたが今度は大丈夫でしょうか。

このキャップをとって
真空ポンプに付いている保護キャップ
ここから真空オイルを注入します。

レベルを見ながら入れます。
油面を見ながら真空オイルを注入
油面を中央レベルに合わせて。

排気マフラーをつけて、いざスイッチオン!

音がうるさい!アサダのほうが静かでよかったかも・・・。
そういえば前もこの機種うるさかったのをいまさら思い出しました。

真空計で問題もなく準備完了。

あれ? 前は日本で組み立てていると宣伝していたような気が・・・
メイドイン中国
毎度イン中国。

ま、いまの日本製が良いかというとそうでもない感じです。

これからはこのポンプで修理と工事に伺います。

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2018年3月13日 (火)

愛用の工具 ノギス

他のエアコン工事屋さんではあまり使っているところはないと思いますが、いつも愛用している工具”ノギス”です。
Nogisu

 これはポケットノギスというような名称で売られていました。

 ノギスというと精密加工に使用するイメージがあると思いますが私は15年以上愛用しています。とはいえ本体のネジを紛失していくつか買い替えています。

外法や外径を測るところ
Nogisu_atsumi

 不明な電線やパイプの太さ、板の厚み、ナットの対辺幅、ボルトやネジの太さを計測するのに使用しています。

 電線はより線でも素線の径と本数で太さを算出し近似値で何㎟(スケア)かわかります。ただし圧縮電線は仕上がり外径と資料で調べます。

内法や内径を測るところ
Nogisu_uchinori
ここはあまり使う機会がありません。

 たまにここで計測している覚えはありますが、何に使用したのか記憶がないくらいです。

深さなどを測るところ
Nogisu_fukasa

 電線の皮むき寸法を出したり、穴の深さを測っています。

 電線の皮むき寸法はミリ単位で正確に出せるため重宝しています。

 また穴の深さは壁の中を探る際に使用します。小さな穴で筋交いの有無や、ネジ類の地付き防止およびそのネジの計測切断などに使用しています。

 その他もろもろの計測に非常に便利な工具です。

メモリ部分
Nogisu_memori
最小単位0.05mmで読み取れます。

 精密な計測ではないのでそこまで単位は細かくなくてもよいのですが、ノギスの中では一番疎なほうだと思います。しかし工事で使用するには十分な性能があります。

 必ず固定のネジがあるものを使用しています。ネジをしめるとスライドが動かなくなり計測時にメモリが読み取れなくても目の前に持ってきてから確認できます。いわばホールド機能。
 また、電線の皮むき寸法を出す場合なども固定しておけば連続して同じ長さを出せます。

 当店の施工精度を支える大切な工具です。

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2017年11月11日 (土)

パイプカッターへのこだわり

エアコンの工具にパイプカッター(チューブカッター)というものがあります。

エアコンでは冷媒管(銅管)を切るために使用する工具です。

近くのビーバープロというお店でLOBSTER(ロブスター)製のバリの出にくいチューブカッターというものが目にとまりました。

Img_0884t

パッケージには”銅管専用、一般冷媒配管用”、”自動送り機構”、”極薄丸刃”、”バリの大きさ約50%削減”などエアコン工事のためにあるようなカッターじゃないですか!

価格は税別¥4000位できれいなフレアが開けるならと購入しました。

パッケージから出すとこんな感じです。
Img_0885t
樹脂のパーツが多く、プロの使用に耐えられるのか少し心配になりますが、さっそく銅管を切って試してみました。

結果は当店では”残念ながら使用できません”でした。
※あくまでも当店における結論ですので使用者によって異なると思われます。

試したのは切断面の影響が出やすい3分管(φ9.52㎜もしくはφ9.53㎜)で新品のなまし銅管(O管)を使用。

銅管を切ってみると、
Img_0886t
切断面はキレイですが実際は返りが大きくなっています。

バリ自体は少ないことは確かなのですが、自動送り機構による刃の押さえつけが強く、刃の当たる部分の銅管が内側へ押されて返り(変形)が大きくなっているようです。

切断したところをリーマーで処理してからフレアツールで広げました。
Img_0890t
ちょっと見にくいですが返りの部分は段差になって現れます。爪で触れると段差がはっきりとわかります。

この段差の付いている面はガスが漏れないようにシールとなるところで、できる限りフラットに仕上げたいところとなります。

何回か同じ作業をして、さらにパイプカッターの使い方を変えてもみましたが極薄刃は食い込みが良すぎて手による微調整はほとんどムリでした。

昔から使っている”ROTHENBERGER(ローテンベルガーと読むらしい)製”の普通のパイプカッターで切断してリーマーそしてフレアを広げると、
Img_0889t
段差は少なく仕上げられます。爪で触れても段差はほとんど感じられません。

普通のパイプカッターを使用する場合は銅管の周りを回転させながら同時に刃のあて量を調整します。刃の切れ味を加味してあて量を感覚で調整して切るため難しいところもありますが、こちらのほうが満足いく結果が得られます。

肝心なのはフレア面の仕上がり具合で、”ただ切れればいい”というものではなく、思った以上に奥の深い工具です。

ということで、また無駄遣いして余計なものを買ってしまいました。ガックリ

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2017年11月 4日 (土)

ドリルドライバーを使っています。

Img_0825t

 当店では電動のドライバーとして充電式の”ドリルドライバー”を使用しています。

 以前はインパクトドライバーも使っていましたが、ルームエアコンの工事や修理をメインとする作業にはオーバースペックだと思います。

 ルームエアコンの施工ではインパクトドライバーを必要とするところはありません。

ドリルドライバーとインパクトドライバーの違いは、
○ドリルドライバー ・・・ トルク調整(クラッチ)ができてネジであれば小さなものから長い木ネジまで、またドリル刃も使用できます。
○インパクトドライバー ・・・ 打撃を与えながら高回転するためトルクが高く硬いネジやナットも難なく回すことができます。

 ルームエアコンの工事にインパクトドライバーがオーバースペックであると思う理由は、細かなトルク調整ができず打撃音がうるさいためです。

 インパクトドライバーでエアコン本体のネジを緩めたり締めたりすると、インパクト機構の衝撃や回転の速さで素材を割ってしまったりネジ穴を駄目にします。取り外し工事でよく室外機のカバーなどのネジがバカ穴になっているのがありますが、取り付け工事をした人がインパクトドライバーで締め切って空回りさせたものがほとんどです。

 インパクトドライバーは打撃音が大きく、工事の際にはご近所迷惑なこともあり、いきなり使うと依頼者のお客さんもビックリします。小さなお子さんは怖がって逃げていきます。

 道具は使い分けということが大切です。インパクトドライバーは硬くなったネジなどを緩めるには最適な工具ですが、本締め(最後の締め付け)で使うとオーバートルクでネジの頭が飛んでしまうことも多々あります。

 その点ドリルドライバーはトルク調整が細かくできて素材に合わせた締め付けが可能になります。また回したネジがどれくらいの強さで締め付けられたか分かりやすいのも利点です。

 音はトルククラッチが働いても”カタカタ”となる程度でうるさくありません。

 以前はドリルドライバーの最高回転数が低かったためインパクトドライバーを使っていた時期もありました。電圧も高く重い機種だったため、長い時間かまえると手がプルプルして定まらないということもありました。現在ではドリルドライバーでも割と高回転数の機種が増えました。

 日本のメーカーも使いましたがデザインや形状が好きではないので現在は落ち着いた感じのボッシュ(BOSCH)を使っています。(ボッシュのドライバーはこれで3台目)

 ハンマードリルもボッシュで、どちらも青色のプロフェッショナル仕様です。よくホームセンターで販売されている緑色のボッシュはDIY用で耐久性が低めになっています。過酷な使用には耐えられませんが、ご家庭でたまに使用するなら十分だと思います。

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こちらは割とレアなコードレスドライバーですが、
Img_0835t
”GSR PRODRIVE”3.6Vの手のひらサイズのものです。

 これはホームセンターで売られている”IXO”(DIY用)というシリーズのプロフェッショナルバージョンとでもいいましょうか、プロ用として販売されているものです。お店には置いてなかったので取り寄せてもらいました。

 IXOとの違いは電子無段変速、トルクが高い、電子式手締め機構という点です。わたしには電子無段変速が必要不可欠な機能なのでこちらを使用しています。無段変速でないといきなり定格回転数で回るのでネジの頭を傷めたり、ズッコケてあらぬところにキズを付けたり怪我をすることもあります。

 べつにボッシュではなく他のメーカーでも良いのですが、欲しい機能や形状で選んだらボッシュだらけになっていました。

なお道具を集める趣味はありませんので必要なものだけしか持っていません。

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2017年10月26日 (木)

真空ポンプとは

真空ポンプはエアコンなどの冷媒サイクルの中をできる限り冷媒ガスだけで満たすようにするため空気や水分を抜き取る真空引き作業に使う工具です。

ちなみに完全な真空状態(絶対真空)にするのは不可能です。

現在当店で使用している真空ポンプは、
Img_0777t
少し上の角度から
Img_0776t
こちらを使用しています。

中央付近にある縦に黒く帯状になっているところより左がポンプ部で右はモーターになっています。

このポンプは小型で軽量、高真空を得られ排気速度も速い優れものです。

高真空(真空度が高い)なのは内部でポンプが2コ直列につながっているツーステージだからです。

当店が開業してから5台目のポンプとなり、これまですべてツーステージポンプを使用しています。

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各部の働きは、

正面から見て、
Img_0778t
オイル確認窓とオイルドレン口があります。

確認窓はオイルの量や汚れ、劣化具合が確認できます。真空引き中にオイルが増えてしまったときはエアコン側の冷凍機油(コンプレッサーオイル)や水を吸い込んで混ざった可能性が高いのでオイル交換が必要です。

オイルのドレン口は古いオイルを排出するところです。

上へ行くと、
Img_0779t
黒いキャップがあります。

このキャップは排気口を兼ねていて、ポンプを運転するとキャップの下から排気されます。

またキャップを外すと、
Img_0780t
ここから新しい真空ポンプオイルを注入できます。

キャップの横に黒い物体があります。
Img_0782t
逆流防止の電磁弁です。

この電磁弁は真空ポンプの電源が不意に切れた時、真空ポンプオイルが大気圧に押されてエアコンなどの冷媒サイクルへ流れ込まないように閉じるもので、冷媒がR410A(新冷媒)に替わったときから採用されています。

万一、冷媒サイクル内へ真空ポンプオイルが混入するとエアコン本体の故障につながりますので、それを未然に防止します。

次はエアコン側とつなぐ吸入ポートです。
Img_0783t
1/4インチと5/16インチの二つが付いています。

1/4インチのポートは新冷媒に替わる以前('90年代末頃まで)に主に使用されていたフロンガスR22用やR12用などのホースがつながるようになっています。現在ではほぼ使用しませんので当店では真空ゲージを接続するために使用しています。

5/16インチのポートは新冷媒用(R410AやR32など)のホースがつながるようになっていて現在では主にこちらを使用します。

どちらも使用しないときはホコリなどが入らないようにキャップが付いています。

ポンプの背面側は、
Img_0786t
ガードの中にファンが入っています。

こちらのファンはポンプを運転するとモーターとダイレクトに接続されていて回転します。真空ポンプは運転中高温になりますのでファンで送風して冷却します。
Img_0787t
このように風が流れます。

ポンプによってはファンが付いていない機種もあります。

銘板
Img_0785t
定格が書かれています。

このようなモーターは地域の周波数(50Hz/60Hz)によって回転数がことなりますので、当然のことながらポンプの排気速度も変わってきます。関東はご存知の通り50Hzですので毎分2880回転し42リットル引けます。60Hz地域では毎分3440回転し50リットル引けます。

60Hz地域のほうが効率が良く、冬季のポンプ始動性(寒いと回りにくい)も良いのではないかと思います。しかし逆に夏は過熱しやすくなりますのでどちらが良いとも言えません。

この小型軽量の真空ポンプでもルームエアコンはもちろん、5HP(=14kW)程度まで対応しているようです。(メーカースペック)

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日本の真空ポンプメーカーで有名なのは”ULVAC(アルバック)”というところで昔は真空機工という名前だったと思います。当店の倉庫にも1台しまってありますが非常に良いポンプです。音は静かで始動性も良く昔ながらのMADE IN JAPANという感じで安心感が違います。ポンプ部はULVACでモーターはパナソニックです。ただポンプオイルの入手性と価格面で使用を断念しました。

私の知る限り昔は真空ポンプと言えば皆ULVACを使っていましたが、エアコン業界では見かけなくなりました。

ULVACさんがエアコン業界に力を入れてくれると倉庫にしまってあるポンプが復活できるのですが・・・。

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