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エアコン修理作業

2018年8月 3日 (金)

室外機応答せず、基板交換

室内機のランプが点滅してエラーコードを表示して室外機が動かないと依頼をいただきました。

エラーはシリアル信号系(室内機と室外機の通信)の異常とのこと。

現地に到着してエラーを確認後点検します。
点検に使うテスター
アナログとデジタルのテスターを用意しました。

デジタルテスターはレンジや極性を間違えても壊れることなく読み間違えも少ないので楽なのですが、シリアルのようにはげしく変化する信号にはあまり向きません。

シリアルはエアコンメーカーによって信号がことなりアナログテスターでなければ分からない場合もあります。

デジタルテスターを使う場合でもレンジを固定し(オートレンジではだめ)数字ではなくスケール表示付きでしかも時間的な分解能(サンプリング周期)の高いものが必要です。

またオシロスコープという波形を見られる計器が簡単に使用できればよいのですがエアコンには対地電圧がかかっているので危険です。

調査の結果は
 室内機から「室外機へ100V給電、冷房で運転開始して!」
 室外機「・・・・・・」無応答、無反応
 室内機「あれ、室外機が居ないよ。エラー表示開始!」

とこんな感じ。実際は出ていない信号を出ていないと判断するのは難しいところがあり、本来はこうであろうと推測する部分もあります。

室外機基板からの応答がないと判断しました。
室外機の基板
この基板が壊れています。

修理費用をお客さんに提示して基板交換することになりました。

部品入荷
室外機基板入荷
修理作業にかかります。

室外機のカバー類を取り外して
室外機のカバーを取り外したところ
基板交換できる程度まで開けて壊れた基板を撤去します。

こちらが新しい基板
取寄せた新しい基板
パワーモジュールとダイオードスタックは電流が多く流れ、熱を発する部品なので本体側のアルミの放熱器に固定します。

固定前に放熱用グリスを塗るのですが取寄せた基板には付属してなかったので現地調達です。
放熱用シリコングリス
この放熱用シリコングリスは作業車に積んであるのであわてることはありません。

基板を固定したら配線類をすべて接続します。
コンプレッサーのターミナル部
この基板はいろいろなリードが長く付いていてコンプレッサーへも直接接続するようになっています。

コンプレッサーのターミナル端子は接続の色分けが表示されていないことが多いので外す前にきちんとメモしておかないと逆回転して壊してしまう恐れがあります。

コンプレッサーの吸音材を戻してリアクタ類も接続します。
リアクタ接続完了。

基板上に接続されるコネクタもすべて差し込んで
基板上コネクタの接続完了
これで基板交換作業は完了です。

そしてこれ。
ケーブルシースのむき過ぎ
見ちゃうと気になる・・・。

自身が工事したのではないので気にすることもないかもしれませんが・・・

直します。
ケーブルをむき直して接続
補修完了。

しかしこの電線、メーカー指定は2.0mmなのに1.6mmで施工されてます。
お客さんにはこのことを伝えておきました。

カバーをもとに戻し絶縁抵抗を測定して試運転。

動作に問題なく、冷えるようになりました。

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2018年7月15日 (日)

室外機を動かしたらガス抜けた。

「室外機の向きをかえたらガスが出てしまった」との依頼をいただきました。

これと同じ案件で修理をおこなうことはたまにあります。
この暑いさなかにいきなりエアコンが効かなくなるので大変です。

現地の状況
車を止めるのに不都合があって移動したとのこと。

パイプがすっぽ抜けています。
銅管が根元から抜けている
これはさぞ驚かれたことでしょう。

銅管が抜けると一気にガスが放出されるので大きな音がします。

モロに液冷媒を浴びてしまうと凍傷やケガをします。

抜けた銅管はこのとおり
抜けた銅管
フレア部分は切れてなくなっています。

接続のナットには
ナット側に残った銅のフレア部分
フレア部分が残っているのでこれは取り除きます。

もう一つのほうは
銅管がつぶれている
銅管は切れてませんが根元付近でつぶれています。

やっかいなところでつぶれてフレアナットが取れません。

できるだけ修理費用を抑えるためにしばらく格闘してなんとかフレアナットを救出。

銅管はひねりが入っていたものの他につぶれはなくそのまま使用できます。

パイプを整形しフレア加工をして
フレア加工後
かなり銅管は硬くなっています。

銅管も金属なので曲げ伸ばしをすると硬くなって最後は折れてしまうので注意が必要。

接続、真空引きそしてガスチャージを行います。
ガスチャージ中

ガスの充てんが終わってさっそく試運転。
試運転中のバルブ
このバルブの結露の具合でもエアコンの調子がわかります。

温度測定も問題なし。冷房復活sign01

でもこれで終わりではありません。
地面から出たアース線
アース線が寂しげに出ています。

室外機を移動したため長さが足りなくなりました。

倉庫が近かったので真空引きをしている間に合成樹脂の電線管(VE管)を取りに行ってきました。
アース線を合成樹脂管で施工
これで安心。

VE管を段差に合わせてバーナーであぶって曲げました。

これにて完了。

室外機を大きく移動するとパイプに無理がかかって銅管が折れてしまったり、ガスが抜けてしまうことがあります。

外壁の塗装工事や、マンションでの大規模修繕工事でも同じようなことが起きやすいので要注意です。

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2018年7月13日 (金)

ガス漏れ修理。

エアコンが冷えないとの依頼で点検に伺いました。

室外機の凍ったバルブ
カバーを外すと凍ってますsign01

これならよく冷えそうですね。ウソですbleah
室外機のバルブが凍るのは何らかの不具合がある証拠。

この場合ならまずはガス不足を疑います。

冷房でガスの低圧圧力を測ると
低圧圧力約0.4MPa
約0.4MPa位で明らかに低い値です。

圧力だけでなく指針の動きを見てもやはりガス不足です。

ガスはほとんど残っていない状態ですね。

リークディテクタ(ガス漏れ検知器)で漏れ箇所を探しますが見つかりませんでした。

ガスが抜けて圧力が下がると漏れが止まってしまう厄介なケースです。

お客さんと相談し今回は一番あやしいパイプのフレア接続箇所をすべて補修してガスチャージすることになりました。

室内にある接続箇所は
室内の配管接続箇所
テープをはがすと中に断熱材のかわりに防湿テープが巻かれています。

この防湿テープで断熱材の代用にしている業者が結構いますがはっきり言ってダメですね。
断熱性はほとんどなく、テープが不織布のようなもので出来ているので水でびっしょりです。

防湿テープは空気に接する表面に巻いて結露を防止するためのものです。

パイプをフレア加工し直して接続後、冷媒管用の断熱材で処理しました。

一方、室外機の接続部を外すと
室外機に接続されていたフレア
少しキズがあるのが確認できます。

拡大
フレア面にキズ
放射方向にキズがありますね。

ここからガスが漏れていた可能性大です。

ガス漏れ箇所にはオイル汚れが付着する場合が多いのですが、ここは凍っていたところなので洗い流されてしまったのかもしれません。

接続作業が終わって真空引きを開始します。
エアコン設置工事とはことなり、室外機の内部まで真空にするので時間がかかります。

その間に
もともとの配線接続
このだらしない電線の接続を(危険でもあるので)・・・

このように
配線接続修正
直します。

真空引きが完了してガスの充てん量を確認します。
冷媒の充てん量を確認

よく見えませんが960gです。

現代のエアコンでは圧力計を見ながら正確な量を充てんしたり補充したりするのは不可能です。
規定量から5割程度ずれてしまうこともありえます。

はかりを使って充てん
はかりを用いて冷媒充填
0.96kgで完了。

運転開始
修理後の低圧圧力
1~1.1MPaでほぼ正常で冷房も良く効くようになりました。

圧力はその日の気温や風、環境、エアコン本体の制御や特性により変化するので決まった数値はありません。
ガスが規定量より大きくずれていたり、冷媒系統に故障がある場合に圧力の異常として読み取ることができる程度と思ったほうがよいでしょう。

ちょっと詳しいかたは低圧圧力なのに高圧側のゲージで見ていることに気づいたかもしれません。
圧力ゲージに関しては低圧用と高圧用では目盛りの幅と測れる最高圧力は異なりますが示す圧力は同じです。

修理ではときに暖房にして高圧をかけることもあるので低圧ゲージでは振り切ってしまいます。
その都度ゲージを取り替えるのではなくはじめから高圧ゲージで計測していれば問題ありません。

業務用エアコンでは一部を除き高圧と低圧のポートがそれぞれあるので同時に計測できるようになっています。

ガスが規定量入ったので再度リークディテクタで室内機の熱交換器からの漏れ(多発しています)を確認しましたが問題ありませんでした。

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2018年7月 7日 (土)

マルチの一室が冷えない。(その2)

前回のつづきです。

新しい電磁弁コイル
新しい電磁弁コイル本体
これに交換します。

古いコイルに付いていたスポンジ(クッション)をはがして新しいコイルに耐熱性両面テープで貼り付けました。
新しいコイルにクッションのスポンジを耐熱性両面テープで貼り付け

コイルをセットします。
電磁弁コイルを室外機に取り付け
下が新しいコイル。

配線用の保護チューブ
機器内配線用の保護チューブ
これはメーカーさんで部品に間違いないか調べてもらったときに技術に詳しい方からどうぞといただきました。

ありがたく使わせていただきます。もっと長くもらったのですが機器に合わせて切ってあります。

コネクタから出ているリードも切断。
コネクタからのリード線も切断

ここで登場、絶縁閉端子。
絶縁閉端子
材料も適材適所使い分けなければなりません。

リード線には太さが印字されていないので素線の抱合断面積を計算してCE1というサイズを選定。

圧着工具も専用です。
絶縁閉端子用の圧着ペンチ
修理をしているとたまにこの圧着が必要になります。

圧着して
圧着完了
インシュロックで配線を固定します。

コイルの交換作業を終えて室外機のカバー類を元に戻し、電源投入前に絶縁抵抗計で漏電がないか確認します。
室外機組み立て後の絶縁抵抗測定
問題なし。

試運転では温度測定といろいろな運転状態にして電磁弁の動作を確認します。

電磁弁の動作はまったく問題なし。

冷房での温度測定も古いエアコンとは思えないほど調子がよく、修理前に冷えが弱いと言われていたのですが一室しか電磁弁が開かなかったため室外機の運転(コンプレッサー等の回転)が低速だったことによると思われます。

あとで故障したコイルをよく見たら・・・
電磁弁コイルの割れ
割れてました。

接触しているコンプレッサーの吸音材が少し焦げていたのですがこれの所為ですね。

このエアコンには更なる長寿を目指してがんばってもらいましょう。

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2018年7月 6日 (金)

マルチの一室が冷えない。(その1)

マルチエアコンの一室が冷えず、もう一つの部屋も冷えがあまりよくないと点検の依頼を受けました。

マルチエアコンがわからない方はこちら

室内機で温度測定をするとA室はある程度冷えています。しかしB室はまったく冷えません。
室外機が故障していると判断。

故障しているマルチ室外機
室外機専用の置場がありますが人が入る余裕がありません。

ここは3階ほどの高さがあるので注意が必要です。
落っこちたら・・・

室外機のカバーを開けて
室外機のカバーを開けたところ
故障している箇所を探します。

目処はついているので回路図から目的のものを探します。
目的のコネクタ
調べたところやはりこの回路が故障しています。

故障しているのは
故障している部分
下側のB室用電磁弁コイル。

エアコンの型式は消えかけていたのですが、機種不明という最悪の事態は免れました。
消えかかっている機種名
はじめは汚れでまったく読めない状態でした。

汚れを拭くと機種名が完全に消えてしまうことがあります。そうなると部品は取り寄せできません。

このエアコンは二十数年前に発売されたものなので部品が残っているかも心配です。

メーカーに恐る恐る聞くと残ってました。まだ20個あるとのこと。セーフcoldsweats01

― 部品入荷し修理します。 ―

お客さんが心配されていたので今回は安全帯を用意しました。
安全帯を用意して作業開始
ふつうの安全帯のロープと電気工事用の胴綱を組み合わせて行いました。

いつも使用している腰ベルトは電気工事用のもので胴綱(よく電柱に上っている人がつけてる綱)がつくように左右にリングが付いています。
高所で両手を使って作業をする場合に威力を発揮します。

これが新しい部品です。
取寄せた新しい電磁弁コイル

室外機に付いている部品の接続は
コネクタ接続
コネクタでつながっています。

このコネクタでA室とB室の電磁弁へつながっています。

取寄せた電磁弁コイルのリードは
新しい電磁弁コイルのリードはファストン端子
なんとファストン端子

部品をメーカーへ取りに行ったときに気付いて間違いがないか調べてもらったのですがこれが正規品。
補用部品ですでに本体側と同じ形状のものはないそうです。

ならば・・・
ファストン端子を切断
切り捨てました。

長くなるので続きは次回へ。

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2018年7月 3日 (火)

ガスを入れるだけでは無駄です。

エアコンのガス圧計

よくお客さんから「エアコンのガス入れやってますか?」と電話が入ります。

この時期、冷房が効かないことに気づいて慌ててガスを入れてくれる業者を探している方が多いですね。

当店は「“ガスを入れるだけ”はやっていません」といつも答えます。

ちょっと冷たい言い方のように思えるかもしれませんが、もちろんその後になぜやっていないのか説明を加えます。

エアコンのガスは運転しても消費しません。ガスが不足したということはどこからか漏れていることを表しています。

その漏れているところを探さずガスをチャージしても当面は直ったように冷房は効くようになります。しかし何れまたガスが不足し効かなくなって同じことを繰り返します。

それを知っていて「ガスを入れれば直りますよ」と高額な修理費(?)をとってチャージしていく業者も存在します。
この暑さでわらをもつかむ思いで業者を探し、見つけたのが修理できないチャージ専門屋さんでは・・・

ガス漏れ修理に行ってたまにお客さんから「去年別の業者でガスを入れてもらった」といわれます。修理をしていないんですね。ガスとお金が無駄になります。

お金に余裕のある方はこういう業者へ毎年依頼していただければ経済がまわってよいかもしれません。(なんちゃってbleah

もしガス漏れ箇所がどうしても見つからない場合はエアコンを買い替えるのがベターです。毎年お布施のようにチャージ代を払うのは無駄です。

ガスチャージは修理の後に行うものです。

また冷えないとすぐにガス不足と判断するのも早計です。別の要因で効かなくなっている場合も多々あります。
そこへわけもわからずガス補充してしまうとあとでもっと高額な修理費になってそのエアコンを断念せざる得なくなることさえあります。

とくにガス補充はエアコンのヒートポンプサイクルをアンバランスにするもとなのでやめましょう。

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2018年5月28日 (月)

船のエアコン修理

note うーみーはー ひろいーなー おーきーなー っと

今回は船(クルーザーというみたい)に搭載されている海外製エアコンの修理でコンプレッサー交換を行いました。

場所は横浜ベイサイドマリーナ。広々していて気持ちいいです。

といっても船のエアコンの修理は初めてです。なので事前に保険屋さん(生命保険ではありませんよ)に問い合わせて適用外ではないか確認してから請けました。

現地に着くとすでにエアコンユニットが外されていました。
船のエアコンユニット
さっそく作業開始。

上にある四角くループになったところは熱交換器で二重管構造になっていて内側を冷媒、外側を海水が流れる仕組みのようです。
このユニットには四方切替弁が付いているので冷暖房ともこの仕組みで熱交換するようです。
これはあくまでも熱交換のみで海水を室内機へ送るのではありません。一般のエアコンの室外機がファンにより風をあてて大気で熱交換するのに対しこちらはポンプで海水を送り行っています。

雑巾のようなものがありますが作業の火炎で周囲にある補器類(圧力スイッチなど)に熱がまわらないように水にぬらしてかけています。

写真では見えませんがパイプにはヒートブロックという冷却材も付けています。

コンプレッサーのパイプを脱着するため溶接機を準備。
溶接機
ブタンガスと酸素でお気軽な溶接機です。

アセチレンを使用しないので軽くて酸素を使用するので火力は強力です。

全体に白い塗装が施されていますがそのまま火炎で焼き飛ばしてロウを溶かして引き抜きます。
ロウを溶かしてパイプを抜いたところ

コンプレッサーには吸入と吐出の管が出ています。
コンプレッサーの吸入管と吐出管

故障しているコンプレッサーを外したら新しいものに入れ替えます。
新品のコンプレッサー
製造がすでに終わっているようで入手に苦労されたそうです。

コンプレッサーをセットして今度はロウ付け作業。

いつものごとく作業に熱中して途中の写真がありません。

先ほどの吸入管と吐出管のほかにもう一本、サービス用のポート(今回は使用しません)があるのでピンチオフした単管をロウ付けして塞ぎます。

ピンチオフプライヤー
ピンチオフプライヤー
冷蔵庫屋さんがよく使う工具です。

このように使います。
ピンチオフしたところ
この先端にロウを盛って塞ぎます。

溶接作業が終わって窒素で漏れがないか加圧。低圧部もあるのであまり高圧力をかけてはいけません。15kg/㎠(約1.5MPa)で確認して漏れなし。

溶接したところを担当の方が白色に塗装して本体を船内にセットしました。

室内機へとつながるパイプのフレア接続部分はかなりあやしい状態ですが、フレアナットが外れずパイプもかなり硬いためとりあえずそのまま締めます。

でもやっぱりガス漏れ。down

太いパイプはどうにもフレア加工ができない状況なので躊躇せずパイプを切断sign01

これを使用します。
セージングツール
セージングツールでパイプを拡管します。

念のためと思い持ってきてよかった。happy01

拡管して
拡管したところ

エキスパンダーという拡管器もありますが、この太さのパイプはセージングツールのほうがきれいに広がります。

新しいパイプを継ぎ足してロウ付け
ロウ付け
船内機械室での作業なので周囲に熱の影響がないように養生して行います。

このような狭い環境では火炎の方向にも注意する必要があります。

うーん、船の揺れが気持ちいい。私は船酔いはしないので心地いいです。notes

ススを拭き取って
溶接個所のススを拭き取って

フレア接続
フレア接続
元から付いていたフレアナットはどうしても外れないのと対辺幅が日本とは異なるので交換しました。

細い管のほうは何とかフレア加工だけでいけました。
真空引き作業
真空引きを行って。

なつかしい昔の三方弁。
昔の三方弁
操作さえ分かっていれば現在のものより扱いやすい弁です。

ただ・・・弁のスピンドルキャップが・・・樹脂製でガス漏れが起きやすいかもしれません。昔の日本のものはキャップが金属でガス漏れ防止に銅のOリングが入っていました。

ガスチャージ
ガスチャージ
しかし風が出てきて船の揺れで目盛りが安定しません。

一瞬安定するときを見計らって充填完了。

ガスはR22で当方からも準備して伺いましたが担当の方から提供されたものを使用しました。
もうR22を使う機会もないので今回思い切ってボンベを返却することにしました。

冷房運転でしばらく圧力測定
圧力測定
このR22用マニホールドも久しぶりに使用します。

低圧4.5kg/㎠、高圧13.5kg/㎠。

担当の方から冷房温度はOKとのこと。はじめ高圧カット(ハイプレッシャースイッチ)が作動しましたがその後は順調。
高圧カットするほどの圧力でもなく、普通のR22のエアコンでは28(28.5)kg/㎠が高圧圧力スイッチの設定なので問題ないでしょう。(付いているものは塗装などで仕様がみえません。)

回路の接触不良や圧力スイッチのボケがあるのかもしれませんがその後再発しませんでした。

ようやく作業終了。coldsweats01メインのコンプレッサー交換よりもその他の作業のほうに時間がかかりました。

あたりは夕方です。
夕方の横浜ベイサイドマリーナ

しばらく潮風にあたりながらのんびり夕涼みしてから帰投しました。

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2018年5月 7日 (月)

劣化したパイプの補修作業

川崎市内にてエアコンのパイプ補修作業を行いました。

補修前の状況は
補修前のパイプ

こちらの面はまだそれほどではありませんが壁の向こう側の面はテープとドレンホースはなくなり、銅管の保温材もほとんど残っていない状態です。

上のほうをアップしてみると
銅管が露出
銅管が露出しています。

手前のほうも
ドレンホースに穴が開いている
テープのなくなっている部分はドレンホースに穴が開いています。

ドレンホースは手で触るとボロボロと砕けて崩れ落ちます。

エアコンのパイプ類は電線と銅管を除き、長期にわたる太陽の紫外線で劣化してこのようになります。

― 補修作業にかかります。 ―

上の写真で見えなかった面は劣化がひどく保温材は触ると粉状になって風で飛んでいってしまいます。

保温材を交換するため劣化し不要な部分は取り去りました。
劣化した保温材をはがしたパイプ

この面のドレンホースはすっかりなくなっていました。

壁にパイプを保持するため2ヶ所バンド固定してあったようですが現在はその形跡のみ残っているだけです。

保温材はこれを使います。
使用する保温材

銅管は細いもの(6.35mm、2分)と太いもの(9.52mm、3分)の2種類なのでそれに合った保温材を用意します。

それを銅管に巻き付けて仮のテーピングをします。
仮にテーピングします

このように保温に隙間ができないようにします。

ドレンホースは新品の高耐候タイプに交換しました。

仕上げに全体をテーピングをします。
仕上げのテープを巻きます

こちら面の保温材は劣化が少なく使用可能なのでドレンホースのみ交換しました。

テープも屋外用に厚みのあるタイプを使用。もちろん下から上へと巻きます。

完了しました。
配管補修作業完了

お客さまと相談しパイプを押さえるバンドも長持ちする硬質の樹脂製両サドルにしました。
硬質樹脂製両サドル

これならバンドが切れてパイプがぶらぶらする心配も少なくなります。

エアコン用に売られている軟質の片サドルでは荷重がかかっていると1年程度で切れてしまいます。これがエアコン用というのですからどうなんでしょう。coldsweats01

こちらのエアコンはかなりの長寿命。でもまだもう少しかんばってもらうそうです。樹脂製配管化粧カバーを使用してもこの年数には耐えられなかったかもしれません。

なおテープがはがれ始めたときに補修をすれば保温材はそのまま使用できることが多いので安く済ますことができます。

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2018年3月 3日 (土)

ルーバーがグラグラ

いつもお世話になっている賃貸マンション(川崎市幸区)の大家さんより、ルーバーが動かなくなったとの連絡が入り点検に伺いました。

こちらです。
180303_01

このエアコンは当店で5年前に取り付けたものです。

今回は上下風向を調節するルーバーです。

いままで住まわれていた方はすでに引っ越されて空室です。その方からは突然動かなくなったとのこと。

ルーバーはグラグラで見当も付いていましたが、
180303_02
やっぱり。

ルーバーモーターとつながる部分が割れています。エアコンでよくある故障のひとつです。

汚れ具合からして結構前に割れたことがわかります。我慢して使っていたのでしょう。

室内機の内側には
180303_03
欠けた破片がありました。

ルーバーを交換すれば直りますが、このエアコンは欠陥品で多発しているようで無償修理となりました。

欠陥品でなくとも年数の経ったエアコンでは手で無理にルーバーを動かすとこのように割れてグラグラになってしまうことがあります。

上下の風向は冷暖房効率を左右する大切な役目がありますので壊れたら直しましょう。

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2018年3月 1日 (木)

アース線の補修(前回の続き)

前回、リモコン受光部不良の修理を載せましたが今回はそれに続いてアース線の補修です。

アース線はこのようになっていました。
Img_1340_180228

これのどこが悪いのかというと
Img_1340_180228b
結露した水がアース線を伝ってドレンパンの外側へ流れて行ってしまいます。

熱交換器側部の折り返している管の表面に黒く薄い断熱材が貼ってありますが、これは断熱目的ではなく上からも滴下してくる水をドレンパンへ落ちるように導くためのもので結露防止を目的にしたものではありません。

本来は樹脂で製作するはずですが、製品化の直前またはその後に問題が判明して急ごしらえで張り付けられたような感じです。

断熱材は薄いので管に接触しているところは結露しますし、場合によっては上から水が伝ってくることもあります。

アース線の先、下側にはリモコン受光部もありますので、それが原因で壊れることも考えられます。

このエアコンは何回かクリーニング(洗浄)しているようで、前面グリルの脱着を何度も繰り返す間に元に戻せなくなりこうなったものと思われます。

アース線はどういうわけか“より線”が使用されています。
Img_1340_180228c
しかもこのつなぎかた・・・

ふつうは単線を使いますがねぇ。何かのあまり線を使ったのでしょうか。

素線径を計測して
Img_1345_180228
電線の太さを調べます。

0.9㎟しかありません。本当はもっと太いものを使用しますが今回は受光部修理のついでにサービスとして行うのでその部分は目をつぶって。悪いところを見つけてすべて直しているときりがありません。

車の中から
Img_1343_180228
丸端子を持ってきました。

より線をそのままネジにとめるのはちょっとムリがあるので端子を使います。

端子のスリーブの部分の太さは2㎟なので、
Img_1342_180228
フムフム。電線包合容量1.04~2.63㎟。

0.9㎟では細いので素線の数本を長めにして折り返し包合容量内に納めます。

そしてこれ
Img_1344_180228
裸圧着端子とスリーブ用(赤色)の圧着ペンチです。

リングスリーブ用(黄色)のペンチでなんでもかまわず圧着している日曜電気工事屋さんもいますがいけませんよー。

またこの赤色の圧着ペンチでリングスリーブは圧着できません。P形スリーブ用です。

圧着
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2㎟のダイスで圧着したことを示す“2”が刻まれます。

あとはエアコンの前面グリルを戻してアース線を接続します。
Img_1347_180228
これが本来のアース線ルートです。

Img_1347_180228b
アース接続端子部から線が上へのぼっているので水はきません。

これで水漏れの心配はありません。

そして今回の修理はすべて終了。
Img_1350_180228

長持ちしますように。

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