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エアコン工事作業

2019年11月12日 (火)

室外機の移設をしました

川崎市内にて室外機移動の依頼をいただきました。
ありがとうございます。

まずは状況や工事方法打ち合わせのため下見に伺います。

移動する室外機がこちら
移動する予定の室外機
結構大きいタイプで重さも45kg位あります。

室外機の台がふつうのプラベースが使用され沈み始めてます。
地面に置く場合はブロックなどの接地面積が大きいものを使用したほうが無難です。

パイプは
パイプは配管化粧カバーで施工されていた
配管化粧カバーで施工されています。

室内機側も確認してどのように施工するのが良いか検討、提案し見積もりを出しました。

正式に依頼をいただき後日工事に伺いました。

ではさっそく室外機の取り外しから
室外機の取り外しを開始
左の壁の裏側へ移動、設置します。

使用中のパイプを延長して移動することにしました。

取り外す前にはエアコンに異常がないか簡単にチェックしてます。

ポンプダウン(冷媒ガスを室外機に回収)が終わって銅管を室外機から外すと・・・
フレアナットを締めすぎてフレアが薄くなっている
フレアナットを締めすぎてフレア部分が薄くなっていますよ。

調整のズレたトルクレンチを使用したのか、それとも経験の浅い人が手締めしたのかわかりませんが、これではそのうち切れて銅管がすっぽ抜けて一気にガス放出なんてことになりかねません。

知らずに室外機をちょっと動かしたりしたら抜けてしまうことも十分あり得ます。

設置工事には年配の方と若者と二人組で来たとのことですが、どちらとは言えませんが未熟だったのでしょう。

そしてその銅管がつながっていた室外機側は
フレアナットを締めすぎてバルブ側も凹みが大きい
凹んでいます。

それだけ締め付けが強かったということです。

室外機を外し終わって今度は室内機と室外機を結ぶ連絡電線を交換します。

電線を接続延長することも可能ですが接続用にボックスを設ける必要があるので今回は電線を丸ごと入れ替えることにしました。

エアコン工事業者の多くは電気を知らず、平気で配管化粧カバーやテープの中で接続してしまうんですよ。
これで事故が発生しています。

電線を入れ替えるには室内機からつなぎ直します。
エアコン室内機
でも簡単ではありません。

外側の穴から電線を挿入するのですがそのまますんなりとはいかないんですよ。

室内機の外板を外して
室内機の外板を外して電線を挿入
電線を入れました。

この機種はばらすのにけっこう手間がかかりますが下見の時に一度していたので迷わず開けることができました。

電線接続
室内機へ電線接続
問題なく接続完了。

でも他の工事人が取り付けたエアコンをこのように扱うとき一番怖いのは室内機が落下するおそれがあること。
けっこういい加減な取り付けが多いので落ちたら最悪です。

何事もなくてヨカッタ。

室内機の外板を元通りにしたら今度は屋外側の施工です。

案の定、壁の穴には養生管が入っていないので
電線保護のため塩ビ管を入れた
通した電線には塩ビ管(VE管)を入れました。

こちらのお宅のように外壁がモルタルの場合、ラス網(モルタルを支えるための金属の網)が入っているので電線は養生する必要があります。

養生管を入れないのは一戸建ての住宅で一番多い定番手抜き工事ですね。

次にパイプの施工をしていきます。
屋外側配管施工前
配管化粧カバー取り付け準備。

画像ではよく見えませんが化粧カバーを取り付けるためにチョークライン(チョークの墨つぼ)を打ってあります。
直線を出すにはこれが一番。

化粧カバーを取り付けて
化粧カバーを取り付けて配管
パイプを通します。

カバーの高さはあとで構造物を設置するらしいのでお客さんと打ち合わせて決めています。

銅管は2mほど足りないので接続延長します。

まずはこの工具
スウェージングツール
何をする工具かわかります?

銅管を差し込めるように広げるためのツールです。

ルームエアコンのように細い銅管ではこのツールを使用するのが一番かと思います。

こんなふうにして
スウェージングツールで拡管中
使います。

冷凍機油などを付けて使用しないとヘタすると抜けなくなったりするので注意。

はい広がりました。
拡管完了
これで延長する銅管が差し込めます。

ここで残念なお知らせ。
ここから溶接作業に入りますが写真を全部取り忘れて作業に没頭しておりました。
まあいつものことです😅

流れ的には窒素ガスでブローして管内の煤防止をしながらプロパン+酸素ガスでガス溶接しました。
以前の記事で同じような作業が出てます。

溶接が終わって今度はパイプベンダー
銅管用パイプベンダー
これを使って角部分の曲げをしました。

これもまた作業中の画像がありませんでした。(残念)

断熱し終わって
エアコン銅管ベンダー曲げ部分
このように直角に近い形で曲げられます。

手曲げではここまでやると折れます。

そのかわりベンダーを使うともう真っ直ぐに戻すことはできません。
曲げ位置を間違えないように一発勝負。

パイプを通していきます。
壁と雨どいの間にエアコンパイプを通して
この雨どいがあったためベンダー曲げをしました。

そして室外機設置
室外機設置
置台はブロックに交換して安定性向上。

反対側から
設置後の室外機

試運転は問題なし。

パイプ全体は
屋外側パイプ
このようになりました。

下に出ているドレン管は後に設置される構造物で隠れる予定です。

室外機移設(移動)と言っても理由はさまざま。
今回のようになにか設置するにあたり邪魔になるとか、お隣の迷惑になる(音や風の問題)とかありますね。

エアコンを設置する際にはよーく考えて場所を決めましょう。

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2019年11月 6日 (水)

工事の質はパテにでる。

パイプの穴を埋めたパテ
パイプの穴を埋めたエアコン用パテ
過去に当店で施工したものです。

昔からエアコン工事の質はパテにでるということが言われています。
(パテとはエアコンの場合、壁などにあるパイプを通す穴を埋める粘土のようなものです)

どういうことかというと、パテの仕上がりをみればその工事をした人の技術や心意気までもがわかるというものです。

パテ埋めはエアコン工事の最後の方で行うので精神状態などが特に出やすいのかもしれませんね。

あるエアコン取り外し工事でのこと・・・

取り外すエアコン
取り外す他店取り付けのエアコン
これは他店施工です。

ミミズが這ったような字、ではなく配管😅
新品で買ってこの付け方ですか・・・

なんだこれ・・・
雑なパテ埋め
こりゃひどい。

これまたいろいろ出てきそうな予感。

パテをめくると
パテをめくったところ
穴のツバが見えました。

この場合壁紙がパテと共にはがれないように要注意です。

ゴムパッキンもめんどくさがって付けたまま。

パテをはがしてパイプのテープも取ると
パイプのテープを取るとドレンに断熱がない
ドレンホース(排水用)に断熱材が巻かれていません。

このホースに流れる水は室内機で除湿した冷たい水。
室温の方が高いので周囲が結露でびっしょりになります。

もちろん穴の中も断熱材が必要ですよ。

さらにテープを取ると
冷媒管の断熱材がつぶれている
冷媒管の断熱材がビニルテープできつく締められてペッタンコ。

エアコンに使用される断熱材は気泡断熱でスポンジみたいなものなのでテープをきつく巻くとつぶれてしまいます。

そうなると断熱効果が薄れてこれまた結露します。

長期間このような状態だったのでビニルテープをはがしてもまったく元には戻りませんでした。

取り付けの際には断熱補強の必要があります。
(後日取り付け工事で補強しました)

冷媒管(冷暖房のためのフロン類が流れる管)を外し接続面を切り取ってみました。
切り取ったフレア
この部分はフレアと言います。

エアコンを付けるたびに成形し直すので切り取っても問題ありません。

アップにすると
フレア面のアップ
この部分がシール(ガス漏れ防止)になります。

キズやカエリが多いですね。
あまりまともな加工ではありません。

このような傷はスローリーク(ガスがゆっくり漏れる)につながるので漏れていてもなかなか気づかず厄介なんです。

次に室内機から連絡線(室内機と室外機を結び電源供給、信号のやりとりする線)を取り外すため端子台カバーを開けると
端子台差し込み確認窓に電線が見えない
端子台にある差し込み確認窓に電線が見えていません。

この確認窓にしっかり電線(銅線)が見えて差し込み完了となるのですが・・・

もうなにも考えてないとしか・・・

端子台の差込口
端子台差込口に銅線が露出している
銅線が露出してます。

最後まで押し込まず途中でやめたみたいですね。

たしかにこの機種は電線の差し込みがしにくいのですが、だからといってこれでいいわけありません。

電気の怖さを知らないんでしょう。

室内機の据付板は壁に5本のボードアンカーでとまっていました。
エアコンは5本のボードアンカーでとまっていた
主に荷重のかかる上部左右の部分は1本ずつで強度は弱め。

もしどちらか1本が抜けると連鎖し中央も抜けて室内機が落ちる可能性があります。

ボードアンカーのねじの締め付けがかなりきつかったので覗くと
完全に開き切ったボードアンカー
内部で広がる傘が完全に開き切ってつぶれています。

こりゃボードの裏側は破壊されて崩れてますね。
落ちる前に取り外しになってよかったと思います。

加減が必要だということをご存じないようで・・・

屋外側もいろいろありましたがきりがないので省略します。

穴のツバにこびりついたパテをはがして
スクレーパーでこびりついたパテをはがして
スクレーパーなどを使用します。

ゴムパッキンを
配管用穴のゴムパッキンを戻して
はめ込みます。

フタの取り付け
配管用穴のフタを取り付け
フタなどはお客さんで保管していたものです。

エアコン設置の際、これらの部材はなくならないように保管しておきましょう。

外側も
外側の穴フタ固定ねじが1本無い
と思ったらねじが1本ありません。

このねじは米粒のような大きさ(ちょっと大袈裟かな)なのでエアコン設置でフタを外した際失くしてしまったのでしょう。

そんなときはこれ
小ねじ
当店で用意している小ねじ

このようなことがしょっちゅうなので準備してあります。

ぴったり
フタを用意してあったねじで固定
この手のフタのねじはほぼ共通なので。

取り外し工事は無事(?)おわりました。

一部(パテ)をみれば全部がわかるという典型例でしたね。

工事をした人の心が形に表れているようです。
”めんどくさいから早く終わらせてとっとと帰ろー”とか”材料もったいないからこれぐらいなくてもいいべ” なんてね

いくら販売店がいい工事を謳ってみても下請け業者をないがしろにして安く請負わすような行為をしていればこうなるのは至極当然。
下請けという時点でまともな工事を期待するのが無理ってものです。

ヘタすりゃ”孫請け”でピンはねされてありえない金額なんてことも。
こうなりゃ数をこなして稼ぎます。

現代の経済、社会構造がエアコンに限らず末端の業者の気力を削ぎ、手抜き、安物部材の使用、技術力低下を招きますます拡大しています。

こんな家庭用エアコン工事業界・・・これからどうなっていくんでしょうかねぇ
結局その負担はお客さんが被るわけですが・・・

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2019年10月17日 (木)

室外電源機の設置(1)

今回は横浜にてエアコン”室外電源機”の設置です。

あまりなじみのないタイプなので何のことかわからないかもしれません。

普通のルームエアコンは室内機の周辺に専用コンセントが設置されてそこへプラグを差し込んで使用しますね。

でも室外電源機は室外機に電源を直結するタイプをいいます。

なぜそのような機種を選定したのか・・・のちにわかると思います。

室内機設置場所
エアコン室内機設置場所
この部屋には元々天井埋込型のエアコンが設置されていました。

まだスイッチを入れると動きますが冷暖房が効かなくなっています。

もうこのエアコンの室内機やリモコンはそのまま放置して新たに壁掛け型のものを設置することになりました。

室内機を取り付けるためボードアンカーを打ち込み
壁にボードアンカーを打ち込み
壁の中で傘が開いて強度が出ます。

しかし内壁の厚みが結構あって通常のものでは長さ不足。

短いものを無理に使うと壁を破壊して返って危険なので・・・

より長いタイプ
板厚23mmまでのボードアンカー
これは板厚23mmまで対応できます。

”423”と書いてあるのはねじ径4mmで板厚23mmまでということです。
(ボードアンカーのメーカーによっては異なるかもしれません)

逆に薄いところへこのような長いアンカーを使っても強度が不足してぐらぐらになります。
短くても長くてもダメなんです。

当店でいつも用意しているのは412(12mmまで)、416(16mmまで)、423(23mmまで)、427(27mmまで)の4種類。

これだけあればほぼ対応可能です。

据付板を取り付けて配管穴を開けました。
19101515
据付板中央は壁内の柱にねじを効かせて保持強度を出しています。

室内機の高さは適当ではなく外壁の穴の開く位置を事前に計測して決めました。
この理由も後ほどわかります。

室内機を引っかけたらグリルを外して
室内機を掛けてグリルを外したところ
新品のエアコンでいきなりグリルを外すところはあまり見ないかもしれませんね。

これはダイキンさんのエアコンなので固定(据付)強度向上ねじなるものを付けるためです。

ねじを付けて
室内機固定強度向上ねじを取り付け
据付説明書には取り付けをお勧めしますと書いてあります。

このねじをとめるかどうかはお客さんと相談するところでしょうが、必ず「付けてください」と言われるので相談するまでもありません。

しかし多くの工事屋さんはこのねじの存在を知らない、もしくは知っていても面倒なので無視してポイ。(いけませんねー)
余った部品を残しておくと指摘されるといけないので持ち帰って捨てちゃうんですよ。
ついでに据付説明書も読まれないように回収してしまう人も多い。(お客さんに渡すように書いてあるんですけどね。)

前面グリルを戻して
室内機設置完了
室内機設置完了。

室内機には電源コードがないのですっきりしています。

屋外側の工事中の画像は撮ってませんでした。😅

パイプは配管化粧カバーで施工
屋外のパイプは配管化粧カバーで施工
壁に段があるのでちょっと手こずりました。

先ほどの配管穴の高さ決めはこの壁の段になっている部分を避けるためでした。

段のところに開けてしまうと配管化粧カバーの収まりが悪くなったり、場合によっては壁の防水性能が低下すると判断したため。

穴あけは室内だけでなく外壁もしっかり確認する必要があります。

室外機の設置状況は
室外機の設置状況
このようになりました。

当初室外機の台はブロックだけで考えていたのですが、なんとなくこの場所は周囲より少し低い気がしたのでお客さんとお話ししてプラスチックのベースと2段にしました。

これで豪雨が来ても水没することなく安心です。

パイプは降りてきたところで直接室外機につないではいけません。
地面は必ずと言っていいほど沈みます。そのときパイプに吊られて室外機が傾いたり、荷重がパイプにかかって思わぬところが破損したりします。

将来のメンテナンス性も合わせて考慮し余裕を持った取り回しをしなければなりません。

今回はここまで。

次回はこのエアコンにつなぐ電源工事です。

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2019年10月 7日 (月)

左配管テープ巻き仕上げ

エアコンの工事では室内機からパイプが出る方向により施工方法に名前が付いています。

一番基本になるのは”右後ろ”配管。一戸建てなどでパイプを室内機背面から出す場合に多く行われます。
そもそもエアコンがそのように設計されているので施工しやすく、問題も起こりにくい方法です。

そのほかに、”左後ろ”、”右”、”右下”、”左”、”左下”などもでき状況に応じて行います。
(呼び方に右出しとか左出しなどと”出し”を付ける場合もあります。)

そして今回は”左配管”で室内に露出するパイプはテープ巻き仕上げです。

建物はマンションの一室。

まずは室内機の据付板を設置
室内機用の据付板を設置
こちらでは壁にエアコン用の補強板が入っていませんが、壁を支えている木の下地があったのでそこをメインに長いねじで強固に固定。

ボードアンカーも併用します。

左下に見えるのが配管用の穴。ここへ室内機から出たパイプを本体左側面から出すので”左配管”といいます。

室内機に電線をつないだり、その他の処理が終わったら据付板に掛けて
室内機を掛けて
本体下部を壁から浮かして配管などをつなぐ準備をします。

なにやらたくさんパイプや電線がありますが、これらがうまく収まるように処理しなければなりません。

左配管は施工性が悪く手間がかかるので室内機を下に置いたままパイプを接続する工事人も多くいますが、それだと仕上がりがイマイチになりやすい。
やむをえない場合を除いて室内機を掛けてから接続加工するのが一番です。

冷媒管(銅管)を接続したら防湿テープを巻いて
本体裏になる銅管に防湿テープ巻き
結露を防ぎます。

本体の裏を通る銅管は冷房や除湿時に結露しやすいため防湿テープでそれを防ぎます。

いきなりこのテープを巻いているわけではなく、断熱材の上にビニルテープで仮固定、コーテープで補強、そして防湿テープというように何層にもなっているんですよ。
そうしないと断熱材が縮んで隙間ができたりして結露しやすくなります。

ドレン管、電線等の処理も終わったら本体裏に収めて浮かしていた室内機を壁面に付けます。
パイプ類を本体裏に収めて室内機を固定したところ
この時注意することは、電線類が本体下部のツメなどに挟まらないようにすること。

そして本体裏の結露水が流れるところに上がり込まないようにすること。

さらに電源コードにパイプなどで過度な圧力が加わらないようにすることなどがあります。

ただ単に入れてポンではいけないんですよね。
駆け出しのころは何も気付かずに気楽にやっていたことも、だんだんと知識が増えるにつれ逆に難しく面倒に感じることも多くなります。😅

グリルや側面のカバーを付けてほぼ完了
室内機、左配管ほぼ完了
アース線も接続しました。

このあと屋外側の配管もあるので穴はまだ塞いてません。

左配管は手間がかかりますが銅管の接続が本体の裏になるのでパイプの見える部分の仕上がりは右配管よりもよくなります。

まあそうはいってもパイプの取り出し方向は建物によるところで自由に選べるわけではありませんけど・・・

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2019年10月 2日 (水)

室外機が水没・・・

近頃はなんでも”異常”のつくことだらけ。

気象に関しても”異常気象”、”記録的・・・”などが当たり前のように使われています。

そして今回は豪雨により水没した室外機です。
(被害に遭われた方々、お見舞い申し上げます。)

室外機はこちら
一度水没した室外機
見た感じでは普通です。

水が引いてしまえばわかりませんね。

でもお客さんの説明で
室外機の水没した跡
このラインまで水没したそうです。

ごみの付着がその痕跡とのこと。

このエアコンは2年前に量販店で購入され設置したそうでまだ新しいのですが、水没するとそのレベルにもよりますがほぼ修理せず交換となります。

この水面レベルだと、ファンモーターはもちろんのことコンプレッサーターミナル部、リアクタ、膨張弁コイル、四方弁コイル、連絡線接続端子台も水に浸かってますね。

制御基板もあやしいでしょう。

電気を使う機器は水没したあと通電すると火が出ることもあるので基本は交換。

しかし部品をひとつひとつ交換したら新品のエアコンをはるかに超える金額になってしまいます。

ということで新品に入れ替え工事となりました。

室外機完了。
室外機周辺施工完了
エアコンは同じシリーズなのですが年式が変わってコンパクトになりました。

以前は下のブロックから少しはみ出してましたがこれは収まっています。

室内機も交換
室外機と共に室内機も交換
そっくり全部入れ替えです。

今回の場合、室外機だけ新品に交換することはできないんです。

エアコンは一台の室外機に複数台の室内機をつなぐマルチエアコンなどを除いて室外機だけでは販売していません。

また同じシリーズでも年式と共に型式も変わって室外機だけ交換しても使えません。

室外機に防雨性能はありますが・・・
こちらではこれを機に保険に加入されたそうです。

いろんな要因で気象はさらに不安定化してきました。
世界的な経済発展や都市化で地球全体のバランスが崩れてきているのでしょうか?
いままで安全と思われていたところでもなにが起こるかわかりませんね。

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2019年9月30日 (月)

2階のエアコン入替え工事

暑さも落ち着いて過ごしやすくなってきました。

以前こちらで水漏れ処置をしたエアコンの交換工事です。

室内機は2階、室外機は1階地面に設置されています。

まずはこちらを撤去します。(当店の取り付けではありません)
撤去する室内機
サンヨーブランドが消える少し前の機種なので結構な年数使用されてました。

室外機も
撤去する室外機
よくこの年数持ちこたえました。

室外機の台に普通のプラ台が使用されていましたが地面に置く場合はこれでは不安定なのでブロックを使います。

室内機は2階に付いているので外部に梯子の準備をしていると
劣化で落ちた換気の端末
換気用の端末が落ちてました。

付いていたエアコンには懐かしい換気機能が付いていて、ホースが劣化で折れてました。

取り付けた工事屋さんが換気用のホースをテープ巻きしなかったため紫外線劣化でポッキリ折れたんですね。

一時期、換気機能が流行ってどこのメーカーも我も我もと搭載したものでした。
考えてみればこんな細いホースで換気って・・・

梯子をかけて
19093015
高所作業は安全第一。

パイプも撤去しました。

今度は新しいエアコンの取り付け
室内機の取り付け
室内機の据付板を付けます。

以前付いていた室内機の位置(向き)が部屋に対して空調的によくなかったため別の壁面に取り付けとなりました。

そのため配管用の穴も新たに開けます。

本来は室内機右背面に穴を開けるのですが、どうやらこちらの建物はツーバイフォー住宅のようで窓の上なので開けられません。

ということで左背面に開けました。

えー、画像はありません😅

室内機設置完了
新品の室内機設置完了
このデザインと色、好評ですね。

以前の室内機は左側の壁。
使わなくなった配管穴はフタで塞いであります。

そして外壁のパイプは
外壁のパイプはテープ巻き仕上げ
テープ巻き仕上げです。

お客さんと相談して建物の裏側なのでテープ巻きに。

室外機設置完了
室外機設置完了
こちらの室外機は非常に大きいサイズでまるで小型の業務用。

室外機の台はブロックで安定性を向上。

試運転は問題なく完了しました。

以前水漏れ処置した際にエアコンの入れ替えを検討されていましたが、暑さが落ち着いてから工事をとお勧めしました。

というのは真夏や真冬のエアコンが必要な時期に入れ替えをして万一購入した本体に異常(たまにあるんですよ)があったりした際にしばらくエアコンなしの生活になってしまう恐れがあるためです。

タイミング悪く故障してしまったなら仕方ありませんが、そうでなければ入れ替えるのはあまり使用しない中間期にしましょう。

とは言っても必要性を感じない時期はエアコンのことなどすっかり忘れてますよね。

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2019年9月27日 (金)

隠ぺい配管から露出配管へ(2)

前回のつづきで隠ぺい配管されたエアコンを撤去し終わり今回は取り付けです。

まずはA室から
室内機取り付け前
丸めてある電線はエアコン専用回路です。

先に専用回路の電線を処理しなければ室内機を取り付けられません。

エアコン専用コンセント用に穴あけ
エアコン専用コンセントを取り付けるため穴あけ
電線を引き出してここにコンセントを付けます。

もちろん闇雲に開けているのではなく壁内に障害がないか確認しています。

石膏ボードに挟み込み金具などでコンセントを取り付ける電気屋さんも多く見かけますが、
コンセント用のボックスを取り付け
ここは壁内に断熱材があるので接触防止にボックスを付けます。

続いて外壁の穴あけ
外壁に開けた穴
室内側の穴は再利用します。

下に隠ぺい配管で使用されていた塩ビ管(ドレン排水用)があります。

以前のドレンはここに室内機から出たホースを差し込んでありました。
隠ぺい配管ではこの方法が基本です。
たまにドレンホース(ホースメーカー独自の製品)を埋設しているところがありますが、エアコン入れ替え時は再利用が難しくなります。

冷媒管、ドレン管、電線すべてを開けた穴から屋外へ通すのでこの塩ビ管も使用しません。

据付板を取り付けて
室内機用据付板の取り付け
開けた穴にはスリーブ(養生管)を付けました。

これまで配管類の出ていた余計な穴は簡易的な下地を入れて配管パテで塞ぎました。

A室設置完了
一台目室内機取付完了
試運転中です。

こんどはB室
室内機取り付け前
A室と同じ内容です。

コンセント用の開口とボックス取り付けはすでに終わってますが、こちらの専用回路の電線が短く配置がちょっと上目になりました。

外壁穴あけ
外壁穴あけ
他の回路の電線があってドリルコアで引っかけないように注意しながら開けました。

外壁側の穴の左に見える斜めの木は筋交い。
これを切ってはいけません。耐震性が落ちます。

据付板取り付け
据付板取り付け
A室と同じです。

そして設置完了
エアコン設置完了
無事2台とも取り付けできました。

室内機の幅は80cm位のものが多いのですがなんでか知ってますか?
今回のような柱の露出している本来の和室では、その柱と柱の間が丁度80cm位なのでそこに収まるようになっているんです。

現在は和室でも柱が出ているところはほとんど見かけませんが。
「柱の傷はおととしの・・・」なんて今の子たちにはなんのこっちゃですね。

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2019年9月25日 (水)

隠ぺい配管から露出配管へ(1)

いままで隠ぺい配管されたいたエアコンを撤去し、新品のエアコンを露出配管で施工します。
(一戸建て)

隠ぺい配管は埋設配管や先行配管とも呼ばれ建物建築時にパイプを壁内や天井裏、床下などに配管する方式を言います。
ただしエアコンの入れ替え時に問題となるケースが多く、現在では特殊な事情がない限りおこなわれていません。

隠ぺいされた配管はいずれ使用できなくなり通常の露出配管に切り替えるか、壁などを壊して配管し直すことになります。

今回は新しいエアコンの設置が可能かどうか確認も含め撤去の模様。

これまで設置されていたエアコンはマルチ(室外機1台に対し室内機2台)タイプで、以前外装工事をされた際に室外機とその周辺のパイプ、電線は撤去されたそうでありませんでした。
(室内機と壁内配管だけ残っていた)

まずは室内機を撤去して状況を確認します。

1台目(A室とします)
1台目の既設室内機
相当古い機種です。

室内機の高さが40cm位ありますが昔はみんなこれくらいが普通でした。

撤去すると
1台目の室内機を撤去
壁に穴が二つあります。

パイプもすでに切ってしまいましたが、左側が冷媒管、右側はドレン排水管用になります。

昔の室内機は現在のようにドレン排水管を左右差し替えできず右から出ていたので壁内ドレンはこのように右側に配管していました。

その頃、わけ分からずに壁内ドレン管を左側に立ち上げてしまう工事屋さんがいましたが、そうするとドレンホースが本体裏で波打って水漏れを起こす要因となりました。

冷媒管は本体背面で接続するため左から出てます。これは現在も同じです。

でもこのように隠ぺい配管すると穴はもちろん本体で隠れますが、埋めることができず開いたままになるので壁内の空気が室内に入ってきてしまうんですよ。
まあ昔はそんなことだれも気にしてませんでしたけどね。

マルチなのでもう一台(B室とします)も同じです。
もう一台の既設室内機
外し始めているので少し浮いてます。

・・・画像はありませんが外し終わりました。

2台とも壁の裏側はすぐ外壁なので露出配管するには問題ありません。

昔は建築設計の方がやたら見栄えを気にしてなんでも隠ぺいしましたからね。
今になって住んでる方が苦労してます。

さて今度は電源の確認。

新しく購入されるエアコンはマルチではなく普通のタイプ。
電源は室内でコンセントに差し込みます。

でもコンセントがありません。
設置されていたマルチは通常室外機に電源直結なんです。

まずB室のほうは電源として室外機に送られていたと思われる電線が穴から見えていたので確認します。
室外機に送られていた電源配線の確認
壁の中で接続されていたので切断して調べます。

まちがいなく専用回路。
これで1台分は電源確保できました。

室外機へつながっていた電線は引き出してますが壁の中を通してありました。
中間にある柱に穴を開けて通してあったのですがあまりいいやり方ではありませんね。ねじや釘を打たれますよ。

そして問題はA室側。
それらしい電線は見あたりません。

壁の中を鏡とライトを使ってよーく見ると・・・

奥の方に断熱材に埋もれて不審なケーブルが・・・
針金(実際は溶接棒)を使って引き出します。

なにもつながっていない電線が出てきました。

こちらも確認
19092315
エアコン専用回路でした。

よかった~😊
お客さんも一安心。

建築当初はエアコン専用コンセントをA室、B室それぞれ設置する設計だったのだと思います。
マルチエアコンを設置することになって埋めてしまったんでしょう。

一緒にアース線も出てきたので接地抵抗を測定
接地抵抗測定
抵抗値に問題なくそのまま使えます。

あとは各所寸法を測ってどのような機種が付くかお伝えしてこの日の作業は完了。

新しいエアコン本体はネット通販など安いところを探して購入していただきます。
(当店はエアコンの販売はおこなっておりません)

次回は設置工事です。

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2019年9月 5日 (木)

バルコニーでドレン塩ビ管工事

マンションのバルコニーでエアコンのドレン排水を「塩ビ管で」と依頼をいただきました。

なお設置されているエアコンは当店の工事ではありません。

到着
施工場所に到着
こちらに施工します。

現状の排水は
バルコニーを流れるエアコンのドレン排水
蛇行して小さな川ができてます。

排水用のレールが施設されているマンションもありますが、こちらはそれがありません。

長時間運転していると室外機の方からももう一本川ができるそうです。😅

バルコニーの床勾配が手前側に大きく下がっているためこのように斜めに横切るかたちに流れているんですね。

室内機から出ている排水を見ると
室内機から出ている現状のドレン排水
床から離れたところに出口があるのでポッタンポッタンと水滴が落ちてはじけた水が周囲を広範囲に濡らしています。

ちょっと短すぎですね。
もう少し長くてもよいと思いますが・・・

そして一番下に付いているのは逆止弁。
気密性の高い建物でドレン管から出るポコポコ音を防止する目的で付けますが、シーズンごとにユーザーさん自身で掃除する必要があります。
でもそのことは施工した人からは言われなかったそうです。
掃除を怠っていると詰まって室内に水漏れすることがあります。

室外機の底面には
室外機の排水ドレン出口
ここにもドレン排水出口の穴があります。

主に暖房時ここから排水されます。

このままでは排水ホースがつながらないので
メーカー純正室外機排水ドレン用ソケット
メーカー純正(三菱電機)のドレンソケットをあらかじめ取寄せておきました。

”ドレンソケット”はこのメーカーでの呼び名です。正式名称はありません。

それでは塩ビ管を加工していきます。
ドレン用に塩ビ管を作成中
測って、切って、接着。

接着前の試し差しはしません。塩ビ管工事の基本ですね。

昔、業務用エアコンの工事をしていた頃に試し差しをする人がいて、建物完成後に引き渡しも終わってしばらくしてから塩ビ管がすっぽ抜けて天井が水浸しなんてことを何回も見たことがあります。

試し差しは接着剤をつけ忘れるんです。

完成
塩ビ管でドレンを施工完了
排水溝へストレートに配管しました。

当初は壁に沿って奥に配管することも考えたのですが勾配が逆になるのでやめました。

室内機側の接続部分は
室内機側ドレンの接続部分
ホースを少し延長して塩ビ管に差し込みました。

室外機側も
室外機ドレンの接続
ドレンホースを使用して塩ビ管に接続。

塩ビ管の固定は
塩ビ管は室外機のベースにバンド固定
室外機のベースにバンド固定。

周囲は防水処理されているところでねじ止めできないのでこのようにしました。
共用部ですしね。

塩ビ管の勾配を確認
塩ビ管の勾配確認
結構とれてますね。

最後に排水確認
ドレン排水の確認
室内側、室外側ともOK。

これで川がなくなります。😄

なお塩ビ管で施工する場合は状況により無理な場合もあるので事前の確認が必要です。

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2019年8月19日 (月)

室外機を壁面に付けると・・・

都内にて他社で壁面に取り付けた室外機の音が響くので地面に下ろしたいとの依頼をいただき工事しました。(建物は木造)

室外機はこちら
壁面に固定して音が響く室外機
状況確認と見積もりで事前に伺って実際に運転すると建物の壁に響いて室内に低く唸るような音が聞こえます。

特にコンプレッサー起動時、低速時、停止する間際に大きな振動と共に耐えられないような音がします。
ご近所迷惑になるレベルです。

室外機振動が他の機種より大きいのでメーカーさんにみてもらい”異常ではない”とのこと。
こういう設計なんですね。ふ~ん・・・

― 施工当日 ―

金具と壁の間には
壁面金具と壁の間には防振措置がされていた
お客さんでなんとか振動をやわらげようと工夫された様子がうかがえます。

その他にもいろいろ試されたようですが改善はされたものの解決には至らなかったようで・・・

地面に室外機を設置するにはパイプの長さが足りなくなるので一旦室内機も取り外すことになります。

これを取り付けたのは量販店の工事屋さんでどんな工事しているかわかりません。
全部取り付けなおしたほうが安心です。

ポンプダウン(室外機にガスを戻す作業)をして室外機を壁面から下ろし、パイプを取り外していきます。

するとなんとなく室内機とパイプ(銅管)のジョイントにガスの漏れているような跡が・・・

外してみると
フレア接続の締めがあまい
フレア面に色ムラがあります。

締め付けが弱くてちょっとずつガスが漏れていたようです。
ただしまだ不足するほど減っていません。

締めがあまいときのガス漏れは厄介なもので、暖房時の圧力が高いときだけ漏れたり、温度変化により銅管や接続部の真鍮が伸縮し時おり漏れたりしてガスが不足するのは数年後。
発覚した頃には工事保証も切れてしまって自費で修理になります。

室内機の据付板も取り付けなおしました。
取り付け直した据付板
今年も他社さん設置の室内機落下が多発してますからねぇ😅

壁(石膏ボード)裏にある補強板(合板)を貫通するように外す前より長いねじを選定し、柱にも固定したので落ちることはありません。

穴のスリーブはもとよりあったものを戻して
配管穴用のスリーブ
これは再利用可能です。

エアコンの設置は問題なく完了。

残った壁面金具
壁に残った壁面金具
お客さんと相談してこの金具はそのまま残すことにしました。

取り外すと壁の塗装が一緒にはがれてしまうためです。
外壁塗装をする際に設備関連のものは一緒に塗装してはいけません。いざ取り外すことになったときにくっついた塗装でその下層にある以前の塗装ごとはがれてモルタル表面が露出します。

なので次回外壁塗装をする際に金具を外してもらうことにしました。

室外機の台にはブロックを用意しました。
室外機の台はブロック
水平レベルを出して設置しています。

あとこちらはアースがなかったので接地工事(D種接地)もしました。

こちらのお宅の場合接地抵抗値は500Ω以下でOKです。
接地抵抗値約330Ω
約330Ω。

土地の形状や土の関係でちょっと高めですが問題ありません。

絶縁抵抗測定などしたら運転を開始。

室外機の音が響かなくなって快適です。

コンクリート住宅以外で室外機を壁面に取り付けるのはよほどの理由がない限りやめましょう。
新しいうちは静かでも段々うるさくなってそのうち耐えられなくなります。

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