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エアコン工事作業

2019年4月13日 (土)

配管穴 斜め開け!

エアコンのパイプを通す穴はいつもすんなり開けられるわけではありません。

今回は外壁に障害物があって斜めに開けました。

まず室内機を取り付けるところは
室内機設置予定位置と穴あけ位置
このようになっています。

こちらはアパートの一室で内装をすべてきれいに一新して新品のエアコンを取り付けます。

しかし室内機の背面はお隣の部屋なので真後ろではなく右側の外壁面(ベランダ側)へ穴を開けます。

でもそのまま開けてしまうと外壁に障害が・・・
外壁にアンテナのボックスがあって穴を開けられない
アンテナのボックスが取り付けてありぶつかってしまいます。

寸法を念入りに測って斜めに開ければクリアできると判断。

室内側から穴あけ準備にかかります。
室内側から配管用の穴あけ準備
養生をして粉が落ちないようにします。

一旦室内の石膏ボードだけ開けたところで穴の芯出しをします。
19041133
外壁まで貫通できるドリルを使って外部のボックスを避けるように斜めに開けます。

このドリルは木工用です。本当はコンクリートドリルでよかったのですが長いのが入手できずこれを使用。
外壁がALC(気泡コンクリート)なので問題ありません。

コンクリートと言っても軟らかいので簡単に穴が開きます。

もちろん内部を探ってアンテナ線などを切らないように注意しながら貫通。
外壁まで貫通
ドリルが立つ範囲でできるだけ斜めに開けました。

でもこの壁・・・
壁の中にもう一枚壁がある
中にもう一枚壁(石膏ボード)が入っています。

障害がないか見るためにその石膏ボードも先に穴あけしました。
もう一枚の壁も開けて
ようやくALCが見えました。

電線などもないのでそのまま開けられますね。

でもこの先はコアドリルで斜めに開けようとしても、電動ドリル本体が壁にぶつかってできません。

先ほど外壁まで穴の芯出しをした理由はここにあります。

こんどは外壁からコアドリルで斜めに開ければ周囲にドリル本体があたらず簡単です。

開けました。
室内から開けた芯に合わせて外部からコア抜き
アンテナのボックスもうまく避けられました。

抜いたALCは
斜めに抜いたALC
はい斜めですね。

ALC板は10cm程度の厚みがあります。

もちろん排水勾配も忘れずに。というかもう体にしみついていて、なにも考えなくても勾配がつきます。

室内から見るとこんな感じ
斜めに開けた穴を室内から見たところ
ここには養生管を入れます。

ここからいきなりすっ飛んで室内機取り付けほぼ完了😅
室内機設置状態
パイプの見える部分は化粧カバーに入れてます。

壁の厚みがあったので冷媒管の接続は穴の中。パイプをつないでから室内機を引っかけてます。

外壁側も配管化粧カバー
外壁側の配管化粧カバー
アンテナボックスとの間隔もあるのでなにも問題ありません。

試運転チェックして無事完了しました。

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2019年3月31日 (日)

エアコン撤去でコンセントが・・・

エアコンを撤去しに東京大田区へ。

昨年エアコン点検を2台行ったお宅へ今度は撤去工事で伺いました。
修理をせずに2台とも撤去します。

1台目は
撤去するエアコン1台目
100Vの6畳用。

うーん、パイプの加工がいまいち。いかにもホースって感じ😁

こちらはファンが割れていて運転するとブルブルふるえて使えません。

そして2台目は
撤去するエアコン2台目
200Vの18畳用。

こちらは室内機の制御基板が不良で動きません。

こっちのパイプもなかなか芸術的ですよ😅
別の部屋のエアコンのパイプと合流して屋外へ出ています。

そしてこの2台は同じリビング(約24畳程度)の同じ面の両角に設置されています。

エアコンの撤去が終わってお客さんに今度はどんなエアコンを設置する予定なのか聞いたところ、リビングを1台で賄いたいとのこと。

24畳を1台で効かすエアコンというと相当大きな容量が必要です。
しかもいままで100Vの6畳用が付いていたところに設置を希望されています。

その100Vのコンセント形状は
定格15A125Vコンセント
定格が15A125V。

この場合、ブレーカーからきている配線が細い1.6mm(銅線の直径)ということも考えられます。
1.6mmでは容量の大きい20Aのコンセントは取り付けられません。あとで確認してみましょう。

一方、200Vのコンセント形状は
定格20A250Vコンセント
定格が20A250V。

ということはこちらは太めの2.0mmで配線されているということになります。

ではまず分電盤(ブレーカー)へ行って調べます。
分電盤の中
回路を調べてエアコンのブレーカーを落としました。

まず100Vのエアコン回路は
100Vエアコンのブレーカー
えー、これ名前がエアコン回路じゃないし。"照明・コンセント"って・・・テキトー😆

あ~、やっぱり電線が細いですね。1.6mmです。
これでは大きな容量(20A)のエアコンは設置できません。

普通、エアコンの専用回路は2.0mmで配線しますけどね。

念のため200Vのほうも・・・
200Vエアコンのブレーカー
こっちはちゃんと"エアコン"になってます。

こっちも配線は1.6mm😱 オイオイ

これじゃ今ついている20Aのコンセントは15Aへ変更する必要がありますね。

いままで付いていたエアコンは200Vでも15Aタイプだったので容量的には問題ありませんでしたが規程上20Aのコンセントは設置できません。

なぜ20Aのコンセントが設置できないか・・・
1.6mmでも"がいし引き"配線という工場などでたまに見かける碍子を用いて単線で適切な間隔を確保し配線される場合は許されますが一般の家庭では通常しません。ケーブルや管内に納めて配線するので"熱"を考慮しなければならないのです。

大きな電流を流すと電線の抵抗で電力消費が増大して熱が多く発生します。その熱で電線の絶縁物(周りに巻いてあるビニルなど)が劣化して、絶縁不良による事故が起こる恐れが出てくるのでそれを防止するため。

配線により15Aという制限になりエアコンの選定もちょっと難しくなりそうです。

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2019年3月28日 (木)

ボードアンカーさえも確実に

室内機を取り付けるときに使うボードアンカー。
ボードファスナーと呼ぶ場合もあります。

どういうものかご存知ない方はこちらもどうぞ。

壁材は防火のため木材ではなく石膏の粉を固めたようなもので出来ています。そしてそれだけでは強度が全くないので紙でサンドして形状を保っています。

エアコンの室内機を取り付ける場合、柱や合板など頑丈に固定できる部分以外は壁材である石膏ボードにボードアンカーを使用します。

わたしがボードアンカーを取り付ける場合、

まず下穴
ボードアンカーを取り付けるための下穴あけ
このように細いドリルで開けてから、次にアンカーにあったドリルで穴を広げます。

いきなり太いドリルで開けてしまうと芯がずれて室内機の据付板の穴と合わなくなってしまうから。

内部に何かあるかもしれないので鋭利な刃先は使用せずしかも力を入れてはいけません。

これをドライバーでぐりぐりして開ける人がいますがダメですよ。
それほど石膏ボードというのは柔いものですが、これをやると裏側の紙が大きく破れて石膏も崩れてしまいアンカーの強度が弱くなります。

また近頃ではボードアンカーの先が鋭利なドリルになっていて電動ドライバーだけで下穴からセッティングまでできてしまうものが出てますが、これも内部に電線や稀にあるフレキシブルのガス管などが入っていると刺さってしまう危険があります。

"楽"で"速い"方法というのは見方を変えると"雑"で"危険"
「保険に入ってるから」とか「元請けや販売店が何とかしてくれる」なんて甘い考えで工事を請負ってはいけません。

おっとまた話がそれましたか?😅

こんな感じで開けます。
ボードアンカー用の下穴あけ完了

この時点で内部に電線など障害がないか、ボードアンカーのネジが地付きしてしまわないか(地付きすると壁をはがそうとする力が働くので危険)、そして石膏ボードの厚みを測って最適なアンカーの長さを選定します。

条件によってネジをカットすることもあります。

そして取り付け
ボードアンカーの取り付け
専用のツールを使用して壁の中でアンカーを広げてセットします。

このときも力いっぱい広げたりするとアンカーが変形してボードが崩れ保持力が低下します。
手の感覚でアンカーがどうなっているか感じ取れないといけません。

ネジを締めるときも同様に回し過ぎるとアンカーが変形します。
インパクトドライバーで締めこむなどはもってのほか。

室内機が落下してしまう事故の多くはボードアンカーの施工不良や、石膏ボードの壁に重い室内機をボードアンカーだけで取り付けてしまう安易な工事によるものです。

工事を教えてくれた師匠がそうやっていたからと何も考えずマネをしていては進歩はありません。ある程度覚えたらそれを超える方法を自身で編み出すようでなければならないと思います。

実はこれ、わたしが駆け出しのころ見習いとして工事に行った先のお客さんに「先輩のマネだけではだめだよ。自分なりの方法でそれを超えていかないと。」と言われたことの受け売りです。
30年以上経っても忘れられません。

逆にもっと楽な方向へ退化しちゃう人もいますけど・・・😅

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2019年3月26日 (火)

外は軒天

"軒天"(のきてん)て知ってますか?

これ。
軒天
屋根の出っ張った部分の下にある天井みたいなところをいいます。

今回はエアコン工事で軒天を避ける穴あけをします。(場所は横浜市)

室内機の設置場所は
室内機設置場所の上は傾斜天井
このように上が傾斜の天井です。

お客さんと相談して室内機を設置する高さを決めましたが・・・
据付板取り付け中
外を見るとオレンジ色のラインの高さが軒天です。

打ち合わせではもう少し上に室内機を設置する予定でしたがこれが限界。

天井は屋根の勾配で傾斜しているため軒天はそれよりさらに下になるんです。

普通に穴を開けると軒天にぶつかってしまいますね😱
(周囲の障害物の関係で今回は左後ろ抜きです)

穴を開けました。
勾配を多くとって穴あけ
勾配を多くとることで軒天の下をねらって貫通。

実際の作業ではドリルコアのセンタードリルが貫通した時点で間違いがないか外に確認しに行きます。

計算通りの位置に開きました。
右に柱が見えますがたまたまそこにあったのではなく、柱ギリギリに穴が開くように室内機の位置を決めています。

ここにはスリーブ(養生管)を勾配に合わせてカットし施工します。
穴に養生管設置

配管等終わって室内機設置完了。
配管等おわって室内機設置完了

屋外側もいきなり設置完了😅
エアコン外まわり設置状況
この日は途中雨が降っていたのでやむタイミングを見て施工しました。

軒天下は
軒天の下
ばっちり😊

途中段差が2ヶ所あったので、
配管化粧カバーを段差に合わせてカット
配管化粧カバーをカットして合わせました。

この程度の段差でいちいちフリーコーナー(ジャバラで自由に曲がる部品)を使用していてはカッコわるいのと劣化が早い。

その現場に合わせてやり方は都度変えて対応しなければなりません。
設備工事の難しさは設置物をしっかり理解し技術を習得するのはもちろんのこと、それを設置する建築物への知識も幅広く持っていなければならないことです。

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2019年3月 1日 (金)

風向調整板の取り付けへ

川崎区のマンションへエアコン室外機の風向調整板設置で伺いました。

風向調整板は室外機の風向きを変えるオプションパーツで作業は難しいものではありません。

でもいつもとちがうこういう作業が気分転換になっていいんですよ。

当店はエアコン工事などでいわゆる標準工事と呼ばれる比較的簡単な作業依頼が少なく、どちらかというと難しい部類のものが多くきます。
なのでたまに風向調整板設置などのような作業をするとホッとします。

作業当日、当方の宮前区から川崎区へ同じ川崎市内の移動ですがけっこう時間がかかるので少し早めに出発。

平日なので手堅く南武線などの踏切を避けたルートを選定して向います。

中間に高津区、中原区、幸区の3区を通らなければならず川崎市は多摩川に沿って長いので都内や横浜方面のほうが近いなんてこともよくあります。

出発してすぐ、

あら、いつもより混んでる・・・、今日は・・・あっ月末最終日だ。しかも雨。

小杉の駅前を通過するルートをとったのですがこれまた大渋滞。
こういうときは慌てず流れに任せていきましょう。

お客さんのマンション到着時に電話する予定でしたが約束の時間が迫ったので3~5分遅れる旨連絡しました。

到着するとすでに駐車場案内のためエントランスまで出ておられ「ご無沙汰しております!」と声をかけていただきました。
ありがとうございます。

以前お引越しのときにエアコンを2台設置していたので約3年ぶりの訪問です。

前はいなかった“わんこ”もお出迎え。

準備して伺います。

場所はバルコニー
既設の室外機
この室外機はこちらのマンション購入時のサービスで取り付けてもらったそうで当店の施工ではありません。

当店で用意した風向調整板を出します。
当店で用意した風向調整板

メーカー純正品です。

前面にあるグリルを取り外して
室外機の前面グリルを外して
エアコンの室外機は排気ガスなどで黒く汚れてしまいます。

シール材と呼ばれる付属のスポンジテープを貼るのですが、その前にお客さんがきれいに水洗いしてくださいました。

シール材を貼ったらまたグリルを戻して
シール材を貼りグリルを戻して
シール材で風が横方向に抜けないようにします。

わんこも興味しんしんでトコトコついてきては材料や工具をクンクンしています。

取付完了
風向調整板の取り付けが完了
お客さんのご希望で風は上向きです。

植木などを室外機の付近に置くため、風でなびかないように今回設置することにしたそうです。

運転前に絶縁抵抗測定
エアコンの絶縁抵抗測定
問題ありません。

測定目的は室外機の外板(鉄)にねじを打っているので万一内部の電線に当たっていると漏電するため。

この絶縁抵抗計から印加される電圧(出力電圧)は3レンジ(125V、250V、500VいずれもDC)ですが状況に応じて変える必要があります。ヘタに高電圧をかけると機器を壊すことがあります。

それでは運転開始。

ためしにシール材に付いていた剥離紙を付けてみました。
室外機の風向きを見るためテープの剥離紙を付けて運転

ちゃんと上向きに風が出てますね。

だいたい45度上方に吹いている感じです。

これ以上急角度に吹き出すようにすると室外機の背面に回り込んでショートサーキット(吹き出したものが吸い込まれる)になり、エアコンの効きが低下するのでこの程度がよいのでしょう。

これで植木に直接風が当たらなくなります。
小さな子供も風向調整板がないと全身に風が当たるので効果ありますね。

バルコニーなど室外機の風でお悩みの方は試してみてはいかがでしょうか。

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2019年2月27日 (水)

仮設のエアコンを撤去し本設

先日、エアコンの仮設置をこちらにアップしましたが、今回はそれを取り外して本設置をします。

仮設のエアコンは二週間ほどで入れ替え撤去となりました。

なぜ仮設置を行ったかは前の記事をご覧ください。

仮に取り付けた室内機は
仮に設置した室内機
撤去します。

撤去が終わったら新しいエアコンの設置へ
新品のエアコンを取り付けへ

一戸建てですがパイプが室内に見えるので配管化粧カバーをします。

室内機設置完了
新品の室内機設置完了
このようにしました。

実際はこの写真、室外機まですべて工事完了後のものです。
すべての工事が完了していないとコンセントは差せませんので。

室内のカバーはこんな感じ
室内の配管化粧カバー

カバーは水平に付くので穴と室内機のレベルに細心の注意をして取り付け、ドレン勾配も確保できるように施工しています。

前回開けた壁の穴もこのことを考慮し予め内壁と外壁で勾配を多めに取っています。

次は屋外側の施工。

仮の設置状況は
屋外側の仮に設置した室外機まわりの状況
我ながらテキトーな施工じゃのう

何分、移設エアコンで短期間使うためだけの仮設置でパイプ類もそのまま、できる限り費用の掛からないようにしたので仕上がりはこのようになっています。

これも撤去して新品を本設します。

このようになりました。
屋外側、新品取り付け状況
いつの間にかサッシにルーバーが付いてますね。

もちろんパイプには配管化粧カバーを取り付け。

そして今回はお客さんのご希望で
ドレンホース先端に防虫キャップを取り付け
防虫キャップを取り付けました。

これを取り付けると虫の侵入を防止できるため、エアコンの大敵“カナブン”による水漏れを防ぐことができます。

夏になると必ず毎年カナブンが入って水漏れするお宅が発生するんですよね。
突然雨のように室内機から水が漏れてきた場合、このカナブン詰まりの可能性があります。

ただーし! この防虫キャップ、お客さん自身で必ずメンテナンスをしてください。
これを怠るとしまいにはホコリが詰まって室内に水漏れを起こします。

ポコポコ音防止の逆止弁と同じですね。

写真でわかる通り長めにドレンホースの自由が利くようにしてあるのはメンテナンス性を考慮してのことです。

エアコン工事に限らず設備工事というのは、その場を納めるだけではダメで将来を見据えた時間的配慮もしなければならないのが難しいところです。

ということで試運転も問題なく本設置が完了しました。

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2019年2月25日 (月)

配管化粧カバー切り込み加工

配管化粧カバーの施工でちょっとした段差をかわす加工です。

エアコン施工前
エアコン設置前の外壁
穴あけ予定の位置からパイプを下ろしますが帯状の出っ張りがあります。

ちょっと凝った造りの建物になるとデザインでこのようになっていることがあります。

周囲は同じようなデザインのお宅がたくさんあって、見回すとみんなジャバラ状のカバーで出っ張りをかわしています。
しかしそれでは耐候性が若干劣るし見た目があまりよろしくない。

それほど大きな段差ではないので今回は、
配管化粧カバーを加工
この部分をアルミ定規、ノコギリ、電工ナイフを使用し切り取りました。

予備のカバーはないので一発勝負。

どれどれ。
配管化粧カバーを段差部分に取り付け
ばっちり

アップ
段差クリア
これならよし。

エアコンを設置し終わるとこんな感じ
エアコン設置完了後
どうですか?

もしも段差部分にジャバラがあると見た目スッキリせずやかましい感じになっていたと思います。

あと、一番上のヘッドカバー(出口カバー)のねじ固定が雨樋でドライバーが立たないので
アングルアダプタ
ドリルドライバーにアングルアダプタをセット。

ねじ固定
出口カバーのねじ固定
狭い場所にはこれです。

出口カバーの周りはコーキングでシールしました。

ひとことに配管化粧カバーといっても施工者によって材料、工法は様々です。

施工の速さと質は相反するので、その場その時に応じたバランスだと思います。

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2019年2月14日 (木)

新築でエアコンを仮設置?

戸建ての新築でエアコンを仮に設置しました。

エアコンの移設工事を依頼されて先ずは取り外しをおこなったのですが・・・
室内機の電装カバー
これは室内機の電装カバー

これを見て“あれー?”と気付いたらかなりのプロです。

拡大して
電装カバーの固定ネジ
本職の方はメーカー名と何がおかしいかおわかりですね。

この頭の平べったいネジ、イヤーな予感がしてきます。

カバーを外すと(写真は取り外し後に撮影しています)
電装カバーにネジが噛み込みとれない
カバーからネジがとれません。

じつはこのネジ、リモコンを引っかけるためにエアコンに付属してくるもので太くて形状も合いません。

それを無理にねじ込んだため、はまり込んでとれなくなっています。

本来この部分に使用するネジは同じく付属品で4×20mm(太さ×長さ)のトラスタッピング。

このリモコン固定用ネジはおそらく太さ4.5~5mm位でしょうか。

メーカーはシャープですが、電装カバーと使用するネジが分かれた状態で付属してくるので雑な工事人が施工すると間違ったネジを使われてしまいます。

多分付属のネジの袋に4×25mmが数本、4×20mmが1本、そしてリモコン固定ねじが1本の3種類が入っていたと思います。

確認もせず4×25mmを使われているケースもあって、その場合は長いために地付きします。

パッと見で1本だけ形状の違うネジが目について使った・・・てなとこでしょう。(説明書読め

ネジが違っているだけなら目くじらをたてるほどのことでもないですが・・・

問題なのはここから
電装カバー固定ネジの受け側
電装カバー固定ネジの受け側

ちょっと小さくて見づらいですかね。

大きくします。
電装カバー固定ねじの受けが割れている
割れてしまってますね。

太いネジが使われたことで破損していました。

ネジをいくら回してもずるずるエンドレスで固定されません。

この電装カバーは室内外連絡線(室外機電源線含む)を挟んで抜けないように押さえる役目もあるので、ネジがずるずるでは押さえも効かずカバーが浮き、外れて落下することも考えられます。

またカバーが浮くとそこから吸気されてしまうので電装内がホコリだらけになって危険も生じます。

その他にパイプのテープ巻きの締めが強すぎて本体の冷媒管断熱材もペッタンコ。

お客さんと相談の結果、ご新居の設置予定の部屋は暖房がどうしても必要とのことで1ヶ月程度を目途に新品に取り替えることで、とりあえず仮に設置することになりました。

これも雑な施工による害です。販売施工店にクレームを入れるにも年数が経っていることや手続き、認否の問題などで現実的ではないかもしれません。

あきらかに施工不良によりエアコンが落下したケースでもお店が認めないなんてこともあるので。

ということで設置作業
設置作業開始
仮といっても作業自体は同じです。

多少見た目がよくなくてもできるだけ材料費などがかからないように施工します。

壁に穴を開けて
壁に配管用の穴を開けて

室内機の取り付け面の背後はとなりの部屋(間仕切り)なので外壁側の壁に穴を開けています。

こちらのお宅はツーバイフォー。在来工法とは異なり壁内のスタッド(柱のようなもの)があって穴を隅にあけることはできませんでした。

本体や穴の高さは現行のエアコンで吸気効率や掃除のしやすさなどを考慮してお客さんと相談し決めています。

室内機設置
室内機設置完了
パイプが見えていますが新品と入替工事の際は配管化粧カバーを取り付けます。

室外機
室外機の仮設置状況
再使用のパイプの長さが少し足りなかったので室外機のプラ台の下にブロックを敷いてかさ上げしなんとか届きました。

パイプ交換費用がもったいないですからね。

でもこのようにパイプをピッタリの長さでつなぐことは短期間は問題ありませんが、普通に設置する場合はやってはダメです。
時間が経つと地面に室外機が沈んだり、地面自体が下がったりするのでパイプで吊られるようになるためです。

新品設置の際はブロックだけで室外機を置いてパイプは新品に交換。もちろんテープ巻きではなく配管化粧カバーで仕上げる予定です。

いいかげんな工事をするとエアコンの寿命を縮めて余計な費用と手間がかかり、お客さんの負担が増えるという事例でした。

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2019年2月12日 (火)

壁内配管エアコン入れ替え

川崎市の高層マンションで壁の中にパイプが通されているエアコンの入れ替え工事を行いました。

撤去するエアコン(他社設置)
撤去する壊れたエアコン
壊れたといってもガスが漏れて効かなくなっています。

テープ巻き仕上げで見た目がよくないので新たに配管化粧カバーもご希望されています。

取り外しのため室外機をみると
バルブキャップが手締めで緩んでいる
バルブキャップが3つとも手締めで緩んでいます。

電線のつなぎも電気工事士ではありませんね。

こちらのお宅にはもう一台同じエアコンがあって(施工からして同じ業者)そちらもガスが抜けていたのですが、やはりキャップが手締めでした。

時間をかけてここから漏れた可能性があります。
バルブ(パックドバルブ)は短時間キャップを外していても問題ありませんが、長期間外して運転していると冷えたり熱くなったり、圧力変動、劣化などもあってガスが漏れ出てしまいます。

このキャップは飾りではありません。

ガスが漏れたといっても完全になくなっているわけではなく少量残っています。
それを室外機に回収するのですが、これがまた危険な行為。

ガス漏れエアコンは冷媒サイクルに負圧(大気圧以下)になる部分が出てくるので、万一そこから空気を吸い込んでいるとポンプダウン中に運が悪いと爆発します。ディーゼル爆発です。

まねされて事故を起こすといけないのでどのようにしたかは載せませんがポンプダウン完了。

室外機を外したらパイプを撤去していきます。
壁の中を通っているパイプ
壁の中を配管されています。

先行配管とは異なり室内の壁に点検口があってエアコン設置の際に配管する方式です。

よく見ると
壁内で冷媒管接続と断熱不足
点検口内で冷媒管が接続されています。

あまりよいことではありません。冷媒管は接続部が増えるほどガス漏れリスクが高くなります。
これによりそのリスクは倍(接続の数が2倍)になっています。

また、ドレン管は断熱のつもりで防湿テープを巻いていますがこれもダメ工事です。
防湿テープでは断熱効果が低く結露水でびっしょりになります。

冷媒管の防湿テープを指でめくると
冷媒管の断熱がかかっていない
予想してましたが冷媒管が露出しています。

防湿テープをはがします。
防湿テープをはがすと冷媒管が完全露出
冷媒管が完全に露出しています。

設置したときは断熱がかかっていたのでしょう。
冷媒管などに使用されいている発砲断熱材は管の温度上昇や環境により1mあたり1cm程度は必ず縮みます。(多いとそれ以上)
それを止めるためにビニルテープやコーテープ、場合によっては粘着付き断熱テープなどを用いて施工するのですが、これは防湿テープしか巻かれていませんでした。

しかも接続部の断熱を割いた部分も開いたまま。

屋外へ通じる床近くの点検口では
ドレン管に断熱なし
ドレン管に一切断熱されていません。

これでは壁の中で水滴ポタポタ。下手したらカビが生えます。

ガス漏れで返って難を逃れたかも?

おっとパイプを抜く前に
パイプを抜く前にスリーブつばの周囲をカッターで
カッターナイフでスリーブのつばの周囲を切ります。

何をしているのかというと、こういう壁内を配管するタイプはつばがしっかり固定されていません。

本来は壁の中にスリーブ(筒)を通してそれに持たせて固定されるのですが、内壁と外壁の穴の位置が異なるためそれができず、室内の壁紙に接着されているだけなんです。

この状態でパイプを引き抜くと周囲の壁紙ごとベロッと剥がれて破いてしまいます。
当方も過去に経験してます。あっ!と思ったときはもう遅いですからね。

パイプを抜いているときにやはり取れました。
とれたスリーブのつば
このときカッターで周囲を切っていれば壁紙まで破れることはありません。

まあ今回は配管化粧カバーをかけるのでこのツバ自体もいらないのですが。

撤去が終わって新しいエアコンを設置します。
新しいエアコンの設置へ
据付板と配管化粧カバーの受けを取り付けました。

据付板を取り付けたところの壁がなんだか変則的。右半分は補強板が入っているのに左半分は空洞。
でも軽い室内機なので問題ありません。

配管中。
室内および壁内の配管中
壁内で冷媒管のジョイントはせず一本もので通しました。

壁内を通す段階で銅管がある程度硬化してしまいます。そしてさらに配管化粧カバー内に収めるため急角度に曲げるのですがベンダーを使わなくてもいけました。

しかしこちらの建物側の断熱材がグラスウールなので手に刺さってチクチクでした。消防の関係なんでしょうかねぇ。

あともちろん、ドレン管は屋外に出るまで断熱ドレンホースを使って結露防止をしています。

そして完成
エアコン設置完了
きれいになりました。

お客さんにもお喜びいただけて何よりです。

今回から
新品の真空ポンプで真空引き
新品の真空ポンプで真空引きです。

以前のポンプと比べて非常に静か。多分真空引きをしていることにお客さんは気づきません。

ご近所にも迷惑にならないよいポンプです。

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2019年1月30日 (水)

チェーンブロックで室外機撤去

横浜市青葉区でエアコンの撤去を行いました。

取り外すのはこちら
取り外すエアコン
冷房専用なのでクーラーですね。

業界では“冷専”といいます。

30年程使用されたとのこと。三菱電機のCOSMODEMI(コスモデミ)シリーズ。
懐かしいです。当時はこの室内機の小ささに驚きました。

昔のエアコンは故障するところが少なくインバーターも付いていないので長持ちしました。

そしてこちらがリモコン?
エアコンのワイヤードリモコン
ワイヤードリモコンです。

いまの若い人にはこれをリモコンというのは違和感があるのではないでしょうか。

昔はこれでも画期的な装備でした。もっと昔は室内機からヒモが2本くらいぶら下がっていて引っ張ることで入り切りや強弱するいわゆる“ヒモコン”というのがありましたからねぇ。

現在ではワイヤードリモコンをヒモコンと表現する場合があります。

冷房試運転モードにしてポンプダウンのため室外機へ・・・
室外機は屋根の上
屋根の上に室外機が載っています。

別の工事の関係で足場が掛けられていて、お客さんの計らいで足場のあるうちに作業させていただきました。

ずいぶんと久しぶりに足場に登りますが
屋根の上の室外機
室外機はまるで屋根に直接置いたような感じになっています。

でもよく見ると下には木材が敷かれています。

元々は木材で水平になっていたのかもしれません。室外機は滑り止めに針金で止めてありました。

室外機をずらして
バルブ操作のために室外機をずらして
バルブ操作をしやすくするためにずらしました。

下の木材がボロボロです。

風雨にさらされるところに防腐剤も塗らずに木材を使用すればこうなるのは当然ですけどね。

普通は室外機用の屋根置き金具を使います。

ポンプダウン作業も終わり、配管類の縁切りがおわったら
小型チェーンブロック
小型のチェーンブロックを用意。名称ホイストマン

ホイストマンは久しぶりの登場です。買ってから20年位たちますが使用頻度が少ないため絶好調です。

本来の仕様は吊り上げチェーンが3.5mほどだったと記憶していますが注文して7mに伸ばしてもらいました。

150kgまで対応できるのでルームエアコンの室外機くらいでは軽々持ち上がります。

丁度いいところに足場パイプがあったので
足場パイプに付けたチェーンブロック
シャックルを使ってチェーンブロックをセットしました。

室外機を吊って降ろします。
チェーンブロックで室外機を降ろしているところ
周囲に接触しないか注意しながら下げます。

吊り下げフックが小さいのでスリングベルトとの間にもシャックルをいれてます。

無事着陸
室外機が無事着地
ナイスランディング

当方は力や勢いで作業することを好まないのでこのようなことをしてます。とは言ってもある程度は力が必要ですが・・・

古代人は今のようなクレーンなどの装置がなくても十トン以上もあるような石を頭を使って運んでいたんですから現代人が力と勢いだけではだめですよね。

古代の人のほうがそういった知恵は優れていたのかもしれません。

室内機やパイプを撤去して作業は完了。

一番大変だったのはボロボロに腐った木材の回収でした。

余談ですがパイプの通っていた壁の穴は
壁の貫通部にスリーブが入っていない
スリーブが入っていませんでした。

外壁が金属サイディングなので穴の切り口で電線が切れたりして漏電の可能性があります。

スリーブは空気の流通抑止やネズミによるかじり、虫の侵入を防止するほかに電気的絶縁の目的もあります。

ただの筒ではありません。しっかりと機能を持っています。

工事は一つ一つのことを頭を働かせ理解してすることが大切だと思います。

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