フォト
無料ブログはココログ

リンク

エアコン工事作業

2019年2月14日 (木)

新築でエアコンを仮設置?

戸建ての新築でエアコンを仮に設置しました。

エアコンの移設工事を依頼されて先ずは取り外しをおこなったのですが・・・
室内機の電装カバー
これは室内機の電装カバー

これを見て“あれー?”と気付いたらかなりのプロです。

拡大して
電装カバーの固定ネジ
本職の方はメーカー名と何がおかしいかおわかりですね。

この頭の平べったいネジ、イヤーな予感がしてきます。shock

カバーを外すと(写真は取り外し後に撮影しています)
電装カバーにネジが噛み込みとれない
カバーからネジがとれません。

じつはこのネジ、リモコンを引っかけるためにエアコンに付属してくるもので太くて形状も合いません。

それを無理にねじ込んだため、はまり込んでとれなくなっています。

本来この部分に使用するネジは同じく付属品で4×20mm(太さ×長さ)のトラスタッピング。

このリモコン固定用ネジはおそらく太さ4.5~5mm位でしょうか。

メーカーはシャープですが、電装カバーと使用するネジが分かれた状態で付属してくるので雑な工事人が施工すると間違ったネジを使われてしまいます。

多分付属のネジの袋に4×25mmが数本、4×20mmが1本、そしてリモコン固定ねじが1本の3種類が入っていたと思います。

確認もせず4×25mmを使われているケースもあって、その場合は長いために地付きします。

パッと見で1本だけ形状の違うネジが目について使った・・・てなとこでしょう。(説明書読めsign01

ネジが違っているだけなら目くじらをたてるほどのことでもないですが・・・

問題なのはここから
電装カバー固定ネジの受け側
電装カバー固定ネジの受け側

ちょっと小さくて見づらいですかね。

大きくします。
電装カバー固定ねじの受けが割れている
割れてしまってますね。

太いネジが使われたことで破損していました。

ネジをいくら回してもずるずるエンドレスで固定されません。

この電装カバーは室内外連絡線(室外機電源線含む)を挟んで抜けないように押さえる役目もあるので、ネジがずるずるでは押さえも効かずカバーが浮き、外れて落下することも考えられます。

またカバーが浮くとそこから吸気されてしまうので電装内がホコリだらけになって危険も生じます。

その他にパイプのテープ巻きの締めが強すぎて本体の冷媒管断熱材もペッタンコ。

お客さんと相談の結果、ご新居の設置予定の部屋は暖房がどうしても必要とのことで1ヶ月程度を目途に新品に取り替えることで、とりあえず仮に設置することになりました。

これも雑な施工による害です。販売施工店にクレームを入れるにも年数が経っていることや手続き、認否の問題などで現実的ではないかもしれません。

あきらかに施工不良によりエアコンが落下したケースでもお店が認めないなんてこともあるので。

ということで設置作業
設置作業開始
仮といっても作業自体は同じです。

多少見た目がよくなくてもできるだけ材料費などがかからないように施工します。

壁に穴を開けて
壁に配管用の穴を開けて

室内機の取り付け面の背後はとなりの部屋(間仕切り)なので外壁側の壁に穴を開けています。

こちらのお宅はツーバイフォー。在来工法とは異なり壁内のスタッド(柱のようなもの)があって穴を隅にあけることはできませんでした。

本体や穴の高さは現行のエアコンで吸気効率や掃除のしやすさなどを考慮してお客さんと相談し決めています。

室内機設置
室内機設置完了
パイプが見えていますが新品と入替工事の際は配管化粧カバーを取り付けます。

室外機
室外機の仮設置状況
再使用のパイプの長さが少し足りなかったので室外機のプラ台の下にブロックを敷いてかさ上げしなんとか届きました。

パイプ交換費用がもったいないですからね。

でもこのようにパイプをピッタリの長さでつなぐことは短期間は問題ありませんが、普通に設置する場合はやってはダメです。
時間が経つと地面に室外機が沈んだり、地面自体が下がったりするのでパイプで吊られるようになるためです。

新品設置の際はブロックだけで室外機を置いてパイプは新品に交換。もちろんテープ巻きではなく配管化粧カバーで仕上げる予定です。

いいかげんな工事をするとエアコンの寿命を縮めて余計な費用と手間がかかり、お客さんの負担が増えるという事例でした。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2019年2月12日 (火)

壁内配管エアコン入れ替え

川崎市の高層マンションで壁の中にパイプが通されているエアコンの入れ替え工事を行いました。

撤去するエアコン(他社設置)
撤去する壊れたエアコン
壊れたといってもガスが漏れて効かなくなっています。

テープ巻き仕上げで見た目がよくないので新たに配管化粧カバーもご希望されています。

取り外しのため室外機をみると
バルブキャップが手締めで緩んでいる
バルブキャップが3つとも手締めで緩んでいます。

電線のつなぎも電気工事士ではありませんね。

こちらのお宅にはもう一台同じエアコンがあって(施工からして同じ業者)そちらもガスが抜けていたのですが、やはりキャップが手締めでした。

時間をかけてここから漏れた可能性があります。
バルブ(パックドバルブ)は短時間キャップを外していても問題ありませんが、長期間外して運転していると冷えたり熱くなったり、圧力変動、劣化などもあってガスが漏れ出てしまいます。

このキャップは飾りではありません。

ガスが漏れたといっても完全になくなっているわけではなく少量残っています。
それを室外機に回収するのですが、これがまた危険な行為。

ガス漏れエアコンは冷媒サイクルに負圧(大気圧以下)になる部分が出てくるので、万一そこから空気を吸い込んでいるとポンプダウン中に運が悪いと爆発します。ディーゼル爆発です。

まねされて事故を起こすといけないのでどのようにしたかは載せませんがポンプダウン完了。

室外機を外したらパイプを撤去していきます。
壁の中を通っているパイプ
壁の中を配管されています。

先行配管とは異なり室内の壁に点検口があってエアコン設置の際に配管する方式です。

よく見ると
壁内で冷媒管接続と断熱不足
点検口内で冷媒管が接続されています。

あまりよいことではありません。冷媒管は接続部が増えるほどガス漏れリスクが高くなります。
これによりそのリスクは倍(接続の数が2倍)になっています。

また、ドレン管は断熱のつもりで防湿テープを巻いていますがこれもダメ工事です。
防湿テープでは断熱効果が低く結露水でびっしょりになります。

冷媒管の防湿テープを指でめくると
冷媒管の断熱がかかっていない
予想してましたが冷媒管が露出しています。

防湿テープをはがします。
防湿テープをはがすと冷媒管が完全露出
冷媒管が完全に露出しています。

設置したときは断熱がかかっていたのでしょう。
冷媒管などに使用されいている発砲断熱材は管の温度上昇や環境により1mあたり1cm程度は必ず縮みます。(多いとそれ以上)
それを止めるためにビニルテープやコーテープ、場合によっては粘着付き断熱テープなどを用いて施工するのですが、これは防湿テープしか巻かれていませんでした。

しかも接続部の断熱を割いた部分も開いたまま。

屋外へ通じる床近くの点検口では
ドレン管に断熱なし
ドレン管に一切断熱されていません。

これでは壁の中で水滴ポタポタ。下手したらカビが生えます。

ガス漏れで返って難を逃れたかも?

おっとパイプを抜く前に
パイプを抜く前にスリーブつばの周囲をカッターで
カッターナイフでスリーブのつばの周囲を切ります。

何をしているのかというと、こういう壁内を配管するタイプはつばがしっかり固定されていません。

本来は壁の中にスリーブ(筒)を通してそれに持たせて固定されるのですが、内壁と外壁の穴の位置が異なるためそれができず、室内の壁紙に接着されているだけなんです。

この状態でパイプを引き抜くと周囲の壁紙ごとベロッと剥がれて破いてしまいます。
当方も過去に経験してます。あっ!と思ったときはもう遅いですからね。

パイプを抜いているときにやはり取れました。
とれたスリーブのつば
このときカッターで周囲を切っていれば壁紙まで破れることはありません。

まあ今回は配管化粧カバーをかけるのでこのツバ自体もいらないのですが。

撤去が終わって新しいエアコンを設置します。
新しいエアコンの設置へ
据付板と配管化粧カバーの受けを取り付けました。

据付板を取り付けたところの壁がなんだか変則的。右半分は補強板が入っているのに左半分は空洞。
でも軽い室内機なので問題ありません。

配管中。
室内および壁内の配管中
壁内で冷媒管のジョイントはせず一本もので通しました。

壁内を通す段階で銅管がある程度硬化してしまいます。そしてさらに配管化粧カバー内に収めるため急角度に曲げるのですがベンダーを使わなくてもいけました。

しかしこちらの建物側の断熱材がグラスウールなので手に刺さってチクチクでした。消防の関係なんでしょうかねぇ。

あともちろん、ドレン管は屋外に出るまで断熱ドレンホースを使って結露防止をしています。

そして完成
エアコン設置完了
きれいになりました。

お客さんにもお喜びいただけて何よりです。

今回から
新品の真空ポンプで真空引き
新品の真空ポンプで真空引きです。

以前のポンプと比べて非常に静か。多分真空引きをしていることにお客さんは気づきません。

ご近所にも迷惑にならないよいポンプです。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2019年1月30日 (水)

チェーンブロックで室外機撤去

横浜市青葉区でエアコンの撤去を行いました。

取り外すのはこちら
取り外すエアコン
冷房専用なのでクーラーですね。

業界では“冷専”といいます。

30年程使用されたとのこと。三菱電機のCOSMODEMI(コスモデミ)シリーズ。
懐かしいです。当時はこの室内機の小ささに驚きました。

昔のエアコンは故障するところが少なくインバーターも付いていないので長持ちしました。

そしてこちらがリモコン?
エアコンのワイヤードリモコン
ワイヤードリモコンです。

いまの若い人にはこれをリモコンというのは違和感があるのではないでしょうか。

昔はこれでも画期的な装備でした。もっと昔は室内機からヒモが2本くらいぶら下がっていて引っ張ることで入り切りや強弱するいわゆる“ヒモコン”というのがありましたからねぇ。

現在ではワイヤードリモコンをヒモコンと表現する場合があります。

冷房試運転モードにしてポンプダウンのため室外機へ・・・
室外機は屋根の上
屋根の上に室外機が載っています。

別の工事の関係で足場が掛けられていて、お客さんの計らいで足場のあるうちに作業させていただきました。

ずいぶんと久しぶりに足場に登りますが
屋根の上の室外機
室外機はまるで屋根に直接置いたような感じになっています。

でもよく見ると下には木材が敷かれています。

元々は木材で水平になっていたのかもしれません。室外機は滑り止めに針金で止めてありました。

室外機をずらして
バルブ操作のために室外機をずらして
バルブ操作をしやすくするためにずらしました。

下の木材がボロボロです。

風雨にさらされるところに防腐剤も塗らずに木材を使用すればこうなるのは当然ですけどね。

普通は室外機用の屋根置き金具を使います。

ポンプダウン作業も終わり、配管類の縁切りがおわったら
小型チェーンブロック
小型のチェーンブロックを用意。名称ホイストマン

ホイストマンは久しぶりの登場です。買ってから20年位たちますが使用頻度が少ないため絶好調です。

本来の仕様は吊り上げチェーンが3.5mほどだったと記憶していますが注文して7mに伸ばしてもらいました。

150kgまで対応できるのでルームエアコンの室外機くらいでは軽々持ち上がります。

丁度いいところに足場パイプがあったので
足場パイプに付けたチェーンブロック
シャックルを使ってチェーンブロックをセットしました。

室外機を吊って降ろします。
チェーンブロックで室外機を降ろしているところ
周囲に接触しないか注意しながら下げます。

吊り下げフックが小さいのでスリングベルトとの間にもシャックルをいれてます。

無事着陸
室外機が無事着地
ナイスランディングgood

当方は力や勢いで作業することを好まないのでこのようなことをしてます。とは言ってもある程度は力が必要ですが・・・

古代人は今のようなクレーンなどの装置がなくても十トン以上もあるような石を頭を使って運んでいたんですから現代人が力と勢いだけではだめですよね。

古代の人のほうがそういった知恵は優れていたのかもしれません。

室内機やパイプを撤去して作業は完了。

一番大変だったのはボロボロに腐った木材の回収でした。

余談ですがパイプの通っていた壁の穴は
壁の貫通部にスリーブが入っていない
スリーブが入っていませんでした。

外壁が金属サイディングなので穴の切り口で電線が切れたりして漏電の可能性があります。

スリーブは空気の流通抑止やネズミによるかじり、虫の侵入を防止するほかに電気的絶縁の目的もあります。

ただの筒ではありません。しっかりと機能を持っています。

工事は一つ一つのことを頭を働かせ理解してすることが大切だと思います。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2019年1月20日 (日)

バルコニーのドレン排水を塩ビ管で

前回、室外機風向調整板の取り付けをアップしましたが、続けてバルコニーに排出されるドレン排水を塩ビ管で施工した様子です。

こちらのマンションのバルコニーにはエアコン排水用のレールなどがなく、そのまま放流すると意図しないほうへ川ができます。coldsweats01

だからといってドレンホースを排水溝まで伸ばすと長期経過後に詰まったり、持ち上がったりして室内側へ水漏れします。

お客さんと相談し塩ビ管で施工することになりました。

形を作成中の塩ビ管。
塩ビ管で形を作成中
シートの上で作ります。

塩ビ管は接着剤で接続するため、それを余計なところにたらさないようにシート上で行いました。

直管のカットには塩ビカッターを使用します。

塩ビ管を接続するうえで一番注意しなければならないことは“絶対に試し差しをしない”ことです。

試し差しは寸法や角度を見るために接着剤を付ける前にエルボ(曲がり)やチーズ(T形)などを事前に差して確認する行為ですが、これをする人はいつか必ず接着し忘れて水漏れを起こします。

当方は過去に業務用空調機の施工を主にしていた頃がありますが、複数人で施工を行うためその中には失敗を恐れて試し差しをする者が必ずいるんです。
業務用空調機のドレン排水の量はルームエアコンの比ではありません。しかも天井内等で複数台の室内機から合流するため太いメイン管を接着し忘れると、建物が仕上がってしばらくしてスポン!と抜け大量の水が天井から降り注ぎます。rain

接着忘れを防止するために色付きの接着剤もありますが固まるまでに時間がかかったり(接続後数分してから見るとゆっくり抜けてきているのがわかります)、見えるところでは使えません。

これらのことは上下水道を施工している設備屋さんのほうが知っています。建築現場では「試し差しすんなよ!」と設備の代理人が施工者に言っているのを何度か聞いたことがあります。
その道のプロの知恵を脇でさりげなく聞いて自分のモノにすることも大切ですね。

寸法を測り塩ビを切断したら迷うことなく接着剤を塗って一発で差し込む。もちろん角度も間違えないように。これしかありません。

長くなりましたが本題へcoldsweats01

一台目はこのようになりました。
塩ビ管によるドレン一台目
塩ビ管が2本見えますが手前側がエアコン用です。

室内機から来た排水は
室内機から塩ビ管へのドレン接続
今回お客さんのご要望で逆止弁も取り付けたためメンテナンス性を考慮して接続しました。

逆止弁はポコポコ音を防止する目的で取り付けるものですが、シーズン前の掃除(ユーザーご自身で)が必要なのでこのようにしました。

室外機裏側
室外機裏側のドレン塩ビ管
塩ビ管は室外機の台にサドル固定。

暖房時は室外機からドレン排水が出るので途中チーズで合流。

一台目が終わって向かい側の二段置き室外機側も施工します。

あらら・・・down
塩ビ管と床の角度が合わず浮いている
二段置台に塩ビ管を固定するようにしましたが床と勾配が合わないので先端が浮いてます。

車からトーチを持ってきて
塩ビ管をバーナーであぶって曲げ
バーナーであぶって曲げました。

これでよし。good

端末に45度エルボをつけて完了。
塩ビ管の端末に45度エルボを付けて完了

最後に各室内機、室外機に試験注水して排水状態と漏れの有無を確認して完了しました。

マンションのバルコニーなどの床は躯体コンクリートに左官で仕上げているだけなので変に傾いていたり、くぼみがあったりとレベルや勾配がきれいではありません。
そのためときには今回のような塩ビ管によるドレン施工が必要になるケースがあります。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2019年1月18日 (金)

マンションで室外機風向調整板

室外機から出る風typhoonで困ったことはありませんか。

暖房をつけると室外機からは外気温より低い冷風が、逆に冷房時は外気温より高い熱風が出ます。

こちらのマンションではバルコニー両サイドに
バルコン―に設置した二段の室外機
この二段置きした室外機と

反対側には
200Vのリビング用室外機
200V仕様のリビング用の室外機がお互いに向き合って設置。

マンションの設計上このような配置になるのですが、3台同時に運転するとバルコニーは風が吹き荒れて洗濯物を干すにも不快な状況です。

そこで今回はお客さんのご希望で風向調整板(風向偏向板)の取り付け。
風向調整板の開梱
メーカー純正品を当店で納入しました。

200V用は室外機が大きいのですがメーカーに確認したところ3台とも同じものとのこと。

さっそく二段置きの小さい室外機から取り付け開始。
風向調整板を取り付け開始

この室外機へは割と簡単に取り付けられます。でも室外機にはネジ穴が開いていないので打つ場所を間違いないように取り付けます。

説明書には「ドリルでの下穴禁止」と書かれています。ドリルで下穴を開けると内部の部品に刺さってしまうため。

二台目取り付け
二段置き室外機への風向調整板取付完了

なんとなく通りで見かけるような業務用室外機の様相になりました。あれも通行人に直接風を当てないようにする配慮で設置されています。

そしてもう一台の200V用室外機は設置方法が異なるため
風向調整板の据付説明書
据付説明書を見て機種ごとの設置方法をみます。

こちらはグリルを外して
室外機の吹き出しグリルを外したところ

付属のシール材を貼り付けます。
風向調整板に付属のシール材を貼り付け
このシール材で右に風が抜けるのを防止するそうです。

またグリルを戻して
室外機のグリルを元通り取り付けて

風向調整板を取り付けます。
200V室外機の風向調整板を取り付け
これで完了。

こちらは室外機にネジ穴がありました。

室外機が大きい分なんだか風向調整板がちょっとアンバランスでしょうか?

右側に少し隙間があるため先ほどのシール材が必要だったんですね。

室外機ごとに調整板を製作していたら高額な部品になってしまうので、それを抑えるため流用できるように設計したのでしょう。

3台同時に室外機を運転しても直接あたる風がだいぶ緩和されました。これなら洗濯物が風でぶらぶらすることもほぼないと思われます。

お客さんと相談して風向きは上に向けていますが、今回取り付けた風向調整板は上向きのほか右および左のいずれか一方向に設置可能となっています。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2019年1月14日 (月)

特殊な壁構造

エアコン工事をしていてたまに遭遇するのがハウスメーカー独自の構造。

それが売りなのですが設備関連業者にとっては悩ましいところ。

エアコンの配管を通すための穴を開けました。
エアコン配管用の穴を開けたところ

まるで構造の柱に穴を開けたようにも見えますね。

そんなことしたら建物の強度が弱くなって地震で倒壊してしまうかもしれません。

でもご安心を
壁の構造
柱のように見えるのは発砲断熱材です。

手前から石膏ボード、エアコン据付用補強合板、空間、構造用合板でサンドされた発砲断熱材、空間、外壁ALCとなっています。

多くの建物では柱などの部分を除き、壁の屋内側と屋外側に石膏ボードや合板などがあるだけで中間は空洞でグラスウールなどの断熱材です。

今回のように壁の内部に構造部を兼ねた材料が入っていると穴あけはちょっと大変。

開けてはいけないところがあるので、こればかりはハウスメーカーに聞くしかありません。

事前にお客さんからメーカーへ問い合わせていただき、「この部分は避けるように」との指示をいただきました。

それでも少しずつ内部を探りながら開けて貫通。構造用合板の間にも発砲断熱材に紛れてスタッドがあるので当たらないか確認しながら行いました。

普通の造りより壁も厚いので穴あけ用のコアが外壁まで届かないかと思いましたがぎりぎりでいけました。
まあ届かない場合は外から開ければいいんですが。

この工事で一番緊張するところを脱して一安心。

開けた穴にはスリーブを挿入して
開けた配管用穴にスリーブを挿入
外気や虫の侵入を抑制します。

今回のような場面では室内機の据え付け場所を決めたら先に配管用の穴あけを行います。
内部構造の関係で多少穴の位置がずれても室内機をその分調整できるようにするため。

しかし何年やっても不安や緊張がありますね。長くやればやるほど見えてきてしまう不安材料が出てくるものです。

こちらのお客さんはご自宅の構造を把握されており、事前に特殊構造であることを聞いていたので助かりました。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2019年1月11日 (金)

11年前の自動掃除機能付きエアコン撤去

横浜市で11年前に当店で取り付けたエアコンの入れ替え工事に伺いました。

入れ替えの理由はエアコンが点滅して暖房が効かないとのことです。

撤去するのはこちら
撤去する壊れたエアコン
自動フィルター掃除機能付きです。

設置後10年を超えていることもあり、寿命と判断し修理するよりも買い替えを選択されたとのこと。

室内機を取り外して外へ運びだし見てみると
撤去後の室内機
フィルターが曲がってます。

右側の一枚が変形
フィルターが一枚変形
ずれています。

角度を変えて
フィルター変形で掃除ノズルが引っ掛かっている
フィルター掃除用のノズルが引っ掛かっています。

ランプが点滅していたのはこれが原因だったかもしれません。

自動掃除機能付きエアコン“あるある”ですね。

構造が複雑なためフィルターが変形して引っ掛かったり絡まったり。長持ちはしません。

エアコンの効きが弱くなったのもフィルターがホコリで詰まってしまったから。

機械任せで手間をかけずにフィルターをきれいにするのはやはり無理なんですよ。

背面は
室内機背面のホコリ
ホコリが詰まっています。

フィルターが目詰まりすると室内機のあらゆる隙間部分から吸気するようになってしまうため裏側までホコリが詰まってます。

ちなみにこのエアコンはホコリを自動で外へ排出する(それってどうなの?)タイプで、排出ホースの中は
ホコリ排出ホースの中
詰まりかかってます。

このまま使い続けるとホースの中が完全に詰まって、次に排出用のファン、掃除用ノズルまで全部塞がってしまい最後は高額修理が待っています。

私は各メーカーいまだに自動フィルター掃除機能を売りにしていることがどうも解せません。

ユーザーはフィルターが詰まっていることに気付かず使用していたり、エアコンの寿命を縮める原因にもなっています。

新しく取り付けたエアコンはフィルター自動掃除機能がなく、省エネ性能の高いものを選定され設置工事も無事完了しました。

シンプルで省エネなエアコンが一番いいと思います。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2018年12月29日 (土)

エアコン移設不能(その2)

前回につづき、もう一台のエアコンを見てみます。

こちらは室外機
室外機の背面が歪んでいる
背面が歪んでいます。

どうしてこうなったのか不思議に思いましたが、建物の塗装などを直す修繕工事のときになってしまったそうです。

これはだいぶ曲がってますね。
室外機の熱交換器と外板の曲がり

少し画像を大きくしてみましょう
室外機の曲がり具合
黄色の直線と見比べるとかなりのものです。

熱交換器と室外機のシャーシとなる底板がともに変形。
この先考えられる故障として、ガス漏れ、異音、電線噛み込みによるショートや漏電などが挙げられます。

使用年数も考慮し再使用はやめたほうがよいと判断しました。
お客さんにはその旨説明して納得していただきました。

ちなみに修理をするとかなりの高額になるでしょう。

前面側は
室外機前面側の損傷個所
黄色の丸部分が変形しています。

近くでみると
室外機の足が変形
反対側に折れ曲がってます。

かなり大きな外力が加わったことが想像できます。

マンションなどの大規模修繕工事でエアコンを壊されるのは珍しいことではありません。
ガスが抜けた、壊された、パイプがグニャグニャになった・・・などしょっちゅうです。

「じゃまだなぁ、エイッ!」とぞんざいに扱ったり、「オッ、ちょうどいい踏み台」と乗っかって作業したり、新しいエアコンだったらたまったもんじゃありません。

修繕をおこなったところに修理を求めたようですが返答はなかったそうです。

修繕工事の時はできることなら室外機を取り外したほうが安全です。

ということで残念ながら二台とも処分となりました。

雑な工事というのは物だけではなく、いろんなところへ損害を与えます。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2018年12月28日 (金)

エアコン移設不能(その1)

横浜市にて引っ越しに伴うエアコン移設の依頼をいただきました。(有り難うございます)

一台移設の依頼でまずは取り外し工事に伺ったのですが・・・

訪問してみると二台エアコンがあり、どちらか一台を再使用するとのことでどちらを持って行くか迷っているようです。

結果は二台とも移設はやめたほうがいいという判断になりましたがその理由は・・・

― 1台目 ―

室内機を見ると
室内機が傾いて付いている
傾いてます。

全体の見た目も素人っぽい工事

お客さん曰く、エアコンクリーニングを頼んだら落ちそうになっているから断られたとのこと。

どれどれ・・・
室内機が割れている?
割れてる?

室内機の据え付け板が壁から取れかかって落ちそうになっているのかと思いきや、そうではなくて本体側が割れているようです。

もう片方の左側も
室内機左側も割れている
同じく割れています。

室内機(据付板)を固定する公団ボルトが見えてますね。じつはこれが原因のようです。

全体は
室内機上部の左右全域が割れている
左右全域にわたり割れてます。

ポンプダウン(ガス回収)を終えて室内機が落ちないようにパイプ類を慎重に取り外して室内機を降ろします。

いままでこの室内機はカーテンレールとパイプで支えられていた状態で、質量の軽いタイプだから持っていたようなものの、重いタイプだったらとっくに落下事故になっていたと思います。

据付板は
据付板の設置状態
窓枠にのってしまっているのでこれではまともに付きません。

公団ボルトが低い位置にあったため、そのまま工夫せずに取り付けてしまったのでしょう。

そのボルトは
壁から出ている公団ボルトが長い
けっこう長く出ています。

機種により長く出ていても干渉しないものもありますが、このエアコンは
割れた室内機背面
背面のボルト位置が浅めのためボルトがおもいっきりあたります。

本体はプラスチックで柔軟性があれば本体裏が凹んだりするのですが当機種は硬めのプラ。
本体の重量が力となりボルト先端が支点となってテコの原理で上部引掛け部に作用し耐えられず割れたようです。

もう片方も
割れた室内機背面2
こちらは引掛け部が取れてしまっています。

ボルトを短いものに交換するなり、それなりに対処すればこのようなことにならなかったはずです。

これではもう取り付け工事はできません。

撤去完了
エアコン撤去完了

次回(その2)でもう一台も移設とりやめになった事例をUPします。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2018年12月26日 (水)

日立の付属断熱材

日立のルームエアコンには他社とは異なる断熱材が付属してきます。

日立ルームエアコンに付属の断熱材

室内機から出ている銅管(冷媒管)にはすでに他社同様の断熱材が巻かれているのですが、さらにその周囲に付属のもので補強するようになっています。

断熱材を巻いてテーピング
断熱材を巻いてテーピングしたところ。

他のメーカーでは断熱材ではなく防湿テープを付属していたり、中には何もついてこない強気なメーカーもあります。

とくに銅管を本体背面に通す施工の場合は周囲に結露が起きやすいのですが、防湿テープでもある程度は防ぐことができます。

でも防湿テープは屋内専用でパイプが屋外に出る貫通部には使用できません。テープが不織布のようなもので出来ているので雨水がしみ込んでしまいます。

その点、この手の断熱材は屋外への貫通部でも問題なく使用でき、断熱効果も大きく結露の心配がありません。

13年前に当店で取り付けた日立のエアコン
13年前に当店で取り付けたエアコンの撤去
入替工事で撤去しているところ。

本体の断熱材の周囲に付属の断熱材が巻いてあります。

日立さんはこの断熱材を昔(30年以上前)から同梱していますが、時間と労力を惜しむ工事人は使わず持ち帰って捨ててしまいます。

他業者が付けたエアコンを取り外しに行って巻いてあるのはほとんどありません。

お客さんに余った部材を見られると困るため、工事説明書と一緒に隠して処分してしまうのです。

中には持ち帰った断熱材を別のお宅で不足したところに使ったり・・・

他の業界と同様、手抜きはなくなりません。

ヘタするとこの断熱材の使用目的を知らないエアコン屋がいるのも事実です。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

より以前の記事一覧