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2019年6月17日 (月)

テスター(回路計)を修理

エアコン点検や電気工事に使用しているテスター
アナログマルチメーター(回路計)
アナログマルチメーター

いまではデジタル全盛で使用する頻度も落ちましたが、たまに出番があるので持ち歩いていました。

でもこのテスター、抵抗レンジ(×1)が壊れています。

エアコンの点検作業で抵抗レンジで抵抗測定して、うっかりそのまま電圧を測定してしまいました。
テスターのあるある失敗ですね。

壊れたかな?と思いテストリードをショートさせるとなにもなかったように0Ωを指しています。
おお、セーフ?

そして後日、別の抵抗測定をすると何を測っても抵抗が低い。
やっぱりだめでした。

デジタルマルチメーターがあるので不便も特になく、そのまましばらく放置していたのですがもったいないので修理することにしました。

まずは中を開けて目視点検
19061205
×1レンジの抵抗があります。

親切に脇に×1と記載されています。

よく見ると
19061210
抵抗の表面が欠けてます。

これは金属皮膜抵抗という種類でカラーコード(橙、青、黒、金、茶)を調べると36Ω。

デジタルマルチメーターで抵抗を測ってみます。
異常な抵抗値
0.948kΩ(948Ω)・・・あれまぁ

これが壊れてます。

しかし抵抗だけ1本買うのに無駄足したくないので秋葉原のパーツ屋さんに電話で問い合わせ・・・「ありますよ」

時間を見つけて買ってきました。
数十円のものなので予備にもう一本。

ここ十数年の秋葉原はどうも苦手・・・ラジオセンターを一回りしてさっさと帰投。

買ってきた抵抗を測ると
19061225
もちろん36Ω。

壊れたテスターで同じ抵抗を測定すると
壊れたテスターで抵抗測定
やっぱり低い。

拡大
19061235
1~1.5Ω位。

基板を外して交換します。
テスターの基板を外して
裏表よく見て間違えないように半田を取り除きます。

交換後
19061245
どれかわかりませんね。

アップ
19061250
これです。

大きさから判断して1/2Wで買ってきました。

テスターを元通りに戻して予備で買ってきた同じ36Ωの抵抗を測定してみます。
修理後再び36Ωの抵抗を測定
今度は真ん中あたりに指針がきてます。

抵抗値は
19061260
約36ΩでOK。

よしこれで現場復帰できます。

でも抵抗測定ははっきり言ってデジタルマルチメーターのほうが断然便利で正確。
針の動きのほうが変化がつかみやすい・・・という意見もありますが、上のデジタルの画像にもありますが数値の下に針の動きを模したアナログバーグラフ表示(1秒に60回サンプリング)されるタイプを使っているのでレンジを固定していればこれで十分だったりします。

専門的なことを言えばアナログテスターは電圧レンジの内部抵抗が低いことを有効に利用できる場面では役に立ちます。(稀ですが)
でもなんか針の動きはぬくもりがあって落ち着くんですよね。
アナログといってもこのテスターはコンデンサの容量測定、トランジスタの直流電流増幅率も測定できます。
直流電圧の極性が逆だった場合でもテストリードを入れ替えることなくスイッチ一つで反転可能。
マルチメーターというだけありますね。

もしかするとこれでアナログ回路計は最後にするかもしれませんが。

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2019年6月13日 (木)

今年も出ました室内機落下!

落下というとちょっと大袈裟ですが、そろそろ冷房を使う時期ということでフィルター掃除をしていたら突然室内機が外れて落ちてきたそうです。

幸いすぐそばに家具があったのでそちらの上に置いたとのこと。
外れた室内機が家具の上に置いてある

どこかの量販店で購入されたようですが、どんな付け方しているのでしょう。

据付板の上部の固定が壁から外れて手前にしなるように落ちてきたそうで据付板は壁に残っています。
19061305
少し壁から浮いているのがわかります。

壁は石膏ボードで躯体コンクリートにGLボンドというもので2~3cm程度の空間を開けて貼ってあります。
一般には団子貼りと呼ばれています。

さて何を使って据付板を止めていたかというと
19061310
ボードアンカーとそこに打たれたねじ。

このアンカーがすっぽりと抜けていました。
しかも荷重のかかる上部は2本しか使われていません。セコッ!

しかし今回の落下はそれだけが原因ではありませんでした。
もう気付いている人もいるんじゃないかなー

これ、
19061315
ボードアンカーに対して使用したネジが短いため。

石膏ボードに下穴を開けてボードアンカーをすぼめて差し込み、ねじでカサを再び広げることで固定されるものですが、ねじが肝心な部分へとどかずカサが開いていませんでした。

あらまざんねん。いままでもっていたことが不思議。
この工事屋さん他でもたくさんこの方法で付けてるんじゃないのかな?大丈夫?

間違っているかもしれませんが、このアンカーたしか記憶によると40mm前後のねじを使用するように仕様がなっていたような気がします。

使われていたねじは25mm。

さて、どう直そうか・・・

お客さんと相談して今後のエアコン入替えや石膏ボードの傷み具合も考慮し、躯体にアンカーボルトを打ち込むことで決まりました。

アンカーボルトは左右で2本打ちますが、公団ボルトとも呼ばれてその2本の寸法は450mmと決まったいるので他の機種でもほぼ使用可能です。

"ほぼ"というのは450mmは共通でも室内機に対して機種によりその位置が若干ズレるため。

躯体にアンカーを打ちました。
躯体にアンカーボルトを打ち据付板を固定
このエアコンでは室内機センターよりボルト固定位置が左にズレています。

このようなズレにより室内機がたまに周囲にぶつかって収まらないことがありますがこの位置ならおそらく大丈夫でしょう。

少し拡大すると
19061325
太さ3分(ぶ)のボルトナットで固定します。

1本で100kg程度の引き抜き強度があるので室内機が落ちることはありません。

今回使用したアンカーはめねじタイプでボルトは抜くことができます。

室内機をセット
19061330
あとは試運転を行います。

絶縁抵抗測定、温度測定(念のため端子台、コンセントも測定)、排水試験、異音、振動・・・とすべてOK。

これで修理完了しました。

ここ数年、毎年のようにエアコン落下の修理に行ってますが、ボードアンカーが抜けて落ちるものと壁ごとはがれて落ちるというパターンがほとんどです。

石膏ボードにボードアンカーだけでエアコンをもたすことがいかに危険であるかということがエアコン工事業界では理解されていません。

いまでは20kg以上もある室内機が存在しているのでそれが人に直撃すれば・・・想像にお任せします。

なにより安全が一番ですね。

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2019年6月10日 (月)

排水のため室内機の位置を変更

昨年水漏れ点検に伺ったお宅にこんどはエアコンの入れ替え工事に行きました。

3階建て一軒家の2階部分。

他店施工の水漏れを起こしたエアコンはこちら
水漏れを起こした室内機
前面のグリルは外してあります。

こちらの水漏れは施工方法に問題がありました。

室内機を外すと
室内機の中央に配管穴がある
これだめですよー。室内機のほぼ中央に配管穴が開けてあります。

室内機の排水ドレン管は右端か左端のどちらかから出るのでそのすぐ後ろに穴を設けなければなりません。
本体裏で横引きすると穴に向かって曲がるところで持ち上がってしまいます。
設置してから数年は問題なく流れてもホコリや雑菌が溜まってしまいに水漏れを起こします。

お客さんに説明して新しい室内機は設置場所をずらして取り付けることにしました。
新しい室内機は位置をずらして取り付け
穴にはスリーブが入ってなかったので付けました。

天井にあるエアコン専用コンセントの位置がこんどはエアコンの真上になるので移動する必要があります。
この位置では抜き差しが困難になるのと、室内機の吸い込み口が近いためホコリが溜まりやすくなります。

近頃の新築物件ではエアコンのコンセントが天井に設けられているケースを散見しますが、コードの荷重で差し込みが斜めになったり、見た目がわるくなります。

ということでコンセントは移動します。

室内機を付けてしまうとできなくなるので先に工事。

まずはコンセントを外して
200V用20Aのコンセント
天井面に付けるならボックスを付けたほうがいいと思いますが。

あら、なんか線が細いよー
電線が細い
なんかほっそりして軟らかい。

でたよー
1.6mmの電線
1.6mmじゃないの!

ナンチャッテ電気屋さんの工事。

1.6mmのケーブルには原則20Aのコンセントは設置できません。
発生する熱で外皮の絶縁体が劣化するため。

いままでのエアコンは容量15Aだったのでセーフでした。気になる今回のエアコンは・・・こちらも15A、よかったー。

これが20Aのエアコンだったら配線から直さなければなりません。

あとで分電盤を見たらこちらのお宅のエアコンコンセントは全部1.6mmで配線されてます。ということは20Aのエアコンは取り付けられません。
いいのこれ?

いままで付いていたコンセントの裏には
コンセント背面にある記述
はいこのとおり、"Φ2 Φ2.6 Cu単線専用"とご丁寧に書いてあります。

1.6mmは使ってはいけないんですよ。

移動するにあたり20Aのコンセントは交換するつもりで用意していましたが、15Aとは思わず準備していなかったので車へ・・・

フゥ、ありました。
200V用15Aコンセント
ヨカッタヨカッタ。

背面には
15Aコンセント背面の記述
"Φ1.6 Φ2 Cu単線専用"

1.6mmで使用可能です。

電気はブレーカー、配線、コンセントをすべて協調させないといけません。

たまーにブレーカーがよく落ちるからとアンペア数の高いものに勝手に替えているお宅を見かけますが非常に危険です。
ホームセンターなどで容易に入手できるのが問題。電気工事士免許がないと売らないようにすればいいのでしょうが・・・

開口を少し広げボックスを取り付け
天井にボックスを取り付け
なんでも挟み込み金具で付けてはだめです。

モールで配線
モールでコンセント移動配線
天井内から壁面まで隠ぺいすることができなかったので露出で配線しました。

そしてようやくエアコン設置完了
エアコン設置完了

室外機設置場所に余裕がなく、お客さんに手伝ってもらい搬出搬入しました。
ありがとうございました。

もしお客さんが購入したエアコンが20Aだったら大変な工事になってました。わけもわからず工事を請負っている人がいるので油断なりません。

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