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2018年9月20日 (木)

量販店でも専用回路が必要に

エアコン専用コンセント

近頃多い問い合わせに「量販店でエアコンを買ったけれどエアコン用のコンセントがないので工事を断られた。」というのがあります。

エアコン用コンセントは一つの専用のブレーカーから分けることなく単独で配線され一口の受口(コンセントなど)のものを指し“専用回路”といいます。

当店では開業当初よりエアコン用コンセントがなければエアコンを設置しないことにしています。
(エアコンの設置工事と共に専用回路を増設する場合は問題ありません。)
当時は頭の固い変な工事屋と思われたこともあったでしょう。

以前の某有名賃貸住宅では専用回路擬き(エアコン用に設置されたコンセントなのに専用回路ではない)のコンセントが設置されていて、建設および管理側に電話で問い合わせても「法律には書いてない。容量15Aのエアコンなら問題ない」と認めなかったためどうしようもなく例外として一部エアコンを設置したことはあります。

それでも最近は改めて少しずつ専用回路に直し始めているようです。大量に住宅を管理しているので一挙には無理でしょうね。

内線規程等にはエアコンのような大形電気機械器具には専用回路を設置するように記載があります。
私が学生時代に使用した電気工事士教科書(昭和59年版)を見ても同じ内容を示す当時の内線規程の抜粋が出ています。

知る限り30年以上前からエアコンの据付説明書にも「電源は専用回路を使用すること」になっています。

30年前といえば日本は異常なほど好景気でエアコンが各家庭、各部屋へ普及していく時代。

夏ともなれば家電量販店は大量にエアコンを売り、下請け工事人は大忙しで1日に5~7台設置するのが当たり前。

そんな中で容量15Aのエアコン(普通のコンセントの形状)は専用回路がなくても延長コードを使ったりして最寄りのコンセントからつないでもOK。というエアコン工事業界(元請け会社筆頭に)の都合のいい常識みたいなものがありました。

当時の建物はエアコン用のコンセントが設置されている住宅は少なく、いちいち専用回路を増設していると仕事にならないという判断です。

また下請け業者は電気工事業の登録はおろか電気工事士の資格さえない者が9割以上の時代。
畑違いの人がエアコン下請け業者になり、中には公務員をやめてエアコン工事屋になった人もいました。

元請け会社は電気工事業未登録の者に平気でエアコン工事や電気工事を請け負わすことをしていました。
(現在でもこれは・・・)

このような状況下でまともな工事ができるはずがありません。専用回路を使用しないことによる発火、火災が増えていきます。

一日にこなす台数が減っても長らくその悪しき風習が受け継がれてきました。

さすがにこれでは危険と量販店などに御上から通達が来たのでしょう。

いまではどこの量販店もコンプライアンスと称して専用回路がなければエアコンを取り付けてくれません。
いままで遵法精神を感じさせない施工を散々してきたのにいきなりコンプライアンスと言ったと聞いたときは思わず吹き出しました。

まあそれが本来あるべき形で今までが“エアコン業界村”だっただけです。

ご自宅でいままで床上のコンセントからエアコン電源を取っていたから新規に入れ替える際もそれで・・・というのは現在では通りません。専用回路を増設することになります。

でもこのコンプライアンスという言葉は度を過ぎると安全を通り越してただのバカ正直なってしまう懸念もあります。
難しいですね。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2018年9月19日 (水)

アパートへエアコン設置(屋外)

前回の続きで屋外側の設置状況です。

右側が当店で設置したものです。
室外機設置状況
左は他社さんで既(去年?)に取り付けてあったもの。

途中まである配管化粧カバーも以前から付けられていた既設のものを一部を除きそのまま使用しました。

ここに古いエアコンが付いていたときはドレンホース(排水管)が一緒にカバーの中を横引きされていてドロドロのものが溜まって詰まりかけていました。
そこで今回は横引きになる手前でカバーに穴を開けてドレンホースだけ垂直に落としました。
見えずらいかもしれませんがホースを単独で降ろしてコンクリートにバンドで固定してあります。

他社さん設置のものと施工方法のことなるところは・・・

左の他社さんで付けた室外機の配管の仕方は
配管の仕方が・・・
パイプがほぼピッタリの長さでつないであります。

これをみて無駄がなくてよいという考え方もあります。
しかしなかには材料費を極力抑えるためにピッタリにつなぐ人もいます。

一方、当店は
室外機裏でパイプをたるませる
このように室外機の裏でパイプをたるませます。

こうすることで将来起こりうる室外機の脱着などでもパイプや電線の長さに余裕ができます。

また地面がコンクリートといっても建物と一体ではなく、地盤が下がって室外機がパイプで吊られたり、逆に押されたりという問題もありません。

できる限り先々を考えて施工することが必要です。

既設の配管化粧カバーが細い
既設の配管化粧カバーが細い

材料費節減のためかやたら細い配管化粧カバーが使われています。(イナバSD66)
これが使われる一番の理由は材料費が安いから。

中のパイプに余裕の空間がなくパンパン。

現在ではもっと安いカバーがあるので皆さんそちらへ流れています。(でもデザインがねぇ・・・しかもパーツの種類が少ない)

なお当店は定番ロングセラーのSD77を使用しています。

壁の配管穴が大きく、既設の出口カバーではおさまりが悪いので
配管化粧カバーの部品を交換
カバーを一部交換しました。

SWM-77(出口カバー)とSDI-77-66(異径アダプタ)という部品を組み合わせて使用。

これで雨仕舞もよくなります。

SD66のほうはかなり年月が経っているので退色して白っぽくなっていますが同じアイボリー色です。

他にもちょこちょことした細かな作業や豪雨で中断もありましたがこれで作業完了。

試運転結果も問題なく終了しました。

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2018年9月17日 (月)

アパートへエアコン設置(室内機)

いつもご依頼いただいているお客さんから世田谷区のアパートオーナーさんへご紹介いただき工事に伺いました。
(有り難うございます。)

居住者がいる場合は対応が難しいことも多いのですが今回は空室です。

近年は賃貸住宅にエアコンが標準装備されていて引っ越しのエアコン移設は減りました。

取り付けるエアコンは三菱電機の新品です。

さっそく据付板を取り付けます。
室内機据付板の取り付け

据付板の設置は慎重に落下などの事故がないように本体質量と形状、壁の強度をみてネジやボードアンカーの本数を決め取り付けます。

配管用の穴は以前にエアコンが設置されていたので開いています。
壁紙(クロス)はきれいに張り替えられていました。

配管穴に養生管(スリーブ)をいれます。
配管穴に養生管を入れたところ

ここは穴が左にあるので配管施工にちょっと手間がかかります。

室内外の渡り電線を接続したら本体のパイプ(補助配管)にコーテープと防湿テープを巻いて補強。
室内機据付前の準備

室内機を引っかける前に下でパイプをつないでから取り付ける(このほうが速くて楽)工事人もいますが施工が雑になる、パイプが折れる、ドレンが逆勾配になる、本体に無理な力が加わる、メンテナンス性の低下、等の理由で当店では極力しません。

施工は速さより質です。

引っかけたら銅管をつないで
冷媒管をつないで

保温材をかぶせてビニルテープで巻き
保温材をビニルテープ巻きして
保温材に隙間ができないように巻きます。

上からコーテープを巻きます。
コーテープ巻き
キャンバステープともいいますがこのテープは粘着性のないタイプです。

更にその上に防湿テープ。
防湿テープで仕上げ
これで巻きおわりです。

穴が左にある場合、室内機の裏の冷媒管は冷えて結露が起きやすいため付属の防湿テープを巻きます。

この一連の作業はいつも手が痛くなります。coldsweats01

メーカーによって防湿テープの付属していないところもあり、日立だけは他と異なる断熱補強材が付いています。これを付けずに持ち帰って捨ててしまう業者の多いこと。

本体付属のドレン管を穴に通して
穴にドレン管を通して
排水管なので外に向かって下り勾配。

この辺は三菱電機の施工性の良さです。機種によって勾配が見られないものもあります。

最近は三菱電機のエアコンの人気が高いみたいですが、施工者としてはこのようなスタンダートタイプでも筐体がしっかりした造りでたわみがほとんどないところが好印象。

ということで室内機設置完了。
室内機設置完了
穴は左後ろ位置なのでパイプは見えずすっきりしています。

若い工事人は知らないかもしれませんが、昔は本体のドレン管が右端左端で差し替えできず右のみだったので左配管するのは経験とコツが必要でした。
特に穴が左後ろとなるとそれはもう逆勾配(数年後に水漏れ)覚悟で設置するしかなく、工事を断ることもありました。

現在のように左後ろ出し配管が容易なのはドレン管の差し替えができるようになったからです。

差し替えできる仕様になってしばらくはそうとは知らずに本体裏にドレン管を収めようと懸命に施工している工事人がいたのが懐かしい。

リモコンもお客さんのご希望で固定しました。

といっても近頃のエアコンにはリモコンホルダーは付属していないのがほとんど。
壁掛け時計のようにネジで引っかけるだけです。

次回は屋外の作業です。

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