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2019年11月

2019年11月27日 (水)

専用回路引き直し

先日こちらにアップした点検の修理というかエアコン専用回路の引き直しです。

まずは不要となるコンセントを外します。
エアコン用コンセントの取り外し
このコンセントは金属ボックスが壁内に入っていて配線も金属管に収められています。

今回、これら金属に電線の被覆が破れ漏電していたので別のところへ新しくコンセントを設置します。

そしてコンセントを引き出すと
撤去するコンセントを引き出す
あれ?アース線が抜けた

これってもしかして・・・

やっぱり
アース線が金属ボックスの穴に差してあっただけ
なんとアース線はボックスにねじ止め接続してあったのではなく穴にさしてあっただけ。

このコンセントを付けたのはエアコン工事人で間違いないでしょう。
元から付いていたコンセントとエアコンのプラグの形状が合わないので交換したのだと思います。

これぞ”エアコン屋”の電気工事モドキ。
こういう工事してれば作業も速いわけです。

アースを甘く見てますね。
ノイズ防止とか静電気を逃がす程度に考えているのかもしれません。

コンセント交換の際に無理に電線を引いたり、押し込んで漏電させたことも大いに考えられますねぇ。

もし当時、きちんと絶縁抵抗、電圧など測定していれば気付いたかもしれません。

しかし絶縁抵抗計を扱ったことすらないエアコン工事人が多いので・・・


続けて作業します。

壁の内部を確認したら新しくコンセントを取り付ける位置に開口、通線します。
エアコン専用コンセントの開口と通線
エアコンの横にしました。

電線はアース線を含め3心(3本線)を使用。

次にボックスの取り付け
コンセントボックスの取り付け

ここは間仕切り壁なので断熱材等は入っていません。
そのためボックスを入れなくても挟み込み金具で簡易に取り付ける方法もあり、多くの電気屋さんはそうすると思いますがわたしはそういうの好きじゃないんですよね。

どうもあの挟み込み金具で付けるのは手抜き感があります。

今回付けたような電気の樹脂製ボックスというのは大概、自己消化性なのでいざというときにはあった方が安全です。

配線が終わったら先に分電盤のほうを施工します。
本当はコンセントを仕上げてから分電盤という流れが基本ですが工事上の都合により逆にします。

新品のブレーカー
箱入り新品のブレーカー
2P2E20Aです。

この記号のような表示、意味がわからないかもしれませんが簡単に言うと100/200V兼用、20Aです。

既設の古いブレーカーは長期使用されくたびれた感じなのでこれを機に交換としました。

中身を出して
ブレーカー本体
一流メーカー中国製😅これもか~

取り付けました。
ブレーカーの取り付け
ブレーカーは切ってあります。

ブレーカーって新品はONになっているので必ずOFFにしてから接続します。

それと分電盤にたくさんのアース線が通っていたのでエアコン用もそこへ圧着接続。

そしてコンセント取り付け
コンセントの取り付け
耐火プレートにしました。

こちらの壁は界壁ではないので耐火プレートでなくても問題ないと思いますがいままで金属ボックスだったので念のため。

こちらも取り付け完了
コンセント設置完了

不具合のあった撤去したコンセントはカバープレートに交換しました。

絶縁抵抗測定等が終わったらブレーカーON。

電圧を測定します。
コンセントの電圧
207.8VでOK。

これがエアコンに印加される電圧です。(無負荷時)

上側端子の対地電圧
コンセント上側端子の対地電圧
103.9VでOK。

下側端子の対地電圧
コンセント下側端子の対地電圧
103.4VでOK。

先日の点検時(異常時)とは変わって対地電圧が両方とも100V(公称)となりアースがつながっていることがわかります。

これで漏電問題が解決。

エアコン工事は電気工事に分類されるのに電気工事未経験の者がエアコン屋を勝手に開業するのでこういう事故が発生します。

例えるなら車を運転して自動車免許を取りに行くみたいな感じですかねぇ。開業してから電気工事士の資格取得する者が後を絶ちません。
ヘタすると資格ありません。

以前ネットを見ていたら「エアコンこの道十数年。このたび第二種電気工事士を取得しました!私にお任せください!」なんておもしろい宣伝広告が出てました。
自分で何を言ってるかわかってないんですね😁

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2019年11月21日 (木)

エアコンから異音がして運転しない

エアコンを運転すると室内機から異音がしてそのまま停止してしまうとのことで点検依頼をいただきました。(川崎市内)

到着して作業車の駐車場所をご案内いただきさっそく点検をします。

まず確認した症状は
エアコン室内機から異常音
”ギー、ギー、ギー”と聞こえます。

何かを作動させようとモーターが動いているような感じです。

しばらくすると音が止んで運転ランプが点滅。
エラー(異常)を表示してますね。

リモコンでコードをみます。
リモコンのエラー表示C7
C7異常。

と言ってもエラーコードなど全メーカー記憶しているわけではありません。

メーカー技術に電話・・・
”この機種の場合、前面パネル開閉機構の異常”
とのこと。

このメーカーさんの言う”この機種の場合”というのがポイント。
エラーコードはネット上にいくらでも散乱していますが、機種によって多少意味あいが異なったり、たまにその機種にないはずのエラーが表示されることもあります。

この室内機、吸い込み口の流量を確保するために前面のパネルが手前に出てくる機構になっています。
”ギー”と音がしていたのはその動作用のギアが滑って空回りしているものと推測。

前面パネルを開けて
室内機の前面パネルをあけて
とくに異常はありません。

異常が表示されるということはどこかでパネルの開閉を確認しているスイッチがあるはずです。

しかしこのパネルにはスイッチに関連するものはありません。

ためしに開閉用の部分を手で手前に引き補助しながらエアコンを運転します。
パネル開閉機構を手で補助してエアコンを運転
すると途中からは手を添えなくてもスーっと出てきました。

エラーは出ずに正常運転に入ります。

ここから室内機をばらしてパネル開閉用のモーターまでアクセスするのですが・・・
いつもの撮り忘れ😅

原因はモーターと判断しました。

― 修理当日 ―

部品が入荷しました。
補修部品のモーターが入荷
ステッピングモーター。

コネクタを外して
室内機を分解する前にコネクタを外す
この機種、これを外さないと前面のグリルが外れません。

そしてモーターアッセンブリを外しました。
室内機パネル開閉用モーターアッセンブリ
水色のところが開閉動作を検知しているスイッチです。

裏返して
パネル開閉用モーター
こちらにモーター

15年程使用されて内部からでしょうか、オイリーな感じ。

モーターを取り出し新しいものと並べます。
モーター、新品と故障品
メーカーは異なりますが型式は同じ。

新品を組付けます。

ギアの位置が気になったので
マーカーにギアを合わせる
初めから付いていたマーカーに合わせました。

この部分はメーカー技術に確認したところ、資料にはなく人が付けたようなマークなら無視してもOKと回答をいただきましたが念のため。

マークに合わせた位置で動作検知のスイッチが押されないところにギアを合わせました。
ギア位置の調整
この位置で前面パネルが全閉になるように取り付けます。

パネルが停止状態のときにスイッチが押されっぱなしだとちょっと気持ち悪いですからね。

グリルを戻して動作確認
パネル開閉機構を動作確認
こんどは手を添えずとも開閉機構がせり出してきました。

異常な音もしません。

そしてすべて元に戻して
最終の動作確認
動作チェックします。

パネルの開閉も問題なく、その他の必要なチェックもOK。

これで作業は終了しました。

外したモーターはどこが悪いのかちょっと分解してみます。
パネル開閉用モーター分解
ギアが何枚がありますね。

ギアがどこかで空回りしていたので歯でも欠けているかもしくは削れているかと思いましたがそれはありません。

回転する軸は受けを含めてほとんど金属部品。

でも一か所だけ樹脂の受けがありました。
回転軸受が樹脂
おそらくここらへんが原因ではないかと思います。

パネルを開けようとトルクがかかったとき、樹脂のへたりや削れでギアが逃げて滑りが発生したのでしょう。

メインの回転トルクを発生させる電動機部分は異常ありませんでした。

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2019年11月19日 (火)

ゲージマニホールド再交換へ、そして・・・

先日こちらでゲージマニホールドを購入したところ不良品で返品した記事を書きました。

アマゾンさんへ返品して数日後、新しいものが到着。

しかしなんと今度は低圧ポートだけでなく高圧ポートも穴がズレていました。
(その時の画像は撮ってません)

こんなもんなのかな~とメーカーさんに電話。

担当者の方は”新しいものにそのようなものはなく、アマゾンさんにあった在庫にそういうロットが残っていたのではないか”とのことでした。

メーカーさんで対処していただけるとのことでこんどはそちらへ返送。

午後に電話を入れ、翌日午前には大阪から新品が配送されてきました。
メーカーから送られてきたゲージマニホールド
さて今回はどうでしょうか・・・

箱を持った瞬間、”あれ?なんか重い・・・”

もしかして・・・

あちゃ~、やっぱり
ゲージマニホールド、ホースキット
ホースキットだ・・・

もともと購入したものはマニホールド本体のみ。

このホースは
チャージングホース
使用しているものがあるので買ってません。

このホースも購入すると結構いいお値段するんですよ。

またメーカーさんに電話。

すると手違いでホースキットを発送したが問題なければ返品せずにそのまま納めてくれればとのこと。

返って申し訳ない気もしますが有り難く頂戴いたします。😅
なんか得した気分😊

そしてこちらの本体
ゲージマニホールド本体
さてどうでしょうか・・・

これでズレがあったら諦めて別のパーツを入れるつもりですが。
ゲージマニホールドの各ポートの穴が芯にある
各ポートとも穴が芯にあって問題ありません。

ようやく良品を手にすることができました。

これからもこのマニホールドを愛用していきます。

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2019年11月15日 (金)

エアコンが漏電。えっ、そっち⁉

4年前に当店で取り付けたエアコンが台風19号で漏電したとのことで点検依頼をいただきました。
ありがとうございます。

状況としては台風の真っただ中、突然停電したとのこと。
そのときエアコンは使っていなかったそうです。

すぐに東京電力さんが来てエアコンから漏電しているため主幹にある漏電遮断器が作動したと判断されたそうです。
この場合、電力会社は指導だけで修理はしません。

点検に伺おうと思いましたがお忙しいようで訪問するのは一か月後となりました。

これは漏電箇所が見つからないかもしれません。
というのは台風などで漏電した場合の多くは雨水の付着と高湿度により起きた可能性があるためです。

― そして点検当日 ―

ブレーカーを見ると
漏電のためエアコンのブレーカーが切られている
漏電したエアコンの回路だけ切られてました。

エアコンは単相200V機種です。

コンセントからエアコンの電源プラグも抜いてありました。

では一番怪しい室外機から
室外機を漏電点検
雨にあたって漏電するとすれば室外機。

まずは電装部のカバーを開けてみます。
室外機の端子台
問題はありませんね。

ここで絶縁抵抗計で計測します。
絶縁抵抗250V300MΩ
250Vをかけて300MΩ。

漏電はありませんね。

室外機の端子台で計測しましたが、これでエアコン全体の絶縁抵抗値です。

とりあえず問題ないのでブレーカーを入れてエアコンを運転したところなにごともなかったかのように正常運転。

”やっぱりな~”こりゃ漏電箇所は見つからないかも・・・

それでも考えられるところは点検。

室外機の天板を外して
漏電点検のため室外機の天板を外して
中をみます。

ファンモーター周辺は風雨にさらされることがあるので丹念に確認。

モーターにつながるリード線
ファンモーターにつながるリード線
鋭利な金属に接触して被覆などが破れていないかミラーで確認します。

う~ん、問題なし。

モーターのコネクタ部に水滴が付いてそれを伝って漏電したものか・・・

悩ましいですな

制御基板
室外機制御基板
水が浸入していないかよーく見ます。

なにもありませんね。

また風雨の強いときに再発するかもしれないので、その時になるべく早く点検に来るしかなさそうです。

わからずじまい。やっぱりだめだったか・・・

最後にコンセントのアース端子がきちんと接地されているか確認します。

というのもブレーカーからの専用回路やコンセントは当店で工事したものではなく、新築当時(15年以上前?)に他の業者(電気工事業者や当時のエアコン業者)が取り付けたもので、どうなっているかわからないため。

もしアースがつながっていなければ漏電電流は建物を伝って流れたことになり危険な場合もあります。

まずはお決まりのコンセントの電圧から
コンセントの200V端子間電圧
205.5Vで正常値。

テスターに巻かれたビニルテープは落ちないように固定するためなので気になさらず😅

こちらに設置されているアース付き200Vコンセントは
正常なコンセントにかかる電圧
正常であればこのように電圧がかかっています。

アース端子とアースターミナル端子がありますがこれはコンセント内部でつながっています。
200Vエアコンの場合はプラグが3極になっていてコンセントに差し込むだけでアースに接続されます。

電源となる端子を仮に上をL1、下をL2としました。

L1-L2間がコンセントの電圧で200V。
これはさっき計測した205.5Vですね。公称電圧より少し高く、多少上がったり下がったりフラフラしているのが普通です。

L1-アース端子間、L2-アース端子間にはそれぞれ100Vが現れます。
これは大地との電圧で一般家庭で使用される単相200Vは対地電圧100Vです。

ご注意!
ご自宅にあるテスターでアース端子と電圧のかかっている端子との間を安易に測ってはいけません。
下手をすると漏電遮断器が作動してしまいます。
当店では作動させることのない十分な抵抗値を有したテスターで計測しています。

次にL1もしくはL2とアース端子を計測し100Vが出ればアースがきちんとつながっているとわかります。
数ボルト程度の中途半端な数字が出ればアースはつながっていません。

では計測・・・L2とアース端子間は・・・
206.2V
えっ⁉206.2V・・・

L1とアース端子間ではほぼ0V

動力かよ!(わからない方はスルーで)

コンセントを外して配線をみると回路は
異常なコンセント回路
こんなふうになってました。

アース端子につながっている接地線はコンセントの金属ボックスに接続されています。
これで金属管などが接地してあればよいのですがされてません。(接地工事していない)

条件的に金属管の接地工事はしなくてもよかったのでしょう。でもそこにコンセントのアース線をつないでも意味がありません。
というより施工不良。

そして金属管のどこかでL1側の線と接触しています。
電線の被覆が破れて中身の銅線が金属管と接していると思われる。
(ボックス内には接触しているような感じはありませんでした)

金属管の端部でブッシングなどを使用せず電線を保護していないのかもしれません。

もし金属管が接地工事されていれば即座に漏電遮断器が作動します。
しかし先述のように接地されていないためこれまでは作動しませんでした。

さらにこれでまずい事態になります。

金属管を介してアース端子には大地との間に100Vの電圧がかかるようになってしまいます。

そこにエアコンのプラグ(200Vは接地極付き)を差し込むだけで室外機全体、冷媒管(銅管)、室内機の金属部(熱交換器など)にこの電圧100Vが常に現れます。

エアコン金属部は大地に対して常時100Vの電位があるということです。

建物は木造で電気を通しにくく室外機はバルコニーに設置してあるので気付きませんがたいへん危険な状態です。

そこへ台風が来て室外機と建物外壁全体が濡れてそれを伝い漏電電流が大地へと流れ(地絡)漏電遮断器が作動したと考えられます。

漏電遮断器がなければ火災などに至る可能性もありますね。

予想もしていなかった結果となりました。

危険なのでエアコン回路のブレーカーを切り、後日専用回路の工事に伺います。

当初、依頼をいただいたときに一か月後ではあまり意味ないのでは・・・と思いましたが点検してよかった。

エアコン自体の電気回路は漏電していなかったということですね。

今回は電気工事(屋内配線)の施工不良ですが、”アースなんて適当につながってれば大丈夫”なんて中途半端な施工をするとこのような事態になります。

電気工事屋さんにも時々”エッ?”と思える工事をする人がいるので・・・

思いもよらない結果でしたが漏電の原因が特定できてひとまず安心しました😅

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2019年11月12日 (火)

室外機の移設をしました

川崎市内にて室外機移動の依頼をいただきました。
ありがとうございます。

まずは状況や工事方法打ち合わせのため下見に伺います。

移動する室外機がこちら
移動する予定の室外機
結構大きいタイプで重さも45kg位あります。

室外機の台がふつうのプラベースが使用され沈み始めてます。
地面に置く場合はブロックなどの接地面積が大きいものを使用したほうが無難です。

パイプは
パイプは配管化粧カバーで施工されていた
配管化粧カバーで施工されています。

室内機側も確認してどのように施工するのが良いか検討、提案し見積もりを出しました。

正式に依頼をいただき後日工事に伺いました。

ではさっそく室外機の取り外しから
室外機の取り外しを開始
左の壁の裏側へ移動、設置します。

使用中のパイプを延長して移動することにしました。

取り外す前にはエアコンに異常がないか簡単にチェックしてます。

ポンプダウン(冷媒ガスを室外機に回収)が終わって銅管を室外機から外すと・・・
フレアナットを締めすぎてフレアが薄くなっている
フレアナットを締めすぎてフレア部分が薄くなっていますよ。

調整のズレたトルクレンチを使用したのか、それとも経験の浅い人が手締めしたのかわかりませんが、これではそのうち切れて銅管がすっぽ抜けて一気にガス放出なんてことになりかねません。

知らずに室外機をちょっと動かしたりしたら抜けてしまうことも十分あり得ます。

設置工事には年配の方と若者と二人組で来たとのことですが、どちらとは言えませんが未熟だったのでしょう。

そしてその銅管がつながっていた室外機側は
フレアナットを締めすぎてバルブ側も凹みが大きい
凹んでいます。

それだけ締め付けが強かったということです。

室外機を外し終わって今度は室内機と室外機を結ぶ連絡電線を交換します。

電線を接続延長することも可能ですが接続用にボックスを設ける必要があるので今回は電線を丸ごと入れ替えることにしました。

エアコン工事業者の多くは電気を知らず、平気で配管化粧カバーやテープの中で接続してしまうんですよ。
これで事故が発生しています。

電線を入れ替えるには室内機からつなぎ直します。
エアコン室内機
でも簡単ではありません。

外側の穴から電線を挿入するのですがそのまますんなりとはいかないんですよ。

室内機の外板を外して
室内機の外板を外して電線を挿入
電線を入れました。

この機種はばらすのにけっこう手間がかかりますが下見の時に一度していたので迷わず開けることができました。

電線接続
室内機へ電線接続
問題なく接続完了。

でも他の工事人が取り付けたエアコンをこのように扱うとき一番怖いのは室内機が落下するおそれがあること。
けっこういい加減な取り付けが多いので落ちたら最悪です。

何事もなくてヨカッタ。

室内機の外板を元通りにしたら今度は屋外側の施工です。

案の定、壁の穴には養生管が入っていないので
電線保護のため塩ビ管を入れた
通した電線には塩ビ管(VE管)を入れました。

こちらのお宅のように外壁がモルタルの場合、ラス網(モルタルを支えるための金属の網)が入っているので電線は養生する必要があります。

養生管を入れないのは一戸建ての住宅で一番多い定番手抜き工事ですね。

次にパイプの施工をしていきます。
屋外側配管施工前
配管化粧カバー取り付け準備。

画像ではよく見えませんが化粧カバーを取り付けるためにチョークライン(チョークの墨つぼ)を打ってあります。
直線を出すにはこれが一番。

化粧カバーを取り付けて
化粧カバーを取り付けて配管
パイプを通します。

カバーの高さはあとで構造物を設置するらしいのでお客さんと打ち合わせて決めています。

銅管は2mほど足りないので接続延長します。

まずはこの工具
スウェージングツール
何をする工具かわかります?

銅管を差し込めるように広げるためのツールです。

ルームエアコンのように細い銅管ではこのツールを使用するのが一番かと思います。

こんなふうにして
スウェージングツールで拡管中
使います。

冷凍機油などを付けて使用しないとヘタすると抜けなくなったりするので注意。

はい広がりました。
拡管完了
これで延長する銅管が差し込めます。

ここで残念なお知らせ。
ここから溶接作業に入りますが写真を全部取り忘れて作業に没頭しておりました。
まあいつものことです😅

流れ的には窒素ガスでブローして管内の煤防止をしながらプロパン+酸素ガスでガス溶接しました。
以前の記事で同じような作業が出てます。

溶接が終わって今度はパイプベンダー
銅管用パイプベンダー
これを使って角部分の曲げをしました。

これもまた作業中の画像がありませんでした。(残念)

断熱し終わって
エアコン銅管ベンダー曲げ部分
このように直角に近い形で曲げられます。

手曲げではここまでやると折れます。

そのかわりベンダーを使うともう真っ直ぐに戻すことはできません。
曲げ位置を間違えないように一発勝負。

パイプを通していきます。
壁と雨どいの間にエアコンパイプを通して
この雨どいがあったためベンダー曲げをしました。

そして室外機設置
室外機設置
置台はブロックに交換して安定性向上。

反対側から
設置後の室外機

試運転は問題なし。

パイプ全体は
屋外側パイプ
このようになりました。

下に出ているドレン管は後に設置される構造物で隠れる予定です。

室外機移設(移動)と言っても理由はさまざま。
今回のようになにか設置するにあたり邪魔になるとか、お隣の迷惑になる(音や風の問題)とかありますね。

エアコンを設置する際にはよーく考えて場所を決めましょう。

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2019年11月 9日 (土)

ゲージマニホールド更新・・・

エアコンの工具で代表的なものにゲージマニホールドがあります。

皆さんもどこかでこんなの見たことありません?
ゲージマニホールド
これはエアコンの調子を見たり、真空引きをしたり、ガスチャージのときなどに使用する道具です。

エアコン工事屋とか修理屋が作業車にぶら下げて後ろの窓から見えてたりしますね。

わたしはこういう工具はコンテナボックスに収納してます。
マニホールドぶら下げていかにもエアコン屋ってのが好きじゃないんですよ。

長年エアコン工事をしていてもこのマニホールドの操作がわからなかったり、ゲージの見方をしらない人も結構います。

ゲージは圧力を見るわけですが、そこにはもう一つ温度の表示があります。
専門的な話になるので省略しますがこの温度というのも大切な意味があります。

このマニホールドはまだ使える状態ですが数年使用してそろそろくたびれてきたので故障する前に買い替えることにしました。

どこで買おうか迷いましたがアマゾンでポチッ。
やっぱり便利ですね。

届きました。
箱に入った新しいゲージマニホールド
タスコ(TASCO)製です。

昔はエアコン工具と言えばタスコ製品が多く使われてましたが、現在わたしはマニホールドのみで他は別のメーカーを使っています。

ではさっそく開けてみましょうか。

しっかり保護されています。
梱包材で保護されたゲージマニホールド
衝撃に弱いところがあるのでこの上にもスポンジが被せてありました。

いままで使ったものと並べてみましょう。
マニホールドの新品と使用品を並べた
同じものです。😅

このマニホールド小さくてボールバルブなので操作性がよく気に入ってます。
また余計なポート(接続口)がないところもいいです。

サイトグラス(ガスの流れが見える部分)がありませんが、そんなの必要ありません。ガス漏れのもとになるので。

本当は買い替えずに消耗部品の交換をしようと思っていたのですが部品の金額を聞いてびっくり。
新品の価格とあまり差がありませんでした。
なら買い替えでしょう。

ほとんど同じですが多少ボディとかパーツが変わっています。

数年使用品
数年使用したマニホールドのボディ
こんな感じ。

新品
新品マニホールドのボディ
角の部分や文字の感じが若干ちがいますね。

使用していた方のポートの穴は
ポートの穴の中にはねじが切られている
中にねじが切られています。

これはチェックバルブ(逆止弁)になるバルブコアを付けるためのねじです。
通常ここにバルブコアは付けません。

新しいほうは
新しいマニホールドのポート穴
中にねじがありません。

”ふーん、こんなもんか・・・”

とここで ”あれ? ちょっと穴がズレてない?”
低圧側ポートの穴が芯からズレている
なんだこの加工。

低圧側のポートだけズレてます。

どこかのエアコン屋じゃあるまいし穴の位置まちがえちゃったのかな~

これじゃホースと芯が合わないので偏流して音が出たり、渦巻いて流量が落ちたりするかもしれません。

しかたない、返品交換します。

なんだかなぁ・・・ほんと近頃の製品は精度というよりレベルが低い。

次は良品が届くことを願ってます。

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2019年11月 6日 (水)

工事の質はパテにでる。

パイプの穴を埋めたパテ
パイプの穴を埋めたエアコン用パテ
過去に当店で施工したものです。

昔からエアコン工事の質はパテにでるということが言われています。
(パテとはエアコンの場合、壁などにあるパイプを通す穴を埋める粘土のようなものです)

どういうことかというと、パテの仕上がりをみればその工事をした人の技術や心意気までもがわかるというものです。

パテ埋めはエアコン工事の最後の方で行うので精神状態などが特に出やすいのかもしれませんね。

あるエアコン取り外し工事でのこと・・・

取り外すエアコン
取り外す他店取り付けのエアコン
これは他店施工です。

ミミズが這ったような字、ではなく配管😅
新品で買ってこの付け方ですか・・・

なんだこれ・・・
雑なパテ埋め
こりゃひどい。

これまたいろいろ出てきそうな予感。

パテをめくると
パテをめくったところ
穴のツバが見えました。

この場合壁紙がパテと共にはがれないように要注意です。

ゴムパッキンもめんどくさがって付けたまま。

パテをはがしてパイプのテープも取ると
パイプのテープを取るとドレンに断熱がない
ドレンホース(排水用)に断熱材が巻かれていません。

このホースに流れる水は室内機で除湿した冷たい水。
室温の方が高いので周囲が結露でびっしょりになります。

もちろん穴の中も断熱材が必要ですよ。

さらにテープを取ると
冷媒管の断熱材がつぶれている
冷媒管の断熱材がビニルテープできつく締められてペッタンコ。

エアコンに使用される断熱材は気泡断熱でスポンジみたいなものなのでテープをきつく巻くとつぶれてしまいます。

そうなると断熱効果が薄れてこれまた結露します。

長期間このような状態だったのでビニルテープをはがしてもまったく元には戻りませんでした。

取り付けの際には断熱補強の必要があります。
(後日取り付け工事で補強しました)

冷媒管(冷暖房のためのフロン類が流れる管)を外し接続面を切り取ってみました。
切り取ったフレア
この部分はフレアと言います。

エアコンを付けるたびに成形し直すので切り取っても問題ありません。

アップにすると
フレア面のアップ
この部分がシール(ガス漏れ防止)になります。

キズやカエリが多いですね。
あまりまともな加工ではありません。

このような傷はスローリーク(ガスがゆっくり漏れる)につながるので漏れていてもなかなか気づかず厄介なんです。

次に室内機から連絡線(室内機と室外機を結び電源供給、信号のやりとりする線)を取り外すため端子台カバーを開けると
端子台差し込み確認窓に電線が見えない
端子台にある差し込み確認窓に電線が見えていません。

この確認窓にしっかり電線(銅線)が見えて差し込み完了となるのですが・・・

もうなにも考えてないとしか・・・

端子台の差込口
端子台差込口に銅線が露出している
銅線が露出してます。

最後まで押し込まず途中でやめたみたいですね。

たしかにこの機種は電線の差し込みがしにくいのですが、だからといってこれでいいわけありません。

電気の怖さを知らないんでしょう。

室内機の据付板は壁に5本のボードアンカーでとまっていました。
エアコンは5本のボードアンカーでとまっていた
主に荷重のかかる上部左右の部分は1本ずつで強度は弱め。

もしどちらか1本が抜けると連鎖し中央も抜けて室内機が落ちる可能性があります。

ボードアンカーのねじの締め付けがかなりきつかったので覗くと
完全に開き切ったボードアンカー
内部で広がる傘が完全に開き切ってつぶれています。

こりゃボードの裏側は破壊されて崩れてますね。
落ちる前に取り外しになってよかったと思います。

加減が必要だということをご存じないようで・・・

屋外側もいろいろありましたがきりがないので省略します。

穴のツバにこびりついたパテをはがして
スクレーパーでこびりついたパテをはがして
スクレーパーなどを使用します。

ゴムパッキンを
配管用穴のゴムパッキンを戻して
はめ込みます。

フタの取り付け
配管用穴のフタを取り付け
フタなどはお客さんで保管していたものです。

エアコン設置の際、これらの部材はなくならないように保管しておきましょう。

外側も
外側の穴フタ固定ねじが1本無い
と思ったらねじが1本ありません。

このねじは米粒のような大きさ(ちょっと大袈裟かな)なのでエアコン設置でフタを外した際失くしてしまったのでしょう。

そんなときはこれ
小ねじ
当店で用意している小ねじ

このようなことがしょっちゅうなので準備してあります。

ぴったり
フタを用意してあったねじで固定
この手のフタのねじはほぼ共通なので。

取り外し工事は無事(?)おわりました。

一部(パテ)をみれば全部がわかるという典型例でしたね。

工事をした人の心が形に表れているようです。
”めんどくさいから早く終わらせてとっとと帰ろー”とか”材料もったいないからこれぐらいなくてもいいべ” なんてね

いくら販売店がいい工事を謳ってみても下請け業者をないがしろにして安く請負わすような行為をしていればこうなるのは至極当然。
下請けという時点でまともな工事を期待するのが無理ってものです。

ヘタすりゃ”孫請け”でピンはねされてありえない金額なんてことも。
こうなりゃ数をこなして稼ぎます。

現代の経済、社会構造がエアコンに限らず末端の業者の気力を削ぎ、手抜き、安物部材の使用、技術力低下を招きますます拡大しています。

こんな家庭用エアコン工事業界・・・これからどうなっていくんでしょうかねぇ
結局その負担はお客さんが被るわけですが・・・

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