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2019年10月

2019年10月31日 (木)

電波リモコン確認用器具作成(試験段階)

これから増えるかもしれない電波式リモコン。

正常かどうか確認するにも従来の赤外線式リモコンと異なり電波はカメラを介しても光ではないので見えません。

そこで電波の出具合を目で見てわかる形に変換してみようということで測定器具を作りました。
とはいっても非常に簡単な回路なのでたいしたものではありません。

相対的にしかレベルが見れない簡易電界強度計です。

とりあえず2種類作りました。
電波の出具合を測るための器具を2種類作成
見るからに安っぽい😅

右は直流電流計を付けて無電源でそのまま測れるようにしています。

左は端子台を付けて外部計器で測定するようにしました。

しかし電波リモコンなどは手持ちがないので簡易無線機(UHF帯)で試しました。
出力が少し大きく(1W近い)周波数も異なるのでとりあえずの動作確認となります。

まずは右側のほうをテストします。

無線に他の使用者がいないことを確認して送信
19103110
こんな感じ。

車のルーフキャリアから上に伸びている棒がアンテナです。

メーターをアップすると
メーターのアップ画像
右いっぱいまで針が触れます。

でもアンテナから遠ざけるとあまり振れません。

う~ん・・・やっぱりちょっと感度が悪いかな。

強力な電波が入ると思いっきり針が振り切れてメーターが壊れるので左側面に押しボタンスイッチを付けて手を放すと回路が遮断するようにしてあります。

これはどちらかというと無線機(アンテナ)の電波の出具合を調べるのに重宝しそうな・・・
専門的な話になりますが八木アンテナで調べると電波がどの方向にどの程度出ているか確認できました。

左手に電界強度計、右手にカメラ、無線機のマイクにある送信ボタンは膝に挟んで押してます。変な人状態😅

そしてもう一つの方は
簡易型オシロスコープと組み合わせて電波の出具合を見る
簡易型のオシロ(オシロスコープ)と組み合わせて使ってみました。

無線機の送信をしていないとき
無線機を送信しないときはオシロのゼロライン
オシロはゼロのラインにあります。

さきほどのメーター付きよりもアンテナから離してします。

送信
無線機送信時のオシロ
ラインが上にあがりました。

電圧レンジはもっと小さくできるのでさらに離れたり微弱な電波も検知できます。

車内のシートに置いて無線機送信。
車内のシートにオシロを置いて無線機送信
ここでもしっかりと電波の出を確認することができました。

電圧レンジを少し上げても
オシロの電圧レンジを上げても感度がいい
感度がいいです。

これオシロの測定用のリード(プローブのコード)がアンテナになってますね。
後にオシロではなくテスター(回路計)をつないでもかなり強力に振れました。

一方同じ場所でのメーター付きの方は
メーターはほとんど振れない
微妙に動いたような動かないような・・・

実用性が高いのはやっぱり外部計器を接続するほうかな~
リードがアンテナになって感度がよくなります。

しかし同じUHF帯でも電波式リモコンは波長がかなり短め(周波数が高い)。
あとは実際にリモコンを現場であててみて双方にどんな反応が出るか確認しようと思います。

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2019年10月29日 (火)

隠ぺい配管はやめたほうがいい

壁掛け型ルームエアコンでのこと。

家を建てるときに設計サイドから建物の外観を損ねない等の理由でエアコンは”隠ぺい配管で”と勧められることがあると思います。

でもちょっと待ってください。
見た目だけで施工方法を決めると後でたいへんな思いをするかもしれませんよ。

ここで”隠ぺい配管”とは何ぞや?と思われた方へ・・・
隠ぺい配管は別名で埋設配管とか先行配管とも呼ばれて壁内、天井内、床下にあらかじめパイプを配管しておき、建物竣工後にエアコン本体を取り付けそこへ接続する方式です。

パイプがほとんど見えずすっきりとした仕上がりになるところが売りです。

日本がバブルの時は隠ぺい配管が当たり前のように行われていたわけですが・・・

その後10年20年と時が経ちエアコンが壊れ始めます。

新品に交換しようと思ったら工事を断られてしまいどこへ頼んでいいものかと悩んでおられる方も多いのでは。

泣く泣く諦めて電源増設工事と露出配管で施工したというケースも多発しています。

ではなぜ工事を断られるのでしょう。

― 銅管が再利用できないケース ―

エアコンの冷暖房に欠かせない銅管。
この中には冷媒ガスが流れています。

しかし金属であるがために経年劣化と共に工事をするたび硬化して融通が利かなくなり、果てには折れてしまいます。

またエアコン本体によって異なる接続位置で中途半端に足りなくなり接続が難しくなることもあります。

そのほかには現在の新冷媒は旧冷媒より高圧なため銅管自体が対応していないケースもあるでしょう。

― 電線が短いケース ―

これは量販店などで入れ替え工事を断られる一番の理由のようです。

電線は内外連絡線と呼ばれ室内機と室外機を結び電源供給と信号のやりとりをしています。

隠ぺい配管ではエアコンを取り付ける時にその本体に合わせて電線をカットするので別のエアコンでは短くなってしまうことがよくあります。
こうなると接続延長しなければ使用できません。

この連絡線は電気設備技術基準や内線規程に沿って施工する必要があります。

しかし電気とは畑違いの工事人が多いエアコン業界では電線をテキトウに接続してそのまま壁の中に押し込んだり、パイプと一緒にテープで巻いてしまい火災の原因となりました。
そこで経産省などから量販店などへ通達があったようで今では電線接続延長を断っているようです。

メーカーの据付説明書にも途中接続禁止となっていますが、そもそも電気工事士の資格を持った者がしっかりとした工事をしていればこのような注意書きは必要なかったと思います。

経産省から量販店などのエアコン工事人はまともな電気工事ができないとレッテルを貼られてしまったようなものですね。

以上により多くの業者は連絡電線を接続延長しなければならない場合工事を断ります。

(当店は安全な接続が可能であれば行います)

― ドレンが再使用できないケース ―

これは隠ぺい配管を施工(埋設)した業者が適切な方法をわかっていないことによるもの。

ドレン管は室内機から出る結露水(除湿した水)を排水するためのものです。

壁内に埋められたドレン管
壁内に隠ぺい配管されたドレン用塩ビ管
先端しか見えませんが本来このような塩ビ管を使用します。

これは水道用のVP管。
業務用エアコンのドレン管としても多用されています。

ここへ室内機から出ているドレンホースを差し込みます。

昔から据付説明書にもこのように塩ビ管を室内機裏に立ち上げて差し込む方式が出ているのでこれが基本方式といえるでしょう。

もちろん管の太さも大切。
通常は室内機近辺をVP管の30というサイズで行います。ひとつ下の25というサイズではドレンホースの断熱材を取らないと差し込めません。

困るのはこれを埋設している場合
断熱ドレンホース
断熱ドレンホースです。

断熱ドレンホースは塩ビ管と異なり壁内などに埋設するのが非常に楽なんです。

そこで”速さ”と”楽”を追求する業者は好んでこれを使うのですが・・・

この断熱ドレンホースは公的な規格品ではありません。
ホースを販売しているメーカーの独自規格品。

そしてこのホースは専用の接続部品を使用します。
断熱ドレンホース専用の接続部品
これはそのうちの一つですが、このようなものを断熱ドレンホースに接着してから室内機のホースなどと差し込み接続するようになっています。
ちなみに隠ぺい配管ではこのような通常の接続はほぼ不可能。

そこで室内機から出ているドレンホースを外してしまい、この接続部品でドレンパンの出口に直接つないでしまおうという安易な発想。

本来ドレンパン出口とそこにつながっている室内機用ドレンホースはねじなどでロックされて抜けないようになっています。
しかしこの部品を使うとロックできないので引っ張れば抜けてしまいます。

エアコンのメーカーによっては差さりません。

エアコン入れ替え時に長さが合わず短ければ継ぎ足す必要がありますがここでも問題が・・・

長年の使用で汚れて劣化し変形したホースにうまく接着接続できるのか?
ホースメーカーからしたらダメというでしょう。

またホースのメーカーが異なればこの接続部品も異なります。(若干径がちがう)
なのでもしこの部品が生産されなくなれば接続できなくなります。

さらに断熱ドレンホースにはメーカー名が出ていない。
どこのものが埋設されているのかわからないので接続部品もどれを使えばいいのか不明。

そもそもこの断熱ドレンホースは隠ぺい配管用に作られているわけではないと思います。

― やっぱり隠ぺい配管はやめたほうがいい ―

先々を考えれば隠ぺい配管がいかに無謀なことかが見えてくると思います。

どのように完璧な配管をしたとしてもいずれは使用できなくなります。

また配管工事から10年以上経って初めてエアコンを設置するということもあると思いますが、ルームエアコン用に先行配管しても気密試験はしておらず、もちろん途中につぶれがないかの試験もしていません。
設置してみて不具合が見つかるなんてことも。
そうなると責任はだれが・・・

エアコン入替えに際しお金に糸目をつけず壁や天井を壊して配管し直すほどの覚悟があれば構いませんが。

― 中にはやむを得ない場合もある ―

マンションなどで外壁に面していない中間にある部屋ではどうしても隠ぺい配管せざるを得ず、新築時にすでに埋設されているケースもあります。

そのような場合は通常、数回はエアコンを入れ替えられるような配管をしています。

 

建築のデザインをする方は自身の作品にエアコンのパイプが通ることを嫌うのだと思いますが、発注する側がそこを見極めて判断するしかないと思います。

エアコンは10年位で寿命を迎えるのでそのことをよく考えて設置方法を検討しましょう。

なお当店では隠ぺい配管への設置工事の際は事前に対応可能か判断のため下見に伺います。

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2019年10月25日 (金)

台風の影響でガス漏れ

先日の台風19号の風で室外機が移動してしまいガスが漏れたとの依頼をいただき伺いました。

場所は東京都世田谷区です。(他店施工)

室外機がこちら
ガス漏れした室外機
特に動いたような感じはありませんが・・・

ご自身で元の位置に戻したそうで。

突風で180度回転するように手前側へ移動して配管化粧カバーも割れてしまいそれも新品に取り替えたとのこと。

しかし室外機を戻したときにパイプの根元からシュー・・・と泡のようなものが出てガスが漏れたそうです。

バルブを見るためカバーを外して
ガス漏れした室外機バルブ付近
下側の接続ナット付近で漏れた痕跡がありますね。

これはコンプレッサーを潤滑しているオイルです。

鏡を使って下側から見ると
接続ナット付近で変形した銅管
銅管が根元で変形してます。

やはり太いほうの管なので曲げ伸ばしにはあまり耐えられません。

バルブを上から見てみると
バルブが曲がっている
曲がってますね。

風で動いた際にかなり強い力で引っ張られたようです。

場合によっては室外機内部の銅管に亀裂が入っているかもしれないのでライトを使って点検。
漏れた跡はなく問題なさそうです。

ガスは完全に空っぽでした。

銅管の修正作業に入る前に電線を外して・・・
室内外連絡電線が細く接続もあまりよくない
う~ん、あまりよくありませんね。

室内外機の連絡電線(主にコンプレッサーへの電源供給)に1.6mm径を使ってます。
工事する人は材料費が安上がりでこれを使ったんでしょうが、お客さんにしてみれば電気の損失(電線で熱になる)が大きくなるので迷惑な話です。

電線のシース(ねずみ色の外皮)の剥ぎ取りもちょっと長いですね。

それはさておき銅管を切り取りました。
切り取った接続部付近の銅管
2分管(上のバルブへ接続)と3分管(下のバルブへ接続)の両方を切りました。

片方だけでは長さが合わなくなるのと、漏れのなさそうな2分管もガスを入れたらやっぱり漏れてたなんてことのないように。

しかし3分のナット(フレアナット)がどうしても取れない。

新しいナットで接続することにしました。
新しいフレアナットを使用
画像ではナットがすでに入ってますがここまで入れるのも一苦労。

銅管の使用年数に加え今回の室外機移動で曲げ伸ばしされ変形した状態でかなり硬化してます。

ナットを少し入れては銅管修正を何度もしてやっとここまで入りました。
ふつうはここで手を放すとナットが断熱材に押されて抜け落ちますが固定されて動きません。

この程度入れば銅管を広げるフレアツールという工具がセットできます。

銅管を接続したら電線もむき直して
室内外連絡電線のむき直し
おっと、銅線にちょっと酸化被膜のようなものがありますね。

なんとなく接触抵抗が増えそうです。

磨いて・・・
電線を磨いたところ
これで安心。

接続完了
冷媒サイクル内を真空引き
続いて真空引きを行います。

ガスを入れる前に一旦冷媒サイクル内を真空乾燥しないといけません。
空気や水分が残っていると運転時に異常高圧になったり、水分が凍って詰まったり、内部を劣化させたりします。

ちょっと時間がかかりましたが
ポンプ能力の真空度に到達
ほぼ真空。

エアコン設置時に室内機とパイプだけ真空引きするのとは異なり室外機内も引くので何倍も時間がかかります。

”ほぼ真空”というのは完全な真空には到達できないため。
真空ポンプの設計到達真空度を超えることはできません。

でもこれだけ引ければ十分。

ある程度まではゲージ上で真空度がわかりますが、ポンプの音で判断したほうが確実です。
(ポンプのモノによっては音で判断できないこともあります)

ガスチャージ
エアコンへガスチャージ
秤を使って行います。

圧力計を使ってガス量を測ると思いました?
残念ながら圧力でガスの量は測れません。かなりアバウトになってしまうのでエアコンが不調を起こします。

マニホールド(画像、室外機の上に乗っているもの)からのホース類を真空ポンプからボンベへとつなぎ直しさらにホース内を真空引き(短時間)するので再度別のホースをポンプにつなぎます。

このときまちがってもエアコン側に空気が入らないようにします。
せっかく時間をかけた真空引きがやり直しになりますからね。

さらにガスを入れる際にマニホールドのバルブ操作をまちがえると真空ゲージや真空ポンプを壊します。

慎重に操作。
秤を見ながらエアコンにガスが入っていくのを確認します。

しかし途中で入らなくなりました。

このエアコンのガスの封入量は1.2kg。
0.8kg位入れたところでそれ以上入らなくなってしまいました。

理由はエアコン側とボンベの圧力が均等になったため。
こうなると待てど暮らせど入りません。

”仕方ないアレをするか・・・”

室外機のサービスポート(真空引き、ガスチャージ、圧力測定するポート)が低圧になるようにエアコンを試運転モードにしました。

コンプレッサーの力を借りて吸入してもらいます。

マニホールドのバルブを微調整して(画像ボケてる😅)
マニホールドのバルブを微調整
ボンベからのガスの流量をマニュアル操作で調整します。

まかり間違ってもバルブを開け過ぎてはいけません。
コンプレッサーを破壊します。

ガスの流れる音とバルブの状態を見て
ボンベからの流量調整で凍るサービスポート
サービスポートが凍っています。

ボンベから出た液状のガスが気化しているんです。

ガスがどの部分でどんな状態なのか想像しながら微妙にバルブ調整・・・ゆっくりとチャージされていきます。

規定量に到達
エアコンガス規定量封入完了
チャージできました。

ある程度かたづけをしてから
リークディテクタでガス漏れ確認
リークディテクタでガス漏れ検査しました。

ついでによくある室内機熱交換器からのガス漏れもチェック。

漏れ反応なし。大丈夫そうです。

エアコンを運転して温度測定もOK。

これで完了
ガス漏れ修理完了

これからは風が強いとき室外機まわりに重しになるようなものを置くそうです。

これまでの規模を上回る異常な気象が次々に起こるので要警戒ですね。

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2019年10月23日 (水)

電波式リモコン、反応せず

台風の後、エアコンが動かなくなったとのことで点検を行ったところ本体のエラー表示から室内機リモコン送受信部と制御基板の通信異常と判明しました。

部品を取り寄せて交換修理です。

修理する室内機
リモコンの操作に反応しない室内機
リモコンを操作しても何の反応もありません。

このエアコンは電波式リモコンで一般に多く使用されている赤外線式とは違います。
赤外線式はリモコンをエアコンに向けて操作しますが電波式は無線なので電波の届く範囲であればどこに向けても操作可能です。

エアコンとリモコンが相互に通信できるので温度センサーがリモコンに付いている機種もあり、それは手元(リモコン)の温度を感知して室内機に自動で送信するようになっています。

室内機のカバー類を外して
部品交換のため室内機のカバー類を外したところ
これで目的の部品が見えました。

このエアコンは部品点数が多くてここまで開けるのにも時間がかかります。

そして目的の部品は
RFモジュールとその横に中継基板
左のRFモジュールです。

右に中継基板があるのですが、お客さんの話では去年か一昨年に中継基板が故障して今回と全く同じ症状になったそうです。

その話を聞いてから点検をしていたためすっかり中継基板がまた故障したものと思い込んでいましたが実は左のRFモジュールでした。
あぶないあぶない😅部品発注を間違えるところでした。

RFモジュールのRFはおそらく”Radio Frequency”の略だと思います。
日本語で言えば”無線周波数”、電波で使用する周波数ですね。

モジュールは構成部品といったところでしょうか。

無線というとアマチュア無線を思い浮かべたりするみたいですけど、電波で受信するテレビやラジオ、ラジコン、無線LAN、携帯電話、各種業務、航空機の誘導、防災・・・と幅広く使われています。

そしてこのリモコンも多分2.4GHz帯を使用したものと思います。
(メーカーさんに聞きましたが資料に出ていないとのことでした。)

しかしこの部品の配置がねぇ・・・
風の吹き出しの上に電子部品があったら結露で故障しやすいと思うんですけど。

限られたスペースを有効利用したのかもしれませんが寿命は短くなります。

今回も台風による高湿度で結露しやられたんではないかと・・・

取寄せた部品
メーカーから取り寄せた部品
出ている機種名は代表機種なので付いているものと異なります。

中身を出します。
新品のRFモジュール
しっかりと梱包されていました。

壊れたモジュールと並べて
故障品と新品のRFモジュールを並べて
同じものですね。

やはり古いほうは少し黄ばんでます。

取り付けました。
新品のRFモジュールを取り付け
少し傾いてますけど収める場所の寸法より少し小さいのでこうなります。

脱着は簡単。
それよりも室内機をバラしたり組み立てたりの方が手間がかかります。

室内機のカバーを戻す前に動作チェック・・・
室内機が応答しない
あれれ?

リモコンをエアコンに登録しようとしましたが受け付けません。

でもRFモジュールと制御基板の通信異常エラーは消えたので部品は正常。

何回かトライして・・・う~んわからん。

メーカー技術へ電話。
室内機やリモコンに表示されている登録方法ではだめだそうで。

あーして、こーして、こーやって・・・つながった!

やっと室内機とリモコンが通信できるようになりました。
いやいや手順が複雑。もう一回と言われてもムリ、覚えてません。

電波式なので混信による誤作動を防ぐためリモコンを室内機に登録するようになっているんですね。

室内機のカバーを戻して
部品交換後室内機のカバーを戻して
絶縁抵抗測定、リモコン動作確認、ドレン排水試験をして異常なし。

修理完了しました。

外した部品を開けてみます。
故障したRFモジュール基板1
裏側ですが単純に見えます。

カバーを外して表側
RFモジュール基板2
2枚の基板になってますね。

上にある小さな方が本体になります。

シールをはがして
RFモジュール基板3
細かいですね。

近年はこうした小さなチップ部品が多く使用されてます。

全体を見たところでは異常はありません。
でも壊れています。

技適マーク
RFモジュール基板にある技適マーク
電波を使用した機器であることがわかります。

技適マークは電波法の技術基準に適合していることを表すものです。
このマークがない電波を放出する無線機器を使用すると電波法違反になることがあります。

現在は高い周波数帯がいろいろな機器で使用されて逼迫している状況なので余計な電波を出さないようにするためでもありますね。

今回電波式(無線式)リモコン関連の修理は初めてでしたが、これからは増えるかもしれませんね。
検波して電波の送出を確認できるメーターを作ろうかなぁ。もしくはオシロを使おうか・・・

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2019年10月20日 (日)

室外電源機の設置(2)

前回に引き続き室外電源機の設置です。

エアコンに電源をつなぎます。

でもその前にこれを撤去。
19101800
冷暖房の効かなくなった天井埋込型エアコンの室外機。

このエアコンも室外電源機で電源容量が新しく設置したものと同じなので電源はここから延長します。

というのも分電盤(ブレーカー)から室内機または室外機に専用回路を増設するには配線ルートに無理があり費用も高くなるため。

ここから室外機までは約5mほどと近くです。

もしここから延長して室内に専用コンセントを設け普通の室内電源機を付けるとなると無駄が多くなります。
エアコンの電気はそのほとんどを室外機内のコンプレッサーが使用するため、室内のコンセントまでいってそこから室外機へ連絡線で戻ってきては電圧降下が大きくなり使用中に電圧不足で停止する可能性も出てきます。
しかも工事料金が高くなります。

なので今回お客さんに室外電源機をお勧めし購入していただきました。
(当店ではエアコン販売はしておりません)

撤去する室外機の端子台
撤去する室外機の端子台
左の2本線が電源。右の3本線は室内外連絡線。

いまのエアコンと変わりありません。

ただつなぎ方がねぇ
端子台への接続が悪い
電線をそのまま差し込んでねじ止めしてありました。

ブレーカーなどの押しねじ式の端子台であればこれでもいいんですが・・・
これではねじの片方にだけ力がかかるので端子台が傷みます。

それと電線押さえの部分
絶縁物が薄くなって銅線が透けて見える
絶縁物が薄くなって銅線が透けて見えてますね。

もうすぐ漏電しそうです。

電線押さえはケーブルの外皮(シース)の部分でするもので、これは電気工事的にはバツ。

おそらくエアコン工事屋さんが接続したのかな?
昔からエアコン工事人には電気とは畑違いの人がなっているケースがほとんどなので・・・

― 撤去が終わって本題へ入ります。 ―

ボックスや電線管の取り付け
電線管や接続ボックスの取り付け
合成樹脂管で施工しました。

室外機側
室外機への電源は合成樹脂管で施工
室外機まで水平に配管。

管内に水などが溜まらないように所々水抜きの穴を開けてあります。
(下側なので見えません)

接続ボックス
電線を接続するボックス
このボックスは防雨性能があるタイプです。

ここにも水抜き穴を開けました。
雨水は入らないとしても断熱されているわけではないので条件によっては結露することがあるため。

電線はケーブルを使用しました。屋外なので管内でもケーブルが安心です。

電線接続
電線は圧着接続
王道の圧着接続。

歴史もあって安心確実な方法です。

電線をボックス内に収めて
接続した電線をボックス内に収納
接続部分が上向きになるようにしました。

蓋をして
電線接続ボックスの蓋をして
必要なところにコーキングで止水処理。

この部分はこれで完了。

次は室外機への接続。
でも実際は作業の流れ、他との兼ね合い、影響なども考慮するのでこの順番通りではありません。

室外機には
この室外機には電源線、内外連絡線、アース線を接続する
電源線、内外連絡線、アース線の3つがつながります。

今回室内機側ではアースをつなげられないため室外機脇にアース工事しました。

電線類は画像にあるバルブに触れないように施工します。
暖房時に熱の影響を受けるため。

電源線の接続準備
電源線はリングをつくって接続
リング(輪)をつくります。

撤去したエアコンのように真っ直ぐのままでは接触不良のもと。

それとこのようにリングは右巻きでつなぎます。
ねじを右回りで締めるのでそのほうが理にかなっています。左巻きでつなぐと電気工事士試験では減点されます。(試験に落ちるかどうかはわかりません)

接続
室外機の電源線接続
こんな感じ。

念のため電線に余長をとっておきました。

漏電がないか絶縁抵抗計で測定して問題なし。

ブレーカーをONにして電圧測定
室外機での電源電圧測定
203.4V・・・OK

200V丁度じゃないの?
はい、普通は公称の電圧より少し高めになっています。

近隣のお宅を含めて同時に多くの電気を使用したり、このエアコンを使用すると電圧は途中の電線で降下して下がってきます。

はじめから低めの電圧だと電圧不足になるためです。

室外機のカバーを戻して
室外機のカバーをして
施工完了。

エアコンの試運転結果もすべてOK。

角からボックス方向
角からボックス方向の電線管

角から室外機方向
角から室外機方向の電線管
こんな感じになりました。

久しぶりの室外電源機でしたが発売しているメーカーはあまりないようです。

でもダイキンさんにはいろんなシリーズに採用されていて選べますね。

これからもこのような案件で必要となるケースが出てくると思います。

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2019年10月17日 (木)

室外電源機の設置(1)

今回は横浜にてエアコン”室外電源機”の設置です。

あまりなじみのないタイプなので何のことかわからないかもしれません。

普通のルームエアコンは室内機の周辺に専用コンセントが設置されてそこへプラグを差し込んで使用しますね。

でも室外電源機は室外機に電源を直結するタイプをいいます。

なぜそのような機種を選定したのか・・・のちにわかると思います。

室内機設置場所
エアコン室内機設置場所
この部屋には元々天井埋込型のエアコンが設置されていました。

まだスイッチを入れると動きますが冷暖房が効かなくなっています。

もうこのエアコンの室内機やリモコンはそのまま放置して新たに壁掛け型のものを設置することになりました。

室内機を取り付けるためボードアンカーを打ち込み
壁にボードアンカーを打ち込み
壁の中で傘が開いて強度が出ます。

しかし内壁の厚みが結構あって通常のものでは長さ不足。

短いものを無理に使うと壁を破壊して返って危険なので・・・

より長いタイプ
板厚23mmまでのボードアンカー
これは板厚23mmまで対応できます。

”423”と書いてあるのはねじ径4mmで板厚23mmまでということです。
(ボードアンカーのメーカーによっては異なるかもしれません)

逆に薄いところへこのような長いアンカーを使っても強度が不足してぐらぐらになります。
短くても長くてもダメなんです。

当店でいつも用意しているのは412(12mmまで)、416(16mmまで)、423(23mmまで)、427(27mmまで)の4種類。

これだけあればほぼ対応可能です。

据付板を取り付けて配管穴を開けました。
19101515
据付板中央は壁内の柱にねじを効かせて保持強度を出しています。

室内機の高さは適当ではなく外壁の穴の開く位置を事前に計測して決めました。
この理由も後ほどわかります。

室内機を引っかけたらグリルを外して
室内機を掛けてグリルを外したところ
新品のエアコンでいきなりグリルを外すところはあまり見ないかもしれませんね。

これはダイキンさんのエアコンなので固定(据付)強度向上ねじなるものを付けるためです。

ねじを付けて
室内機固定強度向上ねじを取り付け
据付説明書には取り付けをお勧めしますと書いてあります。

このねじをとめるかどうかはお客さんと相談するところでしょうが、必ず「付けてください」と言われるので相談するまでもありません。

しかし多くの工事屋さんはこのねじの存在を知らない、もしくは知っていても面倒なので無視してポイ。(いけませんねー)
余った部品を残しておくと指摘されるといけないので持ち帰って捨てちゃうんですよ。
ついでに据付説明書も読まれないように回収してしまう人も多い。(お客さんに渡すように書いてあるんですけどね。)

前面グリルを戻して
室内機設置完了
室内機設置完了。

室内機には電源コードがないのですっきりしています。

屋外側の工事中の画像は撮ってませんでした。😅

パイプは配管化粧カバーで施工
屋外のパイプは配管化粧カバーで施工
壁に段があるのでちょっと手こずりました。

先ほどの配管穴の高さ決めはこの壁の段になっている部分を避けるためでした。

段のところに開けてしまうと配管化粧カバーの収まりが悪くなったり、場合によっては壁の防水性能が低下すると判断したため。

穴あけは室内だけでなく外壁もしっかり確認する必要があります。

室外機の設置状況は
室外機の設置状況
このようになりました。

当初室外機の台はブロックだけで考えていたのですが、なんとなくこの場所は周囲より少し低い気がしたのでお客さんとお話ししてプラスチックのベースと2段にしました。

これで豪雨が来ても水没することなく安心です。

パイプは降りてきたところで直接室外機につないではいけません。
地面は必ずと言っていいほど沈みます。そのときパイプに吊られて室外機が傾いたり、荷重がパイプにかかって思わぬところが破損したりします。

将来のメンテナンス性も合わせて考慮し余裕を持った取り回しをしなければなりません。

今回はここまで。

次回はこのエアコンにつなぐ電源工事です。

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2019年10月14日 (月)

コンセント100Vは最大141V⁉

以前こちらの記事でコンセントに来ている電気の交流がどんなものか触れました。

そして100V(ボルト)なのに実際は最大で√2倍の約141Vの電圧がかかっていることを書きました。

ではなぜそうなるのか・・・

まずはわかりやすいように直流で考えてみましょう。

理科の授業かなにかで習ったことがあると思いますが、電気の基本的な法則に”オームの法則”があります。
オームの法則
こんなの習いませんでした?

3つの式は順番を入れ替えただけで同じ関係を表しています。

例えば10Ω(オーム)の抵抗(電気の流れを妨げる働き)に100Vの電圧(電気を流そうとする力)を加えると10A(アンペア)の電流(電気の流れる量)が流れますよ。ということですね。

その電圧と電流の状況を図(横軸を時間、縦軸を大きさ)で表すと
直流電圧電流波形図
このようになっています。

時間は左から右へ流れています。

横一直線でなにも変化していません。

そしてこのときの電力[W(ワット)]を考えてみます。

電力は文字通り電気から発生する力のようなもので、その形態は熱であったり動力であったりと使用目的により様々です。

抵抗だけで考えるのが一番簡単なので今回はそれでいきましょう。

電力と電圧、電流の関係は
電力、電圧、電流の関係
こうなっています。

これまた3つの式は同じ関係です。

100Vのとき10Aであれば掛け算して電力は1000Wです。

このとき何が電気を1000Wも消費しているの?と疑問に思うかもしれませんが、10Ωの抵抗で熱になって消費しています。

それを図で表すと
直流電力1000Wの図
こんなふうになります。

高さだけを見ると1000W一定。

横軸が時間なのでそれを掛け合わせた面積が消費電力量[Wh(ワットアワー)]になります。

1000Wを1時間使えば1000Wh(1kWh)、2時間使えば2000Wh(2kWh)という具合です。

電気の請求書に○○○kWh(キロワットアワー)なんて書いてありますよね。一か月積算した使用量が出ていてこれに基本料金を合算して電気代に反映されます。

さてこれらを踏まえてここからが本題。
一般家庭に来ている電気は交流です。

細かいことは抜きにして力率1です。(何のことかわからない方はスルーして結構です)

交流100Vに10Ωの抵抗をつなぐとオームの法則通り10Aの電流が流れます。
直流とおなじですねぇ。

しかしその時の波形は
交流100V10Aの電圧電流波形図
こうなります。

電圧が100Vを超えて141.4Vまで上がったり下がったりしてますね。

ピークの141.4Vの時には電流もこれまたオームの法則で14.14Aまで流れています。

どうしてこれが100Vと言われるのか・・・しかも電流も最大で10Aを超えてます。

141.4Vは最大値と呼ばれ、100Vを実効値といいます。
この定義がよくわかりませんよね。

できるだけ感覚的にわかるように見ていこうと思います。

まず先ほどの直流で見た消費電力というのが実際に電気を使用している量でした。

では交流100V、10Aのときの電力はというと、
交流電力まちがい波形図
こうはなりません。

電圧と電流がマイナス側へいったら電力もマイナス側にいくかと思ったらそうではありません。

正しくはこちら
交流電力波形図
マイナス側はありません。

もし電力がマイナス側にいってしまうとプラスマイナスゼロになって電気代がかかりません。
そんなうまい話があるわけないですよね。

このことは計算式でもわかります。

例えば100V、10Aでは
電力式
電圧電流がプラス側の時はもちろん電力はプラス側。

かつ電圧電流がマイナス側でも計算結果はプラスになります。

これは算数で習いますよね。マイナス同士を掛け合わせると反転してプラスになる。
電卓で計算してもそうなります。

そして最大値は2000Wにもなっています。
(141.4V×14.14A≒2000W)

最小は電圧電流双方が0なので0W(電圧電流の極性が反転する瞬間ですね)

電力に時間も合わせた電力量は
交流電力量波形図
このピンク色の山の面積です。

ここらでピンと来た人もいるんじゃないかなぁ?

山の一番高いところが2000W。

その半分は1000W

そこで切り取って
交流電力量波形図2
上半分をひっくり返して谷に入れます。

山と谷は同じ形なので。

ホイッと
電力量1000Wh波形図
ぴったり1000W(1時間あたり1000Wh)。

交流では100を√2倍した141.4Vの最大値を持つ電圧が直流100Vのときと同じ電力(電力量)になりました。

直流と同じ仕事をこなせるということですね。

これが交流100Vの正体(?)です。

もし交流最大値が100Vだと実効値が70.7V位になって10Ωの抵抗では半分の500Wの仕事しかできません。

長い内容になってしまいましたがなんとなくでも伝わったでしょうか?

う~ん説明って難しい・・・😅

(波形図には十進BASICを使わせていただきました)

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2019年10月 9日 (水)

室内機より異音

室内機から”カン、カン”と音がすると点検依頼をいただきました。
場所は川崎市高津区のマンション(他店施工)

マンションということもあり、この音の表現からおそらくドレン管の中を空気が流れるときに水が弾けて生じるポコポコ音と思ったのですが・・・

到着して運転していただくと
室内機からカン、カンと音がする
カン、カン、と音が聞こえてきました。

でもドレンのポコポコ音とは明らかに異なります。

音がしていたと思ったら少しの間消えて、また少し経つと音が出る。

よく見ていると上下風向ルーバーがスイングしていてそれに合わせて音がしているようです。

その音の出どころは
ルーバーの左側付け根あたりから異音が出ている
ルーバーの左軸辺りからです。

2枚あるうちの奥側のルーバーを手で上下させるとカン、カン、と同じ音が聞こえました。

この機種のルーバー軸部分は
上下風向ルーバー軸にあるスプリング
スプリングが入ってます。

どうやらスプリングと周囲の樹脂がこすれて音が出ているようです。

小さな音でも室内機の筐体などに響いて増幅され大きく聞こえてくるんですね。

なんのためにスプリングがあるかというと、ルーバーが上方向(持ち上げる方向)に動くときにモーターの補助やその軸の負担軽減。

また運転停止したときにはルーバーが閉まりますが通電が止まった際、少し戻って半開きになるのを防止しています。

多くの機種にはスプリングは付いていないと思いますがこちらのメーカーは昔からこれを付けるのがお好きなようで。

写真を撮っていませんがルーバーとスプリングを取り外して
シリコングリス
シリコングリスを塗りました。

近頃あまり使用しないのですっかり表面がくたびれてますね。
でも中身は大丈夫です。

なぜシリコン?

スプリングは金属ですが、それをはめ込んでいる周囲の素材は樹脂です。

そこに金属用の潤滑剤を使用すると樹脂を劣化させてルーバーの軸が折れてしまうこともあるので潤滑用シリコンを使いました。

ちなみに同じシリコングリスでも”潤滑用シリコングリス”と”放熱用シリコングリス”は用途が異なります。

当方が基板交換などでパワーモジュールやダイオードスタックに使用しているのは放熱用です。
これを塗らないと熱で壊れてしまいますよ。

中身の見た目はおなじですからねえ。
知らずに使いまわしてる人いたりして・・・

元に戻して動作チェック
ルーバー軸からの音が消えた
音が消えました。

これで完了。

簡単な処置で直りました。

エアコンの室内機の可動部は年数が経つとキシミ音などが大きくなってきます。

厄介なのはルーバーなど可動部がモーターダイレクトではなくギアを介しているタイプ。
これらは劣化でギアがかみ合わなくなり”ガタンッ、ガタンッ”と大きな音を立てて動作がギクシャクしたり、しまいにはルーバーがぶらぶらになってしまうなど問題が多く発生します。

高機能で高価なほど部品点数が多くて壊れやすいものです。

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2019年10月 7日 (月)

左配管テープ巻き仕上げ

エアコンの工事では室内機からパイプが出る方向により施工方法に名前が付いています。

一番基本になるのは”右後ろ”配管。一戸建てなどでパイプを室内機背面から出す場合に多く行われます。
そもそもエアコンがそのように設計されているので施工しやすく、問題も起こりにくい方法です。

そのほかに、”左後ろ”、”右”、”右下”、”左”、”左下”などもでき状況に応じて行います。
(呼び方に右出しとか左出しなどと”出し”を付ける場合もあります。)

そして今回は”左配管”で室内に露出するパイプはテープ巻き仕上げです。

建物はマンションの一室。

まずは室内機の据付板を設置
室内機用の据付板を設置
こちらでは壁にエアコン用の補強板が入っていませんが、壁を支えている木の下地があったのでそこをメインに長いねじで強固に固定。

ボードアンカーも併用します。

左下に見えるのが配管用の穴。ここへ室内機から出たパイプを本体左側面から出すので”左配管”といいます。

室内機に電線をつないだり、その他の処理が終わったら据付板に掛けて
室内機を掛けて
本体下部を壁から浮かして配管などをつなぐ準備をします。

なにやらたくさんパイプや電線がありますが、これらがうまく収まるように処理しなければなりません。

左配管は施工性が悪く手間がかかるので室内機を下に置いたままパイプを接続する工事人も多くいますが、それだと仕上がりがイマイチになりやすい。
やむをえない場合を除いて室内機を掛けてから接続加工するのが一番です。

冷媒管(銅管)を接続したら防湿テープを巻いて
本体裏になる銅管に防湿テープ巻き
結露を防ぎます。

本体の裏を通る銅管は冷房や除湿時に結露しやすいため防湿テープでそれを防ぎます。

いきなりこのテープを巻いているわけではなく、断熱材の上にビニルテープで仮固定、コーテープで補強、そして防湿テープというように何層にもなっているんですよ。
そうしないと断熱材が縮んで隙間ができたりして結露しやすくなります。

ドレン管、電線等の処理も終わったら本体裏に収めて浮かしていた室内機を壁面に付けます。
パイプ類を本体裏に収めて室内機を固定したところ
この時注意することは、電線類が本体下部のツメなどに挟まらないようにすること。

そして本体裏の結露水が流れるところに上がり込まないようにすること。

さらに電源コードにパイプなどで過度な圧力が加わらないようにすることなどがあります。

ただ単に入れてポンではいけないんですよね。
駆け出しのころは何も気付かずに気楽にやっていたことも、だんだんと知識が増えるにつれ逆に難しく面倒に感じることも多くなります。😅

グリルや側面のカバーを付けてほぼ完了
室内機、左配管ほぼ完了
アース線も接続しました。

このあと屋外側の配管もあるので穴はまだ塞いてません。

左配管は手間がかかりますが銅管の接続が本体の裏になるのでパイプの見える部分の仕上がりは右配管よりもよくなります。

まあそうはいってもパイプの取り出し方向は建物によるところで自由に選べるわけではありませんけど・・・

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2019年10月 2日 (水)

室外機が水没・・・

近頃はなんでも”異常”のつくことだらけ。

気象に関しても”異常気象”、”記録的・・・”などが当たり前のように使われています。

そして今回は豪雨により水没した室外機です。
(被害に遭われた方々、お見舞い申し上げます。)

室外機はこちら
一度水没した室外機
見た感じでは普通です。

水が引いてしまえばわかりませんね。

でもお客さんの説明で
室外機の水没した跡
このラインまで水没したそうです。

ごみの付着がその痕跡とのこと。

このエアコンは2年前に量販店で購入され設置したそうでまだ新しいのですが、水没するとそのレベルにもよりますがほぼ修理せず交換となります。

この水面レベルだと、ファンモーターはもちろんのことコンプレッサーターミナル部、リアクタ、膨張弁コイル、四方弁コイル、連絡線接続端子台も水に浸かってますね。

制御基板もあやしいでしょう。

電気を使う機器は水没したあと通電すると火が出ることもあるので基本は交換。

しかし部品をひとつひとつ交換したら新品のエアコンをはるかに超える金額になってしまいます。

ということで新品に入れ替え工事となりました。

室外機完了。
室外機周辺施工完了
エアコンは同じシリーズなのですが年式が変わってコンパクトになりました。

以前は下のブロックから少しはみ出してましたがこれは収まっています。

室内機も交換
室外機と共に室内機も交換
そっくり全部入れ替えです。

今回の場合、室外機だけ新品に交換することはできないんです。

エアコンは一台の室外機に複数台の室内機をつなぐマルチエアコンなどを除いて室外機だけでは販売していません。

また同じシリーズでも年式と共に型式も変わって室外機だけ交換しても使えません。

室外機に防雨性能はありますが・・・
こちらではこれを機に保険に加入されたそうです。

いろんな要因で気象はさらに不安定化してきました。
世界的な経済発展や都市化で地球全体のバランスが崩れてきているのでしょうか?
いままで安全と思われていたところでもなにが起こるかわかりませんね。

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