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2019年8月

2019年8月30日 (金)

ドレンの修正(勾配確保)

今回はこちらのエアコン
エアコン室内機

この量販店で購入設置されたエアコンいろいろありまして・・・

以前に冷えないとの点検依頼をいただき結局メーカー無償保証を受けられる内容だったため当店では修理しなかったのですが、その時の点検で排水系(ドレン)に別の問題が発覚しました。
なのでメーカー修理後にそちらを修正することになりました。

なおメーカーが行ったのは室内機を一旦取り外して熱交換器の交換だそうです。

まずは屋外側から
配管化粧カバーが2m程水平に付いている
配管化粧カバーが2mほど水平に付いています。

これを施工した人は水漏れの怖さがわかってませんね。

カバーを開けて見ます。
配管化粧カバーを開けて
ドレン管がカバーの底部分に通っています。

排水は手前から奥へと流れます。

まずこのように水平に長くドレン管を施工すると水が滞留して詰まりやすくなります。
短い距離をやむをえず水平にすることはありますが、これだけ長いといつかは室内に水漏れを起こします。

エアコンの排水はきれいな水ではなくホコリやカビなども一緒に流れているので詰まりやすい。
ドレンは下り勾配でといわれるのはこのためなんですね。

しかも奥の方は
ドレン管がテープで押さえられて持ち上がっている
テープで押さえられて持ち上がっています。

手前側の管はずっしりと重く満水状態です。

施工した人はドレン管が波打つことでエアロックという状態になることを知らないのだと思います。
単純に重力で流れると思っているんでしょう。

カバーをサッシに合わせて水平にすることで見た目を重視したのかもしれませんがエアコンの正常な機能は失われてしまいます。

ではどのように修正するか・・・

今回はより確実な方法を提案して施工しました。
(ドレン管は別ルートで)

カバーのエルボ部分に穴を開けます。
配管化粧カバーエルボ部にドレン用に穴あけ
ここからドレンを取り出します。

ちょっとこのカバーは一般に多く使用されているものと異なり薄くて弱そうなので慎重に行いました。

ドレンは塩ビ管で施工します。
塩ビ管でドレンを施工
ドレンホースよりも丈夫で長持ちします。

下の方は段差があるので
塩ビ管を炙って曲げ
バーナーで炙って曲げました。

45°エルボ(曲がり)を使用すると壁から出過ぎるのでこのほうが納まりがいいです。

一番下は勢いよく滴下するのを防ぐためにエルボを取り付け。

壁の配管穴には
配管穴に養生管が入っていない
量販店の施工ですね、養生管が入っていません。

モルタルの外壁にはラス網(メタルラス)という金網が入っているので電線をそれから保護(漏電防止)する必要があるんです。

今さら養生管は入らないので
電線をラス網から保護
スリーブ用のツバを切っていれました。

穴はパテで塞ぎます。

全体の画像は撮れませんが上の方は
上の方のドレン塩ビ管
ちょっとサッシで見づらいですかね。

下の方は
下の方のドレン塩ビ管
こんな感じになりました。

そして今度は室内側

カバーを外すと
室内側もドレン逆勾配
あれまドレンが逆勾配

カバーは勾配とってあるのに中身は逆勾配って・・・

ここは
断熱材でドレン勾配を確保
断熱材をインシュロックでしばって勾配を確保しました。

これでカバーをすれば施工は完了なのですが・・・

一応いまのところ内容は伏せますがメーカーさんの修理に不備があってお客さんには再度見てもらうことをお勧めしました。

排水試験をして
ドレン排水試験
正常に排水。

途中漏れはなくOK。

エアコンからの水漏れは気が付かないと階下まで水が行ってしまうこともあります。

施工してすぐに漏れてきたならばともかく、お客さんに管理責任があるのでしばらくして汚れで詰まった場合は保証してもらえない可能性が高くなるでしょう。

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http://kato-aircon.com/

2019年8月27日 (火)

エアコン冷房時の吸気不足

エアコンの効きが弱く、今年は去年より更に効きが悪いとの点検依頼をいただきました。(横浜市)
ありがとうございます。

ガス漏れの典型的な症状に似ているので一応冷媒も準備して伺いました。

現地到着
冷えの弱いエアコン室内機
こちらです。

まずは手で冷風を受けてみます。

冷たい風ですが全体にムラがあってサージング(吸ったり吐いたり)を起こしている感じがします。

続いてファンをみます。
室内機ファンの状態
きれいですね。

(実際は高速に回転していますがカメラのフラッシュの閃光で止まって見えます。)

この状態なら風はスムーズに吹き出すはず。
フィルター詰まりの可能性が高くなりました。

ここで室外機を見に行きます。

カバーを外して
冷えの弱いエアコン室外機のカバーを開けて
あら珍しい・・・

専門の方はおそらく気が付きましたね。

これ、
ガス管側バルブに霜つき
ガス管側のバルブに霜が付いています。

バルブが凍るとガス不足とどこかで聞いたことがある方もいるかもしれませんが今回はその逆の症状です。

冷媒のオーバーチャージや室内機の熱交換不足、その他でこのようになることがあります。

でも近頃のエアコンでガス管側が凍るのは滅多にみません。

液管側バルブ(細い管)の温度は
液管側バルブの温度12℃
12℃

まずまずの温度

そしてガス管側バルブ(太い管)は
ガス管側バルブの温度マイナス8℃
マイナス8℃

ひっくーい

これそのまま放置しておくとどんどん凍ってダンゴみたいになっちゃいます。

湿り運転といって、場合によってはコンプレッサーが液圧縮をして故障し高額修理もしくはエアコン買い替えとなるおそれがあります。

ということでとりあえず室内機のフィルターを外してみます。
室内機のフィルターが詰まっている
詰まってますね。

詰まっているように見えないかもしれませんがばっちり詰まってます。

このエアコンはフィルター自動掃除機能付き。
やはりフィルター掃除はしなくていいと思っていたそうです。

どこかのメーカーさんの”十年間手間いらず”の影響がここにも・・・

フィルターを洗剤できれいにお掃除していただき戻しました。

吹き出し風量も上がって力強く感じます。

室外機のバルブの状況は
ガス管側バルブの霜が溶けた
霜が溶けました。

続けて温度も測ります。

液管側
液管側バルブ温度15℃
15℃

先ほどより少し上がりました。

ガス管側
ガス管側バルブ温度4℃
4℃

こちらは大幅に上がりました。

ただなんか低めです。

室内機のカバーを開けると
室内機の前面に空気の吸い込み口なし
なんと前面には空気の吸い込み口がありません。

多くのエアコンは前面と上面から吸い込むようになっていますが・・・変わった設計ですね。

上面からのみの吸い込みで先ほどのフィルター2枚しかありません。

これでは吸気量が確保できず吹き出しも弱くなるので室内機の熱交換量もそれに伴い減ります。
しかも室内機と天井の間は5cm程度なので余計です。

そのためガス管側の温度が低めなのでしょう。(湿り運転気味)

ガス管側バルブが凍ったのはフィルター詰まりに加えこれらも原因だと思います。

室温も下がってきてだんだんと快適になってきました。
点検が終了した室内機
これで点検終了です。

ヒートポンプサイクルはバランスを保って機能しています。それが崩れると効かなくなるだけではなくエアコンの心臓部と言われるコンプレッサーにもダメージを与えることがあります。

たかがフィルターと侮れませんね。

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2019年8月24日 (土)

マンション大規模修繕後にガス漏れ

マンションの大規模修繕工事に伴い室外機を脱着したあとに冷えなくなったとの依頼で修理に伺いました。(川崎市内)

脱着工事をしたのは修繕工事会社の関連業者のようです。

去年工事を行ったらしくその時は冷えていたとのこと。暖房は少し弱かったようです。

そしてとうとう冷えなくなって”点検を”と依頼をいただきました。

長く使用されていたようでそれまでは問題はなく、ほぼ修繕工事の脱着で施工不良があったと推測できますが点検を行います。
冷えなくなった室外機
一番怪しい室外機から。

パッと見でカバーが変形していていかにも施工の雑さがうかがえます。
室外機のカバーが膨らんでいる
うーん・・・経験不足?

とりあえずカバーを外してみます。
ガス漏れしているバルブ部分
あ~⤵漏れてます。

このオイル付着量からしてガスはほとんど残ってないでしょう。

一応圧力計でガス圧を見ます。
ゲージマニホールドで圧力確認
コンプレッサー停止時で0.1MPaです。

ほぼ空(カラ)ですね。

詳しく漏れ箇所を調べるためリークチェッカーの液体をかけます。

泡が出て漏れ箇所が確認できるタイプ
泡では漏れ箇所が確認できず
だめでした。

やっぱりこれか・・・

赤外線式リークディテクタ
赤外線式リークディテクタで確認
高らかに漏れ反応がでます。

高感度です。銅管接続部で漏れ。

お客さんに費用を説明してその場で修理することになりました。

パイプを接続し直すため外して見ると
銅管内に糸状に切れた銅
糸状に切れた銅が見えます。

これはおそらく取り外したものをそのまま再使用して締め付けたためにできたもの。

この銅管を広げることをフレア加工といいますがそれを怠ったと思われます。

切り取ったフレアを並べてみました。
切り取った粗悪なフレア
表面がガタガタ。こりゃ漏れますわ。

修繕工事で取り外し後に養生もせず放っておいたのでしょうか?ゴミが挟まったような凹みもあります。

室外機のバルブ側にも凹みがないか確認して大丈夫そう。
フレア加工をして接続。

珍しくバルブコアがダメになっていたので交換しました。
不良のバルブコア
これはガス圧を測ったり、ガスを入れるためのサービスポートに付いているチェックバルブ(逆止弁)です。

これでガスを入れれば完了!というわけにはいきません。

ガス漏れを起こした冷媒サイクルには空気が混じって入っているので室外機内部も含め真空引きを行います。
これがちょっと時間がかかるんですよ。

その間にこれ
雑な工事
電線の差しは足りないわバンドやねじも無くなってるわと・・・

電線は先端を切断して皮むきをし直してから接続しました。

代わりのねじを
ねじ箱
ねじ箱からよさそうなものを選びます。

端子台カバーを固定しました。
端子台カバーのねじを取り付け
もとはカバーを引っかけてあっただけ。

どうしてこのねじが無くなるのか理解できませんが付けるのめんどくさかったんですかねぇ。

バンドは紛失しているので仕方ありません。

真空引きが終わってガスチャージ
真空を引き終わってガスチャージ
R410Aを0.9kg

このクラスでは多いほうですね。

充填後停止時の圧力は
充填後の停止時圧力1.85MPa
この日の気温からして普通です。

圧力でガスがどれだけ入っているかわかると思っている方、残念ながらわかりません。

なので圧力計を見てガスを規定量充填するのは不可能です。
必ず秤を使って重さで充填します。

昔の一定速(インバーター制御ではない)のコンプレッサー、ファンモーター、そして冷媒流量の制御も単純であれば詳細判定法といって冷媒の温度と圧力(過熱度、過冷却度)などから冷媒の過不足を判断することは可能でしたが今のエアコンではおそらく難しいでしょう。

そろそろ全廃になるオゾン層を破壊するフロンR22の時代はシリンダーというガス(実際は液)の量を目で見て計量する器具を使用していました。当時は今みたいに安価で正確なデジタル秤がなかったですからね。

業務用など何キロ、何十キロと補充する必要がある場合は古風な上皿はかりなんかを使ってましたから。

おっとまた話が別の方へ・・・

絶縁抵抗を測定して運転開始。

低圧圧力
低圧圧力
0.9MPa

問題ありません。

温度測定も正常値。

各所リークディテクタでチェックして漏れはなく完了しました。

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2019年8月19日 (月)

室外機を壁面に付けると・・・

都内にて他社で壁面に取り付けた室外機の音が響くので地面に下ろしたいとの依頼をいただき工事しました。(建物は木造)

室外機はこちら
壁面に固定して音が響く室外機
状況確認と見積もりで事前に伺って実際に運転すると建物の壁に響いて室内に低く唸るような音が聞こえます。

特にコンプレッサー起動時、低速時、停止する間際に大きな振動と共に耐えられないような音がします。
ご近所迷惑になるレベルです。

室外機振動が他の機種より大きいのでメーカーさんにみてもらい”異常ではない”とのこと。
こういう設計なんですね。ふ~ん・・・

― 施工当日 ―

金具と壁の間には
壁面金具と壁の間には防振措置がされていた
お客さんでなんとか振動をやわらげようと工夫された様子がうかがえます。

その他にもいろいろ試されたようですが改善はされたものの解決には至らなかったようで・・・

地面に室外機を設置するにはパイプの長さが足りなくなるので一旦室内機も取り外すことになります。

これを取り付けたのは量販店の工事屋さんでどんな工事しているかわかりません。
全部取り付けなおしたほうが安心です。

ポンプダウン(室外機にガスを戻す作業)をして室外機を壁面から下ろし、パイプを取り外していきます。

するとなんとなく室内機とパイプ(銅管)のジョイントにガスの漏れているような跡が・・・

外してみると
フレア接続の締めがあまい
フレア面に色ムラがあります。

締め付けが弱くてちょっとずつガスが漏れていたようです。
ただしまだ不足するほど減っていません。

締めがあまいときのガス漏れは厄介なもので、暖房時の圧力が高いときだけ漏れたり、温度変化により銅管や接続部の真鍮が伸縮し時おり漏れたりしてガスが不足するのは数年後。
発覚した頃には工事保証も切れてしまって自費で修理になります。

室内機の据付板も取り付けなおしました。
取り付け直した据付板
今年も他社さん設置の室内機落下が多発してますからねぇ😅

壁(石膏ボード)裏にある補強板(合板)を貫通するように外す前より長いねじを選定し、柱にも固定したので落ちることはありません。

穴のスリーブはもとよりあったものを戻して
配管穴用のスリーブ
これは再利用可能です。

エアコンの設置は問題なく完了。

残った壁面金具
壁に残った壁面金具
お客さんと相談してこの金具はそのまま残すことにしました。

取り外すと壁の塗装が一緒にはがれてしまうためです。
外壁塗装をする際に設備関連のものは一緒に塗装してはいけません。いざ取り外すことになったときにくっついた塗装でその下層にある以前の塗装ごとはがれてモルタル表面が露出します。

なので次回外壁塗装をする際に金具を外してもらうことにしました。

室外機の台にはブロックを用意しました。
室外機の台はブロック
水平レベルを出して設置しています。

あとこちらはアースがなかったので接地工事(D種接地)もしました。

こちらのお宅の場合接地抵抗値は500Ω以下でOKです。
接地抵抗値約330Ω
約330Ω。

土地の形状や土の関係でちょっと高めですが問題ありません。

絶縁抵抗測定などしたら運転を開始。

室外機の音が響かなくなって快適です。

コンクリート住宅以外で室外機を壁面に取り付けるのはよほどの理由がない限りやめましょう。
新しいうちは静かでも段々うるさくなってそのうち耐えられなくなります。

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2019年8月16日 (金)

これは手ごわい水漏れ

夏になるとかならず水漏れ修理の依頼が入ります。

今回はこちら
水漏れを起こしているエアコン室内機
なんだか懐かしいデザイン。

今は亡きサンヨーブランドのエアコンです。

末期のころに出した換気機能付きのタイプ。
「換気・・・そういえばそんなエアコン昔流行ったな~」なんて思う方もいるかもしれませんね。

上下風向ルーバーは軸部分が劣化割れでぶらぶらです。

室内機からは床に置かれたバケツまでヒモが伸びて漏れた水が伝うように工夫してあります。

でもそこから出ている水の量はわずか。
ほとんどは室外に排出されています。

こういった漏れ方が一番難しい。

室内機のカバーを外します。
室内機のカバーを外して水漏れ確認
どうやらドレンパン(熱交換器から落ちてくる水を受ける皿)の左端を伝って出てきているようです。

ドレンパン割れやホコリの影響などが考えられますね。

ドレンパン左側面を覗くと
ドレンパン側面部分
正面にあるメインのドレンパンに本体背面のドレンパンからの水が流れ込む仕組みになっています。

室内機の熱交換器はモノによって背面側まで付いていて、その水が本体のフレームに成形されたドレンパンを流れてここまで出てきます。

雨樋みたいなものと思っていただければ想像しやすいかもしれません。

さらによく見ると
ドレン水路の脇に汚れ
ドレンの水路の脇に黒い汚れがあります。

どうもこの汚れが水を吸い込んで伝った水が漏れているようです。

お客さんから綿棒をいただいてゴシゴシ掃除してみましたが表面をきれいにしてもやっぱり漏れてきます。

やっぱりドレンパン割れかなあ?と思いつつ、確認しやすいようにドレンパンを外そうとしますが熱交換器とフレームに阻まれて取れません。(メンテ性わる~)

(ちなみに現在のエアコンはドレンパンそのものが本体フレームと一体で外せないものが多くなっています。)

室内機を下ろして分解すればもちろん外せますが使用年数的に設計寿命はとっくに過ぎていて費用も考慮すると、そこまでするならエアコンを買い替えたほうが得策です。

熱交換器の固定を外しちょっと無理して持ち上げ隙間をできる限り掃除します。
ドレンパンは割れていない様子。

ちょっと手こずりましたが元に戻して再確認。
水漏れしないか再確認
自然排水が始まるまで運転して様子を見ます。

どうやら漏れはとまったようです。

ふぅ。

エアコンのクリーニング(業者で洗浄)はしていたようで全体的にはそれほど汚れていませんが、こういった部分は普通のエアコンクリーニングではできません。

また、メーカーさんもこうなることを想定して部品同士適正なクリアランスを設けておけば汚れによる水漏れはある程度防げると思いますが・・・

室内機を元通りに戻して
室内機を元通りに戻して
完了としました。

しばらくは様子を見ながら使っていただきます。

お客さんはさっそく入れ替えるエアコンをどれにするか検討されていました。
年数的にそう遠くない時期に動かなくなると思いますので暑さがひと段落したら購入されると良いのではないでしょうか。

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2019年8月11日 (日)

エアコンの中は○○○○天国!

横浜市にて素人が付けたようでエアコンが冷えないとのことで点検に伺いました。

もらったエアコンを移設してきたとのことで取り付けたのは便利屋さん。
去年設置したときは冷えていたものが暖房時は弱い感じで今年はとうとう冷えなくなってしまったそうです。

問題のモノはこちら
素人工事で効かなくなったエアコン室外機
この時点で本職の施工でないことがわかります。

ドレンホース(排水管)も2本地面に長く転がってますね。このままだとどうなるか・・・基本的なこともなにも知らないのでしょう。

とりあえずバルブのカバーを開けます。
ガス漏れしているバルブ部分
このブログはエアコン技術者の方もご覧いただいているようなのですが、これを見ればガスが漏れているとわかりますね。

停止時のガス圧は
停止時圧力0.15MPa
0.15MPaしか残っていません。

気温からして1.6~1.9MPaはあってもいいはずがこれではほとんど空っぽです。

念のためリークディテクタ(赤外線式ガス漏れ検知器)を使用し先ほどのバルブ接続部を調べたところやっぱり漏れ反応がありました。

この漏れを直してガスを入れれば修理完了するかといえば答えは「No!」

パッと見でこれは室内機を含め全体的に問題が潜んでいると判断しました。

室内機にパイプがつながったまま運ばれてきたそうで、中間にあるジョイントの漏れの可能性は低いと思いますが、つながったまま運ぶ行為が別の問題を起こしかねません。

いったん全部取り外して、取り付けなおしてからガスチャージする手順となります。
ただし他の問題が発覚して高額になると判断した場合は買い替えを検討していただくことも視野に入れなくてはなりません。

まずは絶縁抵抗測定
取り外す前に絶縁抵抗測定
無限大付近で問題なし。

電線を見ると
内外連絡線が1.6mm
1.6mmが使われてます。

指定は2.0mmなのでこれも取り替えです。これは移設する前(新品を購入した約3年前)から使われていたものです。

バルブから銅管を外すと
2分側フレアが傷だらけ
2分管(細管)側は傷だらけでこれでは漏れて当然です。

取り付けた人はフレアツールという銅管を画像のように広げる工具を持っておらず、このフレア部分はそのまま再利用して付けてしまったとのこと。

この部分は再利用できません。締め直しもできません。都度フレアツールで加工し接続するものです。

3分管のほうは
19081130
異物まで付いて傷だらけ。

ここで心配になるのはバルブ側。接続面に傷が付いていたら最悪の場合ここで終了(エアコン買い替え)になります。
バルブ側接続面はどうやら無事
フレアが接する面は多少の傷はありますが大丈夫そうです。

ふと室外機の反対側を見ると
室外機にアースがしてある?
室外機にアースが接続されているようです。

でもここはアース接続端子ではなく外板を固定しているねじですよ。

室内機のコンセントにアース端子がありますが使われていません。そこにはつながずアース棒を打ち込んだのかな?

ざんねーん
アースされていなかった
その先はどこにもつながっていませんでした。

余計なものが室外機についてます。
室外機の排水ホース
地面に置くのにこれを付けてはいけません。

説明は省きます。

途中の銅管を触っていくと・・・

あ、怪しい・・・
銅管のつぶれ、ねじれ
ねじれてつぶれています。

こりゃ銅管も交換ですね。

配管カバーを開けると
穴から屋外用ドレンホースが出ている
穴から屋外用ドレンホースが出てます。

通常は室内用の断熱を被ったホースが出るはずですが・・・

長年エアコンの施工をしている人はわかりますね。この中間ジョイントに巻かれた防湿テープをみれば移設前は左配管されていたと。
ということは室内機のドレンホースが左に接続されたまま設置したことがわかります。

銅管を少し起こすと
ドレン管がつぶれている
ドレンホースはつぶれていました。

屋外用は室内用とちがい柔らかいのでこのようになってしまいます。

そのうち水漏れします。

中間ジョイントは
中間ジョイントにガス漏れなし
ここは外さず移設したそうなのでガス漏れはありません。

室内機を下ろしたら本体の銅管に折れやつぶれがないか調査します。
室内機の銅管を調査
3分管(太管)側にスプリングを差し込んで調べます。

問題なさそうです。安心しました。

白色の室内用ドレンホースが左側(画像奥)から出てます。これは本来右側(画像手前)に差し替えて冷媒管と共に屋外へ出るようにするものです。

室内機据付板の固定は杜撰でそのうち落ちると思いますが、これも付け直せば大丈夫。(撮り忘れました)

内外連絡線も外します。

カバーを開けて
端子台に異物が
あちゃ~😅

こ、これはゴキブリのウ○コ・・・

移設前のお宅が古く取り壊し前に外したそうで、それまでに室内機に住み着いていたようです。

こちらに移設後に小さな赤ちゃんのようなゴキブリが出るようになったということで、卵付きでもらってきてしまったんですね。

室内機の近くの壁にもウ○コがポツリと付いてます。

この時点でお客さんと相談しエアコンの処分が決定しました。

エアコンの室内機は冬でも基板の付近が通電されて暖かいのでゴキブリが住み着きます。中には基板上で感電死しているのもいますので。

エアコンにとどめをさしたのがゴキブリだったとは何とも・・・

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2019年8月 5日 (月)

室内機の設置高さは慎重に

室内機を設置する高さを考えたことがあるでしょうか。

今回は新築一戸建てで取り付けたものです。

取り付けたのはこちら
新築一戸建てに付けた室内機
ま、普通についてます。

でも若干天井から離れているような・・・と感じた方もいらっしゃるのでは。

室内機の位置は適当ではなく、お客さんと相談して将来を見据えて決定しました。

多くの新築一戸建ては壁に穴が開いていることはなく、エアコンを施工する者がエアコンに合わせて開けます。

こんな感じ
壁の穴あけ状況
これはまだ穴にスリーブを入れていません。

室内機背面に穴を開けてパイプを屋外へ取り出す場合、どのメーカーでも本体の右下が基本の位置となります。
そのほかに本体背面にパイプを通して左側からも可能です。

とはいえ、エアコンに合わせるということは次回10年後位にエアコンを入れ替える際に穴の高さが合わなくなってしまえば別の位置に開け直したりすることになります。

あまりいいことではありませんね。

(どの機種でも排水の関係で室内機の底辺と穴の下辺はほぼ同じ高さになります。)

お客さんが購入された室内機の高さは25cmというもの。
現在の主流は30cmなのでそれより5cmほど低く窓上などでも取り付けが容易な機種です。

しかし見た目を重視して高めに設置してしまえば次回の入れ替えで30cmのものは穴の高さが合わず取り付けられなくなってしまいます。

そこで
将来を見据えた室内機の設置高さ
このようにしました。

天井からは約13cm程度開けてあります。

たとえ高さ30cmの機種に入れ替えしても天井から8cm程度確保できます。

この8cmというのは当店で考える効率とメンテナンス性を確保するための推奨寸法です。

現在のエアコンは吸気を天面からするためあまり天井に近いと効率の低下や吸入風速の増加で吹き出した風が戻るショートサーキットが起きやすくなります。
また修理やエアコン洗浄をする際に手が入らず分解できないことにもなりかねません。

このことをお客さんにお伝えしてご希望にそって設置しました。

施工者から「この辺でいいですか?」と曖昧に聞かれて「お任せします」なんていうと後々苦労することになります。

最終的な決定権はお客さんにあるので話し合って位置を決めましょう。

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2019年8月 1日 (木)

また出ました室内機落下(今夏4台目)

いやいや今年は落下が多いですね。

今回はどんな付け方をしているでしょうか・・・

現地到着。
落ちた室内機の様子 title=
下にあるデスクに箱を置いて支えられていました。

おそらく据付板(室内機を掛ける金属の板)は壁に戻されたのだと思います。

少し前から室内機上部と壁との隙間が大きくなっていたとのこと。
落ちる前ぶれですね。

この季節なので水がたくさん出てたいへんだったそうです。

「工事したところに言わないんですか?」とお聞きしましたが一度こうなってしまうと信用できませんよね。
またネット上にアルバイト感覚で出てくる業者はこういう時には消えてしまっていることがよくあります。

さて据付板はどのように付いていたのか確認します。
据付板の固定方法を調査
お、この樹脂製ボードアンカーで抜けることは珍しい。

ヒルティ製のボードアンカーでむかし私も使ったことがあります。

そして隣には
2種類のボードアンカーが使われていた
室内機が落ちるで有名、ねじ込み式ボードアンカー。

ハイブリッド方式ですか・・・(意味なし)

でもヒルティのボードアンカーは傘が開いてませんね。
ふつうはもっとパカッと開いて抜けたとしても壁にもっと大きな穴が開いていたはず・・・

理由は
ボードアンカーに使われたねじが短い
ねじが短くて肝心な部分に届いておらず開かなかった。

左右同じ方式でもう片方も
ボードアンカーに合わないねじ
こちらはもっと短くて隙間があります。

いやいやなんといいましょうか・・・😅

エアコン工事でよくあるのですが、ねじの長さがめちゃくちゃで薄い板になが~いものをつかったり、今回のように足らなかったりと手持ちの使い古したねじを使って施工しているケースをよく見かけます。

こちらは木造一戸建て。
室内機中央付近に柱があるのですが・・・
ねじが柱には効いていなかった
ねじの色を見れば柱に効いていなかったのがわかります。

建築の勉強も少しは必要です。

ではどのように修理するかが問題。

ボードアンカーの抜けた穴はもう使えません。その周囲も強度が落ちています。

こちらの場合、室内機の位置を強度的に問題ないところまで少し移動して設置することになります。

配管からすべて設置しなおしです。

しかしこの日はそこまでの時間はないので本修理(工事)は後日にすることにして応急処置を行いました。
この暑さでエアコンなしでは耐えられませんからね。

据付板を元の位置に取り付けて
応急処置で据付板を固定
周囲にボードアンカーを打ち直して柱にもねじを効かせます。

完全ではありませんので長期はもちませんが短期間であれば問題ないでしょう。あくまで応急処置なので

室内機を掛けて
落ちた室内機を掛けて
設置状態や動作をチェックします。

少し問題もありますがとりあえずこのままで様子を見ながら使ってもらうことにしました。

あとこれ、
アース線がつながっていない
アース線がつながってませんね。

いまどき珍しい手抜きです。見ればすぐにバレてしまうのに・・・

これも本修理の時に接続します。

室内機の落下は壁だけでなくエアコン本体やパイプ類も傷めます。

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