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2019年7月 1日 (月)

専用回路の増設(漏電遮断器付き)

賃貸住宅にエアコンを設置しました。
賃貸住宅にエアコンを設置
でも電源がないので電気工事をしなければなりません。

エアコンは専用回路と言って、ブレーカーから単独で配線したコンセントが昔から必要なんです。

数年前までは電器店で購入したり、引っ越しでエアコンを取り付けると"内線規程"ならぬ"エアコン屋規程"で専用回路を設置せず最寄りのコンセントから延長したりすることが横行していました。
そもそもエアコン工事に携わる者が電気に関して無知だったことが原因です。
現在では電気工事士の資格を所持する者が増えていますが昔はほとんど無資格で行っていたのです。

それによって火事になってしまうことがたびたび発生して経産省などからの指導で今ではほぼ全店で専用回路を設けなければエアコンは設置できないようになっています。

それはさておき本題の専用回路増設工事です。

賃貸住宅なのでお客さんに不動産屋さん(大家さん)へ相談してみてはどうかとお話ししましたが、こちらで施工することになりました。

退去された後も専用回路はそのまま残す条件で設置するのでケーブル露出配線ではなくモールを使用しします。
専用回路増設に使用するモール
このケースの中に電線を収めます。

コンセントのボックスを付けてモールの受けを分電盤(ブレーカーのところ)まで取り付けます。
コンセントのボックスとモールの受けを設置
お部屋が広く分電盤まで距離があって時間がかかります。

受け側を付け終わったら配線します。
モールの受けを付け終わって配線
VVF2.0mm(ケーブル)を使用。

ケーブルが余裕をもって収まるサイズのモールを使用しています。

途中には壁があるので穴を開けて通します。
途中の壁には穴を開けて配線
この壁を貫通するので電線はケーブルを使用しました。

電線を収めてフタをします。
電線をモールに収めてフタを取り付け
分電盤までトータル14mほどありました。

配線完了
モール配線完了
ケーブル露出で配線するより見た目がいいです。

エアコンで配管化粧カバーを付けるのと似てますね。

壁を貫通したところも
電線が壁を貫通したところのモール
このようになりました。

コンセントを取り付けます。
コンセント取り付け前
エアコンでちょっと付けにくい・・・😂

コンセントはこれ
取り付けるコンセント
手前からコンセント、プレート、取付枠。

コンセントは20A125V。もちろん今回付けたエアコン15Aの普通のプラグ形状も差さります。

プレートはコンセントのボックスに合わせてスクエア形状を使いました。

コンセントを取り付け
コンセントの取り付け
電源が交流と言っても極性があるので間違えてはいけません。

エアコン工事屋さんにはこの極性をわかっていない人が割と多いのです。
電線の色だけでなく検電できないとだめ。

プレート取り付け
コンセントプレートの取り付け
これでコンセント側が完了。

次に分電盤
分電盤にブレーカー取り付け作業
昭和の香りがする盤です。(カバーを開けてあります)

余談ですがもっと古いと盤が板でブレーカーなどが露出してますからね。もうないでしょうがブレーカーではなく碍子の安全器(ヒューズ)なんてのも30年前は結構ありました。

空きスペースに新たにブレーカーを付けて増設します。

しかし幹線に漏電遮断器が付いてません。

エアコンは規定上"水気のある場所"に該当するのでアース(接地)と合わせて漏電遮断器を付けなければなりません。
いくら乾燥した場所に付けたとしてもエアコン自体から結露水が出てきます。
専用回路が元からあったとしてもエアコンを取り付ける際には漏電遮断器を付けなければなりません。

とはいえ、主幹に漏電遮断器が付く分電盤ではありません。

そこで登場するのが
小形漏電ブレーカー
小型漏電ブレーカー

他の小ブレーカーと同じ形状です。

ブレーカーというと過電流遮断器の機能がメインという印象ですが、これは漏電遮断器に過電流遮断器(配線用遮断器)の機能がプラスされているというものです。

モノによっては漏電保護のみで過電流保護がないタイプがあります。

取り付けるのは2P2E(ツーピー・ツーイー、ツーポール・ツーエレメント、2極2素子 などと読みます)20A、漏電保護は30mA高速型。
このことをもう少し詳しく書こうかと思いましたが難しくなるので省略。

ブースの線を見ると
分電盤の電線
電圧はこのようにかかっています。

赤が2本あってどちらを使用するか少し考えて接着されていないほうを使うことにしました。
どちらでもいいというわけではなく電気の使用バランスを考えます。

赤2本だと200Vも使用できます。

取り付けました。
漏電ブレーカー取り付け完了
隣の小ブレーカーと同じ大きさです。

もちろんここでも極性を間違えないように接続。

ここで帳簿保存用のデータを取ります。
電気工事は数年の間、帳簿保存の義務があって県など管轄機関から提出を指示された場合は従わなければならない決まりがあります。

分電盤のカバーを付けて
分電盤のカバーを戻して
ブレーカーのレバーがカバーと干渉しないか確認します。

付けたブレーカーには
取り付けたブレーカーのところ
付属していた定期的に動作確認を促すシールを貼りました。

レバーの下にある丸いボタンを押すと漏電遮断器が正常に動作するか確認することができます。
設置後に確認はしています。ただ、この先このボタンが押されることはほぼないでしょう。押す人いるのかな?

ただしこのブレーカーのボタンは指で押さないほうがいいです。レバーが落ちると当たって結構痛いので。

これで専用回路増設は完了。

おっとエアコンのアースを忘れてはいけません。
室外機側で接地工事
室外機そばの地面にD種接地を行いました。

塩ビ管(VE管)が排水管のように見えますがアース線が入っています。

これで完了です。

近頃、専用回路の増設工事はかなり少なくなりました。
エアコンが生活必需品となってどこでもほぼあらかじめ施設されています。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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