フォト
無料ブログはココログ

リンク

« 2019年6月 | トップページ | 2019年8月 »

2019年7月

2019年7月23日 (火)

換気扇交換をお手伝い

いつも当店にエアコンの工事や修理を依頼してくださるお客さんより、今回は換気扇交換の手伝いを依頼されて伺いました。

換気扇といってもこれ。
外壁に取り付けられた排気装置
外壁の高いところに取り付けられた排気装置です。

スイッチを入れてもモーターが唸るだけで回らないとのこと。

こちらは一戸建てですが、台所の排気にこのような特殊な装置が付けられています。
ふつうはレンジフードなどで一体の出来合いの物が設置されていますね。でもこちらは特注品です。

作業は趣味で電気工事士の資格をお持ちのお客さんと共に行います。
まあ資格のいるような作業はありませんが。😅

掛けた梯子にチェーンブロックを付けて
排気装置を下ろすためチェーンブロックを使用
これで力を使わず下ろせます。

装置ごと外して下ろすのですがスリングベルト(荷を掛けるベルト)の長さが合わず梯子を壁に掛けたり屋根に掛けたり。

あーだこーだと格闘しながらようやく下ろせました。
下ろした排気装置
ふぅ、一安心。😊

これを造って設置した会社はなくなってしまったそうで・・・

外壁には排気口があります。
外壁の排気口

排気装置を分解して中の換気扇を取り出しました。
換気扇ユニット
ファンを手で回しても何の負荷もなくクルクル回ります。

コンデンサ関連の故障でしょうかねぇ。まあこれは修理せず新品に交換なので放置です。

新しい換気扇を付けて組み立てます。
新しい換気扇の組み込み
換気扇の枠に固定用の穴をドリルで6か所開けました。

組み立てが完了
排気装置の組み立て完了
また壁へと戻します。

持ち上げるのはチェーンブロックで簡単に上がりましたが壁の排気口にあるダクトにうまく合わすのがちょっと大変でした。

固定したら周囲をコーキングして設置完了
排気装置の設置が完了
絶縁抵抗を測定して運転開始。

勢いよく排気されて問題なし。

雨も降らず曇り空でちょうどいい天気でした。
お疲れ様でございました。

たまにこういうのも気分転換になっていいです。

あ、ちなみに換気扇工事は昔会社員時代に空調機器の一環として施工してましたが現在はしません。
今回はお手伝いとして行いました。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2019年7月19日 (金)

エアコン落ちた!(今夏3台目)

某有名量販店で購入、設置された室内機が落ちました。

季節を問わず室内機落下は発生していますが、ここのところいやに多い気がします。
梅雨時で壁の石膏ボードが湿っているからでしょうか・・・

でも当店に修理依頼が来ているのはほんの一部で、実際は購入店にクレームとしてたくさん発生しているのではないかと思います。

伺ってみると
落ちて衣装ケースに載せられた室内機
テーブルの上にさらに衣装ケースが積まれて室内機が載せられていました。

お客さんによると突然落ちたとのこと。

こちらは一戸建てで室内機のパイプが本体背面から壁穴を貫通しているため傾く程度で済んだようです。

(でも後にたいへんなことが発覚します)

室内機の背面を覗くと
室内機はねじ込み式ボードアンカーで留められていた
今回もねじ込み式ボードアンカーの抜けによる落下です。

ご覧の通りアンカーと言ってもこれは太めのねじのようなもの。保持力が弱くその形状から荷重がかかり続けると石膏ボードを破壊して最後は抜け落ちます。

エアコンの室内機はそれなりの重量があり、壁にはその間10年、20年と引き抜き荷重がかかり続けるわけですからね。

何本で留めてたのかな?
上部は2本のみで固定されていた。
あらまぁ肝心の上部は2本のみ。

落ちるわけです。

この状況ならば据付板(室内機を壁に掛けるための金属板)を付け直せば修理は簡単かなと思い工具材料を準備して作業開始。

おや?ここで問題発生。

壁に据付板を当てたところピッタリと付きません。
間に何か挟まっているのかと思いよく見てみると・・・なんと壁が波打っています。

水平器を壁に当ててみると
アンカーのあったところの壁が盛り上がっている
周囲が壁から浮いています。

2本のボードアンカーが打たれていたところを中心に直径20cm程度壁が手前に膨らんでいました。

2本のみで支えられていたため、その部分の石膏ボードが長年(確か取り付けてから8年程度と伺いました)集中して強い力で引っ張られ続け変形してしまったのです。

このまま据付板を無理に付けると室内機が引っ掛からないどころか石膏ボードを破壊することになります。
長期間を経て変形した石膏ボードを短時間で元の状態に戻そうと力を加えると崩壊します。

この時点で修理は断念。

大工さんなどに依頼していただき壁の貼り直しを検討してもらうことになり、室内機を取り外して完了となりました。
おおごとになってしまいました。

今回、落ちた原因はねじ込み式ボードアンカーを使用していることに加え固定本数が少ないことでした。

たとえきちんとしたボードアンカー(金属製カサ式)を使用しても2本では少な過ぎて話になりません。
重量に見合った数で固定して更に室内機中央付近に間柱があるのでそこにも固定が必要です。

設備工事をする者はこうした柱や間柱などの配置をイメージできなくてはいけません。

近年、やたら重くて厚みのあるデザインの室内機が多くなっていますが、機能や省エネ性能が高いとしても壁の変形などを考えるとちょっと・・・
メーカーさんは売ることが一番。建物のことまで考えていませんので選ぶ側で家を守るしかありません。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2019年7月16日 (火)

室内テープ巻き仕上げ

マンションは配管用の壁穴が室内機より下にあってパイプが室内に露出しますね。

上の方に穴を開ければいいのにと思われる方もいると思いますが、そこには建物の重要な梁があってしかも室内機の穴の高さにスリーブ(穴を設けるための管)を入れるのは強度の問題や梁の下近くに配置される主筋(太い鉄筋)に阻まれて難しいんです。
もちろんこのスリーブは建築時コンクリートを打設する前に入れるもので、建物が建ってからダイヤモンドコアで抜くものではありません。

エアコン設置にあたり、見た目を重視し配管化粧カバーを取り付ける施工方法もありますが今回はテープ巻き仕上げです。

室内機を取り付け、配管し終わったところ。
室内機取り付けと配管が終わったところ。
穴のパテはまだです。

穴の付近を見ていただくと
穴の付近でパイプをふくらますように曲げ加工
手前にふくらますように曲げ加工しています。

なぜこんなことをしていると思います?
見た目を考えれば真っ直ぐ下ろして穴方向に曲げたほうがいいと思いませんか?

でも見た目を重視してそのようにしてしまうとドレン排水管の勾配が壁の穴の中で逆になってしまうんです。

この設置のように室内機本体の左横からパイプを取り出すと設計上、どこのメーカーでもドレン管は本体向って手前にくるようになっています。
(そのほかに断熱材の被った銅管2本と電線(ケーブル)が1本あります。)

そしてそのパイプが下方向へ曲がって次に穴の方向へ曲がると手前にあったドレン管は下部分に位置するようになります。
穴に勾配が付いていればいいのですが、マンションでは通常水平の穴で室内側と室外側にはツバが付いて中間に比べ少し穴径が細くなっています。

そこで穴の室内側ではパイプ全体を上に配置させて屋外側では下にしてドレン勾配を確保するわけです。
この室内側を上に位置させるには穴径が大きく余裕があれば別ですが今回のような場合は手前にふくらませないとできません。

一度室内機から下がってるからちょっとくらい逆勾配でも大丈夫じゃないの?と安易に考えがちですが穴の中の勾配は結構大切。
マンションでよくあるポコポコ音の一番の原因なんですよ。
しかしここをしっかりやらない(見もしない)施工者が多いこと。

それでもって音止めの逆止弁を施工前から売り込んできますからね。どうなんでしょ

ただし施工で努力してもダメだったなら逆止弁もアリです。

穴埋めも終わって設置が完了しました。
設置完了して試運転中
試運転を行います。

ドレン排水が出たことを確認したら次に窓を閉め切ってキッチンの換気扇を最大風量で回していただきポコポコ音が出ないことも確認。
逆止弁は必要ありません。

入居時から付いていた(オプション?)というリビングのエアコンは毎年冷房時期になるとポコポコ音が出るそうです。そのうち点検に伺うかもしれません。

アース線がよく見えませんがちゃんとつないでありますよ。

穴は
室内側のパテ埋め
ドレン勾配が取れるように調整してパテで埋めました。

なお、撤去する前に付いていたエアコンは
引っ越しの下請けさんが付けたエアコン
これを撤去してから今回の新品を設置しました。

引っ越しの下請け業者さんで付けてもらったそうです。

パイプの仕上がり具合からすると室内機を下に置いた状態でパイプを加工して最後に引っ掛けた施工方法です。
仕上がりがイマイチでドレンが一部逆勾配。縦部分は斜めになっています。
わたしも余程の理由がなければ滅多にやらないこの方法は、緻密さと正確さを要求されそれなりの熟練の人でなければきれいに付きません。

この下請け業者さんがなぜそんな方法をあえて行うかというと仕上がりさえ気にせずテキトーにやれば速くて楽だから。

穴のパテを拡大すると
パテのべた塗り
これね~

カッコ悪いのはもちろんですが、時間が経つと樹脂のツバに色ムラができてしまうのでやめていただきたい。

ツバにこびりついたパテはスクレーパーではがしました。

わたしが会社員で下積みのころはこんなパテ埋めしたら「なんだこれは!」と何度でもやり直しさせられたものです。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2019年7月14日 (日)

接地(アース)工事

エアコンの入れ替え工事に伺った際に接地工事を行いました。

一般には接地とは言わずアースと呼ばれています。
エアコンの本体などで漏電したときに安全に電気を大地へと流すために接続します。

まずはエアコンの撤去から開始。
撤去するエアコンの室外機
1999年製なので20年前のものです。

ポンプダウン(室外機にガスを戻す作業)をしようとカバーを外すと、
ポンプダウンのため室外機のカバーを外したところ
出た、手抜き工事士・・・

これです。
電線の押さえになるバンドが使われていない
電線を押さえるバンドを無視しています。

さすが仕事の速い人は違いますね~。とことん抜けるところは抜きます。

ちょっとしたことでも"塵も積もれば山となる"でいろんなところを端折ることで全体の施工時間を縮めているわけです。

電線を外しました。
内外連絡線が細い
やはり細いものを使ってます。

指定の直径2.0mmではなく1.6mm。

まあ、撤去するエアコンなのでそれはいいとして・・・

接地線(アース線)が室外機につながっているのですが
接地線(アース線)が細い
これも細い。1.25スケア(平方mm)

移動して使用する機械器具にはこの線でもいいんですよ。でもエアコンを持って移動しながら使う人はいません。

規程などそっちのけで安い材料を選んで施工しています。

お客さんにお話ししたところ取り替えることになりました。
とは言っても接地極から埋めなおして施工する必要があります。

新しいエアコンの設置が終わって今度は接地工事です。
エアコンの接地工事
穴を掘って接地極を差し込み埋設しました。

作業車に積んであった棒状の接地極と直径1.6mmの接地線を使用。
突然だったので車にあってヨカッタヨカッタ。

このとき、アース棒はハンマーで打ち込んではいけません。
家屋の周囲は設備の配管などが埋まっているので突き破ってしまう恐れがあります。

とりあえず接地極が入ったら抵抗測定
接地抵抗計で測定
接地抵抗計で約90Ω

ルームエアコンは規程によりD種接地工事と呼ばれる工事になります。
こちらのお宅の場合は500Ω以下になっていればOK。

あとは地面を埋め戻して接地線を室外機に接続します。

今回おこなった測定方法では90Ωですが実際はもう少し低い抵抗値になります。
(測定値の90Ωは変圧器側のB種接地との直列合成抵抗のため)

接地抵抗は低いほうが安全と思われがちですが(たしかに低いほうが安全な面もあります)、必要以上に低いと漏電時に大電流が流れて返って危険な場合もあります。
ほどほどですね。

接地工事はホームセンターでアース棒を買ってきて地面にポンポンと打てばいいというわけではなく、抵抗値の他、電線の太さ、配線方法などいろいろな決まりがあります。
そのため電気工事士の資格がなければ施工は禁止されているわけです。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2019年7月12日 (金)

今年は冷夏?

涼しくて過ごしやすい日が続いてますね~😄

冷房を使用する頻度が少なくて電気代も安くなるのでホッとされている方も多いのではないでしょうか。夏とはいえ、何年も異常な猛暑でしたから助かりますね。

おそらく家電量販店さんなどはエアコンの販売が思わしくない状況ではないかと推測します。

またそれ以外の季節商品の売れ行きにも影響が出たり農作物の出来が悪くなったりすることもあるので、やはり夏は暑くならないといけないんでしょうが・・・

当店はというと、作業するには熱中症になる危険性が少なく助かっています。
夏は書き入れ時なのでは?と心配されそうですが、私のような個人事業はこなせる仕事量も決まっていますので世の中にたくさんのエアコンが売れたところでそれほど売り上げが上がるわけでもありません。
逆に冷夏で分散されたほうが良かったりするわけです。
(まあ、雨で延期などは困りますが。)

猛暑で夏に一気に売れてしまうと反動で他の季節がその分暇になってしまいます。

子供のころは夏休みで海やプール、山に虫取りと楽しみな季節でしたが、いまは夏が苦手なエアコン技術屋。
できればこのまま😅・・・いかんいかん怒られる。立場によって見方、捉え方がそれぞれですね。

なお現在の予約状況はけっこう先まで入っています。
お待ちいただいている方々、すみませんが宜しくお願い致します。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2019年7月 8日 (月)

まだあった・・・日立の4心

先日、エアコンの撤去を依頼されたのですが久しぶりに日立の接続電線4心タイプを見ました。

おぉ、まだ生き残ってたか・・・
日立の内外接続電線4心タイプ
室内機と室外機を結ぶ連絡電線が4本です。

拡大してみます。
4心端子台
接続がちょっとアレですが・・・それはさておき

エアコンの仕様を見ると
エアコン室外機に貼られた仕様
2000年製。しかもフロン22です。

フロン22はこの頃が末期。オゾン層を破壊する物質が含まれているのでもうすぐ全廃になります。
修理もできなくなりますよ。

インバーターエアコンですが製造から20年近くとよくここまで持ったものです。ちなみにまだ壊れていませんでした。

いまエアコンは日立も含めどのメーカーもほぼ3心。

でもその昔、冷暖房エアコンと言えば4心だったんですよ。
まだインバーターがない時代はローテクな制御方式だったのでリレーを介して室外機のコンプレッサー、ファン、四方切替弁(冷暖房切り替えの弁)を4本の電線で電源供給して制御していました。

その後、今から30年以上前に東芝からインバーターエアコンが出されて当初4心だったものが次第に3心へと変わっていきます。

中には三菱電機が5心や6心なんて接続間違いを誘発するもの(これでよく壊す人がいました)があったり、2心+コネクターケーブルでつなぐメーカーもありました。

余談ですが三菱電機は昔、室内機の連絡電線接続端子台が本体の背面に付いていて設置したら見ることができずメンテ性が非常に悪かったものです。

そしてどのメーカーも3心へと移行しましたが、日立だけがいつまでも4心にこだわり続けました。

3心の方が材料費の節約、接続間違いの低減、施工性の向上などいいことがたくさんあります。

でも、10数年前だったでしょうか。ようやく3心に切り替わります。

さすがに時代の流れには逆らえなかったのでしょうか?
マンションなどで建築時に壁に先行配管され埋め込まれたパイプには電線も3心が多く使用されるようになり、これでは4心のエアコンは付けられませんね。

なぜそこまで4心にこだわったのかメーカーさんの考え方はわかりませんが、施工側からみると・・・

室外機の端子台の電気の流れは
室外機端子台の電気の流れ
このようになっています。

このエアコンではコンセントからプラグコードを通ってきたAC100Vの電気が室内機へは供給せず連絡線(ケーブル)を通ってそのまま室外機の端子台(A、B)に入ります。
ここからして3心タイプと異なります。(3心タイプはまず室内機にも電源供給)

そして室外機の制御基板から室内機用の電源とそこに制御信号を乗せて端子台(C、D)から室内機へ向かいます。

これはどういうことかというと、室内機側から電源を取らなくても室外機(A、B)に電源直結することも可能ということです。
その場合、室内機のプラグコードは取り外す必要はありますが、室内側、室外側のどちらからでも電源が取れるということですね。

室外機に電源直結すれば室内機と室外機の連絡線は2心(C、D)だけで済みます。

建物によっては室外機側にエアコン電源があったり、電源を増設する場合に室外機側へ配線したほうが効率が良い場合などにはうってつけの方式と言えます。
現在、室外電源機を探すと少なくて機種が限定されてしまいます。

また室外機1台に対し2、3台の室内機を取り付けるマルチエアコンの場合でも、それ用に室内機を開発する必要はなかったと思われます。
プラグコードを外せばマルチ用の室内機に変身。
しかも1台の室内機のプラグコードからマルチ室外機へ電源供給することも可能。
室内の専用コンセントから取っても良し、室外機に直結しても良しと融通の利く設計だったのです。

ちょっと専門的な話になってしまいました。

4心にもそれなりにメリットがあったということです。
3心タイプではそうはいきません。

そういえば日立のマルチエアコンは10数年前に付けてからお目にかかってません。マルチは他に強いメーカーがありますからね。

ということで撤去は完了。また一台消え去りました。

たまに室外電源機が欲しい場面ではこの日立の4心を思い出します。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2019年7月 4日 (木)

エアコン落ちた!(今夏2台目)

またもやエアコン(室内機)落ちました。

「あんたそんな工事してんのか?」なんて言われそうですが、いえいえ当店の工事じゃありません。

建物はコンクリート造りのマンション。
今回はどんな付け方をしているでしょう。

到着してみると
家具の上に落ちた室内機が置いてある
家具の上に置いてありました。

なにもしていないのに突然落ちてきたとのこと。

パイプでぶら下がった状態になったようで家具には室内機がぶつかったキズが付いていました。
コワイですねー。

見る角度を変えて
落下した室内機の状態
とりあえずここに置いたそうですがなかなかキワドイ状態です。

水が大量に出たとのことで床にはそれを受ける袋が用意されてました。

引越しでエアコンを移設してこちらに付けたそうで設置から6年程。
引っ越し業者の関連業者に付けてもらったそうです。(いわゆる下請けですね)

外れた据付板を見ると
落下した室内機の据付板
こりゃなかなかのチャレンジャー

この室内機質量13kgと重く厚みもあるので壁にかかる引き抜き荷重がかなり大きいにもかかわらず、"ねじ込み式ボードアンカー"だけで留めてありました。

なにもチャレンジしているわけではないでしょうが知らないというのは怖いものです。
下請け業者というのは一つの会社に長くいる人は少なく責任感も希薄になりがち。
本当の意味での独立した業者ではないのです。

まあ、独立した業者でも現れては消えていくカゲロウのようなところもありますが・・・問い合わせたら音信不通、消えていたなんてよく聞く話です。

おっと、それはさておき

壁の中ではこんなふうになります。
ねじ込み式ボードアンカーが広がった状態
ちょっと開いた感じになっています。

この開きで余計にボードを傷めてしまうのかもしれません。

壁材に使用される石膏ボードは荷重がかかり続けると崩れてしまいます。
しかも年数が経つと劣化も進んで強度が落ちてきます。

壁を見ると
ねじ込み式ボードアンカーは数を打っても抜ける
6か所打たれてました。

これを見ればねじ込み式ボードアンカーでは数を打ってもそのうち抜けることがわかります。

このアンカーはあくまで軽いものを対象としたものでエアコンのような重量物は長期に支えることはできません。

抜けた穴は
ボードアンカーが抜けた穴
周囲が崩れてます。

奥にはコンクリート躯体が見えます。

この躯体にアンカーを利かせれば落ちることはないんですが・・・共用部のため許可が必要です。

エアコンの使用年数をみると
エアコン本体の仕様
約9年。

設計寿命が近づいていることもあって直さず買い替えされるとのことで今回はエアコンを撤去しました。

比較的新しいマンションでは石膏ボードの裏にエアコン設置用の補強板が入っていることが多くあります。
しかしこれも信用できるかといえばちょっとねぇ・・・

重く厚みのある室内機では補強板があってもそれごとはがれて落ちることも考えられます。
補強板が躯体にボルト固定されているならば安心ですが、まずそれはないでしょう。
ほとんどが躯体に接着してあるとか、石膏ボードの裏に張り付けてあるだけとか、ねじや釘で数か所留まっているだけの簡易なものと考えたほうがいいです。

デベロッパーやゼネコンに聞いてもどの程度の荷重に耐えられるのか答えは返ってこないでしょう。
おそらく「普通のエアコンなら付きます」程度の返事しかありませんし、「あとはエアコン工事の人に聞いてください」と言われるのが落ちです。

いずれにしてもエアコンに何もしない状態でねじなどが抜けて落下するようであれば欠陥工事と言えます。

ただ、過去にはエアコン本体の欠陥で壁がふやけて落下する製品があったことも事実です。

落ちる原因もさまざまなんですよ。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2019年7月 2日 (火)

お待たせしております・・・

蒸し暑さが増してきました。😅

現在、作業が混んでおります。

工事や点検修理までにお時間をいただいておりますのでご了承ください。

忙しいからと数をこなすような工事は致しませんのでその点はご安心ください。

お待たせして申し訳ございませんが宜しくお願い致します。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2019年7月 1日 (月)

専用回路の増設(漏電遮断器付き)

賃貸住宅にエアコンを設置しました。
賃貸住宅にエアコンを設置
でも電源がないので電気工事をしなければなりません。

エアコンは専用回路と言って、ブレーカーから単独で配線したコンセントが昔から必要なんです。

数年前までは電器店で購入したり、引っ越しでエアコンを取り付けると"内線規程"ならぬ"エアコン屋規程"で専用回路を設置せず最寄りのコンセントから延長したりすることが横行していました。
そもそもエアコン工事に携わる者が電気に関して無知だったことが原因です。
現在では電気工事士の資格を所持する者が増えていますが昔はほとんど無資格で行っていたのです。

それによって火事になってしまうことがたびたび発生して経産省などからの指導で今ではほぼ全店で専用回路を設けなければエアコンは設置できないようになっています。

それはさておき本題の専用回路増設工事です。

賃貸住宅なのでお客さんに不動産屋さん(大家さん)へ相談してみてはどうかとお話ししましたが、こちらで施工することになりました。

退去された後も専用回路はそのまま残す条件で設置するのでケーブル露出配線ではなくモールを使用しします。
専用回路増設に使用するモール
このケースの中に電線を収めます。

コンセントのボックスを付けてモールの受けを分電盤(ブレーカーのところ)まで取り付けます。
コンセントのボックスとモールの受けを設置
お部屋が広く分電盤まで距離があって時間がかかります。

受け側を付け終わったら配線します。
モールの受けを付け終わって配線
VVF2.0mm(ケーブル)を使用。

ケーブルが余裕をもって収まるサイズのモールを使用しています。

途中には壁があるので穴を開けて通します。
途中の壁には穴を開けて配線
この壁を貫通するので電線はケーブルを使用しました。

電線を収めてフタをします。
電線をモールに収めてフタを取り付け
分電盤までトータル14mほどありました。

配線完了
モール配線完了
ケーブル露出で配線するより見た目がいいです。

エアコンで配管化粧カバーを付けるのと似てますね。

壁を貫通したところも
電線が壁を貫通したところのモール
このようになりました。

コンセントを取り付けます。
コンセント取り付け前
エアコンでちょっと付けにくい・・・😂

コンセントはこれ
取り付けるコンセント
手前からコンセント、プレート、取付枠。

コンセントは20A125V。もちろん今回付けたエアコン15Aの普通のプラグ形状も差さります。

プレートはコンセントのボックスに合わせてスクエア形状を使いました。

コンセントを取り付け
コンセントの取り付け
電源が交流と言っても極性があるので間違えてはいけません。

エアコン工事屋さんにはこの極性をわかっていない人が割と多いのです。
電線の色だけでなく検電できないとだめ。

プレート取り付け
コンセントプレートの取り付け
これでコンセント側が完了。

次に分電盤
分電盤にブレーカー取り付け作業
昭和の香りがする盤です。(カバーを開けてあります)

余談ですがもっと古いと盤が板でブレーカーなどが露出してますからね。もうないでしょうがブレーカーではなく碍子の安全器(ヒューズ)なんてのも30年前は結構ありました。

空きスペースに新たにブレーカーを付けて増設します。

しかし幹線に漏電遮断器が付いてません。

エアコンは規定上"水気のある場所"に該当するのでアース(接地)と合わせて漏電遮断器を付けなければなりません。
いくら乾燥した場所に付けたとしてもエアコン自体から結露水が出てきます。
専用回路が元からあったとしてもエアコンを取り付ける際には漏電遮断器を付けなければなりません。

とはいえ、主幹に漏電遮断器が付く分電盤ではありません。

そこで登場するのが
小形漏電ブレーカー
小型漏電ブレーカー

他の小ブレーカーと同じ形状です。

ブレーカーというと過電流遮断器の機能がメインという印象ですが、これは漏電遮断器に過電流遮断器(配線用遮断器)の機能がプラスされているというものです。

モノによっては漏電保護のみで過電流保護がないタイプがあります。

取り付けるのは2P2E(ツーピー・ツーイー、ツーポール・ツーエレメント、2極2素子 などと読みます)20A、漏電保護は30mA高速型。
このことをもう少し詳しく書こうかと思いましたが難しくなるので省略。

ブースの線を見ると
分電盤の電線
電圧はこのようにかかっています。

赤が2本あってどちらを使用するか少し考えて接着されていないほうを使うことにしました。
どちらでもいいというわけではなく電気の使用バランスを考えます。

赤2本だと200Vも使用できます。

取り付けました。
漏電ブレーカー取り付け完了
隣の小ブレーカーと同じ大きさです。

もちろんここでも極性を間違えないように接続。

ここで帳簿保存用のデータを取ります。
電気工事は数年の間、帳簿保存の義務があって県など管轄機関から提出を指示された場合は従わなければならない決まりがあります。

分電盤のカバーを付けて
分電盤のカバーを戻して
ブレーカーのレバーがカバーと干渉しないか確認します。

付けたブレーカーには
取り付けたブレーカーのところ
付属していた定期的に動作確認を促すシールを貼りました。

レバーの下にある丸いボタンを押すと漏電遮断器が正常に動作するか確認することができます。
設置後に確認はしています。ただ、この先このボタンが押されることはほぼないでしょう。押す人いるのかな?

ただしこのブレーカーのボタンは指で押さないほうがいいです。レバーが落ちると当たって結構痛いので。

これで専用回路増設は完了。

おっとエアコンのアースを忘れてはいけません。
室外機側で接地工事
室外機そばの地面にD種接地を行いました。

塩ビ管(VE管)が排水管のように見えますがアース線が入っています。

これで完了です。

近頃、専用回路の増設工事はかなり少なくなりました。
エアコンが生活必需品となってどこでもほぼあらかじめ施設されています。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

« 2019年6月 | トップページ | 2019年8月 »