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2019年6月13日 (木)

今年も出ました室内機落下!

落下というとちょっと大袈裟ですが、そろそろ冷房を使う時期ということでフィルター掃除をしていたら突然室内機が外れて落ちてきたそうです。

幸いすぐそばに家具があったのでそちらの上に置いたとのこと。
外れた室内機が家具の上に置いてある

どこかの量販店で購入されたようですが、どんな付け方しているのでしょう。

据付板の上部の固定が壁から外れて手前にしなるように落ちてきたそうで据付板は壁に残っています。
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少し壁から浮いているのがわかります。

壁は石膏ボードで躯体コンクリートにGLボンドというもので2~3cm程度の空間を開けて貼ってあります。
一般には団子貼りと呼ばれています。

さて何を使って据付板を止めていたかというと
19061310
ボードアンカーとそこに打たれたねじ。

このアンカーがすっぽりと抜けていました。
しかも荷重のかかる上部は2本しか使われていません。セコッ!

しかし今回の落下はそれだけが原因ではありませんでした。
もう気付いている人もいるんじゃないかなー

これ、
19061315
ボードアンカーに対して使用したネジが短いため。

石膏ボードに下穴を開けてボードアンカーをすぼめて差し込み、ねじでカサを再び広げることで固定されるものですが、ねじが肝心な部分へとどかずカサが開いていませんでした。

あらまざんねん。いままでもっていたことが不思議。
この工事屋さん他でもたくさんこの方法で付けてるんじゃないのかな?大丈夫?

間違っているかもしれませんが、このアンカーたしか記憶によると40mm前後のねじを使用するように仕様がなっていたような気がします。

使われていたねじは25mm。

さて、どう直そうか・・・

お客さんと相談して今後のエアコン入替えや石膏ボードの傷み具合も考慮し、躯体にアンカーボルトを打ち込むことで決まりました。

アンカーボルトは左右で2本打ちますが、公団ボルトとも呼ばれてその2本の寸法は450mmと決まったいるので他の機種でもほぼ使用可能です。

"ほぼ"というのは450mmは共通でも室内機に対して機種によりその位置が若干ズレるため。

躯体にアンカーを打ちました。
躯体にアンカーボルトを打ち据付板を固定
このエアコンでは室内機センターよりボルト固定位置が左にズレています。

このようなズレにより室内機がたまに周囲にぶつかって収まらないことがありますがこの位置ならおそらく大丈夫でしょう。

少し拡大すると
19061325
太さ3分(ぶ)のボルトナットで固定します。

1本で100kg程度の引き抜き強度があるので室内機が落ちることはありません。

今回使用したアンカーはめねじタイプでボルトは抜くことができます。

室内機をセット
19061330
あとは試運転を行います。

絶縁抵抗測定、温度測定(念のため端子台、コンセントも測定)、排水試験、異音、振動・・・とすべてOK。

これで修理完了しました。

ここ数年、毎年のようにエアコン落下の修理に行ってますが、ボードアンカーが抜けて落ちるものと壁ごとはがれて落ちるというパターンがほとんどです。

石膏ボードにボードアンカーだけでエアコンをもたすことがいかに危険であるかということがエアコン工事業界では理解されていません。

いまでは20kg以上もある室内機が存在しているのでそれが人に直撃すれば・・・想像にお任せします。

なにより安全が一番ですね。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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