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2019年4月

2019年4月30日 (火)

エアコンのアース接続

エアコンにはアースが必要だということは皆さんご存知のことと思います。
これは"アースを付けたほうがいいですよ"という推奨の意味ではなくて法的に義務付けられています。

室内機のアース接続端子の例
室内機のアース接続端子の例
熱交換器にアース端子がある

なお、多くの室内機は熱交換器にアース線をつなぐ必要はなく、ここからあらかじめ線が延長されて室内外機を結ぶ連絡線の端子台にアース端子が付けられています。
(施工性向上と施工ミスによる水漏れ、故障の防止のため)

室外機のアース接続端子の例
室外機のアース接続端子の例
端子台そば、もしくは室外機外板部にアース接続端子があります。

でも実際には共同住宅などでアースが近くにないとか、いろいろな理由で接続できないこともあります。
そこでエアコンは設置できません、なんて言ったら真夏などは別の危険が・・・

"乾燥した場所(内線規程での定義)"にエアコンを設置する場合はアースを付けなくてもOKなのですが、一般家庭においてそのような設置条件はほぼないといっていいでしょう。

一般的に室内機は部屋の中で乾燥した場所に該当するところへ取り付けるのでアースは必要なく、室外機は屋外の雨にあたる"水気のある場所(内線規程での定義)"に取り付けるのでアースを接続しなければならない。と考えられるのではないでしょうか。

そのためアースは室外機に接続する、と思われるでしょう。

いまではエアコン専用に設けられたコンセントにアース端子(アースターミナル端子)が付いているのが普通。それを室外機まで線を延ばしてつなぐのは配線が増えて面倒です。
この場合そんなことはせず、室内機に接続して室外機にはつないでないと思います。

「えっ、どういうこと?室内機につないでも意味ないのでは?手抜き工事かよー!」と聞こえてきそうです。

いえ、これで室外機にもアースが接続されました。べつに室内機と室外機をアース線でつないだわけではありません。

どういうことかというと・・・冷媒管です。

昔からエアコンのガスが流れる冷媒管は銅管です。銅は電気を流しやすく電線も同じく銅が使われてますね。
この室内機と室外機を結んでいる冷媒管が屋内と屋外にある機器を電気的に一体化させているんです。

室内機の冷媒管接続例
室内機の冷媒管接続例
室内機の熱交換器からきた銅管と室外機へ向かう銅管が真鍮の接続部でつながっている。

室外機の冷媒管接続例
室外機の冷媒管接続例
室内機からきた銅管が室外機の真鍮製バルブに接続されている。

バルブから室外機の金属筐体や熱交換器、コンプレッサーに至るまで鉄、銅、アルミニウムなどで電気的に接続されています。

真鍮は銅よりも抵抗率が高いため比較すると電気を通しにくい性質がありますが、接続部は太く断面積が大きい(抵抗が低くなる)ので問題になりません。

アースという観点から見ると室内機と室外機は一体のものということがわかりますね。
なので室内機または室外機のどちらか片方へ接続すればすべてアースに接続されたことになります。配管された冷媒管も本体の一部ということです。

また室内機はコンセントのアース端子につないで、室外機は地面に別の接地極を埋めて双方でアースを接続することは一見完璧に思えますが、意味がありませんし思わぬ弊害が出ることもあります。
どちらか片方で接続するようにしましょう。

コンセントにアース端子がある場合はそこに接続するのが基本です。

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http://kato-aircon.com/

2019年4月27日 (土)

マンションの空室で工事。

いつも当店をご利用いただいているマンションのオーナーさんから空き室でエアコン設置をと連絡が入り伺いました。

工事の終わり頃にオーナーさんがみえるとのことで、誰もいませんが作業を進めます。

到着すると、
箱から出されて置いてある室内機
すでに箱から出されてました。

窓の外を見ると
室外機がすでに吊られている
なんと天吊りの室外機が金具の上に載っています。(ありがたや~)

ここまでしていただいて恐れ入ります。

配管化粧カバーが付いているのでこれは以前から付いていたものを再利用するということですね。

状況は、
エアコン配管用穴のツバが外れかかっている
ツバの部分が壁から外れかかってグラグラです。

こりゃなんとかしないといけませんね。

カバーの上部には防振ゴムがあって、
配管化粧カバー上部に付けられた防振ゴム
取り付ける室内機と壁からのレベルが合わないので外します。

途中までネジを緩めると
エアコン配管穴のツバが外れて落ちた
落ちました。

取り付け作業では毛布の上にシートを敷いているので床には傷つきません。

このツバ自体で穴へ固定するのはもう無理なので、
ねじ込み式のボードアンカーを打って
ねじ込み式のボードアンカーを穴近くに打ちます。

こうしました。
ボードアンカーで固定したカバーでツバを押さえ込む
先ほどのボードアンカーでカバーをしっかりと固定し、穴のツバを押さえ込みました。

結構しっかりとまりました。
配管カバーの修正完了

次に据付板も取り付けます。
エアコン据付板取り付け
壁の内部が変則的で補強のあるところとないところ、補強の深さが異なるところもあって複雑でした。

このように配管化粧カバーが取り付けられている場合は室内機の上下左右の位置が厳密になるので慎重に寸法出しして取り付けます。

さてそれが済んだら室内機の加工を・・・オオ!
室内機の配管取り出し口がすでに切り取られている
配管取り出し口がすでに切り取られている。

しかも排水のドレンホースも左側に差し替えられてますね。

ここまでしていただいて、またもや恐れ入ります。

慣れないと別の取り出し口を切ってしまうこともあります。床に置いてある室内機は天地が逆になっていることが多いため。

取り出し口のアップ
室内機配管取り出し口のアップ

バリは取っておきます。
室内機配管取り出し口のバリを取って
これをしないと通したパイプのテープや断熱材が切れてしまうため。

ドレンホースと差し替えられているゴム栓の増し差し。
ドレンパンのゴム栓を増し差し
六角レンチで押します。

これもだいじなことなんですよ。

室内機を引っかけたら配管して
室内機周辺配管中

完了
設置完了
三菱電機製ですが他社にない室内機のガッチリとした安定感。室内機がフニャフニャしていません。

絶縁抵抗測定、温度測定、排水試験、異音、振動、その他不具合ないか確認してすべてOK。

オーナーさんも来られて設置状況を確認していただき作業終了しました。

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2019年4月25日 (木)

15Aコンセント売ってない?

200V用15Aのコンセントを売っていない?
これは200V用20A(エル・バー形、片目が涙目のようになっている)

エアコンの資材店で他の材料を買うついでに200V用のコンセントも一緒にと思って見渡したのですが20Aタイプのみあって15Aがありません。

店員さんに「置いてないの?」と聞くと「ないですね、売れないんで。」という返事。

200V用15Aのコンセントは
200V用15Aコンセントの形状
(画像を加工しただけですが)こんな形で目のように見えるところが両方まっすぐのタンデム形

ということはエアコンの15Aプラグが20Aのコンセントにもささりますね。

じつは20Aのコンセントは15Aと20Aの兼用コンセントなのでどちらのプラグも使えるわけです。べんり~

店員さんは"両方させるんだから15Aコンセントなんて何に使うの?"という表情です。
面倒なので説明などせず店をあとにしました。

でも15Aのコンセントは必要なんですよ。

他のエアコン工事屋さんの中には割と勘違いしているというか、知らないでなんでも20Aのコンセントを付けてしまう人が結構います。

20Aのコンセントを付けてはいけないところもあるんです。

それはブレーカーからコンセントまで配線されている電線の太さによります。

だいたいエアコン専用回路に配線されている電線(銅線)の太さは直径2.0mmもしくは1.6mmで、ほとんどの場合2.0mmですがたまに1.6mmということがあります。

2.0mmでブレーカー(この場合20A配線用遮断器)が設置されていれば20/15A兼用のコンセントでOK。

1.6mmの場合は20Aのコンセントを設置できないため15Aコンセントに限定されます。(20Aのプラグはエル形状でささらない)

店員さんの「(15Aは)売れないんで。」というのは、エアコン工事屋さんが買わないということもあるでしょう。

エアコン工事と合わせてコンセント交換をしてもらう場合は要注意。1.6mmの配線に平気で20Aコンセントに交換して、しかも電気容量20Aのエアコンを設置していくのがいますから。

"ないせんきてい?なにそれ"の世界。第二種電気工事士の資格を取るためだけに問題集で詰め込み勉強するとこうなります。

また現在のコンセントの裏側には親切に"2.0mm、2.6mm Cu単線専用"とか電源の配線を差し込める電線太さが表記されてたりもします。
それでも1.6mmをさしちゃうエアコン屋さん。どうなんでしょう。

このことを知ったら過去にしてきたことで青くなる工事屋さんもいるかもしれません。

エアコンの入れ替え工事で周囲と異なる20Aコンセントが付いていると前の工事屋さんやらかしてないかな?と気になります。

電気って資格を取った後も勉強することが盛り沢山。時代と共に変化する規定にも対応しなければなりません。

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2019年4月23日 (火)

コンクリートへアンカー打込み

エアコンの室内機を固定するためボードアンカー(石膏ボードに物を設置するために打つアンカー)の打込み準備をしていると
エアコン室内機を固定するボードアンカーの下穴準備中
今回の室内機は軽量タイプのためボードアンカーでも数を打てばなんとかなりそうなのですが・・・

建物はコンクリートのマンションです。

壁の石膏ボードはところどころボンド(GLボンドなど)で躯体コンクリートに接着されているようですが数が少ないようで強度に不安があります。

天井付近を見ると
壁と天井のつなぎ目に隙間
壁と天井の接続部に少し隙間がありますね。

お客さんをお呼びしてボードアンカーでエアコンを付けても壁ごとはがれて落ちる可能性があることを伝えました。

すると別の部屋に量販店さんで付けたエアコンがまさに壁ごとはがれて落ちたことがあるとのこと。(あらま・・・)

こちらのお宅は少し特殊な工事があったため事前に下見と見積もりをしていたのですが、なんとなく壁が気になったので見積書に躯体コンクリートにアンカーを打つ場合の費用と管理組合などへの事前の許可申請が必要な旨を載せておきました。
騒音も出るのでそれも合わせて申請しておくことが必要です。

そして許可はすでにもらっているとのこと。では堂々と打てますね。
以前にアンカーを打っていた時、お隣から楽しみにしていた時代劇の一番いいところがまったく聞こえなかったと苦情が入ったことがあります。😅それほどコンクリートを伝わり周囲に響き渡ります。

昔は室内機取り付け用の補強などされていなかったので、コンクリートにアンカーを打たないと逆に手抜き工事と言われたものですがねぇ。

躯体は共用部なので現在では打込み禁止の建物も多く、中には外壁に配管化粧カバーを固定するネジ穴までも禁止されてテープ巻き仕上げ限定になっているところもあります。

そうはいってもエアコン以外の何かの工事の際には平気でガンガン打ち込んでいたり、ヘタをするとハツリ機でコンクリートを削ったりとやりたい放題されることもあるのですが・・・

それはさておき打ち込みました。 
打ち込んだ雌ネジアンカー
3/8インチの雌ネジアンカーです。

このアンカーはショートタイプで下穴径Φ12.5mm、30mm程度の深さでハンマードリルを使用し下穴を開けます。

ショートタイプと言っても室内機程度であれば十分すぎるほどの引き抜き強度があります。

40mm以上のアンカーを使用すると内部の鉄筋にあたる可能性が高くなるのでショートタイプが無難。場所が悪いと電線管にあたることもあり危険。(これにあたると最悪です)

アンカーの打ち込みには専用の"打込み棒"を使います。
打込み棒に赤色マーカーをして
棒でアンカーをたたくことで強固に固定されます。

この打込み棒はハンマードリルの打撃で打ち込むタイプなので金づちなどは使いません。

使用したアンカーは内部のコーン(金属の玉みたいなもの)が打込み棒で押しこまれて外周が広がりコンクリートに圧接することで強度が保持されるようになります。(内部コーン打込み式)

赤色のマーカーは確認するためにつけてます。
これは私独自のやり方。

打ち込みが完了すると
打ち込みが完了した打込み棒
このようにマーカーが削れて消えます。

音やハンマードリルから伝わる感覚でもほぼわかりますが、たまに硬い石の部分だったりするとコーンが入りきる前に入ったような感覚が出ることがあるためこのようにしてます。打ち込まれていく状況が壁の中で見えませんので。

打ち込みが終わったら全ネジボルトをアンカーにねじ込みます。
アンカーに全ネジボルトをねじ込み
全ネジ回しを使ってねじ込んだら切断位置にマークします。

全ネジを抜いて切断します。
全ネジボルトをカッターで切断
全ネジカッターを使ってマークした位置で切ります。

ボルトセット完了
ボルトセット完了

でもこれで室内機の据付板を付けてはだめなんです。
ボルトは左右2本付けたので落下することはありません。しかしこれでは本体下方の支えがないためフィルター掃除のため前面パネルを開けようとすると本体が手前に浮き上がってしまいます。

そこで下はボードアンカーで支えます。

しかし、
ボードアンカーが地つき
ボードアンカーのネジが1cm程度長くて、コンクリート表面に地付きしています。

とりあえず壁内でカサを拡張させてセット。
ボードアンカーを拡張させてセット
このままネジを締めるとコンクリートにぶつかって壁の石膏ボードを浮き上がらせてはがずことになります。

ということでネジ切断
ボードアンカーのネジを短く切断
コンクリートまでの距離を測って地つきしない程度に切りました。

ようやく据付板取り付け完了。
据付板取り付け完了
躯体に打ち込んだ2本のアンカーの間隔は450mm。

この距離は公団の仕様なので、どのメーカーのどの機種も統一されていて次回エアコンを入れ替える際もそのまま使用可能です。

壁から出たボルトの長さを変えたい場合も抜き差しできるので問題ありません。

ボルト部分のアップ
据付板をナット、ワッシャーで固定
据付板は長穴が開いているのでワッシャーを入れてナットで固定しています。

ここでのナット締め付けは加減をしなければなりません。
表面の石膏ボードとコンクリートの間には空間があるため、いくらでも締まってしまい壁を変形させたり破壊してしまう恐れがあるためです。

ある程度でナットの締付はやめて、ズレ防止を兼ねて下部をボードアンカーなどで固定すれば問題ありません。

アンカーを打ち込んでエアコンを付けるのは作業以外の問題で容易ではありません。
近年のボードアンカー乱用によるエアコン落下はコンクリートアンカー打ち込みを面倒がって敬遠する業者さんが増え、いつの間にかそれが当たり前となり、その後マンションの管理組合などが躯体に打ち込むことを異様に嫌う風潮が生まれ、とどめに室内機質量が増大したことによるものだと思います。

アンカー程度の穴で強度が落ちてしまうような建物であればチョットした地震で崩壊すると思います。子供が走っただけでも危ないかもしれませんね。どこかのお国では自然に崩壊しているような建物もあるようですが日本では考えられません。

室内機の落下は運が悪ければ人命にも関わる可能性があります。
なんだかんだと言ってもやはり安全第一ですね。

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2019年4月21日 (日)

配管用に点検口設置

電器屋さんでエアコン工事を依頼したところお断りされてしまったとのことで、当店でどうにかならないかとお問い合わせをいただきました。

どうやらコンクリートのマンションで配管をする穴はあるけれど排水勾配がとれないのが理由だそうです。

現地を見に行くと・・・
エアコンを配管するための既設の穴
まずエアコン配管用として設置されている穴がコンセントの下にひとつあります。

でもこのすぐ裏は空間で屋外ではなく、右90度曲がった面に外に通じる穴がもう一つ設けられています。
しかし画像に示した通り屋外側の穴の方が上にあって排水勾配は取れません。

もう一か所、梁に通気口があるのですが、これも外側に向かって登り勾配で使えません。

ルームエアコンは自然排水のため登り勾配があると室内機から水があふれて漏れてしまいます。

外側を見ると
逆勾配で使えない外壁面の穴
これが屋外側の穴の出口です。

通気用のフタが付いてますが、もとは普通のフタが付いていたところを当方で付け替えました。

そしてその下には
下にもう一つの穴
もう一つ穴が設けられています。

実はこちらが元の通気用の穴。先ほどの上の穴とフタを付け替えてサイズが合うか試したのです。

上下の穴は壁の中の空間でつながっているので、屋外側は下の穴からパイプを出せば排水勾配は十分とれて、通気も上の穴からできるので問題ありません。

でも上の穴と下の穴では開いている面も異なるのでエアコンの冷媒管である銅管を通すことはほぼ不可能。

そこで今回は点検口を付けることにしました。

この辺りなら付きそうです。
壁点検口の設置予定位置

資材店でよさそうな点検口を調達して、まずは開口
壁点検口を付けるための開口
壁の木下地をよけて開口します。

やり直しはきかないので失敗はできませんね。

左側には隣室のクローゼットの裏側が見えます。

中間には電線が2本あってピンッと張られて動きません。鋸で切ってしまわないように探りながら開けました。

なんでこんなに張られてるのかな?と中を見ると
電線が木下地を貫通している
電線が木下地を貫通してます。

点検口の上下でこうなっていたので動くわけありませんね。
中は空間なのにどうしてこうしたのか・・・

開口がおわったら枠を木材に固定します。
点検口の枠を木材に固定
右側は元からある壁の木下地に、そして左側は調達してきた木材を入れました。

開口で切り取った石膏ボードもフタに使うので慎重に扱います。

次に配管
点検口を利用して銅管を送り込む
屋外側から銅管を差し込んで点検口を利用して送り込みます。

無事、冷媒管が通りました。
点検口を利用して屋内まで冷媒管の引き込み
多少コツがいりますが冷媒管の扱いに慣れた人であれば一人で作業できます。

あとはドレンホースや電線を通せば壁内の作業は完了です。

点検口のフタを付けて
点検口のフタを付けて終了
終了です。

昔は点検口というとアルミ製でしたが、いまでは今回使用した樹脂でソフトな見た目のものがあっていいですね。

これで次回の入れ替え時は"お断り"される心配はありません。

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2019年4月19日 (金)

ルーバーがぶらぶら

室内機の上下風向ルーバーがぶらぶらになったので修理をと依頼をいただきました。

この時点で何が壊れているのか大方の予想はつきますが、別のところが壊れていると部品などが無駄になるので点検を行いました。

この症状は言わば"エアコンあるある"の部類です。

まず室内機を見ると
室内機の上下風向ルーバーがぶらぶら
お客さんの言う通りぶらぶらです。

さっそくルーバーを外して見たところ
砕けた上下風向ルーバーの軸
軸が砕けてました。

まあ、予想通り。と言いたいところですが、多くの場合二つに割れているとか一部が欠けたという程度ですがこれはバラバラに砕けてます。

その部品の中には
ルーバー軸の補強部品
軸を補強する金属部品がありますね。

メーカーさんも破損しやすい部品ということを把握しています。
でもこのように補強部品を追加しているのはあまり見かけません。

おそらく、この補強がなければ軸が欠けた時点でルーバーがぶらぶらしたと思いますが、ばらばらに砕けるまで補強に押さえられ耐えていたのだと思います。

冷房時は冷やされて、暖房時は熱くなるので劣化も進みやすい。
しかもこのタイプはルーバーの向きを検知しないので全閉と全開のときは筐体にぶつかってから数秒間、軸に負荷がかかります。

そのほかにはルーバーの材質で劣化破損しやすい機種もあります。

次にルーバーモーター側は
上下風向ルーバーモーターの軸
軸に破損等ありません。

リモコンで操作してモーターの回転も正常。
これでもしモーターも破損していればそれも交換しなければなりません。

今回はルーバーだけを取り寄せて修理することになりました。

また、リモコンを使わず手でルーバーをグイ!と動かすと軸を割ってしまうことがあるので掃除のときなどは要注意です。

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2019年4月17日 (水)

リモコン受光部交換

はじめて当店をご利用のお客さんよりリモコンを受信しないとのことで修理依頼をいただきました。

お客さんご自身でリモコンの送信が出ていて、エアコン本体の応急運転スイッチで動作もすることを確認済みとのことで、リモコン受光部を交換してほしいとご連絡いただきました。

以前のブログに受光部素子の交換を載せていたのをご覧になられたようで、素子だけの交換が可能であればとのこと。

当店に連絡する前にメーカーや他の業者さんへ問い合わせたそうですが基板の供給が終わっているため修理不能と断られたそうです。
今は細かな部品を交換して直すというのはあまりしませんからね。

モーターを駆動したりするパワー系のある基板(特に室外機)の部品を交換するのは他の危険性があるのでやめたほうがいいですが、リモコン受光素子であれば問題ありません。

とはいっても合わない部品を取り寄せてもだめなのでとりあえずエアコンのメーカーさんに受光素子の型番がわかればと問い合わせたところ"基板はないが素子であれば供給可能"との回答でさっそく注文。

修理に伺いました。

エアコン本体は
修理する室内機
到着すると前面のカバーは外されていました。

製造から15年程度経過しているので設計寿命は過ぎてますが、こちらのエアコンは入れ替えるとなると高所作業車を使用しないと施工できないところのようで、高額な工事金額になってしまうそうです。

そこで少しでも延命できればというご判断で修理をすることにしたのだと思います。

さっそく本体のカバーを外して・・・「あれ、とれない・・・」一か所だけどうしても外れない部分があって無理すると樹脂の劣化もあり割れそうです。

受光部基板が取り外せる程度の半開きの状態で修理することにしました。

そのため制御基板側にあるコネクタが外せないのでコードがつながったまま修理します。
受光部基板が本体につながったまま修理
基板が動かないようにテープで固定。

部品には5本の足があってすべて半田で固定されています。
その半田を取り除いてからでないと外せません。

半田を吸い取りました。
半田を吸い取って
今回の修理で一番時間がかかったのはこの作業。

銅の網線で吸い取りましたがなかなかうまく熱がまわらずちょっと苦労。
やっぱり吸引タイプの吸い取り器を導入したほうがよさそうですね。(買います)

使用している半田ごて
使用している半田ごて
通常20Wですが黄色いボタンを押すと130Wになります。

押しっぱなしではコテが壊れるので連続30秒(だったかな)までしか使えません。
インターバルをあけて何度も使用しやっと吸い取り完了。

取り外した部品がこちら
取り外した受光素子
だいぶくたびれてます。

大きさは長手方向で1cm位でしょうか。

いつものように作業に没頭してここから画像が少なくなります。

こんどは新しい素子の半田付け
受光素子の半田付け
これは一瞬で5か所とも付けました。

時間をかけると熱で素子が壊れます。
一応放熱のため部品にアルミテープを付けて半田付けしました。

この時点でリモコンを受信するか試してOK。
受光基板をケースに戻して
あとは元通りに戻します。

終わったら念のため絶縁抵抗の測定をしてリモコンで運転
"ピピッ、ピッ、ピッ、ピー"離れて操作してもちゃんと反応。

過去に水漏れがあったとのことで、ついでに排水試験もして問題ありませんでした。
この場所に受光部があるとドレンパンオーバーフローの際には素子が濡れてしまう恐れがあるので。

エアコン長持ちするといいですね。

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2019年4月15日 (月)

アースがつながってない

エアコンの専用コンセントに付いているアース極が接地(大地と接続)されていないことがたまにあります。

でも今回はそれ以外の洗濯機や冷蔵庫などのコンセントのアース極もつながっていないというレアなケースです。(建物は一戸建て)

エアコンの入れ替え工事を行うにあたり、古いエアコンを撤去したのですが、なんと分電盤にある接地線が大地に埋まっている接地極とつながっていません。

分電盤(金属製)
大地とつながっていない接地線
接地抵抗を測定すると思いっきり振り切れてしまいます。

接地線に緑色標識がないので念のため接地抵抗を測定する気になったんですが、こんなことが起こると思っていませんでした。

ではこれまでアースがとれていない状態でエアコン、洗濯機、冷蔵庫などを使ってきたのかというとそうでもなく、
エアコンを介してアースされていた
エアコンを介して大地と接続されアースとして一応機能していました。

そのため今回エアコンを撤去したのでそのルートが切断されてしまったわけです。

普通は分電盤からエアコンへ接地線が引かれるのに、逆にエアコンから分電盤へ行ってます。
通常ありえません。

ここでいろいろな疑問が湧いてきます。

そもそも新築時にこんな工事をプロの電気屋さんがするだろうか?

しかし分電盤までのメインの接地線では考えられない。
将来エアコンを撤去したら切断されるのが明白です。

本来であれば分電盤まで直接配線すると思いますが。

しかも室外機から大地につながっている線は1.6mm。こちらのお宅は金属製の分電盤で、その金属部も同じ接地線でつながってますが細すぎです。(分電盤で起こりうる大電流の漏電に耐えられない)

また金属の分電盤は接地線、接地極を他の漏電遮断器で保護された機器と別にするべきでしょう。内線規程にそうしろと勧告があります。
分電盤内の漏電遮断器より電源側で漏電した場合には漏電遮断器は作動せず、接地線のつながった他の機器にも漏れた電気がいってしまうから。

ということはどこかで接続を忘れてしまったのかもしれませんね。(そんなことあんのかなー?)

それとも増改築等でおかしくなってしまったか・・・ウーン、わかりません。

この場合、エアコンをまた取り付ければいいという問題ではなく直接配線し接地工事のやり直しです。接地極も新たに埋設する必要がありますね。

たまたまエアコンを介してアースが取れていたというちょっと考えられない事例でした。

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2019年4月13日 (土)

配管穴 斜め開け!

エアコンのパイプを通す穴はいつもすんなり開けられるわけではありません。

今回は外壁に障害物があって斜めに開けました。

まず室内機を取り付けるところは
室内機設置予定位置と穴あけ位置
このようになっています。

こちらはアパートの一室で内装をすべてきれいに一新して新品のエアコンを取り付けます。

しかし室内機の背面はお隣の部屋なので真後ろではなく右側の外壁面(ベランダ側)へ穴を開けます。

でもそのまま開けてしまうと外壁に障害が・・・
外壁にアンテナのボックスがあって穴を開けられない
アンテナのボックスが取り付けてありぶつかってしまいます。

寸法を念入りに測って斜めに開ければクリアできると判断。

室内側から穴あけ準備にかかります。
室内側から配管用の穴あけ準備
養生をして粉が落ちないようにします。

一旦室内の石膏ボードだけ開けたところで穴の芯出しをします。
19041133
外壁まで貫通できるドリルを使って外部のボックスを避けるように斜めに開けます。

このドリルは木工用です。本当はコンクリートドリルでよかったのですが長いのが入手できずこれを使用。
外壁がALC(気泡コンクリート)なので問題ありません。

コンクリートと言っても軟らかいので簡単に穴が開きます。

もちろん内部を探ってアンテナ線などを切らないように注意しながら貫通。
外壁まで貫通
ドリルが立つ範囲でできるだけ斜めに開けました。

でもこの壁・・・
壁の中にもう一枚壁がある
中にもう一枚壁(石膏ボード)が入っています。

障害がないか見るためにその石膏ボードも先に穴あけしました。
もう一枚の壁も開けて
ようやくALCが見えました。

電線などもないのでそのまま開けられますね。

でもこの先はコアドリルで斜めに開けようとしても、電動ドリル本体が壁にぶつかってできません。

先ほど外壁まで穴の芯出しをした理由はここにあります。

こんどは外壁からコアドリルで斜めに開ければ周囲にドリル本体があたらず簡単です。

開けました。
室内から開けた芯に合わせて外部からコア抜き
アンテナのボックスもうまく避けられました。

抜いたALCは
斜めに抜いたALC
はい斜めですね。

ALC板は10cm程度の厚みがあります。

もちろん排水勾配も忘れずに。というかもう体にしみついていて、なにも考えなくても勾配がつきます。

室内から見るとこんな感じ
斜めに開けた穴を室内から見たところ
ここには養生管を入れます。

ここからいきなりすっ飛んで室内機取り付けほぼ完了😅
室内機設置状態
パイプの見える部分は化粧カバーに入れてます。

壁の厚みがあったので冷媒管の接続は穴の中。パイプをつないでから室内機を引っかけてます。

外壁側も配管化粧カバー
外壁側の配管化粧カバー
アンテナボックスとの間隔もあるのでなにも問題ありません。

試運転チェックして無事完了しました。

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2019年4月10日 (水)

ブレーカーにも寿命あります。

○ブレーカー
19040910

エアコンには専用回路といってブレーカーから単独で配線された電源が必要です。

ブレーカーは何のために付いているのかというと、電線や機器に流れる電流を制限して保護するのが主な目的です。
中には漏電遮断器を兼ねているタイプもありますが通常は主幹(幹線側)に漏電遮断器がひとつ付いて各回路のブレーカーは過電流のみ検知します。

たとえば電線がショートすると瞬時にブレーカーが落ちて被害を最小限にしたり、過大な負荷で電線が過熱し危険な場合にも作動します。

普段はほとんど操作することがないため、その存在すら忘れ去られているのが現実でしょう。
(頻繁にブレーカーが落ちて操作するお宅は何か問題があるかも)

お客さんに「ブレーカーはどこですか?」と聞くと「えーと、どこだっけ?」なんてこともあります。

ちなみにあのブレーカーがたくさん集まっているものを分電盤(ぶんでんばん)といいます。

そのブレーカーにも寿命があるって知ってました?

およそ13年だそうです。

しかし交換時に外したものを見ると昭和時代製造なんてのもよくあります。
製造年月が側面に印字されて付いたままだと見えないんですよねー。

エアコン回路のようにブレーカー容量いっぱいまで使うことが多い場合はその分劣化も早くなるので、できればこの13年を目安に取り替えたほうがいいかもしれません。

一般のものには動作テスト用のボタンなどもなく、いざというとき本当に作動するかなんてわかりませんからね。

13年というとエアコン本体もだいたいその程度で寿命を迎えて取り替えるので、その時いっしょにブレーカーも交換するというのもひとつの方法です。

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2019年4月 8日 (月)

発砲ポリウレタンで電線が・・・

建物の断熱材に使われる発砲ポリウレタン。

ウレタンフォームなどと呼ばれてホームセンターでも缶に入ったものが売られてますね。
隙間の充てん剤としても使われてます。

でもこれらは電線には悪さするんですよ。

エアコンの入れ替えをと依頼を受けて、お客さんのお宅(都内)へ下見に行きました。

じつはこちら10数年前にも当店でエアコン工事の際、専用回路(専用コンセント)の延長工事を天井裏でしていたのですが、当時その天井裏がものすごく暑くて長時間入ってられない状態でした。

その後、別の部屋のエアコン工事に伺った際、天井裏にウレタンフォームを施工してかなり快適になったとの話を聞いていました。

そして今回は現在の最大電流15Aより容量の大きい20Aタイプのエアコンを設置予定とのことで天井内の状態を確認するのが目的です。

天井内に入ると
天井内に吹き付けられた発砲ポリウレタン
発砲ポリウレタンがしっかり吹き付けられてました。

これなら断熱性能がアップして冷暖房効率もよくなりますね。

前回、専用回路を延長したときのジョイントボックス
VVF用ジョイントボックス
いつの間にか関係ない赤い線が入り込んでます。

下にある天井カセット形エアコンは故障で現在は使われていません。その電源をここで延長して通常の壁掛け形エアコンの専用回路として前回設置したのです。

周囲を見ていくと
発砲ポリウレタンに電線が埋まっている
電線がところどころ発砲ポリウレタンに埋まっています。

エアコンの専用回路も吹き付けられて埋まっているところがあります。

こちらは
落ちた発砲ポリウレタンに覆われた電線
施工時に発砲ポリウレタンが電線にタレて覆われています。

ポリウレタンとの接触だけでも電線の絶縁材を化学的に劣化させるそうですが十分な実証がないのでよくわかりません。

ここで特に問題となるのは電線が放熱できなくなること。

多くの電流を流すことで発熱も大きくなる電線は断熱材に覆われていると温度がどんどん上昇して電気を漏れないようにしている絶縁材が劣化してしまいます。
危険ですね。

現在の新築であれば発砲ポリウレタンを吹き付けた後に電線を施工するとか、電線管などで防護するなどの方法が取られていることでしょう。
でも既築の建物に後から吹き付ける場合はそうはいきません。

これらを吹き付ける業者さんは電気関連の知識まではないと思います。

内線規程によればこの断熱材とは接触させないように。となっています。

また日本電線工業会の資料によれば発砲ポリウレタンに覆われた場合、電線(ケーブル)の許容電流の6割程度に抑えたほうがいいようです。

そのため今回20Aのエアコンを設置できるように専用回路を引き直すことになりました。

建築材料に新しい素材が出てくると思いもよらないところに問題が出てくるものです。

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2019年4月 6日 (土)

電工ナイフを研ぎます。

わたしが作業で使っているナイフはこれです。
電工ナイフ

ケースがくたびれてきたのでそのうち買い替えることになりそうですがもうちょっと頑張ってもらいます。
抜き差しの癖でケースの一部分が削れてしまうんです。

ナイフ自体は
電工ナイフ本体
こんな感じ。

ごく普通のものです。折り畳みナイフというのもありますが作業性はこちらの方が格段に上。

名称が
名称 デンコーマック
デンコーマック

"早射ちマック"からきてるんですかねぇ。サッ!と抜いてストン!と戻す。
なれるとナイフを見ないでできるようになりますが、しくじって足に落として"グサッ!😱"なんてことにならないように注意。

そろそろ切れ味が悪くなってきたので砥ぎます。
電線被覆やプラスチックなど硬いものは問題ないのですがエアコンのパイプに巻いてある断熱材が切れません。軟らかいものほど切れなくなります。

用意するのは
砥石と水
砥石と水です。

まずは砥石に水を吸わせて
ビニール袋に入れて砥石に水を吸わせている

ビニール袋に砥石を入れてそこに水を注ぎました。この方法だと少量の水で済みます。

十分に吸い込んだら袋から出してナイフを研ぎます。
まずは粗目でナイフを研ぐ

まずは粗目の砥石で水をかけながら研ぎます。

片側だけでは刃が偏ってしまうので両面均等におこないます。

それが終わったら砥石をひっくり返して中目で研ぎます。
次に中目でナイフを研ぐ
この砥石は粗目と中目が一体になっていて便利。

水が切れないように、そして研ぎ汁を流してしまわないように・・・

終わったら切れ味を確認
断熱材でナイフの切れ味を確認
スッと刃が入ってバッチリ。

これで終わりにするとサビが進んだりするので磨きます。
ピカールでナイフを磨く
このピカールはいろいろ応用できて愛用してます。

磨きました。
電工ナイフを磨いた
キラーン!

たまに同業者に「いやに光ってんな~」なんて言われることもあります😅

まぁ、サビたナイフを使っていたらお客さんも首をかしげますよね。

道具の手入れも大切です。

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2019年4月 4日 (木)

室外機の台

エアコンの入れ替え工事で新品の室外機を取り付けているところ。
室外機を設置して真空引き中
真空引きをしているのでそろそろ工事も終盤です。

あっと、真空引きの話ではなく室外機の台についてです。

室外機の台というとプラスチックでアイボリー色のものをみなさん連想すると思います。

あの台はプランター(植木鉢)をひっくり返したような形をしていて、施工者側からすれば重ねると収納にも場所を取らず非常に便利です。

でも今回は、
今回は室外機の台にブロックを使用
ブロックを使いました。

塀に使われるアレです。

「へぇー、そんなのでいいの?」と思われるかもしれませんが、プラスチックの台が出回る前はブロックが使われていました。

室外機を置く場所が土や砂利の場合はこのブロックが一番。

特に今回のような地面に砂利と擁壁のブロック部分があり硬さの異なるところにはうってつけ。

水平をとってセットします。
前後の水平をとって室外機をセット

プラスチックの台では時間が経つと砂利の部分が沈み込んで室外機が傾いてきます。

撤去前の室外機の画像は取り忘れました。😅

使われていた台は
いままで使われていた室外機台の変形
かなり変形しています。

室外機が傾くだけでなく硬さの異なるところに使用することでこうなります。

裏返すと
変形した室外機台を裏返したところ。
こんな感じです。

収納性を高めるために中は何もないので変形してしまうんですね。
マンションのような平らなコンクリートなどの上に置くには問題ありませんが、砂利や土だと周りの縁だけで地面に接するので沈みます。

ブロックであれば接地面積が大きくとれて安定性抜群。
価格も安くて入手性も問題なし。

一戸建てのお宅では安定の悪い地面に室外機を置くケースが多いので本来はこのようなブロックを置いたほうがいいのですが、周囲を見てもほとんどプラスチックの台が使われています。

その理由はただ単に施工が速くて楽。そして軽くて楽だから。
室外機にプラスチックの台をネジで固定して、傾いていたら室外機ごと揺すって台を地面にグイグイと食い込ませればある程度レベルが出てハイ完了!

当初プラスチックの台が出始めた30年位前は土や砂利の地面に使うのはよくないと言われ、その場合はブロックを使ったものです。

でも下請け業者達は同じ賃金ならラクなほうへと流れていくので、すぐにブロックは使われなくなりました。

さらには台すら持って行くのを忘れてエアコンの梱包材の発泡スチロールを台代わりにトボケて置いてくるなんてタワケ者😜もいましたね。

たかが室外機の台。でも場所によって使い分ける必要があります。

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2019年4月 2日 (火)

工事の質って・・・

エアコンの取り外し作業でよく見かけるのがコレ
配管化粧カバーの中で断熱材が縮んで銅管露出
一般の方には何が言いたいのかわからないですよね。

熟練の工事人であれば一見しておわかりでしょう。

ここは室内機のすぐ裏、配管化粧カバーを開けてみたところです。

元の状態では
配管化粧カバーを開ける前の状態
このようになっていました。

先ほどの画像を拡大すると
断熱材が縮んで銅管が露出しているところ
このように断熱材が縮んで中身の銅管(黒っぽい部分)が露出しています。

取り付け工事をしたときはこの部分にもちゃんと断熱材がかぶっていたはずです。
でも10cm位縮んでますね。

これも施工不良と言えるでしょう。

銅管はガスが流れる冷媒管で、そもそも銅の色をしていたのですが黒くなったのは結露水が付いていた痕跡といえます。

冷房運転中は露出している銅管が結露するのはもちろんのこと、このようになると室内側の断熱材と銅管の間にも空気が流通する隙間ができてしまうため奥までびっしょりになります。

銅管に使われている断熱材は時間が経つと温度変化も相まって縮むものなんです。
それを考慮せずに施工した結果が画像の状態です。

そしてもう少し断熱材が縮むと左横にあるドレンホースも引っ張られ、ビニルテープで固定しているところからすっぽ抜けて配管化粧カバーの途中から水がポタポタ落ちるようになってしまいます。

ドレンが抜けているお宅も割と多いんですよ。水が途中から漏れ出ていてもお客さんはあまり注意して見ないので気が付きません。

この部分の断熱材の縮みやドレンの抜けは割と簡単な方法で防止することができます。

工事の質というのは見えないところに出るものです。

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